JPS62211359A - Nb3Sn超電導素線の製造方法 - Google Patents

Nb3Sn超電導素線の製造方法

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JPS62211359A
JPS62211359A JP61054290A JP5429086A JPS62211359A JP S62211359 A JPS62211359 A JP S62211359A JP 61054290 A JP61054290 A JP 61054290A JP 5429086 A JP5429086 A JP 5429086A JP S62211359 A JPS62211359 A JP S62211359A
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wire
pipe
superconducting
core
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JP61054290A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Kono
河野 宰
Yoshimitsu Ikeno
池野 義光
Nobuyuki Sadakata
伸行 定方
Masaru Sugimoto
優 杉本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、核融合炉用トロイダルマグネット、粒子加速
器用マグネット、超電導発電機用マグネット等に利用さ
れる高磁界特性の浸れたNb3Sn超電導線を製造する
ための超電導素線の製造方法゛に関するものである。
「従来の技術」 Nb、SnにT i等の第3元素を添加することによっ
てNb3Sn超電導線の高磁界特性、特に、10T(テ
スラ)以上の臨界電流特性を改迎できることが知られて
いる。そして、Tiを添加したNb、Sn超電導線を製
造する方法として、従来、以下に説明する方法が提案さ
れている。
1)Nb芯材にTiを微量(0,1〜15原子%の範囲
てあって、好ましくは1.0〜1.5重量%程度)添加
して合金化したNb芯材を製造し、このNb芯材を基地
内に配して超電導素線を作製し、これに拡散熱処理を施
してN b 3 、S n超電導線を製造する方法。
2)ブロンズ基地(Cu−3n合金基地)の内部にTi
を微fft(0,1〜5原子%の範囲で、好ましくは0
゜2〜0.4重量%)添加ずろことにより3元合金系ブ
ロンズ基地(Cu−Sn−Ti合金基地)を製造し、こ
の3元合金系ブロンズ基地の内部にNb芯材を配して超
電導素線を作製し、これに拡散熱処理を施してNb3S
n超電導線を製造する方法。
なお、添加する第3元素としてTiの代わりにT a、
 I−1[、At、  In、 Ga等を用いることも
ある。
「発明が解決しようとする問題点」 前記した各方法には、以下に説明する問題があった。
a)Tiのように高温で非常に活性な元素をNb芯材に
微量添加する場合、コストの高い特殊な溶解法、例えば
、電子ビーム溶解法やアーク溶解法を新たに採用しなく
てはならず、製造コストが嵩むとともに、これらの溶解
法を採用してもTiをNb芯けに均一に添加するには技
術的にかなりの困難性を伴う。
また、Nb芯十オにTiを微量添加することによってN
b芯祠の硬度が向上する関係から、極細多心化のために
行う縮径加工の際に強加工する場合、断線等のトラブル
を生じる問題がある。
従って縮径工程においては、Nb芯材を合金化せずに純
Nbの状態のまま加工することが望ましいのである。
b)ブロンズ基地にTiを添加する場合、大気溶解を行
うと後工程の縮径加工の際に割れを生じるために、真空
溶解を行う必要があり、溶解量に制限を生じる問題があ
る。また、この場合、ブロンズ基地がCu5n−Ti系
の3元合金となるために、加工硬化能が大きくなり、縮
径工程で全体に硬化することが早くなり、中間焼鈍をひ
んばんに行わないと断線等のトラブルを生じる問題があ
る。
そこで本発明者らは、先に、特開昭60−101814
号公報に示す明細書において、これらの問題を解消する
超電導線の製造方法を提案している。
前記公報において提案した製造方法は、第14図に示す
ように、Nb芯材lの表面に、Nb、Snの高磁界域に
おける臨界電流値を向上させるTi等の第3元素のメッ
キ層2を形成してNb基芯材3を形成し、このNb基芯
材3をブロンズ等からなる基地4内に配して複合素線5
を形成し、この複合素線5に必要に応じて縮径加工を施
した後に拡散熱処理を施して超電導線を製造する方法で
ある。
この製造方法によれば、メッキ層2を設けてNbを芯材
lと基地4を合金化しないことによって、Nb芯材1と
基地4の加工性を確保し、縮径工程におけろ加工性を向
上さUoて一断線等のトラブルを生じる問題を解消し、
更に、特殊な溶解法を採用する必要性も無くして高特性
の超電導線を従来より容易に製造できるようにした方法
である。
ところが、前述の方法を用いて超電導線を製造する場合
、拡散熱処理段階で以下に説明する如き改良すべき点を
生じることが判明した。
即ち、前記複合素線5に拡散熱処理を施すと、基地4内
のSnはメッキ層2を通過してNb芯材Iゆ内部側に拡
散してNbおよびTiと反応することにより、Nb3S
n  Ttを生成するのであるが、この際、Snがメッ
キ層2を通過するまではNb、5n−Tiの生成は期待
できないためにNb3Sn−Ti生成時の熱処理条件が
高温側でかつ長時間側に移行することになり、Nb3S
nの結晶粒が粗大化して超電導特性の劣化を生じる虞を
生じるのである。
ところでNb棒にTiを配する方法として従来、Nb棒
に希望する数の孔を穿設し、これら孔にTi線を挿入す
る方法が知られているが、この方法においては、以下に
説明する欠点を有していた。
■)ドリルの長さによって穿孔長が規制されるために、
長さ数10cm程度のNb棒に穿孔する作業が限界であ
り、このため長尺の超電導線を製造することが困難であ
った。
2)Nltlの外周部に穿孔する場合ドリルがNb棒の
外周面を突き破る虞があるために、Nb棒の外周面近く
に穿孔できない問題がある。従ってNb棒の外周面近く
にTi線を配したい場合に、外周面からの距離に制限を
生じる問題がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、極細多心
化のための縮径加工時に断線等のトラブルを生じさせる
ことがなく良好な加工性を発揮できるとともに、長尺の
超電導線の製造に好適であり、Nb芯芯内内部Tiを配
する位置を自由に選定することができる一方、臨界電流
密度が高く、良好な超電導特性を発揮させうる上に、拡
散熱処理条件の高温長時間側への移行を阻止して熱処理
条件を有利にできる超電導素線の製造方法の提供を目的
とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明の製造方法の1つは、前記問題点を解消するため
に、Nb5snの高磁界域における臨界電流値を向上さ
せるTi、 Tas  I ns I−If’5AIS
Zrのいずれか1つ以上からなる芯体を内部に、また、
外部にNb管を配して複合ロッドを形成し、前記複数の
複合ロッドをNbロッドの周囲に配し、これらをNbパ
イプに押入してNb芯材を形成し、更に、前記Nb芯材
を基地内に配して超電導索線を製造する乙のである。
本発明の他の1つの製造方法は、外周面に複数本の溝を
形成したNb芯材を形成し、これらの溝の内部にNb3
Snの高磁界域における臨界電流値を向上させろTi、
 Ta、  I n、 Hf1Al、 Zrのいずれか
1つ以上からなる線状体を挿入し、更にその上に、Nb
パイプを被覆してNb芯材を形成し、更に、前記Nb芯
材を基地内に配して超電導素線を製造する乙のである。
「作用」 T 1STa、  I n、 H「、Al、Zrのいず
れか1つ以上からなる芯体を内部に、外部にNb管を配
した構造の)見合ロッドからスタートして超電導素線を
製造するために、長尺の超電導線を製造することができ
ろ。また、Nb管の肉厚とその外部のNbパイプの直径
を選定することによってTiの位置をNb芯材の外周面
から希望の位置に設定することができるために、Nb、
Snに対するTiの効果を容易に制御することができる
更に、Nb芯材の内部に、相互に離間して芯体を配し、
Nb3Sn生成のための拡散熱処理時に芯体相互の間を
通過させてSnを拡散することができるために、Nb芯
材の内部側へのSnの拡散を速くして拡散熱処理条件の
高温長時間側への移行を阻止することによりNb、Sn
結品泣の粗大化を抑制し、優れた超電導特性を発揮させ
うるとともに、熱処理前に、芯体とNb芯材、および芯
体と基地を合金化しないようにしてNb芯材と基地の加
工性を維持することにより加工性を向上させ、断線等の
トラブルを解消する。
「実施例」 第1図ないし第3図は、本発明の一実施例を示すもので
、第1図に示す素芯材9を縮径して第2図に示ずNb芯
材10を製造し、このNb芯材10に第3図(A)〜(
E)に示す加工を施すことにより超電導素線Tを製造す
るとともに、この超電導素線Tに拡散熱処理を施すこと
により超電導線を製造するのである。
第2図に示すNb芯材lOを製造するには、まず、Nb
3Snの高磁界域における超電導特性を向上さ什る金属
元素であるTiからなる線状の芯体11をNb管8の内
部に挿通してなる複合ロッドI2を多数用意し、これら
複合ロッド12より直径の大キなNbロッド13と、こ
のNbロッド13より更に直径の大きなNbパイプ14
を用意する。
ところで、前記芯体11を構成する材料はNb3Snの
高磁界域における臨界電流値を向上させるTa5l−I
f、 Al5I n、 Ga5Zr等の第3元素からな
る高純度材料あるいは、これらの合金材料を用いること
もできる。なお、芯体IIはテープ状、あるいは、条体
であっても差し支えない。
次に、第1図に示すように、Nbロッド13の周囲にこ
れを囲ませて曵合ロッドI2を配するとと乙1こNbパ
イプ14内にこれらを挿入してNb素芯材9を作製する
。この際の芯体Itを挿通するNb管8の肉厚、および
、Nbパイプ14の肉厚を選ぶことによりNb芯材lO
の外周面からTiまでの距離を自由に選ぶことができる
そして、首記Nb素芯材9を所定の直径になるまで縮径
してNb芯材10を作製する。
次いで、Nb芯材lOを第3図(A)に示すようにCu
−5n合金もしくはCu製の中空パイプ15に挿入し、
必要に応じて縮径加工を施して第3図(B)に示すよう
にCu−5n合金らしくはCuからなる基地I6にNb
芯材IOが埋め込まれた複合素線I7を作成し、更にこ
の複合素線17にSnメッキ層I8を形成してメッキ複
合線19を形成する。
続いて前記メッキ複合線19を複数本集合してCu−5
n合金らしくはCuからなるパイプ20に第3図(D)
に示すように挿入し、更に縮径加工を施して、所望の直
径、即ち、最終的に得るべき超電導線の直径まで縮径し
、第3図(E)に示すように基地21の内部にNb芯材
lOが多数理め込まれた超電導素線Tを得る。なお、面
述の縮径加工において、Tiからなる芯体11は基地内
部のNbあるいはSnと合金化していないために、基地
の加工性を損なうことはなく、従って、SnとT iあ
るいはN +3とTiを合金化していた従来の超電導素
線に比較して中間焼鈍条件ら有利になって縮径加工中の
断線等のトラブルもなくなり、加工性か向上する効果が
ある。
なお、Nb芯オlOを用いて超電導素線Tを製造する工
程は、第3図(A)〜(D)に示す工程の他に、従来公
知の各種工程を採用しても良い。即ち、例えば、複合素
線の集合は複数回行っても良く、更に、基地内の5ne
k度を高くした場合にはSnメッキ層18を省略しても
良いし、Snメッキ層を超電導素線の外周面に形成して
拡散熱処理することらできろ。
また、第4図に示すように復数のNb芯材IQをCu−
5n合金あるいはCuからなる筒体に挿入して多心複合
素線17’を形成し、この多心複合素線17°を第3図
(B)〜(E)に示す工程に沿って加工することによっ
て超電導素線を製造することもできろ。
前述の如く製造された超電導素線Tに、拡散熱処理(6
00°C〜850℃程度の温度に20〜150時間程度
加熱する熱処理)を施し、後述する如く基地2IのSn
とNb芯材10のNbおよびTiを反応させてNb5s
n−Tiを生成し、Nb3Sn超電導線を製造する。
ここで、前記拡散熱処理において、基地2Iの内部のS
nは、第5図に示すようにNb芯芯材l円内芯体11.
11の間のNb部分を通過してNb芯材15の内部に拡
散できる。従ってNb芯材の周囲にメッキ層を形成して
いた第14図に示す従来構造の超電導素線に比較してS
nがより速<Nb芯材10の内部側に拡散できるために
、拡散熱処理条件の高温長時間側への移行を阻止するこ
とができ、Nb3Sn結品粒の粗大化を防止できる効果
がある。
更に、超電導素線Tの内部においては、拡散熱処理を施
すことによって第6図ないし第8図に示すように反応が
進行する。
即ち第6図に示すように基地21の内部にNb芯材10
が配された状態において拡散熱処理を施した場合、基地
21の内部のSnの拡散が進行するにつれて第7図に示
すようにNb芯材10の外周部側でNb3Snが生成す
る過程でTiも拡散してNb3Sn−Ti層25が生成
され、拡散熱処理の進行とと6に第8図に示すようにN
b3Sn−’ri層が増大する。このようにNb、5n
−Ti層がNb芯材lOの外周部側から生成すると、N
b芯材10の外周部側にTiからなる芯体1!が配され
ているために、NbとSnが反応してNb3Snが生成
される過程でTiら拡散して効率良(Nb、5n−Ti
を生成できろ。
なお、所定の拡散熱処理条件においてNb、5n−Ti
の生成型を調節する場合には、Nb管8に挿通ずる芯体
11の直径を所要の値に設定して調整できる。更に、N
b芯材lOの外周面から芯体11までの距離は、Nb管
8またはNbパイプI4の肉厚を選ぶことにキリ自由に
調節ずろことができる。
また、前述のように、複合ロッド12とNbロッド13
とNbパイプ14とを用いてNb芯材10を作製する場
合、これらの長さは自由に設定できるために長尺の超電
導線を製造できる特徴がある。
第9図と第10図は、本発明のNb3Sn超電導素線を
作製する場合に使用するNb芯材の第3の例を示すもの
で、本例においては、Nbからなる棒状のNb素芯材4
0の外周面にその周方向に所定間隔離間して収納溝41
を複数形成し、各収納溝41にTi棒42を挿入すると
ともに、この素芯材40をNbパイプ43に挿入してN
b芯材44を構成したものである。
そして、前記Nb芯材44を必要に応じて径し、更に、
第3図(A)〜(E)に示した加工と同等の加工を施し
て超電導素線を形成し、次いで拡散熱処理を施すことに
よりNt)3Sn超電導線を製造することができる。
この場合は、Nbパイプ43の肉厚を薄くすることによ
り、Nb芯材44の外周面とTi棒42の距離を極端に
短くすることもでき、Nb3Sn生成拡散熱処理の初期
段階でTiの拡散を期待することができる。
「製造例1」 第9図に示す如き直径20mmのNb素芯材4゜の外周
に、幅、深さと乙1.5mmのiMを8本形成し、各J
 Iこ直径1.0mmのT i棒42を挿入し、更にそ
の外側に外径22mm、肉厚0.9mmのNbパイプ4
3を被覆して20m+nまで縮径しNb芯材を形成した
。この後に、Sn13wt%を含有し、外径30mm、
肉厚4.5mmのブロンズ管に前記Nb芯材を挿入し、
縮径加工と中間焼鈍処理を施して直径1.0mmの1火
攻合線を得た。
次にこのI火攻合線を91本集合するとともに、Sn1
3wt%を含有し、外径13 mms肉厚0.5m鋼の
ブロンズ管に挿入して縮径加工を行い、直径1、On+
mの2火攻合線を得た。
更に、この2火攻合線を91本集合し、外径20 mm
、肉厚2+nn+の銅管に挿入し、更に、外径15mm
、肉J!70.3mmのTa管に挿入し、更に、Sn 
13wt%を含有し、外径131Ilff11肉厚0 
、5 mll1ブロンズ管に挿入して縮径加工を施して
直径1.4mmの超電導素線を作成した。そしてこの超
電導素線を750℃に100時間加熱して拡散熱処理を
施し、安定化銅付きのNb3Sn超電導線を製造した。
ところで、Nb3Sn生成熱処理前の超電導素線におい
ては、各Nbフィラメントの直径は5μであり、Nbフ
ィラメントの総数は8281本であった。また、超電導
素線内の各Nbフィラメントの内部におけるTiフィラ
メントの直径は0.3μであり、各Nbフィラメントの
内部には8本ずつのTiフィラメントが配されている。
そして、拡散熱処理後の超電導線においては、各Nbフ
ィラメントの外周部側にNbフィラメントの横断面積の
約85%に相当する面積のNb3Sn層の生成が見られ
た。この超電導線の断面を顕微鏡で観察するとTiフィ
ラメントの存在は確認できず、TiはNb3Sn中に完
全に拡散しているものと判断できる。また、前記超電導
線をEPMA(電子プローブマイクロアナライザー)で
線分析と面分析したところ、TiかNt)3Snの外周
側に均一に分布していることを確認できた。従ってNb
芯材の内部にT i芯材を相互に離間して配した場合、
TiがNb3Sn生成領域の全部に十分に拡散しない虞
を生じるが、前記分析結果によってこの虞は解消された
ところで、Ta棒を挿入していない通常のNb3Sn超
電導線において、前記と同等の拡散熱処理条件ではNb
芯材の横断面において80%程度のNb3Snを生成す
ることが知られているために、本発明の超電導素線にあ
っては、Ti存在の宵無によるNt+3Snの生成程度
の障害は認められない。
「製造例2」 外径10m+n、肉厚2mmのNbパイプに直径5mm
の’r i棒を挿入し、縮径加工を施して直径2mmの
線材を得た。この線材を16本集合し、直径10IのN
b棒の周囲に配置して、その外側に外径16 mm、肉
厚0.5mmのNbパイプを被せて第1図に示す構成の
素芯材を作製し、この素芯材を縮径して直径6mmのN
b芯(才をイ′1製した。このNb芯材を外径10m+
++、肉厚1.5mmであって、Sn6wt%を含有す
るブロンズ管に挿入して第3図(A)に示す複合素線を
作製し、これを直径1.0mmまで縮径して1火攻合素
線を作製した。
次にこの複合素線を91本集合して外径13 mm。
肉厚0.5mmであって、Sn6wt%を含有するブロ
ンズ管に挿入し、直径1.0mmまで縮径した後に、ブ
ロンズ管の外側に30μ厚のSnメッキ層を形成してメ
ッキ複合素線を作製した。
更に前記メッキ複合素線を91本集合し、外径13mm
、肉厚0.5+nn+であって、Sn6wt%を含有す
るブロンズ管に挿入し、更に外側に外径15mm、肉厚
0.5mmのNb管と外径20 mL肉厚2mmの鋼管
を被せ、更に縮径加工を施して直径1.4mmの超電導
素線を作製した。この超電導素線を800℃に50時間
加熱する拡散熱処理を施すことによってNb、3SnM
i電導線を製造した。
このNb3Sn超電導線の臨界電流密度を測定したとこ
ろ、第12図に示す結果が得られた。第12図において
、実線Aが面述した方法で製造されたTiを含有するN
b3Sn超電導線の特性を示し、鎖線Bが従来のNb3
Sn線の特性を示している。
第12図より明らかなように、本発明方法により製造さ
れた超電導素線を用いて製造されたNb3Sn超電導線
は、高磁界域において従来のNb3Sn超電導線より優
れた臨界電流密度を示すことが明らかであり、優秀な超
電導特性を存している。
「発明の効果」 以上説明した如く本発明の製造方法によれば、基地の内
部にNb3Snの高磁界域における臨界電流密度を向上
させるTi等の第3元素からなる芯体をNb管で覆って
形成した複合ロッドをNbパイプの内部に配置して超電
導素線を製造するものであるため、以下に説明する効果
を奏する。
(I)本発明の製造方法は、第3元素のメッキ層でNb
芯材の周囲を覆っていた従来のNb3Sn超電導素線の
製造方法に比較して、拡散熱処理時に、各芯体の間を通
過させてSnをNb芯材の内部側に速く拡散できる。こ
のため拡散熱処理条件の高温長時間側への移行を阻止で
き、Nb3Sn結晶粒の粗大化を防止することができる
。従って本発明の製造方法によって得られた超電導素線
を用いることにより、高磁界域での臨界電流密度の高い
高特性の超電導線を製造することができる。
(II)また、拡散熱処理前の状態においてNb芯材と
基地の各々をTi等の第3元素と合金化しないために、
Nb芯材と基地が本来有する加工性を維持することによ
って、断線等のトラブルを生じることなく縮径加工を行
うことができ、極細多心超電導線を効率良く製造できる
効果がある。
(III)更に、複合ロッドとNbロッドをNbパイプ
に挿入してNb芯材を構成し、前記Nb芯材を基地に配
して超電導素線を製造するならば、所望の長さの複合ロ
ッドとNbロッドをNbパイプに挿入して縮径すること
ができるために、長尺の超電導素線を製造できる効果が
ある。
また、本発明の他の1つは、外周面に溝を形成したNb
素芯材を用意し、これらの溝に前記第3元素からなる線
状体を挿入し、更にNbパイプで覆って形成したNb芯
材を基地内に配するために、次に示す効果を奏する。
([)本発明の製造方法は、第3元素のメッキ層でNb
芯材の周囲を覆っていた従来のNb3Sn超電導素線の
製造方法に比較して、拡散熱処理時に、各芯体の間を通
過させてSnをNb芯材の内部側に速く拡散できる。こ
のため拡散熱処理条件の高温長時間側への移行を阻止で
き、Nb、Sn結晶粒の粗大化を防止することができる
。従って本発明の製造方法によって得られた超電導素線
を用いることにより、高磁界域での臨界電流密度の高い
高特性の超電導線を製造することができる。
(II)また、拡散熱処理前の状態においてNb芯材と
基地の各々をTi等の第3元素と合金化しないために、
Nb芯材と基地か本来有する加工性を維持することによ
って、断線等のトラブルを生じることなく縮径加工を行
うことができ、極細多心超電導線を効率良く製造できる
効果がある。
(III)更に、Nb素芯材の外周面に形成した溝に前
記第3元素からなる線状体を挿入してN b芯材を構成
し、前記Nb芯材を基地に配して超電導素線を製造する
ために、線状体を溝に挿入して所望の長さのNb芯材を
製造することができ、長尺の超電導素線を製造できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図(A)〜(E)は本発明を説明ずろ
ためのらので、第1図は本発明の超電導素線に用いろN
b芯材を製造するために用いるNb基芯材の横断面図、
第2図は本発明の超電導素線に用いろNb芯材の横断面
図、第3図(A)は複合素線の横断面図、第3図(13
)は1火攻合素線の横断面図、第3図(C)はメッキ複
合素線の横断面図、第3図(D)はメッキ複合素線の集
合状態を示す横断面図、第3図(E)は超電導素線の横
断面図、第4図はNb芯材の他の例を示す横断面図、第
5図は拡散熱処理における基地内でのSnの拡散を説明
するための拡大断面図、第6図ないし第8図は拡散熱処
理の進行に伴ってNb芯材の外周部に生成されるNb3
Sn部分の生成状況を説明するためのらので、第6図は
拡散熱処理前の状態を示す横断面図、第7図は拡散熱処
理中の状態を示す横断面図、第8図は拡散熱処理後の状
態を示す横断面図、第9図と第10図は本発明の超電導
素線を製造するために用いるNb芯材の池の例を示す乙
ので、第9図はNb素芯+オの横断面図、第10図はN
 I3芯材の横断面図、第11図は本発明者らが先に提
案している超電導線の製造方法を説明するための複合素
線の横断面図、第12図は本発明方法によって製造され
た超電導素線を用いて製造されたNb3Sn超電導線の
臨界電流値と従来のNb3Sn超電導線の臨界電流値を
比較して示す線図である。 T・・・・・・超電導素線、   9・・・・・・素芯
材、10・・・・・・Nb芯材、    11・・・・
・・芯体、12・・・・・・複合ロツF、  13・・
・・・・Nbロッド、14・・・・・Nb被覆パイプ、
15・・・・・・中空パイプ、16・・・・・基地、 
    17・・・・・・複合素線、17°・・・・・
・多心複合素線、18・・・・・Snメッキ層、19・
・・・・・メッキ複合素線、 20・・・・・・パイプ、    2I・・・・・・基
地、30・・・・・・Nb芯体、    32・・・・
・・Ti棒(芯体)、33・・・・・・Nb芯材、  
  40・・・・・・Nb素芯材、42・・・・・・T
i棒(芯体)、  43・・・・・Nbパイプ、44・
・・・・・Nb芯材、    50・・・・・・Nb棒
、51・・・・・・Ti線(芯体)、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Snを含有した基地の内部にNb芯材を配して構
    成され、拡散熱処理が施されてNb_3Sn超電導線と
    なる超電導素線を製造する方法において、Nb_3Sn
    の高磁界域における臨界電流値を向上させるTi、Ta
    、In、Hf、Al、Zrのいずれか1つ以上からなる
    芯体をNb管で覆って複合ロッドを形成し、複数の前記
    複合ロッドをNbロッドの周囲に配し、これらをNbパ
    イプに挿入してNb芯材を形成し、更に前記Nb芯材を
    基地内に配することを特徴とするNb_3Sn超電導素
    線の製造方法。
  2. (2)Snを含有した基地の内部にNb芯材を配して構
    成され、拡散熱処理が施されてNb_3Sn超電導線と
    なる超電導素線を製造する方法において、外周に複数本
    の溝を形成したNb素芯材を用意し、これらの溝の内部
    にNb_3Snの高磁界域における臨界電流値を向上さ
    せるTi、Ta、In、Hf、Al、Zrのいずれか1
    つ以上からなる線状体を挿入し、更にその上にNbパイ
    プを被覆してNb芯材を形成し、更に、前記Nb芯材を
    基地内に配することを特徴とするNb_3Sn超電導素
    線の製造方法。
JP61054290A 1986-03-12 1986-03-12 Nb3Sn超電導素線の製造方法 Pending JPS62211359A (ja)

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