JPH0414420Y2 - - Google Patents

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JPH0414420Y2
JPH0414420Y2 JP13423989U JP13423989U JPH0414420Y2 JP H0414420 Y2 JPH0414420 Y2 JP H0414420Y2 JP 13423989 U JP13423989 U JP 13423989U JP 13423989 U JP13423989 U JP 13423989U JP H0414420 Y2 JPH0414420 Y2 JP H0414420Y2
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、主として自動二輪車の乗員が用いる
ヘルメツト、特に帽体の前面開口部を覆うシール
ド板を備えたヘルメツトにおけるシールド板の曇
り防止装置に関する。
(2) 従来の技術 従来のヘルメツトにおいて、そのシールド板の
内面には装着者の呼気が当たつて曇りを生じるこ
とがあり、そこでその曇りを防止するために、例
えばフルフエース型ヘルメツトの帽体の一部をな
す顎覆い部に、シールド板内面に沿つて外気を噴
出させる外気導入手段を特別に設けるようにした
ものは既に知られている。
(3) 考案が解決しようとする課題 従来のヘルメツトのシールド板は、一般に帽体
の前壁に近接配置されていたので、装着者の呼気
が直接当つて曇り易いものであり、また上記曇り
防止装置としての外気導入手段は適応対象がフル
フエース型ヘルメツトに限定されてしまうという
問題がある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、従来装
置の上記問題を解決し得る、ヘルメツトにおける
シールド板の曇り防止装置を提供することを目的
とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、帽体の前
面開口部を覆うシールド板を備えたヘルメツトに
おいて、帽体前壁に、帽体表面の略接線方向に沿
つて前下がりに傾斜するバイザを付設し、このバ
イザの前端縁と上端部が重なるようにシールド板
を帽体に取付けてバイザ及びシールド板の内側を
相互に連通し、前記バイザの後端縁近傍に、該バ
イザの内外を連通する通風路を設けたことを特徴
とする。
(2) 作用 上記構成によれば、走行風を後方上向きに整流
する上記バイザの後端縁近傍に位置する上記通風
路には特に強い負圧を発生させることができるか
ら、その負圧によつて、シールド板内側に滞留す
る呼気が該通風路を通して有効に吸出され、その
結果、呼気によるシールド板の曇りを未然に防止
することができる。
また帽体表面の略接線方向に沿つて前下がりに
傾斜する上記バイザの前端縁にシールド板の上端
部を重ならせたことにより、それだけシールド板
が装着者の顔面より前方に遠ざかるから、シール
ド板内面に呼気が当たりにくくなる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、第1図乃至第5図において、1は自動
二輪車の乗員用ヘルメツトで、その帽体2の外殻
をなすシエル3は装着者の頭部上側を覆う硬質高
強化合成樹脂製の上部シエル3aと該上部シエル
3aから下方へ延びて頭部下側を覆う硬質合成樹
脂製の下部シエル3bとで構成され、これら両シ
エル3a,3bは接着剤及び複数のリベツト4に
より一体に接合される。そしてその接合部外周に
はゴム製のシール紐5が接着され、前記リベツト
4の頭部及び上下部シエル3a,3bの接合部を
覆つている。上、下部シエル3bの外側面後方に
は、その上縁部をシエル内方へ向けて凹入した左
右一対の溝6aが形成され、この溝6aと上部シ
エル3aとの間に排気孔6が形成される。上、下
部シエル3a,3bの帽体正面両側の左右の接合
部分には、帽体側壁の対向面に係止溝7aが形成
された平面L時型のストツパ7が取付けらえ、該
ストツパ7を介して両シエル3a,3bはリベツ
ト結合される。そしてこのリベツトの外方突出部
分にはホツクの凸部4aが形成されている(第5
図参照)。
シエル3の内面には発泡スチロール製の緩衝ラ
イナ8が嵌挿され、さらに該ライナ8には、その
天井面に数本の細長状のクツシヨン性に富むウレ
タンフオーム製上部パツド9が、また下部内周面
には通気性及びクツシヨン性を有する鉢巻状の汗
止め10がそれぞれ接着される。緩衝ライナ8の
前壁には、帽体2の内部と連通する比較的小径の
導風孔11が2個穿設され、この導風孔11は帽
体前壁に開口11aしている。また前記排気孔6
に対面する緩衝ライナ8には排気孔6と連通する
送気孔12が穿設される。
前記導風孔11の開口部11a上方で帽体2前
壁には、帽体2の前面開口部を覆うためのシール
ド板14と、日除けのためのバイザ13とが付設
される。バイザ13は、第4,5図に示すように
帽体2表面の略接線方向に沿つて前下がりに傾斜
した、緩やか湾曲板状に形成されており、その前
端縁部は、閉鎖位置(第1図実線参照)に在るシ
ールド板14の上端部と前後に重なり合うよう、
該シールド板14の内面に沿う円弧状に形成さ
れ、またその後端縁部は帽体2表面との間に、バ
イザ13の内側空間S2と外部とを連通させる後方
上向きの、通風路としての通風間隙50を画成し
ている。さらに上記バイザ13の左右両端部は下
方へ折曲され、その帽体寄り端部は下方へ延出さ
れて当接片15を構成している。その当接片15
の先端には係止突起16が形成される。当接片1
5のやや上方には大径の環状段部17が形成さ
れ、該環状段部17の内径部17a中央にはビス
孔18が穿設される。また環状段部17の外周前
方には位置決め用のピン孔19が穿設される。
バイザ13の帽体開口部11aとの対向面には
これらの開口部11aが臨む、該開口部11aよ
り開口面積の広い左右の窓20が開設され、これ
らの窓20にはこれらを開閉し得る開閉蓋25
が、前記シールド板14の開閉揺動を許容するよ
うに配設される。また窓20の周囲には前記開口
部11aに向けて走行風の誘導面21が延設され
る。ところで前記左右の窓20は開口部11aに
対応して開設されているので、窓20間にはバイ
ザ13を構成する板材が介在し、これが、一種の
補強部材としての役割を果たしている。
バイザ13の裏面には前記開閉蓋25を作動す
るための開閉機構22が装着される。この開閉機
構22は第6図に示すように回動軸23の両端に
支持部材24を設けて、該支持部材24に窓20
と同形同大の前記開閉蓋25を固着すると共に、
回動軸23の長手中央部に扇形状の位置決め板2
6を突設し、該位置決め板26に操作片27を固
着して形成される。前記位置決め板26には開閉
蓋25を窓20より上方の開放位置Aに保持す
る、操作片27に近い側の位置決め溝28aと、
窓20を閉鎖位置Bに保持する他方の位置決め溝
28bとが形成されており、開閉蓋25が閉鎖位
置Bにあるときは蓋25がバイザ13と面一にな
るよう構成されている。バイザ13の裏面には、
開閉機構22の回動軸23を枢支する枢支突起2
9が突設されると共に、位置決め板26の位置決
め溝28a,28bと選択的に係合する突起30
が突設される。
シールド板14は透明プラスチツク板をバイザ
13の前端弧状面に沿うように曲成して形成され
ており、その両端部上方にはバイザ13の環状段
部17の内径部17aと略同径の孔31が穿設さ
れる。該孔31の周外前方には下方に向けて孔3
1と同心状に円弧状の長孔32が、また該長孔3
2の対向位置には同じく孔31と同心状に2個の
ピン孔33a,33bが穿設される。
34はシールド板14及びバイザ13を帽体2
に取着するための取付部材で、基板35上にバイ
ザの環状段部17内径部17aと略同径の小径部
36が形成され、該小径部36にはビス孔37が
穿設される。また基板35上にはやや長寸の固定
ピン38及び短寸の位置決めピン39が穿設され
る。
しかして、バイザ13及びシールド板14を帽
体2に取付けるには、先ずバイザ13両端の当接
片15に延設した係止突起16を帽体2の前方左
右側面に固着したストツパ7の係止溝7aに嵌入
する。続いてシールド板14の孔31,長孔32
及び何れかのピン孔33a,33bに、取付部材
34の小径部36,固定ピン38及び位置決めピ
ン39をそれぞれ挿入し、更に小径部36及び固
定ピン38をバイザ13の内径部17a及びピン
19に挿入する。その後、帽体2の側壁に穿設し
たビス取付穴40に前記ビス孔18,37を貫い
てビス41をねじ込む。しかしてバイザ13及び
シールド板14は帽体2前面に取付けられる。そ
して前記バイザ13は係止突起16と係止溝7a
との係合により帽体2に対する位置決めがなさ
れ、また当接片15とストツパ7との当接により
ビス41回りの回動が阻止される。ところでシー
ルド板14はバイザ13と取付部材34との間に
挟持された状態にあり、しかも長孔32は固定ピ
ン38回りに該ピン38に沿いながら移動できる
ので、シールド板14はバイザ13の前方を上下
に揺動可能となり、これにより、バイザ13の前
記窓20の下方で帽体2の前面開口部を覆う閉鎖
位置(第1図実線)と、同開口部を開放する開放
位置(第1図鎖線)との間を開閉揺動することが
でき、特にその閉鎖位置ではシールド板14の内
側空間s1及びバイザ13の内側空間s2が相互に連
通している。而して固定ピン38が長孔32の上
端と当接するとき、位置決めピン39が下方のピ
ン孔33aと係合してシールド板14を上記閉鎖
位置に保持することができ、一方、固定ピン38
が長孔32の下端と当接するとき位置決めピン3
9が上方のピン孔33bと係合してシールド板1
4を上記開放位置に保持することができる。更
に、シールド板14の両端部下方にはホツク凹部
4bが付設されており、シールド板14が上記閉
鎖位置に在るとき、ホツク凹部4bをストツパ7
のホツク凸部4aと係合させることによりシール
ド板14の保持が確実となる。
尚、図中42は帽体2の装着者の耳部周辺を収
容する側部パツド、43は頬当て、44は帽体2
を頭部に固定するための顎ベルトである。
次に、この実施例の作用について説明する。
ヘルメツトの使用者は帽体2を装着して、シー
ルド板14を下向きに回動させ、第1図実線に示
す閉鎖位置に保持する。このとき帽体2側のホツ
ク凸部4aとシールド板14側のホツク凹部4b
とを係合させる。続いて第7図に示すようにバイ
ザ13の裏面の開閉機構22の操作片27を押上
げると、位置決め溝28aと突起30とが係合し
て閉鎖蓋25が窓20より上方に位置した状態で
開閉機構22が保持され、左右の窓20が同時に
開放される(開放位置A)。このとき、走行風は
開放されたそれぞれの窓20から開口部11a、
導風孔11を経て帽体2内部へ導入される。上記
のように開閉機構22を操作すると、帽体開口部
11aに臨んで開設された左右の窓20は開閉蓋
25により同時に開放することができる。
前記窓20は開口面積が広い上に開口部11a
へ向けて走行風を誘導するための誘導面21が付
設されており、従つて前記開放位置Aにある開閉
蓋25との間に走行風を導入するための誘導路W
が形成される。その結果、走行風はこの誘導路W
から開口部を経て確実且つ集中的に導風孔11へ
導入することができ、極めて走行風の帽体内への
導入効率が良好となり、開口部11a及び導風孔
11の径が比較的小さくても、帽体2内には大量
の走行風を取り込むことが可能となる。こうして
帽体2内に取り込まれた走行風は帽体2内部を流
通した後、帽体後部の緩衝ライナ8に穿設された
送気孔12を経てシエル3後部の排気孔6より外
部へ排出される。
次に、第8図に示すように操作片27を押上げ
ると、位置決め溝28bと突起30とが係合して
開閉蓋25は窓20の閉鎖位置Bに保持される。
この場合、開閉蓋25とバイザ13とは面一にな
るので、窓20周縁と蓋25外周との間に間隙が
生ぜず、走行風の帽体2内への侵入を確実に防止
することができる。
ところでヘルメツトの装着者がオートバイ等に
乗車している時に、バイザ13は、それが帽体2
表面の略接線方向に沿つて前下がりに傾斜してい
ることから、走行風を後方上向きに整流する作用
を果たすことができ、その際に、バイザ13の後
端縁近傍に開口する上記通風間隙50に特に強い
負圧を発生させて、その負圧により、シールド板
14と内側空間s1に滞留する呼気をバイザ13の
内側空間s2及び該通風間隙50を通して有効に吸
出すことができる。従つてその呼気によるシール
ド板14内側の曇りを効果的に防止することがで
きる。
C 考案の効果 以上のように、本考案によれば、帽体の前面開
口部を覆うシールド板を備えたヘルメツトにおい
て、帽体前壁に、帽体表面の略接線方向に沿つて
前下がりに傾斜するバイザを付設し、このバイザ
の前端縁と上端部が重なるようにシールド板を帽
体に取付けてバイザ及びシールド板の内側を相互
に連通し、前記バイザの後端縁近傍に、該バイザ
の内外を連通する通風路を設けたので、走行風を
整流する上記バイザの後端縁近傍に位置した上記
通風路に特に強い負圧を発生させて、その負圧に
より、シールド板内側に滞留する呼気を該通風路
を通して有効に吸出すことができ、従つてその呼
気によるシールド板の曇りを効果的に防止するこ
とができ、しかもその曇り防止のために、帽体前
壁に上記バイザを付加するだけで済むことから、
適用可能なヘルメツトの範囲を広げることがで
き、しかもまた上記バイザを曇り防止手段に兼用
することができて構造の簡素化、延いてはコスト
ダウンに寄与することができる。さらに前述の如
く前下がりに傾斜するバイザの前端縁にシールド
板の上端部を重ならせることにより、それだけシ
ールド板を装着者の顔面より前方に離隔させるこ
とができるから、シールド板の曇り防止に一層効
果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す自動二輪車乗
員用ヘルメツトの側面図、第2図は同正面図、第
3図は同底面図、第4図は第2図の−線断面
図、第5図はヘルメツトの分解斜視図、第6図は
バイザの一構成部材である開閉機構の斜視図、第
7図及び第8図は第4図の要部の拡大図である。 1……ヘルメツト、2……帽体、13……バイ
ザ、14……シールド板、50……通風路として
の通風間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 帽体2の前面開口部を覆うシールド板14を備
    えたヘルメツトにおいて、帽体2前壁に、帽体2
    表面の略接線方向に沿つて前下がりに傾斜するバ
    イザ13を付設し、このバイザ13の前端縁と上
    端部が重なるようにシールド板14を帽体2に取
    付けてバイザ13及びシールド板14の内側を相
    互に連通し、前記バイザ13の後端縁近傍に、該
    バイザ13の内外を連通する通風路50を設けた
    ことを特徴とする、ヘルメツトにおけるシールド
    板の曇り防止装置。
JP13423989U 1989-11-17 1989-11-17 Expired JPH0414420Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13423989U JPH0414420Y2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17

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Publication Number Publication Date
JPH02122029U JPH02122029U (ja) 1990-10-04
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