JP4895647B2 - ヘルメット - Google Patents

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    • A42BHATS; HEAD COVERINGS
    • A42B3/00Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
    • A42B3/32Collapsible helmets; Helmets made of separable parts ; Helmets with movable parts, e.g. adjustable
    • A42B3/326Helmets with movable or separable chin or jaw guard

Description

本発明は、ヘルメット装着者(以下、単に「装着者」という。)の頭部に装着する頭部保護体(以下、単に「帽体」という。)が、キャップ状の主帽体と、ヘルメット装着者の顎部を選択的に覆い得るように、軸支手段によりこの主帽体に往復回動可能に取付けられた補助帽体とを備え、上記補助帽体が上記顎部を覆う復動状態にあるときに上記補助帽体の左側および右側を上記主帽体に対してロックする第1および第2のロック機構が、上記帽体に設けられ、上記第1および第2のロック機構のそれぞれが、上記主帽体側に設けられたロックピンと、上記補助帽体が上記復動状態にあるときに上記ロックピンが相対的に係合し得るロック用凹部を有しかつ上記補助帽体側に設けられたロックレバーとを備えているヘルメットに関するものである。
自動二輪車のライダなどが使用する乗車用ヘルメットとして、従来から、装着者の顎部を覆う顎覆い部が帽体に一体的に形成されているフルフェイス型と、装着者の顔面のほぼ全体を露出させることができるように、顎覆い部が帽体に形成されていないジェット型とが、それぞれ知られている。また、フルフェイス型ヘルメットとジェット型ヘルメットとの両者の機能を兼ね備えさせるために、ジェット型ヘルメットの帽体とほぼ同一の形状を有する主帽体と、装着者の顎部を選択的に覆い得るように、この主帽体に昇降回動可能に取り付けられた補助帽体とから帽体を構成したフルフェイス型ヘルメット(以下、「ジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット」という。)も、特許文献1に開示されているように、従来から知られている。
特開2000−96334号公報
特許文献1に開示されているこのような従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットにおいては、補助帽体が下降位置(すなわち、下降状態)または復動位置(すなわち、復動状態)にあるときには、この補助帽体が顎覆い手段として機能し、また、この補助帽体が上昇位置(すなわち、上昇状態)または往動位置(すなわち、往動状態)にあるときには、主帽体に設けられている大きい窓部全体が開放されるので、帽体がジェット型ヘルメットの場合と同様に顎覆い手段を有さない状態になる。そして、特許文献1に開示されているこのようなジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットを頭部に装着した装着者が自動二輪車を高速度で運転しているときには、ヘルメットは、装着者の顎部の周囲に大きな風圧が加わるのを防止するために、補助帽体を下降位置まで降した状態で使用される。また、補助帽体がこのような高速運転時において衝撃や風圧などにより独りでに上昇しないように、特許文献1のヘルメットには、補助帽体を主帽体に対してその下降位置にロックする補助帽体ロック機構が設けられている。さらに、特許文献1のヘルメットにおけるこのような補助帽体ロック機構は、補助帽体の下降位置でのロックを解除し得るように、ロック解除操作手段またはロック解除操作部材としてのリリース・ボタンを備えている。そして、このリリース・ボタンをロック解除のために押圧操作したときには、補助帽体の下降位置でのロックが解除されるようになっている。
特開2000−96334号公報
しかし、特許文献1に開示されている上述のようなジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットにおいては、装着者が補助帽体を下降位置まで降ろした状態で使用しているときに、補助帽体を上昇させる方向に向かう比較的大きな衝撃がヘルメットに加わった場合に、リリース・ボタンをロック解除のために押圧操作していなくても補助帽体が不用意に上昇してしまう恐れがある。その理由については、図15を参照してつぎに説明する。
特開2000−96334号公報
図15は、特許文献1のヘルメットの帽体の下端開口をほぼ水平にしてこの帽体を横方向(すなわち、真横)から見た状態における取付けねじ7と、ロックレバー83およびロックピン92との相互の位置関係を示している。なお、図15における各部の符号は、本発明の一実施例における図15と同様の図14の場合と共通の部分には、同じ符号が用いられている。そして、図15において、取付けねじ(軸支手段)7は、補助帽体6を主帽体5に往復回動可能に取付けている。また、ロックレバー83は、リベット84により取付け基板に回動可能に取付けられている。さらに、ロックレバー83には、ロック用凹部94が形成され、このロック用凹部94には、図15の状態(すなわち、補助帽体6の下降状態)においては、ロックピン92が係合している。また、ロックレバー83には、ワイヤ取付け部86および被ストッパ部85も、さらに設けられている。そして、ワイヤ取付け部86には、牽引用ワイヤ75cが自由端部に止着された球状体119が取付けられ、被ストッパ部85は、取付け基板の切込みに挿入されている。
特開2000−96334号公報
特許文献1のヘルメットを示す図15において、符号Lは、取付けねじ7の中心からロックピン92の中心まで延びる第1の直線を示し、この第1の直線Lの中間部分は、省略されている。また、符号Lは、この第1の直線Lをロックピン92の中心から取付けねじ7の中心とは反対側の方向に第1の直線Lと一直線になるように延長した第2の直線を示している。そして、符号Lは、リベット(軸支手段)84の中心を回動支点とするロックレバー83の往回動(すなわち、図15の時計方向の回動)によりロックピン92がロック用凹部94から相対的に抜け出しを開始する方向にロックピン92の中心から延びる第3の直線を示している。この第3の直線Lは、リベット84の中心とロックピン92の中心とを結ぶ第4の直線Lとほぼ直交しかつ第2の直線Lとはほぼ反対側を向いている。したがって、第3の直線Lが第2の直線Lに対して成す角度θは、ほぼ180°またはその近傍の角度(具体的には、約175°上方に向いた角度)である。
特開2000−96334号公報
特許文献1のヘルメットを示す図15においては、第2の直線Lが第3の直線Lに対して成す角度θがほぼ180°またはその近傍の角度であるから、補助帽体6が上昇し始める回動方向と、ロックピン92がロック用凹部94から相対的に抜け出すためにロックレバー93がリベット84を支点として往回動し始める回動方向とが、互いにほぼ同じ側を向いている。このために、補助帽体6を図15に示す復動位置から往回動させようとする比較的大きな衝撃がヘルメットに加わったときに、ロックレバー83、リベット84、ロックピン92などが弾性変形、その他の変形をした場合に、ロックピン92がロックレバー83のロック用凹部94から不測に相対的に抜け出すとともに、補助帽体6が、ばねなどの弾性付勢手段により往回動方向に付勢されていることも手伝って、取付けねじ7を支点として往回動して不用意に上昇してしまう恐れがある。
特開2000−96334号公報
本発明は、特許文献1のヘルメットの上述のような問題点を解消するために発明されたものである。
特開2000−96334号公報
本発明は、冒頭に記載したヘルメットにおいて、上記帽体の横方向から見て、上記復動状態において上記軸支手段の中心から上記ロックピンの中心まで斜め前方でかつ斜め下方に向かって延びる第1の直線を上記ロックピンの中心から上記軸支手段の中心とは反対側の方向に上記第1の直線と一直線になるように延長した第2の直線に対して、上記帽体の横方向から見て、上記復動状態において上記ロックピンが上記ロック用凹部から相対的に抜け出しを開始する方向に上記ロックピンの中心から延びる第3の直線が成す角度が、上記第2の直線から65°上方に向いた角度と、上記第2の直線から85°下方に向いた角度との範囲内であるように構成したものである。
本発明においては、上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から40°上方に向いた角度と、上記第2の直線から60°下方に向いた角度との範囲内であることが好ましい。また、上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から15°上方に向いた角度と、上記第2の直線から35°下方に向いた角度との範囲内であるのがより好ましい。また、上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から0°よりも大きくかつ20°よりも小さく下方に向いた角度であるのがさらにより好ましい。また、上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から5°下方に向いた角度と、上記第2の直線から15°下方に向いた角度との範囲内であるのが最も好ましい。
また、本発明においては、別の観点によれば、上記補助帽体が上記復動状態にあるときに、上記ロックレバーの回動支点が、上記頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態において上記頭部保護体の横方向から見て、上記ロックピンの中心を通る水平線よりも上方に位置しているのが好ましい。この場合、上記補助帽体が上記復動状態にあるときに、上記ロックレバーの回動支点が、上記頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態において上記頭部保護体の横方向から見て、上記軸支手段の中心を通る第2の水平線よりも下方に位置しているのがさらに好ましい。
本発明によれば、補助帽体が上昇し始める回動方向と、ロックピンがロック用凹部から相対的に抜け出すためにロックレバーが軸支手段を支点として往回動し始める回動方向とが、互いにほぼ反対側を向いている。したがって、補助帽体を復動位置から往回動させようとする比較的大きな衝撃がヘルメットに加わったときに、上記ロックレバー、上記軸支手段、上記ロックピンなどが弾性変形、その他の変形をした場合でも、ロックピンがロックレバーのロック用凹部から不測に相対的に抜け出す恐れがほとんどなく、このために、補助帽体が、ばねなどの弾性付勢手段により往回動方向に付勢されていてもその軸支手段を支点として往回動して不用意に上昇してしまう恐れがほとんどない。また、リリース・ボタンなどのロック解除操作手段を往動操作してロックレバーとロックピンとの相対的な係合を解除したときに、ロックレバーは、その往回動の角度が比較的小さくても、ロックレバーとの相対的な係合を解除されたロックピンに再び接触することなく補助帽体にともなわれて円滑に上昇することができる。
さらに、請求項6および7に記載の発明によれば、リリース・ボタンなどのロック解除操作手段を往動操作してロックレバーとロックピンとの相対的な係合を解除したときに、ロックレバーは、その往回動の角度がさらに小さくても、ロックレバーとの相対的な係合を解除されたロックピンに再び接触することなく補助帽体にともなわれて円滑に上昇することができる。
つぎに、本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した一実施例を、「1、ヘルメット全体の概略的構成」、「2、リリース・ボタンおよびその保持機構の構成」、「3、補助帽体ロック機構の構成」および「4、ヘルメットの使用方法」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1、ヘルメット全体の概略的構成
ジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット1は、図1〜図3に示すように、自動二輪車のライダなどの装着者の頭部に装着されるジェット型兼用のフルフェイス型帽体2と、装着者の額部と顎部との間(すなわち、顔面のほぼ中央部分)に対向するように、帽体2の前面に形成された窓孔3を開閉し得るシールド板4と、帽体2の内側にそれぞれ取り付けられた左右一対の顎掛け用バンド(図示せず)とを備えている。
帽体2は、周知のように、ジェット型ヘルメットの帽体とほぼ同一の形状を有していてよい主帽体5と、軸支手段としての左右一対の取付けねじ7によりこの主帽体5の左右両側において主帽体5に往復回動可能に取付けられた補助帽体6とを備えている。したがって、主帽体5には、前面下端から上方へ大きく切れ込んだ切り込みにより構成された大きい窓部8が形成されている。また、補助帽体6は、周知のように、前方へ膨らむように弯曲した顎覆い部6aと、この顎覆い部6aの左右両端から上方に延びていて主帽体2の左右両側に左右一対の取付けねじ7によりそれぞれ往復回動可能に軸支された左右一対の耳部6bとを備えている。さらに、この補助帽体6には、前面上端から下方へ大きく切れ込んだ切り込みにより構成された大きい窓部9が形成されている。そして、補助帽体6が主帽体5に対して下方に回動した下降位置(図1および図2の状態)にあるときには、この補助帽体6は装着者の顎部を覆う顎覆い手段として機能して窓部8の下方部分を塞ぐので、この窓部8の上方部分により前記窓孔3が形成される。したがって、この窓孔3は、主帽体2の窓部8の縁部と補助帽体6の窓部15の縁部とによって囲まれた領域から成っている。
シールド板4は、周知のように、ポリカーボネート、その他の硬質合成樹脂などの透明または半透明な硬質材料から成っていてよく、補助帽体6の左右両側において軸支手段としての左右一対の取付けねじ10により補助帽体6に往復回動可能に取付けられている。そして、このシールド板4は、補助帽体6が下降位置に有って顎覆い手段として機能しているとき(図1および図2の状態)には、その復動位置(すなわち、下降位置)において窓孔3を閉塞し、また、その往動位置(すなわち、上昇位置)において窓孔3を開放する。
主帽体5は、周知のように、この主帽体5の外周壁を構成しているジェット型の外側シェル11と、この外側シェル11の端部の全周囲にわたって接着などにより取付けられた断面ほぼU字状(ただし、窓部8の上端部はほぼE字状)などの縁部材12と、外側シェル11の内周面に当接させて接着などにより取付けられた主帽体用裏当て部材(図示せず)とから成っていてよい。なお、外側シェル11は、周知のように、FRP、その他の硬質合成樹脂などから成る強度の大きいシェル本体の内周面に不織布などの柔軟性シートを裏張りした複合材料から成っていてよい。また、断面ほぼU字状の縁部材12は、周知のように、発泡塩化ビニール、合成ゴム、その他の軟質合成樹脂などから成っていてよい。さらに、断面ほぼE字状の縁部材12は、周知のように、合成ゴム、その他の可撓性に富んだ弾性材料から成っていてよい。
上記主帽体用裏当て部材は、周知のように、主帽体用外側シェル11の内周面に接着などにより取り付けられた主帽体用衝撃吸収ライナと、この衝撃吸収ライナの内周面をほぼ覆うように順次取り付けられた主帽体用ブロック状内装パッドおよび主帽体用裏当てカバーとから成っていてよい。そして、上記主帽体用衝撃吸収ライナは、周知のように、発泡ポリスチレン、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えた材料から成っていてよい。また、上記主帽体用ブロック状内装パッドは、周知のように、ウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ1個または複数個の弾性材料と、この弾性材料の内側面および外側面を袋状に覆っている多孔性不織布とから成っていてよい。さらに、上記主帽体用裏当てカバーは、周知のように、主帽体用衝撃吸収ライナに対向する側の面にウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性材料から成る層をラミネートした多孔性不織布から成っていてよい。
補助帽体6は、周知のように、この補助帽体6の外周壁を構成している外側シェル14と、この外側シェル14の端部の一部分(上記窓部9の端部)に接着などにより取付けられた断面ほぼE字状などの縁部材16と、外側シェル14の内周面に当接させて接着などにより取付けられた補助帽体用裏当て部材(図示せず)とから成っていてよい。なお、外側シェル14および断面ほぼE字状の縁部材16は、周知のように、主帽体用の外側シェル11および断面ほぼE字状の縁部材12についてそれぞれすでに述べた材料と同様の材料から成っていてよい。
上記補助帽体用裏当て部材は、周知のように、補助帽体用外側シェル14の内周面に接着などにより取付けられた補助帽体用衝撃吸収ライナと、この衝撃吸収ライナの内周面をほぼ覆うように取付けられた補助帽体用裏当てカバーとから成っていてよい。そして、補助帽体用衝撃吸収ライナは、発泡ウレタンゴム、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えた材料から成っていてよい。また、補助帽体用裏当てカバーは、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂から成る人工皮革、その他の布地から成っていてよい。
主帽体5の額部の外周面には、図1〜図3に示すように、額部用通気孔形成部材21が取付けられている。また、補助帽体6の外周面の右側部分には、シールド板4の復動位置を規制するストッパ22が設けられ、補助帽体6の顎覆い部6aには、各種の通気孔23、24、25が形成されている。そして、顎覆い部6aの内周面には、図6〜図8に示すように、空気ガイド板26が、通気孔23に対向するように、取付けねじ27により取付けられている。したがって、通気孔23から帽体2内に流入する空気は、空気ガイド板26の前面側にガイドされて帽体2内をシールド板4の内側面に向って上昇する。
主帽体5には、図2および図3に示すように、補助帽体6を主帽体5に支持するのに用いられる左右一対の支持板31が設けられている。これら左右一対の支持板31は、それぞれ、図4および図5に示すように、ほぼ前後方向に延びる長手状のほぼ板状体であって、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂のような適当な材料から成っていてよい。そして、支持板31は、その前端部附近を取付けねじ32により主帽体用の外側シェル11に止着され、また、その後端部附近を補助帽体6の耳部6bとともに取付けねじ(軸支手段)7により主帽体用の外側シェル11に止着されている。
支持板31には、図4および図5に示すように、弾性付勢手段としてのばね33の中央部分に設けられたコイル部33aに嵌合する突起部34が一体成形などにより形成されている。また、ばね33は、ねじりコイルばねとして機能するものであって、コイル部33aから互いにほぼ逆方向に延びる第1および第2の線条部33b、33cをさらに有している。そして、支持板31には、第1の線条部33bが係止される一対のばね掛け用突起部35、36が一体成形などにより形成され、第1の線条部33bはこれら一対の突起部35、36の間に挿入されている。
補助帽体6の左右一対の耳部6bにおける外側シェル14の内側面には、図4および図5に示すように、位置決め手段としての左右一対の突起部37が突設されている。また、ばね33の第2の線条部33cはほぼ円弧状に弯曲し、この円弧状の第2の線条部33cには、補助帽体6が図2および図4に示すように下降位置にあるときには、上記位置決め用突起部37が圧接している。さらに、支持板31には、図2に示すように補助帽体6が下降位置にあるときに、位置決め用突起部37が図4に示すように軽く係合または嵌合して比較的小さな作用力で補助帽体6の移動を阻止する位置決め手段としての左右一対の凹部38が形成されている。したがって、突起部37が凹部38に係合または嵌合しているときには、ばね33による補助帽体6の上昇方向への付勢力の全部または一部をこの係合または嵌合により低減させることができる。また、ばね33は、位置決め手段37、38による凹凸係合と左右一対の補助帽体ロック機構41によるロックとが解除されたときに補助帽体6の上昇を円滑に行うために、補助帽体6を上昇方向(すなわち、往動方向)に付勢している。
支持板31には、図3に示すように補助帽体6が上昇位置にあるときに位置決め用突起部37が図5に示すように係合するほぼ半円筒形状のストッパ用突起部39が、一体成形などにより形成されている。また、支持板31には、補助帽体6が下降位置から上昇位置に至る直前において位置決め用突起部37が次第に乗り上がる傾斜面を有するストッパ用突起部40が、ストッパ用突起部39に隣接して一体成形などにより形成されている。したがって、位置決め用突起部37は、補助帽体6が下降位置から上昇位置に至る直前において、ストッパ用突起部40の傾斜面に乗り上がってから、この突起部40を通過する。この結果、位置決め用突起部37は、図5に示すように、ストッパ用突起部39により往動方向へのそれ以上の移動を完全に阻止されるとともに、ストッパ用突起部40により復動方向への移動を比較的小さな作用力(換言すれば、仮係止力)で阻止される。
2、リリース・ボタンおよびその保持機構の構成
帽体2には、左右一対の補助帽体ロック機構41が組み込まれている。そして、これら左右一対の補助帽体ロック機構41は、図6〜図8に明示するように、補助帽体6をその下降位置において主帽体2にロックする機能をそれぞれ有し、ロック解除操作手段またはロック解除操作部材としての共通のリリース・ボタン42によってロック解除されるように構成されている。
リリース・ボタン42は、補助帽体6のほぼ中央部分(すなわち、装着者の顎の先端に対向する部分)において、図9〜図11に示すように、補助帽体用の外側シェル14とボタン保持部材43とから成る操作部材保持機構としてのボタン保持機構44によって、直線往復摺動可能に保持されている。なお、このボタン保持部材43は、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂のような適当な材料から成っていてよい。そして、このボタン保持部材43は、その上面のほぼ中央部分に前後方向に延びる長孔45を有しかつほぼ箱蓋形状に構成されている部材本体46を備えている。また、この部材本体46の左右両側には、ねじ挿通孔47をそれぞれ有する左右一対のほぼヘ字状の取付け片部48a、48bが一体成形されている。さらに、部材本体46の上面前端附近には、左右一対の弯曲片部51a、51bを有するガイド部52が一体成形され、部材本体46の前端面には、左右一対の補助ガイド板部53a、53bが一体成形されている。そして、補助帽体用の外側シェル14のほぼ中央部分(すなわち、装着者の顎部の先端に対向する部分)には、ボタン保持部材43を取付けるための左右一対の取付けボス部54a、54bが一体成形されている。また、これら一対の取付けボス部54a、54bの間には、指挿入用の開孔55が形成されている。
リリース・ボタン42は、ナイロン6、ABS樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からほぼブロック形状に形成され、図10〜図11に示すように、その下面の一半部分には指入れ用の欠如部56が形成されている。そして、この欠如部56によって、リリース・ボタン42を指で押圧操作するための押圧面(すなわち、開孔55とほぼ直交する面)56aがリリース・ボタン42に形成されている。さらに、このリリース・ボタン42の上面のほぼ中央部分には、ねじ穴57を有する柱状部58が一体成形され、この柱状部58から延びる左右一対のほぼL字状の腕部61a、61bおよび突起部62もそれぞれ一体成形されている。
リリース・ボタン42に取付け固定されている線条体取付け部材としてのワイヤ取付け部材63は、ナイロン6、ABS樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からほぼ板状に形成され、図9〜図10に示すように、そのほぼ中央部分には前後方向に延びる長孔64が形成されている。そして、この長孔64の後端附近の外側シェル14側の面には、線条体係止部としてのほぼ半円形状のワイヤ係止部65が一体成形などにより形成されている。さらに、このワイヤ係止部65の左右両側には、左右一対の突条部66a、66bが一体成形などにより形成されている。
ボタン保持機構44のボタン保持部材43の部材本体46の後端面には、図9〜図11に示すように、ほぼ垂直な指当て面67aを有する指当て板部67が一体成形などにより形成されている。なお、上記指当て面67aはその左右両側端部および下端部にそれぞれ突条部68a、68b、69を有し、これらの突条部68a、68b、69は全体としてU字状になっている。したがって、補助帽体6を上方に持ち上げるときに、この指当て部材67の指当て面67aに指(例えば、親指)を掛けてから、補助帽体6を上方に持ち上げれば、この持ち上げ操作を円滑に行うことができる。なお、外側シェル14には、補助帽体6の顎覆い部6aの下端のほぼ中央部において、指当て部材67の形状に対応して前方にやや膨出した膨出部71が設けられている。
リリース・ボタン42は、図11に示すように、補助帽体用の外側シェル14とボタン保持部材43とから成るボタン保持機構44内に直線往復摺動可能に収納されている。なお、この収納に当たっては、まず、ボタン保持部材43内にリリース・ボタン42が直線往復摺動可能に嵌合される。また、この嵌合に当たっては、ボタン保持部材43の長孔45にリリース・ボタン42の柱状部58、左右一対の腕部61a、61bおよび突条部62がそれぞれ挿入される。この場合、一対の腕部61a、61bは、長孔45の縁部に沿って直線往復摺動可能に保持される。また、リリース・ボタン42の左右両側面および上面も、ボタン保持部材43の部材本体46の左右両内側面および下面に沿って直線往復摺動可能に保持される。
ついで、リリース・ボタン42を嵌合させたボタン保持部材43は、図11に示すように、補助帽体用の外側シェル14に取付け固定される。そして、この取付け固定は、取付け片部48a、48bのねじ挿通孔47に挿通させた左右一対の取付けねじ72a、72bを補助帽体用の外側シェル14の左右一対の取付けボス部54a、54bにねじ込み固定することによって行われる。したがって、リリース・ボタン42は、ボタン保持部材43に対して、図6および図9の矢印AおよびBに示す方向に往復摺動可能になっている。
ついで、図9に示すように、ワイヤ取付け板63がリリース・ボタン42に取付け固定される。そして、この取付け固定は、取付けねじ73をワッシャ74およびワイヤ取付け部材63の長孔64にそれぞれ挿通させてから、リリース・ボタン42の柱状部58のねじ孔57にねじ込み固定することによって行われる。この図9および図11に示す組み立て後の状態においては、ワイヤ取付け部材63の左右一対の突条部66a、66bの間にリリース・ボタン(すなわち、ロック解除操作部材)42の左右一対の腕部61a、61bが嵌合している。換言すれば、左右一対の突条部66a、66bの間に形成されている凹部には、左右一対の腕部61a、61bによって形成された凸部(この凸部の中間部分、すなわち、一対の腕部61a、61bの間は、欠如部になっている。)が、直線往復摺動可能に凹凸嵌合している。
これら左右一対の腕部61a、61bの間には、図10に示すワイヤ取付け部材63のワイヤ係止部65が挿入されている。そして、牽引用ワイヤ75のU字状の中間部分75aは、ワイヤ係止部65に引っ掛けられるとともに、リリース・ボタン42の柱状部58の左右両側にも当接している。したがって、上記中間部分75aは、リリース・ボタン42の左右一対の腕部61a、61bの基端部分と、ワイヤ取付け部材63の外側シェル14の側の面とによって、両側からしっかりと挾持されている。そして、ワイヤ取付け部材63の一対の突条部66a、66bが、上記長孔45の縁部に沿って直線往復摺動する。
取付けねじ73をねじ孔57に少しねじ込んだときに、図9に示すように、牽引用可撓性線条体としての金属製などの牽引用ワイヤ75の中間部分(この場合には、ちょうどほぼ真中の部分)75aをワイヤ取付け部材63のワイヤ係止部65のほぼ円弧状の部分にほぼU字状に引っ掛けてから、取付けねじ73をねじ孔57にねじ込み固定する。この場合、このねじ込み固定に先立って、長孔64を利用してワイヤ取付け部材63を前後に直線移動させることによって、このワイヤ取付け部材63のリリース・ボタン42に対する前後方向の取付け位置を調整することができる。したがって、牽引用ワイヤ75の張り具合を調整して不必要なたるみを除去することができる。
3、補助帽体ロック機構の構成
図9に示す牽引用ワイヤ75は、左右一対の補助帽体ロック機構41に共通に用いられている。すなわち、牽引用ワイヤ75は、U字状中間部分75aの両端にそれぞれ連なる左右一対のワイヤ部75b、75cを有している。そして、左側のワイヤ部(以下、「牽引用ワイヤ」という。)75bは、左側の補助帽体ロック機構41に用いられ、右側のワイヤ部(以下、「牽引用ワイヤ」という。)75cは、右側の補助帽体ロック機構41に用いられている。ここで、左側の補助帽体ロック機構41と右側の補助帽体ロック機構41とは、互いに左右対称的に構成されているので、以下において、右側の補助帽体ロック機構41について図6〜図8、図12および図13を参照して説明し、左側の補助帽体ロック機構41の説明は必要に応じて適宜省略する。
右側の補助帽体ロック機構41は、図6〜図8、図12および図13に示すように、取付け基板81、ロックレバー83および牽引用コイルばね(すなわち、弾性付勢手段)91を備えている。そして、取付け基板81は、ステンレス・スチールなどの金属やABS樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からそれぞれ成っていてよい主取付け板101および補助取付け板102から構成されている。なお、主取付け板101と補助取付け板102とは、互いに同様の材料から成っていてもよいが、主取付け板101が金属製で、補助取付け板102が合成樹脂製であるのが好ましい。
主取付け板101は、図13に示すように、ほぼ平板形状(図示の実施例の場合には、ほぼ中央の仮想のライン103付近から前方側の部分が内側面側(すなわち、左側面側)に多少傾斜して浮き上がった形状)であってよい。そして、この主取付け板101には、ボス挿通孔104、105、リベット挿通孔106、ねじ挿通孔107および後述の開口89がそれぞれ形成されている。また、補助取付け板102には、ねじ挿通孔108、109がそれぞれ形成されている。なお、補助取付け板102は、ほぼ中央のライン付近に段部111を有していて、その後半側の部分112が主取付け板101とは反対の側に浮き上がっている。また、この後方側部分112の下方側の部分も小さな段部113を介して内側面側に多少浮き上がっている。そして、補助取付け板102の前端部には、一対の耳部を突出させることにより構成したほぼコ字状のワイヤ支持部114が一体に形成されている。
補助帽体6の耳部6bの内周面には、図13に示すように、取付けボス部115、116、117がそれぞれ設けられている。そして、取付けねじ82a、82bは、補助取付け板102のねじ挿通孔108、109、主取付け板101のねじ挿通孔104、105にそれぞれ順次挿通されてから、取付けボス部115、116のねじ孔またはセルフタップ用孔にそれぞれねじ込まれている。したがって、補助取付け板102は、取付けねじ82a、82bによって主取付け板101に一体的に結合されていて、この主取付け板101とともに取付け基板81を構成している。また、取付けねじ82cは、主取付け板101のねじ挿通孔107に挿通されてから、取付けボス部117のねじ孔またはセルフタップ用孔にそれぞれねじ込まれている。さらに、リベット(すなわち、軸支手段)84は、主取付け板101のリベット挿通孔106と、ロックレバー83に形成されたリベット挿通孔118とに順次挿通されてから、ロックレバー83の外側面において先端部分をつぶされているので、ロックレバー83は、リベット84により主取付け板101に回動可能に取付けられている。
図12に示す補助取付け板102のほぼコ字状のワイヤ支持部114は、補助取付け板102が上述のように補助帽体6に取付けられた状態においては、補助帽体6の耳部6bの内周面に実質的に当接しているので、ワイヤ支持部114と耳部6bの内周面とによって、ほぼ閉ループ状のワイヤ挿通孔が形成されている。したがって、補助取付け板102を取付けねじ82a、82bにより主取付け板101に取付けるに先立って、牽引用ワイヤ75cをほぼコ字状のワイヤ支持部114に挿通させておくのが好ましい。
補助取付け板102が上述のように補助帽体6に取付けられた状態においては、図12に示すように、主取付け板101と補助取付け板102の後方側の部分112との間に間隙123が形成されているので、補助取付け板102は、間隙形成部材としても機能している。そして、補助帽体6の図6および図7に示す下降位置と、この下降位置からやや上昇した図8に示す中間位置との間においては、この間隙123には、図6〜図8に示すように、主帽体5の外側シェル11の下端部付近が相対的に挿入されている。このために、補助帽体6のロックレバー83は、主帽体5の外側シェル11の下端部付近(ひいては、ロックピン92)に対して、外側シェル11の厚さ方向において相対的に或る程度位置決めされる。よって、ロックピン92が、ロックレバー83のロック用凹部94から不測に相対的に離脱したり、ロックレバー83の当接部93から不測に相対的に離間したりするのが、或る程度防止される。なお、外側シェル11の下端部付近の外側面および必要に応じて内側面を被覆するカバー部材(図示せず)を設け、このカバー部材にロックピン92を固定するようにしてもよい。また、このようなカバー部材は、ボタン保持部材43についてすでに述べた材料と同様の材料から成っていてよい。
主帽体5の外側シェル14の内側面には、補助帽体6の顎部6aの左右両側において、左右一対の補助取付け板102が設けられているので、間隙123も左右一対形成されている。そして、これら左右一対の間隙123に主帽体5の外側シェル11の左右一対の下端部附近がそれぞれ挿入される。なお、この挿入量は、補助帽体6の図6および図7に示す下降位置では最大であり、補助帽体6が図6および図7に示す下降位置から図8に示すやや上昇した中間位置に往動するにしたがって、次第に減少する。そして、補助帽体6が図8に示す中間位置からさらに上昇すると、外側シェル11の左右一対の下端部附近は、左右一対の間隙123から完全に離脱する。また、補助帽体6の下降時には、上述の場合とちょうど逆の動作が行われる。
左右一対の牽引用ワイヤ75b、75cの自由端には、図12および図13に示すように、金属製などの球状体119がそれぞれ止着されている。また、ロックレバー83には、このロックレバー83の外側面側に多少立上っているほぼL字状の立上り部から成るワイヤ取付け部86が一体に形成されている。そして、このワイヤ取付け部86には、ほぼ半円形状などの係止用欠如部120が形成されている。なお、ほぼL字状のワイヤ取付け部86は、ロックレバー83の本体部分から僅かに浮き上がっているだけであって、両者の間には、比較的小さな間隙が形成されているにしかすぎない。そして、牽引用ワイヤ75cの先端部分が上述のようにワイヤ支持部114に挿通された後にこの小さな間隙に挿通され、ついで、その球状体119がワイヤ取付け部86の係止用欠如部120に嵌合されることによって、牽引用ワイヤ75cの自由端がロックレバー83に止着されている。したがって、左右一対の牽引用ワイヤ75b、75cは、ボタン保持部材43のガイド部52の湾曲片部51a、51bと、補助取付け板102のワイヤ支持部114との間において、ほぼ直線的に延びている。
補助帽体6の外側シェル14の内周面には、図6〜図8および図13に示すように、補助帽体6の顎覆い部6aの左右両側において、ほぼ水平にそれぞれ延びる上下一対の突条部121、122がそれぞれ形成されている。そして、これら上下一対の突条部121、122の間には、牽引用ワイヤ75b、75cのうちのいずれか一方のほぼ中間の部分が或る程度位置決めされるように介装されている。
上述のとおりであるから、補助帽体6の左側耳部6bの内周面には、図6〜図8、図12および図13に示すように、主取付け板101が取付けねじ82a、82b、82cにより取付け固定されている。そして、この主取付け板101には、可動側ロック手段または可動側ロック部材としてのロックレバー83が、リベット84により往復回動可能に軸支されている。また、このロックレバー83の一端部には、このロックレバー83の内側面側に立上っているほぼ平板状の立上り部から成る被ストッパ部85と、既述のワイヤ取付け部86とが、それぞれ一体に形成されている。そして、ロックレバー83は、被ストッパ部85が主取付け板101に設けられた突出部87に当接することによって、その復回動位置を主取付け板101により規制される。
主取付け板101には、この主取付け板101の外側面側に立上っている平板状の立上り部から成るばね取付け部89が一体に形成されている。なお、主取付け板101には、このばね取付け部89を形成するのに必要な開口88も形成されている。また、ロックレバー83には、このロックレバー83の外側面側に立上っている平板状の立上り部から成るばね取付け部90が一体形成されている。そして、主取付け板101のばね取付け部89とロックレバー83のばね取付け部90との間には、牽引用コイルばね91が介装されている。このために、ロックレバー83は、取付けねじ84を中心とする図6の時計方向にこのコイルばね91により回動付勢されている。また、ロックレバー83が図6の時計方向に回動付勢されているために、リリース・ボタン42は、牽引用ワイヤ75bにより、図6および図9の矢印Bで示す復動方向に牽引付勢されている。
リリース・ボタン42は、牽引用ワイヤ75bによる牽引付勢力に逆らって、図6および図9の矢印Aで示す方向に往動することができる。そして、このリリース・ボタン42の往動方向Aは、図6に示すように、補助帽体6の下降方向(すなわち、取付けねじ7を支点とする復回動方向であって、具体的には、リリース・ボタン42の押圧綿56aの中心の復動位置への復動直前での復動方向)Cに対して鋭角θを成している。なお、この鋭角θは、図示の実施例の場合には約25°であるが、本発明においては実用性の観点から見て一般的に、0°〜60°の範囲であるのが好ましく、0°〜45°の範囲であるのがさらに好ましい。また、リリース・ボタン42の往動方向Aは、補助帽体6の下降方向Cよりも内側(すなわち、図6における後方側)に向っているが、必ずしも内側に向かう必要はなく、外側に向かっていてもよい。しかし、リリース・ボタン42の往動操作と補助帽体6の上昇操作とをきわめて円滑に行えるようにするためには、リリース・ボタン42の往動方向Aは、補助帽体6の下降方向Cよりも内側に向っているのが好ましく、この場合、上記鋭角θは5°〜45°の範囲であるのが特に好ましい。
主帽体5の外側シェル11の外周面の下端附近には、図3に示すように、固定側ロック手段または固定側ロック部材としての左右一対のロックピン92が突設されている。そして、これら左右一対のロックピン92には、左側および右側の補助帽体ロック機構41のロックレバー83が、これらの回動位置に応じてそれぞれ選択的に係合する。また、ロックレバー83の他端部には、ロックピン92が当接する当接部93が形成され、ロックピン92が係合するためのロック用凹部94が、この当接部93に隣接して設けられている。
なお、ロック機構41の各部(すなわち、主取付け板101、補助取付け板102、コイルばね91、ロックレバー83、取付けねじ82、84など)、リリース・ボタン42、ボタン保持機構44(すなわち、ボタン保持部材43、取付けボス部54a、54bなど)、ワイヤ取付け部材63、ワッシャ74、取付けねじ72a、72b、73、牽引用ワイヤ75などは、補助帽体用外側シェル14の内側面に沿って配置されている。このために、前記補助帽体用衝撃吸収ライナの外側シェル14に対向する側の面には、これらの各部を収納する凹部や条溝が形成されている。
4、ヘルメットの使用方法
上述のように構成されたジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット1をフルフェイス型として機能させたいときには、補助帽体6が図3および図5に示すように上昇位置にあれば、この補助帽体6および/またはシールド板4の外側面に手を当てて補助帽体6を左右一対のストッパ用突起部40による仮係止力および左右一対のばね33による付勢力に逆らって下方に引き下げればよい。この引き下げによって、補助帽体6は、取付けねじ7を支点として下方に復回動させられるので、図1および図2に示す下降位置に持ちきたされる。この場合、図7に示すように補助帽体6に設けられたロックレバー83の当接部93が、ロックピン92に当接する。したがって、このロックレバー83は、ロックピン92に押されるので、コイルばね91による付勢力に逆らって取付けねじ84を支点として図7の反時計方向に少し往回動する。このために、ロックピン92は、図6に示すように、ロックレバー83の当接部93を乗り越えて、ロック用凹部94に係合する。よって、補助帽体6は、左右一対のロック機構41により主帽体5にしっかりとロックされれるので、帽体2は、図1、図2、図4および図6に示すフルフェイス型として機能する。
つぎに、図1、図2、図4および図6に示すフルフェイス型として機能しているヘルメット1を図3および図5に示すジェット型として機能させたいときには、図6に示す状態において、補助帽体6の顎覆い部6aの外周面のほぼ中央部にある開孔55からリリース・ボタン42の欠除部56に指(例えば、人指指および/または中指)を挿入して、この指でリリース・ボタン42の押圧面56aをコイルばね91による付勢力に逆らって図6の矢印Aで示す往動方向に押し下げる。この場合、押圧面56aは、リリース・ボタン42の往動方向Aとほぼ直交しているから、指からリリース・ボタン42に加わる力の方向は、この往動方向Aとほぼ一致している。
このとき、リリース・ボタン42が、コイルばね91の付勢力に逆らって図6および図9の矢印Aで示す方向に往動するので、牽引用ワイヤ75b、75cは、リリース・ボタン42に牽引され、この牽引時にボタン保持部材43の弯曲片部51a、51bに沿って摺動する。このために、図6に示す状態にあるロックレバー83は、取付けねじ84を支点として反時計方向に往回動して図7に示す状態になるので、主帽体5に対する補助帽体6のロック機構41によるロックは解除される。したがって、これと同時に、補助帽体6の下端のほぼ中央部に指(例えば、親指)を掛けて(例えば、欠如部56に挿入した人指指および/または中指と上記下端のほぼ中央部に掛けた親指とで補助帽体6を上下からつかんで)、補助帽体6を上方に持ち上げれば、補助帽体6は、取付けねじ7を支点として上方へ回動し、図8に示す状態を経て図3および図5に示す状態になるので、帽体2は、ジェット型として機能する。
既述のように帽体2がフルフェイス型として機能しているときには、図4に示すように、突起部37が凹部38に係合または嵌合しているので、ばね33による補助帽体6の上昇方向への付勢力の全部または一部をこの係合または嵌合により低減させることができる。したがって、下降位置にある補助帽体6は、左右一対の補助帽体ロック機構41により下降位置にロックされるだけでなく、位置決め手段37、38による凹凸係合によっても下降位置に軽く位置保持されて往動方向への移動を比較的小さな作用力で阻止されている。また、ばね33は、上記凹凸係合が解除されたときに補助帽体6の上昇を円滑に行うために、補助帽体6を上昇方向(すなわち、往動方向)に付勢している。さらに、ばね33は、補助帽体6を主帽体5に対して取付けねじ(軸支手段)7を支点として図2および図6の時計方向に付勢しているので、ヘルメット1の振動などによりロックレバー83のロック用凹部94からロックピン92が不測に抜け出すのを或る程度防止することができる。
さらに、図1〜図13に示すジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット1においては、装着者が補助帽体6を下降位置まで降ろした状態で使用しているときに、補助帽体6を上昇させる方向に向かう比較的大きな衝撃がヘルメット1に加わった場合でも、リリース・ボタン42をロック解除のために押圧操作しないにもかかわらず補助帽体6が不用意に上昇してしまう恐れがほとんどない。その理由については、従来のヘルメットを示す図15と同様の図14を参照してつぎに説明する。
図14は、図1〜図13に示すヘルメット1の下端開口124をほぼ水平にしてこの帽体2を横方向(すなわち、真横)から見た状態における取付けねじ7と、ロックレバー83およびロックピン92との相互の位置関係を示している。そして、図1〜図13のヘルメット1を示す図14において、符号Lは、取付けねじ7の中心からロックピン92の中心まで延びる第1の直線を示し、この第1の直線Lの中間部分は省略されている。また、符号Lは、この第1の直線Lをロックピン92の中心から取付けねじ7の中心とは反対側の方向に第1の直線Lと一直線になるように延長した第2の直線を示している。そして、符号Lは、リベット(軸支手段)84の中心を回動支点とするロックレバー83の往回動(すなわち、図14の時計方向の回動)によりロックピン92がロック用凹部94から相対的に抜け出しを開始する方向にロックピン92の中心から延びる第3の直線を示している。この第3の直線Lは、リベット84の中心とロックピン92の中心とを結ぶ第4の直線Lとほぼ直交しかつ第2の直線Lとはほぼ同じ側を向いている。したがって、第3の直線Lが第2の直線Lに対して成す角度θは、ほぼ0°またはその近傍の角度(具体的には、約10°下方に向いた角度)である。
図1〜図13のヘルメット1を示す図14においては、第2の直線Lが第3の直線Lに対して成す角度θがほぼ0°またはその近傍の角度であるから、補助帽体6が上昇し始める回動方向と、ロックピン92がロック用凹部94から相対的に抜け出すためにロックレバー83がリベット84を支点として往回動し始める回動方向とが、互いにほぼ反対側を向いている。したがって、補助帽体6を図14に示す復動位置から往回動させようとする比較的大きな衝撃がヘルメット1に加わったときに、ロックレバー83、リベット84、ロックピン92などが弾性変形、その他の変形をした場合でも、ロックピン92がロックレバー83のロック用凹部94から不測に相対的に抜け出す恐れがほとんどなく、このために、補助帽体6が、ばね33により往回動方向に付勢されていても、取付けねじ7を支点として往回動して不用意に上昇してしまう恐れがほとんどない。
さらに、図1〜図14に示すヘルメット1においては、角度θがほぼ0°またはその近傍の角度である。また、補助帽体6が図14に示すように復動状態にあるときに、ロックピン92の中心を通る第1の水平線Hと、取付けねじ7の中心を通る第2の水平線Hとの間に位置している。したがって、リリース・ボタン42を押圧操作してロックレバー83とロックピン92との相対的な係合を解除したときに、ロックレバー83は、図7および図8に示すようにその往回動量(換言すれば、往回動の角度)がきわめて小さくても、ロックレバー83との相対的な係合を解除されたロックピン92に再び接触することなく補助帽体6にともなわれて円滑に上昇することができる。
以上において、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、上述の実施例においては、第3の直線Lは、図14に示すように、第2の直線Lよりも角度θだけ下方を向くようにしたが、第2の直線Lよりも角度θだけ上方を向くようにしてもよい。
また、上述の実施例においては、補助帽体ロック機構41を左右一対設けたが、補助帽体ロック機構41は必ずしも2個に限定されるものではなく、必要に応じて、1個または3個以上であってもよい。
また、上述の実施例においては、リリース・ボタン42の押圧面56aと直交する方向がこのリリース・ボタン42の往動方向Aとほぼ一致するように構成した。しかし、これら両者の方向は多少不一致であっても差し支えなく、この場合でも、リリース・ボタン42の押圧面56aの直交方向と補助帽体6の下降方向Cとの成す鋭角θは、前記鋭角θについて既述したのと同様の角度範囲を有していてよい。
さらに、上述の実施例においては、牽引用ワイヤ75b、75cをそれぞれ剥き出しにして使用するようにしている。しかし、これらの牽引用ワイヤ75b、75cは、ボタン保持部材43のガイド部52の弯曲片部51a、51bと主取付け板101のワイヤ支持部114との間において、可撓性チューブ(図示せず)にそれぞれ挿通されていてもよい。
本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した一実施例におけるヘルメット全体の、頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態での斜視図である。(実施例1) 図1に示すヘルメット全体の、頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態での右側面図である。(実施例1) 図1に示すヘルメット全体の、補助帽体を上昇させた状態での右側面図である。(実施例1) 図2のIV−IV線に沿った断面図である。(実施例1) 図3のV−V線に沿った断面図である。(実施例1) 図2に示すヘルメットの、右側補助帽体ロック機構を説明するために補助帽体用の裏当て部材および縁部材を省略した状態での部分的な中央縦断面図である。(実施例1) リリース・ボタンを押圧操作したときの、図6と同様の図である。(実施例1) 図7に示す状態から補助帽体を多少上昇させたときの、図6と同様の図である。(実施例1) 図6に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の斜視図である。(実施例1) 図9に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の分解斜視図である。(実施例1) 図10に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の中央縦断面図である。(実施例1) 図6に示すヘルメットの右側補助帽体ロック機構の斜視図である。(実施例1) 図12に示す右側補助帽体ロック機構の分解斜視図である。(実施例1) 図2に示す取付けねじと図6に示すロックレバーおよびロックピンとの相互の位置関係を概略的に示す帽体の横方向から見た部分的な中央縦断面図である。(実施例1) 従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットの図14と同様の中央縦断面図である。(従来例1)
符号の説明
1 ジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット
2 帽体(頭部保護体)
5 主帽体
6 補助帽体
7 取付けねじ(軸支手段)
41 補助帽体ロック機構
83 ロックレバー
84 リベット(軸支手段)
92 ロックピン
94 ロック用凹部
第1の直線
第2の直線
第3の直線
θ 角度
第1の水平線
第2の水平線

Claims (7)

  1. ヘルメット装着者の頭部に装着する頭部保護体が、キャップ状の主帽体と、ヘルメット装着者の顎部を選択的に覆い得るように、軸支手段によりこの主帽体に往復回動可能に取付けられた補助帽体とを備え、
    上記補助帽体が上記顎部を覆う復動状態にあるときに上記補助帽体の左側および右側を上記主帽体に対してロックする第1および第2のロック機構が、上記頭部保護体に設けられ、
    上記第1および第2のロック機構のそれぞれが、上記主帽体側に設けられたロックピンと、上記補助帽体が上記復動状態にあるときに上記ロックピンが相対的に係合し得るロック用凹部を有しかつ上記補助帽体側に設けられたロックレバーとを備えているヘルメットにおいて、
    上記頭部保護体の横方向から見て、上記復動状態において上記軸支手段の中心から上記ロックピンの中心まで斜め前方でかつ斜め下方に向かって延びる第1の直線を上記ロックピンの中心から上記軸支手段の中心とは反対側の方向に上記第1の直線と一直線になるように延長した第2の直線に対して、上記頭部保護体の横方向から見て、上記復動状態において上記ロックピンが上記ロック用凹部から相対的に抜け出しを開始する方向に上記ロックピンの中心から延びる第3の直線が成す角度が、上記第2の直線から65°上方に向いた角度と、上記第2の直線から85°下方に向いた角度との範囲内であることを特徴とするヘルメット。
  2. 上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から40°上方に向いた角度と、上記第2の直線から60°下方に向いた角度との範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  3. 上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から15°上方に向いた角度と、上記第2の直線から35°下方に向いた角度との範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  4. 上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から0°よりも大きくかつ20°よりも小さく下方に向いた角度であることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  5. 上記第2の直線に対して上記第3の直線が成す上記角度が、上記第2の直線から5°下方に向いた角度と、上記第2の直線から15°下方に向いた角度との範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  6. 上記補助帽体が上記復動状態にあるときに、上記ロックレバーの回動支点が、上記頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態において上記頭部保護体の横方向から見て、上記ロックピンの中心を通る水平線よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のヘルメット。
  7. 上記補助帽体が上記復動状態にあるときに、上記ロックレバーの回動支点が、上記頭部保護体の下端開口がほぼ水平な状態において上記頭部保護体の横方向から見て、上記軸支手段の中心を通る第2の水平線よりも下方に位置していることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。
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