JPH04143271A - 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法 - Google Patents

薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法

Info

Publication number
JPH04143271A
JPH04143271A JP26796490A JP26796490A JPH04143271A JP H04143271 A JPH04143271 A JP H04143271A JP 26796490 A JP26796490 A JP 26796490A JP 26796490 A JP26796490 A JP 26796490A JP H04143271 A JPH04143271 A JP H04143271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
target
vacuum
thin film
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26796490A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiro Yaginuma
柳沼 禎浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP26796490A priority Critical patent/JPH04143271A/ja
Publication of JPH04143271A publication Critical patent/JPH04143271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スパッタリング法を用いた薄膜形成装置に
係り、特に、試料表面の広い範囲に均一な膜厚分布を得
るのに適した研究開発用にも使用可能な薄膜形成装置に
関する。
〔従来の技術〕
この種の研究開発用薄膜形成装置として、従来、第3図
にその基本構成例を示すように、真空容器に固定された
複数の、ここでは2個の対向電極にそれぞれ載置された
ターゲット41.42の前面を試料3が軌道9に沿って
移動し、試料3の表面に薄膜を堆積形成するものが知ら
れている。試料3を移動させるのは移動方向に厚さの均
一な膜を形成するためである。
また、第4図に従来の薄膜形成装置の構成例を示すよう
に、厚さの均一な成膜範囲を軌道9と直角の方向にも広
げるため、試料3および対向電極53.54の上面に載
置されたターゲラ)41.42それぞれのサイズと成膜
速度とを勘案しつつ、試料3とターゲット41.42と
の間隔を調整しているが、その方法として、一般には試
料3を1III買した試料電極52とシャッタ57とを
それぞれ直進駆動IHII55および56によりターゲ
ット41.42方向へ進退させる方法を採っている。
かかる構成で所定の試料処理が終了すると、試料は次記
の取り替え操作により真空容器50外で次の未処理試料
と交換された後、未処理試料が代って真空容器50内に
収納される。すなわち、まず、真空容器50内にN2ガ
スを外部から図示されない管路を通じて導入し、室内を
大気圧に復帰させる。
次に扉61を開き、試料3を取り外し、代りに次の未処
理試料を取り付け、再び扉61を閉じる。ここで真空容
器50は排気管64から図示されない真空排気系により
再び真空状態に保たれ、試料面に薄膜が形成されること
になる。
一方、試料処理中にターゲット41.42が所定の厚さ
以下、あるいはターゲット不良の場合、前記取り替え操
作と同じ順序で室内を大気圧に復帰させてからターゲッ
トの交換を行う。
また、試料面への成膜に先立ち、一定時間ターゲット4
1.42をプリスパッタしてターゲット表面を清浄化す
るために、プリスパッタ時の大地側電極を構成するとと
もにターゲットから叩き出されたスパッタ粒子が試料3
に付着することを防ぐためのシャ、り57を回転機ll
63により試料電極52全体を覆い隠すように移動させ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように構成されかつ試料ならびにターゲットの交換
操作が行われる薄膜形成装置の問題点は次のとおりであ
る。
まず、第1の問題点として、このような構成の薄膜形成
装置では、均一な成膜範囲がおもにターゲットサイズに
より決定されるため、試料面の広範囲に均一なI膜を形
成するのに、試料よりもはるかに大きいターゲットを必
要とする。例えば試料が6インチ径のウェハとすると約
12インチ径のターゲットを必要とする。また、研究開
発用の薄膜形成装置の場合には、試料の大きさが一定で
あるとは限らない、このため、あらかしめ最大試料サ1
′ズを想定してターゲットおよび夕、−ゲフトが111
夏されるターゲット電極系を準備していた。従って、通
常使用する、より小さい試料サイズの場合にも不必要に
大きいターゲットを使用することとなっていた。このた
めターゲツト材として白金のような貴金属を用いる場合
には、装置運用に伴う経済面の問題を生ずるとともに、
ターゲット電極系が相当な重量物となり、ターゲット電
極を移動する場合には、クレーン作業や作業員2Å以上
の作業となり、膨大な費用と時間とを必要としていた。
以上の問題を解決する手段として、本願と同一出願人に
よる出II:特願昭62−2796611号において、
ターゲットサイズが試料サイズよりも十分大きくない場
合にも試料面の広い範囲に均一な薄膜を形成しうる薄膜
形成WIFの構成が開示されている。
これによれば、薄膜形成装置を、試料サイズが小さい9
通常の成膜時にはターゲットを第5図のようにターゲッ
トの対称中心が軌道上に位置するように配することがで
き、試料サイズが大きい場合には、ターゲットの対称中
心を軌道上から外れた位置1.2にそれぞれ移動させる
ことのできるターゲット移動手段を備えたものとして、
第6図に示すように、位置1に位置するターゲットによ
る膜厚分布6と1位置2に位置するターゲットによる膜
厚分布7とを重ね合わせたときに8のように試料面の広
い範囲に厚さの均一な成膜を可能とするものであり、直
径8インチの円形マグネトロンターゲットを位置1.2
に使用した場合、その位置が4.5では試料3上の膜厚
分布の不均一度が±10%におさまる範囲が約4インチ
であるのに対し、その範囲は直径約10インチにおよび
、面積比にすると6倍以上となり、大幅に膜厚均一領域
が拡大することが示されている。そして、このターゲッ
ト移動手段を備えた1機構が簡潔でターゲットの使用効
率の良い薄膜形成装置が、本願と同一出願人による出m
:特顧平2−36589号にて提案されている。これに
よれば、対向電極側の真空容器壁面に、第7図、第8図
に示すように、軌道9を一方側へ片寄って跨ぐ長孔29
または丸孔12が形成され、第10図に示されるように
、対向電極3Lか偏心位置に取り付けみれた円板状の回
転フランジlOまたは8を、前記の長≠孔29.丸孔1
2の中心を遣る軸線まわりに回転させる構成として、タ
ーゲット30の10図の構成でコよさらに回転フランジ
8の周縁部を気密に支持する回転シール機構25を用い
て、真空容器を大気開放することなく移動させることが
できるようにしている。なお、第9図および第10図に
おいて、符号32は絶縁物、16(第9図)は回転フラ
ンジ10を中心軸まわりに回転させるための転すガイド
、14.15は0リング、36は移動機構、17は前記
転りガイド16を軸支する支持部材17aを備えた移動
台、26は回転フランジaの周縁部に*m力もしくは噛
み合いにより回転力を伝達する原車、27は原車26を
回転駆動する駆動モータ、28はターゲラ)30の位置
を設定するための位置設定装置を示す。
薄膜形成装置をこのように構成すると、ターゲットの移
動が容易に行われ、また回転シール機構(25)を用い
た第8図、第1O図のように構成した場合には、ターゲ
ットの移動のために真空容器を大気開放する必要がなく
、従来のように大蒐開放時に真空容器に侵入した水分や
不純ガスが試料面に吸着され、そのまま成膜処理を行っ
た場合ボイド等が発生して膜質を低下させ、試料の品賞
、歩留りの悪化を来す恐れがなくなるなど、装置の運用
面、膜質向上の面で従来の装置と対比して大きく改善さ
れる。しかし、成膜速度に関しては、成膜速度を調整す
るための試料とターゲットとの間隔調整を、試料を保持
する試料電極を前進あるいは後退させて行っており、こ
の前進、後退を、試料電極が試料を加熱するための加熱
系部材、試料の温度を制御する温度wi御系部材、試料
を電極面に密着状態に保持するための保持部材などを搭
載した状態で行う必要から、試料電極系は構造が複雑と
なり、製作コスト、保守費など経済面の問題と、試料電
極が回転と、軸方向移動との2つの動作を必要とするこ
とによる気密保持や機構部寿命など装置性能面の問題と
があった。
第2の問題点として、従来装置のように、シャッタが試
料電極と同一の真空容器の# (61)に取り付けられ
、プリスパッタ時に、試料電極全体を覆い隠す構造のも
のでは、シャッタ位宜を、試料面に辛うじて接触しない
位置から、スパッタ粒子の試料面への回り込みを防止し
うる位置までの範囲内に設定するに際し、試料の厚さが
厚いと、スパッタ粒子の回り込みを防止するのにより広
いシャッタ面積を必要とし、一方、真空容器の大きさは
限られているからンヤフタ面積もII約され、このため
に試料の許容厚さに制限が生し、装置が使用面で非常に
汎用性に欠けるという問題があった。
第3の問題点として、試料あるいはターゲットの交換時
に! (61)が開かれ、真空容器内は大気に開放され
るため、試料交換時にはターゲットも水分や不純ガスを
吸着し、ターゲット交換時には試料も水分や不純ガスを
吸着するため、成膜開始に先立ち、必ず試料、ターゲッ
ト双方の表面浄化を必要としていた。
この発明の目的は、試料を種糸の411遣がNJL化さ
れてその経済面と性能 寿命面とが改善されるとともに
、使用面での汎用性が高く、かつ成膜に先立つ試料表面
、ターゲット表面の清浄化がより簡易に行われうるEi
[形成装置の構成と、この装置における試料もしくはタ
ーゲットの交換に際し、交換後の試料もしくはターゲッ
ト表面の清浄化操作がより簡易化される交換・方法とを
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明においては、真空容
器内に導入されたガスを、該真空容器内で所定の軌道に
沿って移動する試料!橿と、前記軌道面と対向する対向
電極との間の放電によりプラズマ化し該対向!橋に載置
されたターゲットをスパッタリングして、前記試料is
に載置された試料表面に薄膜を形成する薄膜形成装置を
、前記軌道に沿って移動する試料の被成膜面と対面する
側の真空容器壁に真空仕切り弁を介し、前記ターゲット
が試料の被成膜面に露出しないようにターゲット交換時
を覆い隠すシャッタを内部に備えかつ真空仕切り弁から
遠方側の壁面に前記軌道を跨ぐ丸孔が形成された真空準
備室が連設、結合されるとともに、円板状に形成されそ
の偏心位置に対向電極が固定される回転フランジと;円
筒状に形成され前記回転フランジを該回転フランジの周
縁部で回転可能にかつ該周縁部を気密状態に支承するリ
ング状の回転シール機構を試料its側軸方向端邪に備
えるとともに、前記真空]1!傭室の丸孔に軸方向の移
動を案内されて試料ならびにシャッタとターゲットとの
間隔を可変とする移動フランジと;該多動フランジと真
空準備室との間に介装され移動フランジの移動とともに
軸方向長さが変化する筒状の伸縮シール機構と:を儂え
てなるターゲット移動手段を備えた装置とするものとす
る。そして、このように構成された薄膜形成装置に8い
て、試料への薄膜形成後、該薄膜が形成された処理済み
試料を未処理試料と交換する際の交換方法を、移動フラ
ンジを薄膜形成位Iから少なくとも真空仕切り弁が開閉
可能な泣!まで後退させ、真空仕切り弁を閉し、真空容
器内を大気圧に復帰させた後大気開放して処理済み試料
を試料!極から取り外し、代りに未処理試料を試料を橿
に装着巳て真空容器内に収納し、真空容器を気V!に閉
鎖して真空引きし、真空容器内に1嘆形成のためのガス
を所定の圧力となるように導入して交換を終了する方法
とするものとする。また、試料への薄膜形成の途中でタ
ーゲットを新品と交換する際の交換方法を、試料電極と
対向f極との間のプラズマ発生を停止させ、移動フラン
ジをシャッタ位置を越えて後退させ、真空仕切り弁を閉
し、真空準備室内を大気圧に復帰させた後真空準備室と
伸縮ソール機構との結合を解き、真空f!!、備室内全
室内開放してターゲットを対向電極から取り外巳、代り
に未使用ターゲットを対向電機に装着し乙伸縮ノールm
構を真空1!嬬室に結合し、ンヤンタをブリスバ7タ位
置へ移動するとともに移動フランジを前進させてターゲ
ットをノ島ン夕と適宜の間隔に対向させ、真空準備室内
を真空引きして不活性ガスを導入し、ブリスパッタを行
い、ブリスパッタ終了後にシャッタを初期位1に笑して
不活性ガスを真空排気し、真空仕切り弁を開き、移動フ
ランジを所定の位置まで進退させて交嶌を終了する方法
とするものとする。
〔作用〕
ffl膜形成装置をこのように構成すると、真空準備室
内部のシャッタを、回転フランジの偏心位置に固定され
たターゲットの前面に限りなく近接させることができ、
試料の厚さに関係なく、限られたシャッタ面積でスパッ
タ粒子が試料面に到達しないようにターゲット前面側を
覆うことが可能になる。また、シャッタとターゲットと
の間隔は、円筒状の移動フランジを軸方向に移動させる
ことにより調整することができるから、シャッタを軸方
向に移動させる必要がなくなる。同様に、試料とターゲ
ットとの間隔も、移動フランジを軸方向に移動させるこ
とにより変化させることができるから、試料電極を軸方
向に移動させる必要がなくなる。これにより、従来装置
で必要とした試料電極ならびにシャッタの直線駆動機構
は不必要となり、試料電極およびシャッタの駆動機構は
回転機構のみとなって構造が単純化され、これらの製作
コストが低減されるとともに気密信頼性が向上し、機構
部の寿命が長くなる等、性能面も改善される。
また、従来の試料電極やシャッタの軸方向移動に代る移
動シリンダの移動時の気密シールは、移動フランジの移
動とともに軸方向の長さが変化する筒状の伸縮シール、
例えば金属ベローズを用いて行われるから、気密性の保
持や、実質的にシール部材によってきまる機構部の寿命
など、装置性能面が大幅に向上する。
また、筒状の伸縮シールは、その直径と長さとにより許
容伸縮量を容易に変えることができるから、試料電極と
ターゲットとの間隔の変化量を大きくとることができ、
試料の厚みに対する成膜時のターゲット位置の制約が小
さくなり、前記シャッタとターゲットとの間隔が任意に
調整可能なことと合わせ、装置の汎用性が大幅に向上す
る。
さらに、真空容器と真空準備室との間には真空仕切り弁
が介装され、試料、ターゲットそれぞれの交換は、真空
仕切り弁を閉した状態で行うことができるから、試料、
ターゲットいずれか一方を、他方に水分や不純ガスを吸
着させることなく交換することができ、かつ交換後の表
面浄化も他方と関係なく独立に行うことができ、交換作
業が簡易化される。
〔実施例〕
第1図および第2図は本発明による薄膜形成装置構成の
一実施例を示す、第1図は真空準備室内部からターゲッ
ト移動手段を見た正面図であり、第2図は第1図におけ
るA−A線に沿う装置の縦断面図である。第2図に示す
ように、真空容器11には、弁体71aが両側空間を気
密に遮断する真空仕切り弁71を介して真空準備室75
が連設され、真空仕切り弁71から遠方側の真空準備室
70の壁面には、第1図に示すように、試料が移動する
軌道9の両側に跨るように丸孔12が形成され、試料が
移動する軌道9上にターゲットの対称中心が位置するの
を妨げないようにしている。符号4は軌道9上のターゲ
ット位置を示し、試料サイズが小さいときにはターゲッ
トをこの位置に固定して成膜を行う。このターゲットが
取り付けられる対向電tlI131は、第2図に示すよ
うに、高電位にある該対向電極31を接地電位から絶縁
するための絶縁体32を介して円板状フランジ13に固
定され、フランジ13はボルト34を用いて回転フラン
ジlOに固定されている0回転フランジlOは、第1図
に示すように円板状に形成され、円板の中心から外れた
位置すなわち符号4の中心位置と中心位置を同じくする
孔10a(第2図)を形成されている。そして、回転フ
ランジ10は回転シール機構25(第2図)により気密
を保持しながら回転可能に支持される。そして、回転シ
ール機構25は移動フランジ21に気密に固定されてい
る。移動フランジ21は円筒状に形成され、伸縮シール
機構22により、移動フランジ21と真空準備室70と
の間の気密を保持しながら移動できるようにしている。
伸縮シール機構22は、金属ベローズの両端にリング状
フランジ22aを気密に接合してなり、リング状フラン
ジ22aの一方は0リング18を用いて真空1!備室7
0の壁面に、また他方は0リング19を用いて移動フラ
ンジ21の右方端のフランジに気密に固定される。真空
容器11にはガス導入管72と排気管73とが設けられ
ており、真空準備室70はガス導入管74と排気管75
とを備える一方、シャッタ76とそれを開閉するための
回転シール機構77と回転機構78とが配備されている
。なお、第1図、第2図において符号14はフランジ1
3を回転フランジ10に気密に固定するための0リング
であり、符号33(第2図)はターゲット4から飛散す
るスパッタ粒子の飛散範囲を制限するアースシールドで
ある。
上記構成による薄膜形成装置は次のように操作される。
すなわち、成膜される試料のサイズがターゲットサイズ
に比較して小さい場合には、まず、第1図の符号4のタ
ーゲット位置に対向電橋31が位置するように回転フラ
ンジ10を駆動モータ27により回動させる。この位置
は位置検出部28により設定する。サイズの大きい試料
に成膜する場合には、位置検出部28の設定により回転
フランジIOを180”回動させ符号1のターゲット位
置に対向電橋31を位置させる。
次に、真空容器11を図示されない管路からN2ガスを
導入して大気圧に復帰し扉81を開き試料3を試料型8
i80に取り付けを行い、取り付は後、再び扉81を閉
じ排気管73から真空引きを行う、また、真空準備室7
0を排気管75から真空引きを行い、ガス導入管74か
ら不活性ガス、例えばアルゴンガスをプラズマ形成に適
する真空度を保つように導入する。さらにシャッタ76
を待機位置からターゲットの正面位置まで回動させると
ともに移動フランジを移動させてターゲットを許容限ま
でシャッタに近接させ、ターゲットとシヤツタ開にプラ
ズマ放電を開始し、このプラズマ放電によりターゲット
表面を一定時間プリスパッタしてターゲットから叩き出
されたスパッタ粒子をシャッタ76に付着させ、ターゲ
ット表面を清浄化する。所定のブリスパッタ処理が終了
するとシャッタ76が初期位置に待機する。ここで再び
真空準備室70内の真空引きを行い、圧力が真空容器1
1と同等な真空圧に達したところで真空仕切り弁71を
開き、直進ユニット24により移動台23を介して多動
フランジ21を移動させ、位置検出部28により所望の
位置に停止させる。ここで真空容器11内へガス導入管
72から薄膜形成に必要なガスを所定の圧力となるよう
に導入して所定の試料処理が行われる。試料処理が終了
すると移動フランジ21を前記と逆な順序で真空準備室
70の所定の待機位置まで戻し、真空仕切り弁71を閉
じる0次に真空容器ll内へ図示されない管路から11
.ガスを導入して容器内を大気圧に復帰させ、扉81を
開き、試料3を取り外し、代りに次の未処理試料を取り
付け、再び扉81を閉じる。以後同様にして設定枚数分
の処理が繰り返される。
一方、試料処理中にターゲットを交換する場合、直進ユ
ニット24により移動台23を介して移動フランジ21
を移動させ、位置検出部28によりターゲット交換位l
まで後退させる。さらに真空仕切り弁71を閉じ、真空
準備室70内にN2ガスを外部から図示されない管路を
通じて導入し、室内を大気圧に復帰させる1次に伸縮ソ
ールフランジ22aを真空準備室70から分離し、真空
準備室70を大気開放してターゲット4を交換する。タ
ーゲット交換が終了すると前記した交換操作と逆な曜序
で前記ブリスパッタ位置まで移動を行い、真空準備室7
0内を真空排気した後ガス導入管74を通して不活性ガ
ス。
例えばアルゴンガスを導入して所定のプリスパ。
夕処理をし、所定のブリスパッタ処理が終了するとシャ
ッタ76が初期位置に待機する。ここで再び真空準備室
70内の真空引きを行い、圧力が真空容器11と同等な
真空圧に達したところで真空仕切り弁71を開き、直進
ユニット24により移動台23を介して移動フランジ2
1を移動させ、位置検出部28により所望の位置に停止
させ、ここで所定の試料再処理が行われる。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明に8いては、本発明が対象
とする薄膜形成装置を請求項1のように構成したので、
大径のターゲットを用いることなく所望の膜厚分布や成
膜速度を得るのに従来装置で必要とした試料電極ならび
にシャッタの[線駆動機構は不必要となり、試料電極お
よびシャッタの駆動機構は回転機構のみとなって構造が
単純化され、これらの製作コストが低減されるとともに
気密信頼性が向上し、機構部の寿命が長くなる等、性能
面も改善される。また、従来の試料電極やシャッタの軸
方向移動に代る移動シリンダの移動時の気密シールは、
移動フランジの移動とともに軸方向の長さが変化する筒
状の伸縮シール、例えば金属ベローズを用いて行われる
から、気密性の保持や、実賞的にシール部材によってき
まる機構部の寿命など、装置性能面が大幅に向上する。
また、筒状の伸縮シールは、その直径と長さとにより許
容伸縮量を容易に変えることができるから、試料電極と
ターゲットとの間隔の変化量を大きくとることができ、
試料の厚みに対する成膜時のターゲット位置の間約が小
さくなり、前記シャッタとターゲットとの間隔が任意に
調整可能なことと合わせ、装置の汎用性が大幅に向上す
る。
また、試料への薄膜形成後、該薄膜が形成された処理済
み試料を未処理試料と交換する際の交換方法を、請求項
2に記載の方法とするとともに、試料への薄膜形成の途
中でターゲットを新品と交換する際の交換方法を請求項
3に記載の方法としたので、試料、ターゲットそれぞれ
の交換は、真空仕切り弁を閉じた状態で行われ、試料、
ターゲットいずれか一方を、他方に水分や不純ガスを吸
着させることなく交換することができ、かつ交換後の表
面浄化も、試料は試料電極が備えた加熱手段により、ま
たターゲットはブリスパッタにより、それぞれ他方と関
係なく独立に行うことができ、交換作業が簡易化される
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明による薄膜形成装置構成の
一実施例を示すものであって、第1図は装置の真空準備
室内部からターゲット移動手段を見た正面図、第2図は
第1図におけるA−A線に沿う装置の縦断面図、第3図
は従来の薄膜形成装置の基本構成を示す説明図、第4図
は従来の薄膜形成装置の構成例を示す装置の側面断面図
、第5図は本発明の薄膜形成装置の基本構成を示す説明
図、第6図は第5図の!夏構成により得られる試料面の
膜厚分布を示す線図、第7図および第8図は本願と同一
出願人による出願において提案された2つの11するタ
ーゲット移動手段の構成を示す正面図、第9図および第
10図はそれぞれ第7図のB−B線、第8図でC−C線
に沿う側面断面図である。 3:試料、8.10:回転フランジ、9:軌道、11゜
50:真空容器、12:丸孔、21:移動フランジ、2
2:伸縮シール機構、23:移動台、24:直進ユニッ
ト、25:回転シール機構、28:位置検出部、304
1.42:ターゲット、31:対向電極、5280:試
料電極、70:真空準備室、71:真空仕切り弁、81
:扉。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)真空容器内に導入されたガスを、該真空容器内で所
    定の軌道に沿って移動する試料電極と,前記軌道面と対
    向する対向電極との間の放電によりプラズマ化し該対向
    電極に載置されたターゲットをスパッタリングして、前
    記試料電極に載置された試料表面に薄膜を形成する薄膜
    形成装置において、前記軌道に沿って移動する試料の被
    成膜面と対面する側の真空容器壁に真空仕切り弁を介し
    、前記ターゲットが試料の被成膜面に露出しないように
    ターゲット前面側を覆い隠すシャッタを内部に備えかつ
    真空仕切り弁から遠方側の壁面に前記軌道を跨ぐ丸孔が
    形成された真空準備室が連設,結合されるとともに、円
    板状に形成されその偏心位置に対向電極が固定される回
    転フランジと;円筒状に形成され前記回転フランジを該
    回転フランジの周縁部で回転可能にかつ該周縁部を気密
    状態に支承するリング状の回転シール機構を試料電極側
    軸方向端部に備えるとともに、前記真空準備室の丸孔に
    軸方向の移動を案内されて試料ならびにシャッタとター
    ゲットとの間隔を可変とする移動フランジと;該移動フ
    ランジと真空準備室との間に介装され移動フランジの移
    動とともに軸方向長さが変化する筒状の伸縮シール機構
    と;を備えてなるターゲット移動手段を備えていること
    を特徴とする薄膜形成装置。 2)請求項第1項に記載の薄膜形成装置において、試料
    への薄膜形成後、該薄膜が形成された処理済み試料を未
    処理試料と交換する際の交換方法であって、移動フラン
    ジを薄膜形成位置から少なくとも真空仕切り弁が開閉可
    能な位置まで後退させ、真空仕切り弁を閉じ、真空容器
    内を大気圧に復帰させた後大気開放して処理済み試料を
    試料電極から取り外し、代りに未処理試料を試料電極に
    装着して真空容器内に収納し、真空容器を気密に閉鎖し
    て真空引きし、真空容器内に薄膜形成のためのガスを所
    定の圧力となるように導入して交換を終了することを特
    徴とする試料交換方法。 3)請求項第1項に記載の薄膜形成装置において、試料
    への薄膜形成の途中でターゲットを新品と交換する際の
    交換方法であって、試料電極と対向電極との間のプラズ
    マ発生を停止させ、移動フランジをシャッタ位置を越え
    て後退させ、真空仕切り弁を閉じ、真空準備室内を大気
    圧に復帰させた後真空準備室と伸縮シール機構との結合
    を解き、真空準備室内を大気開放してターゲットを対向
    電極から取り外し、代りに未使用ターゲットを対向電極
    に装着して伸縮シール機構を真空準備室に結合し、シャ
    ッタをプリスパッタ位置へ移動するとともに移動フラン
    ジを前進させてターゲットをシャッタと適宜の間隔に対
    向させ、真空準備室内を真空引きして不活性ガスを導入
    し、プリスパッタを行い、プリスパッタ終了後にシャッ
    タを初期位置に戻して不活性ガスを真空排気し、真空仕
    切り弁を開き、移動フランジを所定の位置まで進退させ
    て交換を終了することを特徴とするターゲット交換方法
JP26796490A 1990-10-05 1990-10-05 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法 Pending JPH04143271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26796490A JPH04143271A (ja) 1990-10-05 1990-10-05 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26796490A JPH04143271A (ja) 1990-10-05 1990-10-05 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04143271A true JPH04143271A (ja) 1992-05-18

Family

ID=17452041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26796490A Pending JPH04143271A (ja) 1990-10-05 1990-10-05 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04143271A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007321238A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Ulvac Japan Ltd スパッタ装置およびスパッタ方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007321238A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Ulvac Japan Ltd スパッタ装置およびスパッタ方法
JP4726704B2 (ja) * 2006-06-05 2011-07-20 株式会社アルバック スパッタ装置およびスパッタ方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1118714A (en) Vacuum treating apparatus
JPS6040532A (ja) デイスク又はウエ−ハ取り扱い及びコ−テイング装置
US4701251A (en) Apparatus for sputter coating discs
US4051010A (en) Sputtering apparatus
JPH0539567A (ja) スパツタリングユニツト
JPH04143271A (ja) 薄膜形成装置ならびに試料およびターゲットの交換方法
TWI807165B (zh) 物理氣相沉積方法
JP3323601B2 (ja) 工作物を真空雰囲気で搬送するためのチャンバ、複合チャンバ、及び工作物を真空設備内部で搬送する方法
JP3540346B2 (ja) 真空設備のためのチャンバおよび複合チャンバ、ならびに1つ以上の工作物を送り込む方法
JPH0613751B2 (ja) 連続スパッタ装置
JPS60262969A (ja) スパツタタ−ゲツト装置
JP4550959B2 (ja) 薄膜作成装置
WO2011077662A1 (ja) 真空蒸着装置及びそのメンテナンス方法
JP3994513B2 (ja) スパッタ装置
JPH03219075A (ja) スパッタリング装置のターゲット出入装置
JP3207889B2 (ja) インライン式スパツタ装置およびその運転方法
JP2971525B2 (ja) 真空処理装置
JPH01208449A (ja) ダブルチャンバ真空成膜装置
JPS63291421A (ja) 半導体ウエハの処理方法
JPS634997Y2 (ja)
JP3180557U (ja) 薄膜作製装置
JPH0527483Y2 (ja)
JP2778020B2 (ja) 表面処理装置
JPS621228Y2 (ja)
JP3415212B2 (ja) スパッタ成膜装置