JPH0414250B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビルデイング等の建物のペリメーター
ゾーンに設置される個別形空気調和機の室外機に
関するものである。

従来の技術 従来、ペリメーターゾーンに備えられる個別形
の空気調和機は、第３図に示すように、個別形空
気調和機の本体１と、ユニツト形チヤンバー２と
によつて、ペリメーターゾーンに設置される。

即ち、本体１には、室内機３と、室外機４とが
一体になり、室内機３は室内側の下方より、吸込
まれ。吹出口５より室内へ吹出される。一方、室
外機４は、背面板６側に本体吸込口７と、上方に
本体吹出口８とを設けている。９は室外熱交換
器、１０は室外送風機である。また、ユニツト形
チヤンバー２は本体３と、壁面との間に設けるも
ので、壁吸気口（図示せず）と対向したチヤンバ
ー吸気口１１と、壁排気口（図示せず）と対向し
たチヤンバー排気口１２と、前記本体吸込口７と
連通する吸気連通口１３と、チヤンバー吸気口１
１及び、吸気連通口１３を画成する如く仕切板１
４と、本体吹出口８と対向し、チヤンバー排気口
１２に連通した吹出連通口１５とをそれぞれ設け
る。

このように従来は、壁と、本体１との間に、ユ
ニツト形チヤンバー２を設け、壁吸気口（図示せ
ず）より室外の空気が吸込まれ、チヤンバー吸気
口１１、吸気連通口１３、本体吸込口７と流れ、
室外熱交換器９、室外送風機１０、本体吹出口
８、吹出連通口１５、チヤンバー排気口１２と流
れ、壁排気口（図示せず）より室外へ排出される
室外機４の空気流路となるものであつた。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、その室外機側４に
おいてのみ外気と連通し、且つ、建物の壁面に設
けている種々バリエーシヨンの吸排気口と対応す
るべく、ユニツト形チヤンバー２を介在し、空気
調和機本体の背面方向で、前記ユニツト形チヤン
バー２に接続するために、壁面から、空気調和機
の本体の前面迄の奥行寸法、即ち、ユニツト形チ
ヤンバー２の奥行寸法Ａと、本体の奥行寸法Ｂが
長くなり、ユニツト形チヤンバー２を含めた空気
調和機としての体積が大きくなり、床面積を多く
必要とし、床面積の有効利用が図れない問題点を
有していた。

本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
室内床面積の中央部に対する突出床面を少なくし
て、かつ、建物の種々の吸排気口にに対応できる
個別形空気調和機を得ることを目的とする。

問題を解決するための手段 本発明は、個別形空気調和機の室外機と、室内
機とを分離し、前記室外機の本体に、室内側に面
した前面板と、建物の壁面に接する右背面板およ
び左背面板と、外気を取入れる吸気口を有する右
側板と、屋外へ排気する排気口を有する左側板と
を設け、前記右側板と右背面板および左側板と左
背面板とが互換性を有する構成とし、前記吸気口
および排気口に対向して室外熱交換器と、室外送
風機を設け、前記室外熱交換器と前記送風機との
間に圧縮機とを設けた個別形空気調和機の室外機
の構成としたものである。

作 用 この構成により建物の壁に設けられた壁吸気口
と、壁排気口に対して、右側板、および、左側板
が直接、または、ダクトを介して接続できるよう
になる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図、第２図にも
とづいて説明する。１９は室外機と、室内機とで
構成される個別形空気調和機をそれぞれ別体で構
成した室外機本体で、この本体は、室内側に面し
た前面板２０と、建物の壁に接して設けられる右
背面板２１と、ダクト（図示せず）との接続口２
２となり、外気を取入れる吸気口２３を設けた右
側板２４と、同じく、建物の壁に接して設けら
れ、前記右背面板２１と対称的に、左背面板２５
と、ダクト（図示せず）との接続口２６となり、
屋外へ排気する排気口２７を設けた左側板２８と
よりなる。右背面板２１と、右側板２４とは互い
に、互換性を有して取付を可能とし、左背面板２
５と、左側板２８も同様に、互換性を有し取付を
可能としている。２９は本体１９の中で、垂直
で、かつ傾めに位置し、右側板２４か右背面板２
１かに対向して設けた室外熱交換器、３０は左側
板２８に固定された室外送風機で、壁面側に取付
けるときは、左背面板２５と互換する。３１は室
外熱交換器２９と、室外送風機３０との間の、ほ
ぼ中央に位置して設けられた圧縮機である。

上記構成において、建物のペリメーターゾーン
等に、室内機（図示せず）や、場合によつては、
全熱交換ユニツト（図示せず）を設置し、そし
て、第１図に示す室外機１９を設置するが、この
設置において、建物の壁吸気口、及び壁排気口
（いずれも図示せず）に対して、背面側の取り合
わせが合わないときは、第２図に示すように、右
側板２４と、左側板２８をそれぞれ側方に取付け
て、各の接続口２２，２６よりダクト（図示せ
ず）を接続し、建物の種々に設けた壁吸気口、お
よび壁排気口に対応し屋外に連通するようにし
て、ダクトを介して吸気口２３より、外気を導入
し、室外熱交換器２９を通過し、更に、室外送風
機３０により排気口２７より、ダクトを介して、
室外へ排気される。

次に、仮に、本体２０と直接建物の壁吸気口お
よび、壁排気口と取り合わせが可能な場合は、第
２図に示すように、右背面板２１と、右側板２４
との取付けを替え、又、左背面板２５と、左側板
２８との取付けを替えて、ダクトを介さず、ま
た、ユニツト形チヤンバー等を介在せず、直接、
接続口２２と、２６とを壁吸込口および壁排気口
に接続することにより、吸込口２３より外気を導
入し、室外熱交換器２９を通過し、更に、室外送
風機３０により、排気口２７より直接、室外へ排
気される。

発明の効果 このように本発明は、本体の両側面において、
ダクトと接続する接続口を有する側板と、本体背
面側において、前記両側板と互換し、取付けを可
能とした各々の背面板と、前記各々ダクト接続口
に対向して、室外熱交換器と、室外送風機とが設
けられるようにした個別形空気調和機の室外機と
したから、従来のように、室内に向つて突出して
設けられるユニツト形チヤンバーの奥行厚み分
は、床面スペースとして不要となり、床面積の有
効利用が図れる。また、壁吸気口および、壁排気
口に対しても直接、接続できると共に、これが不
可能な場合、本体の両側板より種々のバリエーシ
ヨンを有する壁吸気口、および、壁排気口に対
し、室外機本体を任意のペリメーターゾーンに設
置し、そこよりダクトを介在して室外空気の吸排
気を行なうことで、設置状況に最適の吸排気方向
が得られるなどの効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による個別形空気調
和機を分離した室外機の上面構成図、第２図は同
互換性による側板の取替えを示し、ペリメーター
ゾーンの壁面に、直接取付ける場合の上面構成
図、第３図は従来例の説明に付する個別形空気調
和機と、ユニツト形チヤンバーの斜視図である。 １９……室外機本体、２０……前面板、２１…
…右背面板、２２……接続口、２３……吸気口、
２４……右側板、２５……左背面板、２６……接
続口、２７……排気口、２８……左側板、２９…
…室外熱交換器、３０……室外送風機、３１……
圧縮機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 室内機と室外機とを分離した個別形空気調和
   機の室外機本体に、室内側に面した前面板と、建
   物の壁面にする側の、右背面板、および、左背面
   板と、外気を取入れる吸気口を有する右側板と、
   屋外へ排気する排気口を有する左側板とを設け、
   前記右側板と右背面板および前記左側板と左背面
   板とが互換性を有する構成とし、前記吸気口およ
   び排気口に対向して室外熱交換器と室外送風機を
   設け、これら室外熱交換器と室外送風機との間
   に、圧縮機を設けてなる個別形空気調和機の室外
   機。