JPH04140455A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH04140455A
JPH04140455A JP2262607A JP26260790A JPH04140455A JP H04140455 A JPH04140455 A JP H04140455A JP 2262607 A JP2262607 A JP 2262607A JP 26260790 A JP26260790 A JP 26260790A JP H04140455 A JPH04140455 A JP H04140455A
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は内燃機関の失火検出装置に係り、特に内燃機
関の失火を早期に検出して未燃焼ガスが大気中に大量に
放出されるのを未然に防止するとともに触媒体の耐久性
を向上し得る内燃機関の失火検出装置に関する。
[従来の技術] 車両の内燃機関においては、混合気を薄くして運転する
ことにより、排ガス有害成分の発生を低減したり、燃費
を向上させている。
ところが、混合気が薄すぎると、燃焼室内での燃焼が不
良となり、未燃焼ガスが排気系側に流動して失火が発生
する惧れがある。このように、失火が生ずると、触媒体
等の機能劣化や破損を招くので、触媒体の下流側にヒユ
ーズセンサを設置し、失火によって触媒体の温度が設定
値以上となってこのヒユーズセンサがその温度状態を検
出した際に、メータに表示したり、あるいは、パネル上
において警告用ランプを点灯させ、運転者に失火の発生
を知らせている。
また、このような失火検出装置と失火が生じた場合にお
ける内燃機関の制御装置としては、例えば、特開昭55
−137342号公報、特開平2−55859号公報に
開示されている。
特開昭55−137342号公報に記載のものは、排気
圧力センサからの排気圧力状態と機関回転数状態に対応
する量の検出出力とから決定されたスライスレベルによ
って空燃比を制御することにより、失火を伴うことなく
混合気の限界的希薄化を可能とするものである。
また、特開平2−55859号公報に記載のものは、ア
イドリング時の回転変動の際の変動量を用いて失火検出
を行っている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上述の特開昭55−137342号公報に記
載のものは、失火を検出するために荒田に専用の排気圧
センサを設ける必要があり、コストが大となるとともに
、構成が複雑となるという不都合がある。
また、特開平2−55859号公報に記載のものは、回
転変動を失火検出のパラメータに用いているが、このパ
ラメータの場合、約3.OOOrpmを越える高回転数
域において振動等の問題により失火検出の判別が不可能
であるという不都合がある。
更に、触媒装置を備えた車両にあっては、失火の検出遅
れにより、失火によって触媒体の温度が異常に上昇し、
このため触媒体の機能劣化が早まり、触媒体の耐久性が
低下するとともに、最悪の場合には、触媒体が破損する
という不都合がある。
更にまた、触媒体の機能劣化又は破損により、内燃機関
からの排ガスの浄化率が低下してしまい、環境汚染の改
善を図ることができないという不都合があった。
[発明の目的コ そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去すべく、
内燃機関のエンジン回転数を検出する回転数センサを設
け、排気中の空燃比を検出するA/Fセンサを設け、内
燃機関の負荷状態を検出する機関負荷センサを設け、A
/Fセンサがリーン信号を出力した際にA/Fセンサか
らの出力信号と機関負荷センサからの出力信号とを比較
して失火状態を判定するとともに、回転数センサと機関
負荷センサとの出力信号に応じてA/Fセンサの応答速
度を補正すべく制御する制御手段を設けたことにより、
失火を早期に検出し、失火によって未燃焼ガスが大気中
に大量に放出されるのを未然に防止するとともに、失火
による触媒体の機能劣化や破損を防止し得る内燃機関の
失火検出装置を実現するにある。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの発明は、内燃機関のエン
ジン回転数を検出してこのエンジン回転数に応じた電気
信号を出力する回転数センサを設け、排気中の空燃比を
検出してこの空燃比に応じた電気信号を出力するA/F
センサを設け、内燃機関の負荷状態を検出してこの負荷
状態に応じた電気信号を出力する機関負荷センサを設け
、前記A/Fセンサがリーン信号を出力した際にA/F
センサからの出力信号と機関負荷センサからの出力信号
とを比較して失火状態を判定するとともに前記回転数セ
ンサと機関負荷センサとの出力信号に応じてA/Fセン
サの応答速度を補正すべく制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
口作用コ この発明の構成によれば、制御手段は、A/Fセンサが
リーン信号を出力した際に、A/Fセンサ及び機関負荷
センサからの出力信号を夫々入力し、出力信号を比較し
て失火状態を判定するとともに、回転数センサと機関負
荷センサとの出力信号に応じてA/Fセンサの応答速度
を補正制御し、失火の発生を早期に検出し、失火を迅速
に防止する処置を行わせることが可能となるので、未燃
焼ガスが大気中に大量に放出されるのを防止するととも
に、触媒体の機能劣化や破損を防止して触媒体の耐久性
を向上させている。
[実施例コ 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的
に説明する。
第1〜8図は、この発明の実施例を示すものである。第
3図において、2は例えば4気箇の内燃機関、4はシリ
ンダブロック、6はシリンダヘッド、8は動弁機構、1
0はこの動弁機構8のカム軸、12はこのカム軸10に
設けたカム、14はシリンダヘッドカバー 16はピス
トン、18はエアクリーナ、20はスロットルボデ仏 
22はボディ吸気通路、24は燃料噴射弁、26は絞り
弁、28は吸気マニホルド、30はマニホルド吸気通路
、32は吸気ボート、34は吸気弁、36は燃焼室、3
8は排気弁、40は排気ポート、42は排気マニホルド
、44はマニホルド排気通路、46は排気管、48は管
排気通路、50は触媒体である。
前記燃料噴射弁24は、絞り弁26上流側のボディ吸気
通路22内に配設されている。この燃料噴射弁24には
、一端側が燃料タンク52内の燃料ポンプ54に接続す
る燃料供給通路56の他端側か接続されている。この燃
料供給通路56途中には、燃料タンク52内からの燃料
中に含有する不純物を除去する燃料フィルタ58が設け
られている。
また、前記燃料噴射弁24には、燃料圧力レギュレータ
60に連通した燃料導入通路62が接続されている。こ
の燃料圧力レギュレータ60は、燃料噴射弁24に作用
する燃料圧力を一定に調整するものである。また、燃料
圧力レギュレータ60は、絞り弁26下流側のマニホル
ド吸気通路30に連通ずる燃料圧調整用圧力通路64か
らの吸気管圧力によって作動されるものである。
更に、前記燃料圧力レギュレータ60には、燃料タンク
52内に開口する戻し燃料用通路66が接続されている
前記燃料ポンプ54は、燃料ポンプリレー68によって
作動制御されるものである。この燃料ポンプリレー68
は、燃料噴射弁レジスタ70に連絡している。この燃料
噴射弁レジスタ70は、燃料噴射弁24に連絡している
前記燃料圧調整用圧力通路64途中には、吸気圧力であ
るマニホルド吸気通路30の吸気管圧力を検出する吸気
圧力センサ72に連通した吸気圧力検出用圧力通路74
が接続されている。前記吸気圧力センサ72は、代表す
るファクタである燃料噴射量や吸入空気量、または吸気
圧力等の内燃機関2の負荷状態を検出する機関負荷セン
サとして機能するものである。
前記シリンダヘッドカバー14には、エアクリーナ18
内に連通ずるクリーナ側ブローバイガス還流通路76が
接続されている。このブローバイガス還流通路76途中
には、マニホルド側ブローバイガス還流通路78の一端
側が接続されている。
このマニホルド側ブローバイガス還流通路78の他端側
は、マニホルド吸気通路30へのブローバイガス量を調
整すべく前記吸気マニホルド28に設置したPCVバル
ブ80に接続されている。
前記エアクリーナ18には、吸気温度を検出する吸気温
センサ82が設置されている。
また、前記絞り弁26には、この絞り弁26の開閉状態
を検出するスロットルセンサ84が連絡している。
前記吸気マニホルド28には、絞り弁24を迂回してボ
ディ吸気通路22とマニホルド吸気通路30とを連通す
べくエアバイパス通路86が形成されている。このエア
バイパス通路86には、感温作動体88によってこのエ
アバイパス通路86を開閉すべく作動されるエアバルブ
90が配設されている。感温作動体88は、吸気マニホ
ルド28に形成した第1冷却水通路92内を流動する機
関冷却水の温度状態によって作動するものである。
また、前記吸気マニホルド28には、第1冷却水通路9
2内の機関冷却水の温度を検出する水温センサ94が設
置されている。
前記絞り弁26下流側のマニホルド吸気通路30には、
第1圧力バイパス通路96の一端側が開口している。こ
の第1圧力バイパス通路96の他端側は、エアクリーナ
18内に連通されている。
この第1圧力バイパス通路96途中には、アイドルスピ
ード制御用ソレノイドバルブ98が設けられている。
また、第1圧力バイパス通路96途中には、第2圧力バ
イパス通路100の一端側が接続されている。この第2
圧力バイパス通路100の他端側は、前記アイドルスピ
ード制御用ソレノイドバルブ98よりもエアクリーナ1
8側の第1圧力バイパス通路96に接続されている。こ
の第2圧力バイパス通路100途中には、エアコン用圧
力切換弁(VSV)102が設けられている。このエア
コン用圧力切換弁102には、エアコン用アンプ104
が連絡されている。
前記マニホルド排気通路44には、EGR還流通路10
6の一端であるEGR取入口108が開口している。こ
のEGR還流通路106の他端であるEGR還流口11
0は、絞り弁26下流側のマニホルド吸気通路30に開
口している。このEGR還流通路106途中には、EG
R調整弁112が設けられている。このEGR調整弁1
12の圧力室114には、該EGR調整弁112の作動
用圧力通路116が連絡している。
この作動用圧力通路116は、EGR調整弁112の圧
力室114と絞り弁26上流側のボディ吸気通路22と
を連通ずるものである。また、この作動用圧力通路11
6途中には、EGR調整弁112側から順次にEGR用
モジュレータ118とEGR制御用圧力切換弁120と
が介設されている。前記EGR用モジュレータ118は
、EGR還流通路106からの排気圧力が排圧用圧力通
路122を経て内部のダイヤフラム室124に作用する
ことによってEGR調整弁112の圧力室114に作用
する圧力を制御するものである。前記EGR制御用圧力
切換弁120は、作動用圧力通路116を開閉動作する
ものである。
前記吸気マニホルド28には、絞り弁26を迂回してボ
ディ吸気通路22とマニホルド吸気通路30とを連通す
べくスローバイパス通路126が形成されているととも
に、このスローバイパス通路126を開閉調整するアイ
ドル調整ねじ128が設けられている。
また、前記絞り弁26よりも受註上流側のボディ吸気通
路22には、バキュームコントローラ130に連通ずる
バキューム圧力通路132が連通されている。このバキ
ュームコントローラ130には、例えばエンジン回転数
の検出信号を出力する図示しない回転数センサを配設し
たディストリビュータ134が連設されている。また、
バキュームコントローラ130は、コントローラ用圧力
通路136によってマニホルド吸気通路30から導かれ
る吸気管圧力によって作動される。このコントローラ用
圧力通路136は、絞り弁26よりも下流側の吸気マニ
ホルド28に付設したガスフィルタ138に接続されて
いる。
前記燃料タンク52には、吸着剤を設けたキャニスタ1
40内に接続する蒸発燃料通路142が連通している。
このキャニスタ140には、離脱した蒸発燃料をマニホ
ルド吸気通路30に導くパージ通路144が連通してい
る。このパージ通路144は、第2圧力バイパス通路1
00に連通している。
また、このキャニスタ140には、離脱した蒸発燃料量
を調整する蒸発燃料制御弁146が設けられている。こ
の蒸発燃料制御弁146の制御用圧力室148には、絞
り弁126上流側の吸気圧力を導(制御用圧力通路15
0が連通している。
この制御用圧力通路150には、吸気マニホルド28に
付設した水温感知弁152に連通ずる圧力連絡通路15
4が連通されている。この水温感知弁152は、吸気マ
ニホルド28に形成した第2冷却水通路156の冷却水
温度状態によって作動するものである。
また、前記排気マニホルド42には、排気中の空燃比を
検出して電気信号を出力するA/Fセンサ158が付設
されている。一般に、1J=7A/Fセンサは、空燃比
に対してセンサ出力電圧が略正比例となるものである。
前記燃料噴射弁24と燃料ポンプリレー68と燃料噴射
レジスタ70と吸気圧力センサ74と吸気温センサ82
とスロットルセンサ84と水温センサ94とアイドルス
ピード制御用ソレノイドバルブ98とエアコン用圧力切
換弁102とエアコン用アンプ104とEGR制御用圧
力切換弁120とA/F−4z7+158とは、制御手
段(ECU)160に連絡している。
この制御手段180には、前記吸気圧カセンサ72が連
絡されている。
前記制御手段160は、前記A/Fセンサ158がリー
ン信号を出力した際にA/Fセンサ158からの出力信
号と機関負荷センサとして機能する吸気圧力センサ72
からの出力信号とを比較して失火状態を判定するととも
に、図示しない回転数センサと吸気圧力センサ72との
出力信号に応じてA/Fセンサ158の応答速度を補正
すべく制御する構成を有する。
詳述すれば、制御手段160は、失火判定機能と、A/
Fセンサ158の応答速度補正機能と、連続失火判定機
能と、失火している気筒の判別機能との4つの機能を宵
している。
前記制御手段160の失火判定機能は、A/Fセンサ1
58がリーン信号を出力、つまりA/F変化量ΔA/F
が失火判定量DAF以上となった際に、A/Fセンサ1
58からの出力信号と前記吸気圧力センサ72からの出
力信号とを比較し、路間−割合でA/F変化量ΔA/F
が変化していない場合に失火状態であると判定するもの
である。
また、制御手段160のA/Fセンサ158の応答速度
補正機能は、ΔA/F≧DAFとなった際に、図示しな
い回転数センサと吸気圧力センサ72との出力信号に応
じて適正な応答速度とすべく補正制御する。
更に、制御手段160の連続失火判定機能は、失火判定
後に、空燃比がリーン状態からリッチ状態に戻る時間T
RをA/Fセンサ158の反応遅れ時間Toで割り、商
が2以上であれば、連続失火状態にあると判定する。
なお、A/Fセンサ158の反応遅れ時間T0は、第3
図から算出されるTaと第4図から算出されるTbとの
和、あるいは第5図のT0マツプにより求められる。
更にまた、制御手段160の失火している気筒の判別機
能は、A/Fセンサ158の反応遅れ時間TOと空燃比
がリーン状態からリッチ状態に戻る時間TRとによって
失火している気筒を判別している。
また、前記制御手段160には、ダイアグノーシススイ
ッチ162と、テストスイッチ164と、エンジンチエ
ツクライト166と、シフトアップ表示ライト168と
、イグニションコイル170と、車速センサ172と、
ダイアグランプ174と、イルミネーションライト17
6と、ライトスイッチ178と、メインリレー180と
、メインスイッチ182と、クラッチスイッチ184と
、スタータ用スイッチ186と、メインヒユーズ188
と、そして、バッテリ190とが夫々連絡している。
これにより、前記制御手段160は、内燃機関2の失火
を検出しないならば、ダイアグランプ174を点灯して
運転者に失火を知らせるとともに、燃料噴射弁24を作
動制御して燃料カット等を行い、未燃焼ガスが排気系側
に流動するのを回避させて失火を防止するものである。
次に、この実施例の作用を説明する。
第1図は内燃機関2の第1気筒#1が失火した状態を示
すタイムチャートである。
この第1図においては、第1気筒#1が失火すると、A
/Fセンサ158の出力信号が応答遅れである反応遅れ
時間T0後に出力され、気筒フラグが第1気筒#1に立
ち、A/F変化量ΔA/Fの計算時間Tap後に失火判
定が行われ、失火回数が第1気筒#1に記憶されるとと
もに、空燃比がリーン化される。
この失火判定から所定の連続失火判定時間たる空燃比が
リーン状態からリッチ状態に戻る時間TRがスタートす
る。
次いで、第6図のフローチャートに基づいて失火の検出
状態を説明する。
第6図において、内燃機関2の始動によって制御手段1
60のプログラムがスタート(201)すると、A/F
変化量ΔA/Fの計算時間TaF間のA/F変化量ΔA
/Fを計算する(202)。
そして、A/F変化量ΔA/Fがリーン方向に指向して
いるかの判断処理(203)に進み、判断(204)を
行う。
この判断(204)がNoの場合には、A/F変化量Δ
A/Fの計算(202)に戻り、YESの場合には、A
/F変化量ΔA/FとA/Fの失火判定量DAFとの比
較を行い、ΔA/F≧DAFの判断(205)を行う。
そして、この判断(205)がNOの場合には、上述の
A/F変化量ΔA/Fの計算(202)に戻り、YES
の場合には、代表するファクタである燃料噴射量や吸入
空気量、または吸気圧力等の内燃機関2の負荷状態を検
出する例えば前記吸気圧力センサ72からの検出信号と
A/Fセンサ158からの出力信号とを比較し、路間−
割合でA/F変化量ΔA/Fが変化していない場合に失
火状態であると判定する(206)。
次に、気筒フラグにより失火気筒を判別する(207)
また、失火回数メモリに1を加算(208)L、失火判
定から初めて空燃比がリッチ化する時間、つまり空燃比
がリーン状態からリッチ状態に戻る時間TRを算出する
(209)。
そして、空燃比がリーン状態からリッチ状態に戻る時間
T、をA/Fセンサ158の反応遅れ時間Toで割り(
210)(このとき、余りは切り捨てる)、商が2以上
、つまり商≧2であるか否かの判断(211)を行う。
この判断(211)がYESの場合には、連続失火状態
にあると判定し、失火回数メモリに1を加算する(21
2)。このとき、2≦商〈3の場合には、第1図におい
て次の気筒、つまり第3気筒#3の失火回数メモリに1
が加算され、3〈商≦4の場合には、第1図において次
の次の気筒、つまり第4気筒#4の失火回数メモリに1
が加算さ失火回数メモリに1を加算する(212)れる
ものである。
失火回数メモリへの加算(212)後、及び上述の判断
(211)がNoの場合には、ある設定された点火回数
内の失火する割合が判定値よりも大きくなった時にアラ
ームランプ等の警告器具(図示せず)によりドライバに
不具合を知らせるとともに、燃料供給のカットを行う(
212)。
次いで、第7図のフローチャートにおいて、気筒判別の
フラグの処置について説明する。
先ず、ディストリビュータ134又は図示しないクラン
クセンサ等からの気筒判別信号を取り込み、気筒判別信
号をONさせ(301)、A/Fセンサ158の反応遅
れ時間To経過後に、前記制御手段160内の気筒フラ
グを書き換える(302)。
次いで、第8図のフローチャートにおいて、失火回数メ
モリについて説明する。
前記内燃機関2がスタート(始動)すると(401)、
全ての機能をクリア状態とするオールクリア(402)
を行い、失火判定毎に失火気筒に1を加算する(403
)。
そして、設定された点火回数かどうかの点火回数のチエ
ツクが行われ(404)、設定点火回数に到達して点火
回数終了か否かの判断(405)を行い、この判断(4
05)がNOの場合には、失火判定毎の失火気筒への加
算(403)に戻るとともに、判断(405)がYES
の場合には、金気筒の点火回数に対する失火率を計算(
406)し、この失火率が所定の判定値以上か否かの判
断(407)を行う。
判断(407)がNoの場合には、上述のオールクリア
(402)に戻り、判断(407)がYESの場合には
、失火回数メモリの内容を不揮発性メモリに書き込み、
燃料カットを行うとともに、アラームランプ等の警告器
具(図示せず)によりドライバに不具合を知らせる(4
08)。
なお、上述の不揮発性メモリの内容は、整備工場でのメ
ンテナンス時に読まれ、故障診断のデータとされる。
また、失火判断後の燃料カット制御だけでなく、例えば
失火率が判別値を上回った場合に、通常のフェイルセイ
フ時制御と同様に、燃料噴射量をある定数に固定する固
定噴射制御を行うこともできる。
この結果、前記制御手段180によってA/F変化量Δ
A/Fが失火判定量DAF以上となった際のA/Fセン
サ158からの出力信号と吸気圧力センサ72からの出
力信号とを比較し、路間−割合でA/F変化量ΔA/F
が変化していない場合に、前記内燃機関2が失火状態で
あると判定するので、失火を早期に検出させ、これによ
り、燃料系を作動制御して失火の発生を防止し、未燃焼
ガスが大気中に大量に放出されるのを未然に防止すると
ともに、失火による触媒体50の機能劣化や破損を防止
し、触媒体50の耐久性を向上し得て、良好な排ガス浄
化率を維持することができる。
また、前記内燃機関2のエンジン回転数において、全回
転数域に渡って失火検出を果たすことができることによ
り、失火検出装置の使い勝手を向上し得るものである。
更に、新たに専用のセンサ類を設けることなく、既設の
センサ類によって失火検出を行うことができることによ
り、構成が複雑化せず、製作が容易となってコストを低
廉とすることができ、経済的にを利である。
[発明の効果コ 以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、
内燃機関のエンジン回転数を検出する回転数センサを設
け、排気中の空燃比を検出するA/Fセンサを設け、内
燃機関の負荷状態を検出する機関負荷センサを設け、A
/Fセンサがリーン信号を出力した際にA/Fセンサか
らの出力信号と機関負荷センサからの出力信号とを比較
して失火状態を判定するとともに、回転数センサと機関
負荷センサとの出力信号に応じてA/Fセンサの応答速
度を補正すべく制御する制御手段を設けたので、失火を
早期に検出し、失火を迅速に防止する処置を行わせるこ
とが可能となるので、未燃焼ガスが大気中に大量に放出
されるのを未然に防止して環境汚染を低減し得るととも
に、触媒体の機能劣化や破損を防止し、排ガス浄化率が
維持し、しかも触媒体の耐久性を向上させ得る。また、
内燃機関の全回転数域に渡って失火検出を果たすことが
できることにより、失火検出装置の使い勝手を向上し得
るものである。更に、新たに専用のセンサ類を設けるこ
となく、既設のセンサ類によって失火検出を行うことが
できることにより、構成が複雑化せず、製作が容易とな
ってコストを低廉とし得て、経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図はこの発明の実施例を示し、第1図は内燃機
関の失火検出及び失火気筒判別を示すタイムチャート、
第2図は内燃機関の失火検出装置の概略図、第3図はA
/Fセンサの応答時間とエンジン回転数との関係を示す
図、第4図はA/Fセンサの応答時間とエンジン負荷と
の関係を示す図、第5図はA/Fセンサの反応遅れ時間
T。を求めるT0マツプ、第6図は作用を説明するフロ
ーチャート、第7図は気筒判別フラグの処置を説明する
フローチャート、第8図は失火回数メモリの処置を説明
するフローチャートである。 図において、2は内燃機関、24は燃料噴射弁、72は
吸気圧力センサ、158はA/Fセンサ、180は制御
手段(ECU)である。 特   許 出願人  鈴木自動車工業株式会社代 理
 人 弁理士  西  郷  義  美第7図 第8図 手続補正書は式) 平成2年12月 6日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、内燃機関のエンジン回転数を検出してこのエンジン
    回転数に応じた電気信号を出力する回転数センサを設け
    、排気中の空燃比を検出してこの空燃比に応じた電気信
    号を出力するA/Fセンサを設け、内燃機関の負荷状態
    を検出してこの負荷状態に応じた電気信号を出力する機
    関負荷センサを設け、前記A/Fセンサがリーン信号を
    出力した際にA/Fセンサからの出力信号と機関負荷セ
    ンサからの出力信号とを比較して失火状態を判定すると
    ともに前記回転数センサと機関負荷センサとの出力信号
    に応じてA/Fセンサの応答速度を補正すべく制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする内燃機関の失火検出
    装置。
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