JPH0413955B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0413955B2
JPH0413955B2 JP58025813A JP2581383A JPH0413955B2 JP H0413955 B2 JPH0413955 B2 JP H0413955B2 JP 58025813 A JP58025813 A JP 58025813A JP 2581383 A JP2581383 A JP 2581383A JP H0413955 B2 JPH0413955 B2 JP H0413955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
signal
motor
phase
fundamental wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58025813A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59153493A (ja
Inventor
Toshiaki Okuyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP58025813A priority Critical patent/JPS59153493A/ja
Publication of JPS59153493A publication Critical patent/JPS59153493A/ja
Publication of JPH0413955B2 publication Critical patent/JPH0413955B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は電力変換器により制御される交流電動
機の電圧検出方法と交流電動機の可変速システム
に関する。
〔発明の背景〕
PWMインバータなどの電力変換器によつて誘
導電動機や同期電動機を駆動することは広く採用
されている。電力変換器によつて交流電動機を駆
動する際、交流電動機の電動機電圧(端子電圧、
誘導起電力)の基本波成分の大きさを検出するこ
とを必要とすることが多くある。電動機電圧を所
定値に精度良く制御すると交流電動機の制御性を
良くできる。そのためには交流電動機の電動機電
圧(基本波成分)の大きさを高精度で検出するこ
とが要求される。
従来、電動機電圧の検出は変圧器などで検出し
た電圧をダイオード整流回路により全波整流して
直流信号として取り出す方法が用いられている。
しかし電力変換器はオン、オフ動作を行うもので
あり、検出電圧に高調波成分が含まれるため、基
本波成分を精度良く検出できない。特に、交流電
動機の低速時には誘導起電力が小さいので高調波
成分の割合が大きくなり、基本波成分の検出精度
が低下する。
このことを解決するには検出した電圧をフイル
タで平滑した後にダイオード整流回路によつて整
流することが考えられる。フイルタの時定数を大
きくすれば高調波を除去できる。ところが、電圧
の周波数は交流電動機の回転速度によつて変化
し、フイルタのゲイン特性や位相特性も変化す
る。結局、誘導起電力を精度良く検出することは
できない。
〔発明の目的〕
本発明は上記点に対処して成されたもので、そ
の目的とするところは電動機電圧の基本波成分の
大きさを精度良く検出できる交流電動機の電圧検
出方法を提供すると共に、これによつて得られた
検出電圧により交流電動機を精度良く速度制御で
きる可変速システムを提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明の特徴とするところは、交流電動機の電
圧を検出し、その検出された電圧と電力変換器の
出力電圧或いは出力電流の制御指令信号の位相に
同期した正弦波信号とを乗算し、上記検出された
電圧と電力変換器の出力電圧或いは出力電流の制
御指令信号の位相に同期した余弦波信号とを乗算
し、これら両者の乗算結果の自乗値の和に基づい
て、交流電動機の電圧に対応する直流信号を算出
する。さらに、可変速システムを構成する交流電
動機駆動の電力変換器の出力電圧或いは出力電流
を上記によつて得られた直流信号を用いて制御す
るようにしたことにある。
〔発明の実施例〕
第1図に本発明の一実施例を示す。
第1図において、誘導電動機2はPWMインバ
ータ1により駆動される。PWMインバータ1は
例えばゲートターンオフサイリスタとダイオード
とで構成される。誘導電動機2の端子電圧vu
vv,vwは変圧器12で検出され相数変換回路13
に加えられる。相数変換回路13は3相電圧検出
信号vu,vv,vwを2相の電圧検出信号v〓,v〓に変
換する。基本波成分検出回路14A,14Bは電
圧検出信号v〓,v〓と発振器6の2相正弦波信号を
入力し基本波電圧eの2軸成分ed,eqを演算す
る。基本波電圧検出回路15は電圧成分ed,eq
より基本波電圧eの大きさに比例した基本波電圧
検出信号(直流信号)Vを検出する。周波数指令
回路3はインバータ1の出力周波数を指令する周
波数指令信号ω1 *を電圧指令回路4と発振器6に
加える。電圧指令回路4は周波数指令信号φ1 *
比例した電圧指令信号V*を出力する。また、発
振器6は周波数指令信号ω1 *に比例した周波数で
90゜位相差の2相正弦波の正弦波信号pb(sinω1 *
t)、余弦波信号Pa(cosω1 *t)を発生する。電
圧偏差増幅器5は電圧指令信号V*と電圧検出信
号Vを入力し、両者の偏差に比例した電圧制御信
号v*を出力する。座標変換回路7は電圧制御信
号v*と2相正弦波信号sinω1 *t、cosω1 *tのそ
れぞれと乗算した2相の電圧指令パターン信号v〓
、v〓*を発生し相数変換回路8に入力する。相数
変換回路8は電圧指令パターン信号v〓*、v〓*に基
づいて3相の電圧指令パターン信号vu *、vv *、vw
を出力する。比較器10は電圧指令パターン信
号vu *と搬送波信号発生器9の搬送波信号を比較
し、インバータ1のスイツチング素子をオン、オ
フ制御するためのPWM信号を出力する。ゲート
回路11はPWM信号に応じてスイツチング素子
にゲート信号を供給する。16はローパスフイル
タである。
なお、比較器10とゲート回路11はU相分の
みを示し、V相分とW相分については図示を省略
してある。
第2図に発振器6、相数変換回路13および基
本波成分検出回路14A,14Bの一例詳細構成
図を示す。
第2図において、発振器6は周波数指令信号
ω1 *に比例する周波数のパルス信号を出力する電
圧−周波数変換器(V/F変換器)20、パルス
信号をカウントするアツプダウンカウンタ21お
よびROM22,23から構成される。相数変換
回路13は端子電圧検出信号vuを電圧検出信号v〓
として直接出力すると共に端子電圧検出信号vv
vwを加算器24でベクトル加算して電圧検出信
号v〓として出力する。基本波成分検出回路14A
はD/A変換器25,26と加算器27により構
成され、また基本波成分検出回路14BはD/A
変換器28,29と加算器30により構成され
る。
次に動作を説明する。
電圧指令回路4は周波数指令信号ω1 *に比例し
た電圧指令信号V*を出力し電圧偏差増幅器5に
図示の極性で加える。電圧偏差増幅器5は電圧指
令信号V*と後述するようにして検出される電圧
検出信号Vを比較し、両者の偏差に比例した電圧
制御信号v*を出力する。
一方、発振器6は次のようにして2相の正弦波
信号pa、pbを発生する。
V/F変換器20は周波数指令信号ω1 *に比例
した周波数のパルス信号を発生する。カウンタ2
1は誘導電動機2が正転のときアツプカウントし
逆転のときダウンカウントする。カウンタ21の
カウント方向は周波数指令信号ω1 *の極性によつ
て切換えられる。カウンタ21はパルス信号を計
数するがオーバーフローするとリセツトされたこ
とと等価になり、カウント値が零になる。カウン
ト値が零(カウンタ出力が全部“0”レベル)の
ときの電気角の0゜とし、カウンタ値を電気角に対
応させる。ROM22には余弦特性が記憶されて
おり、ROM23には正弦特性が記憶されてい
る。カウンタ21のカウント値を電気角0゜〜360゜
に対応させているので、ROM22,23はカウ
ント値をアドレス信号として該当アドレスのデー
タPa、pbを出力する。V/F変換器20のパルス
周波数が周波数指令信号ω1 *に比例して変化する
ので、ROM22,23の出力pa、pbも周波数指
令信号ω1 *に比例して変わることになる。したが
つて、ROM22,23からは次式のような正弦
波信号pa、pbが得られる。
pa=cosω1 *t pb=sinω1 *t ………(1) 座標変換回路7、電圧指令信号v*及び発振器
6の出力信号pa、pbに基づいて次式の演算を行
い、2相の電圧指令パターン信号v〓*、v〓*を出力
する。
v〓*=−v*sinω1 *t v〓*=v*cosω1 *t ………(2) 相数変換回路8は2相信号v〓*、v〓*からU、
V、W各相の電圧指令パターン信号vu *〜vw *を次
式に従い求める。
(3)式の電圧指令パターン信号vu *〜vw *は次式の
ように表わされる。
vu *=−v*sinω1 *t vv *=−v*sin(ω1 *−2/3π) vw *=−v*sin(ω1 *+2/3π) ………(4) 相数変換回路8から得られるU相の電圧指令パ
ターン信号とva *と信号発生器9の搬送波信号と
を比較器10で比較しPWM信号を得る。V相と
W相についても図示しない比較器によつてPWM
信号を得る。このようにして得た各相のPWM信
号によつてPWMインバータ1のスイツチング素
子をオン、オフ制御することにより、インバータ
1の各相電圧の基本波分は電圧指令パターン信号
vu *、vv *、vw *に一致するように制御される。そ
の結果誘導電動機2の1次周波数は周波数指令信
号ω1 *に一致するように制御される。
さて、以上のようにPWMインバータ1を制御
して誘動電動機2を駆動するのであるが、電動機
電圧の基本波成分は次のようにして検出される。
変圧器12で検出した各相電圧vu、vv、vwは相
数変換回路13に入力される。相数変換回路13
は電圧vuを電圧検出信号v〓として出力し、また電
圧vvとvwを加算器24でベクトル加算して電圧検
出信号v〓を出力する。電圧検出信号v〓、v〓は次式
のようになる。
v〓=va v〓=1/√3(vv−vw) ………(5) 電圧検出信号V〓は基本波成分検出回路14A,
14BのD/A変換器25,28に基準入力信号
として加えられ、また、電圧検出信号v〓はD/A
変換器26,29に基準入力信号として加えられ
る。D/A変換器25,26,28,29は発振
器6の正弦波信号paあるいはpbをアナログ信号に
変換するが、その出力の最大値が基準入力信号に
よつて決まる掛算器方式のものである。D/A変
換器25,26,28,29は電圧検出信号v〓あ
るいはv〓と正弦波信号paあるいはpbを乗算して次
式の関係の出力pc〜pfを生じる。
pc=pa・v〓=v〓cosω1 *t pd=pb・v〓=v〓sinω1 *t pe=pb・V〓=v〓sinω1 *t pf=pa・v〓=v〓cosω1 *t ………(6) D/A変換器25,26の出力信号pc、pdは加
算器27において図示の極性で加算され、また、
D/A変換器28,29の出力信号pe、pfは加算
器30において図示の極性で加算される。加算器
27,30の出力が基本波成分検出回路14A,
14Bの基本波電圧成分検出信号ed、eqとなる。
基本波成分検出回路14A,14Bの検出信号
ed、eqは次式で表わされる。
ed eq=cosω1 *t sinω1 *t −sinω1 *t cosω1 *t v〓 v〓 ………(7) 電圧成分検出信号ed、eqは電圧検出回路15に
加えられ、次式に従い電動機電圧の基本波分の大
きさが検出される。
e=√d 2q 2 ………(8) (8)式の直流信号eが電圧検出信号Vとしてロー
パスフイルタ16を介して電圧偏差増幅器5に帰
還される。
このようにして電動機電圧を検出するのである
が、基本波成分を高精度に検出できる理由を次に
説明する。
電動機電圧vは次式にて表わされる。
v=−A1sinω1t+ΣAosin(nω1t+o) ………(9) ここにA1:基本波成分の振巾値 ω1:基本波成分の角周波数 Ao:高調波成分の振巾値 a:高調波成分の位相 n:高調波次数 さて、基本波成分検出回路14A,14Bの検
出信号ed、eqは(7)式より次式のように表わされ
る。
ed=v〓cosω1 *t+v〓sinω1 *t qq=v〓(−sinω1 *t+v〓cosω1 *t………(10) インバータ1の出力周波数が発振器6の発振周
波数と一致しておればω1 *=ω1となるので、(9)式
を(10)式に代入して整理する次式のようになる。
ed=−A1sinω1tcosω1t+ Σn o Aosin(nω1t+o)cosω1t+A1cosω1tsinω1t + Σn o Aosin(nω1t+o−nπ/2)sinω1t eq=A1sin2ω1t− Σn o Aosin(nω1t+o)sinω1t+A1cos2ω1t + Σn o Aosin(nω1t+o−nπ/2)cosω1t ………(11) 基本波成分についてみると、検出信号edは零で
あるが検出信号eqは eq=A1(sin2ωt+cos2ω1t)=A1………(12) となり、基本波成分の大きさを直流信号として検
出できる。
検出信号eqには(11)式に示す如く高調波分も含ま
れているがローパスフイルタ16により除去する
ことにより電圧偏差増幅器5には電動機電圧vの
基本波成分に比例した大きさの電圧検出信号Vが
帰還される。なお、電圧偏差増幅器5が積分動作
を行うものであればローパスフイルタ16を省略
できる。
このように、誘導電動機2の回転速度が変化し
ても電動機電圧の基本波分の大きさを高精度で検
出できる。
ところで、第1図において検出信号ed、eqを求
め電圧検出回路15で(8)式の演算を行うようにし
たのは発振器6の正弦波信号Pbと電動機電圧vu
位相差1(基本波の位相差)がある場合でも基本
波の大きさを精度良く検出するためである。
電動機電圧vu、vv、vwの基本波に位相差1があ
ると、検出信号ed、eqの基本波は次式のように表
わされる。
ed=−A1〔sin(ω1t+1)〕(cosω1 *t)+A1〔c
os(ω1t+1)〕(sinω1 *t)………(13) eq=−A1〔sin(ω1t+1)〕(−sinω1 *t)+A1
〔cos(ω1t+1)〕(cosω1 *t)………(14) 式の検出信号edを加法定理を用いて整理すると
次のようになる。
ed=A1(−cos2ω1tsin1−sin2ω1tsin1) =−A1sin1 ………(15) 同様に検出信号eqについても加法定理を用いて
整理すると次式のようになる。
eq=A1cos1 ………(16) (15)、(16)式に示すような検出信号ed、eq
電圧検出回路15で(8)式の演算を行うことによつ
て信号eは基本波の振幅A1に比例した大きさと
なる。
このように、第1図の実施例では発振器の正弦
波信号pbと電動機電圧vuに位相差1があつても基
本波成分の大きさを高精度で検出できる。
第3図に本発明の他の実施例を示す。
第3図は正弦波の電流指令パターン信号に比例
してインバータの出力電流を制御する、いわゆる
電流制御形インバータで誘導電動機を駆動するも
のに本発明を適用した例である。
第3図において第1図と同一記号のものは相当
物であるので説明を省略する。17は電動機の励
磁電流(無負荷電流)の指令信号in *を出力する
励磁電流指令回路、18は励磁電流指令信号in *
と電圧偏差増幅器5から得られるトルク電流指令
信号it *及び発振器6の出力信号pa、pbに基づいて
2相交流の電流指令パターン信号i〓*、i〓*を出力
する座標変換回路、19は電流指令パターン信号
i〓*、i〓*の3相の電流指令パターン信号iu *、iv *
iw *を出力する相数変換回路、31はインバータ
1の出力電流(瞬時値)iuを検出する電流検出
器、32はU相の電流指令パターン信号iu *と電
流検出信号iuを比較し、インバータ1のスイツチ
ング素子をオン、オフ制御するためのPWM信号
を出力するとヒステリシス特性と有する比較器、
33は各基本波成分検出回路14A,14Bの出
力信号ed、eq及び電流指令パターン信号it *、in *
に基づいて電動機電圧vの基本波分を検出する基
本波電圧検出回路である。なお、電流検出器3
1、比較器32およびゲート回路11はU相分の
み示し、V相分およびW相分については図示を省
略している。
次に動作を説明する。
座標変換回路18は電流指令信号in *、it *と発
振器6の出力信号cosω1t(=pa)及びsinω1t(=
pb)に基づき次式に従い信号i〓*、i〓*を出力する。
i〓* i〓*=cosω1t−sinω1t sinω1t cosω1tin * it * ……(17) 相数変換回路19は(17)式の2相信号i〓*、i〓
を入力して次式に従い3相の電流指令パターン
信号iu *、iv *、iw *を出力する。
(17)、(18)から電流指令パターン信号iu *
iw *は次式のように表わせる。
iu *=Icos(ω1t+θ) iv *=Icos(ω1t−2/3π+θ) iw *=Icos(ω1t+2/3π+θ) ………(19) ここに、I=√n *2t *2 θ=tan-1it */in * 電流指令パターン信号iu *はヒステリシス特性
付の比較器32において電流検出信号iuと比較さ
れ、両信号の偏差が所定値以上となる場合に極性
が反転するPWM信号が得られる。V相、W相に
おいても図示しない比較器により同様にして
PWM信号が取り出される。これらのPWM信号
に応じてインバータ1のスイツチング素子をオ
ン、オフ制御することによりインバータ1の各相
出力電流iu、iv、iwは電流指令パターン信号iu *
iw *に比例するように制御される。
一方、電圧検出回路33は電圧成分検出回路1
4A,14Bの検出信号ed、eqを入力し、(20)、
(21)式に従い電動機電圧vの基本波分e′を検出
する。なお式の右辺第2項は電動機巻線の漏れイ
ンピーダンスによる電圧降下を補償して検出する
場合を示している。
ed′ eq′=ed eq−r1−ω1(l1+l2′ ω1l1 r1 in * it * ………(20) e′=√d2q2 ………(21) ここに、 r1:1次巻線抵抗 l1、l2′:1次及び2次漏れインダクタン
ス 電圧検出信号V(=e′)は電圧偏差増幅器5に
フイードバツクされ、電圧指令信号V*と比較さ
れる。基本波電圧実際値Vが指令値V*より不足
であれば電流指令信号it *は増方向に、逆の場合
は逆少方向に制御されるため電動機電圧の基本波
分は電圧指令信号V*に比例するように制御され
る。
このように第3図の実施例においても電動機電
圧を高精度で検出することができる。なお、電動
機巻線の漏れインピーダンスが無視できる程小さ
ければ(20)式の第2項の演算はしなくてもよい
のは明らかなことである。
次に、第4図に本発明の他の実施例を示す。
第4図は電動機電圧vuと発振器6の正弦波信号
pbが常に一定位相の関係にある場合に基本波分の
検出を行うものである。
電圧検出回路35は発振器6の正弦波信号pb
U相の電圧検出信号v〓=vuをD/A変換器36で
掛算し極性反転回転37で極性を反転してローパ
スフイルタ16に加える。電圧検出回路35から
は次式のような検出信号e1が得られる。
e1=A1sin2ω1t + Σn o Aosin(nω1t+u)(−sinω1t)
………(22) (22)式の右辺第1項の基本波分について次の
加法定理(a)、(b)を用いて整理すると次式のように
なる。
(a) sin2ω1t+cos2ω1t=1 (b) cos2ω1t=cos2ω1t−sin2ω1t e1=A1/2−cos2ω1t/2………(23) (23)式の右辺第1項は電動機電圧vuの基本波
の振幅A1に比例した大きさの直流分であり、右
辺第2項の2倍周波成分をローパスフイルタ16
で除去することにより基本波電圧の大きさを直流
信号として検出できる。
なお、正弦波信号pbと電動機電圧vuに一定の位
相差がある場合には検出信号e1の直流分は次式の
ようになる。
e1=A1/2cos1 ………(24) 位相差1が一定であれば(24)式のcos1は定
数とみなせるので、電動機電圧の基本波成分の大
きさを直流信号として高精度で検出可能となる。
次に、第1図、第3図の実施例においては電動
機電圧を2相信号に変換し、発振器6の2相正弦
波信号とから基本波電圧の大きさを求めている
が、電動機電圧vu、vv、vwと3相の正弦波信号に
よつても同様に検出できる。3相の正弦波信号は
発振器6の2相信号を相数変換することによつて
容易に得られる。この場合の検出信号e2は次式の
ようになる。
e2=vu(−sinω1 *t)+vv〔−sin(ω1 *t−
2/3π)〕+Vw〔−sin(ω1 *t+2/3π)〕……
…(25) (25)式の検出信号e2は第1図に検出信号eq
相当する。
3相の正弦波信号と電動機電圧vu、vvvwの基本
波との位相差1が変化する場合には次式のよう
にすれば位相差1が変化しても電動機電圧の基
本波分に比例した検出信号e3を得ることができ
る。
e3=√〔e2 2+{Vucosω1 *t+vvcos(ω1 *
−π/3)+Vwcos(ω1 *t+2/3π)}2〕………(
26) (25)式および(26)式の演算は上述の実施例
に基づき容易に実現できること明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば交流電動機
の回転速度が変化しても電動機電圧の基本波成分
の大きさを直流信号として高精度に検出できる。
その結果として交流電動機の制御性の向上が図れ
る。
なお、上述の実施例は誘導電動機の電動機電圧
を検出するものを示したが、同期電動機であつて
も同様に検出できるのは明らかであろう。
また、上述の実施例はアナログ構成のものを示
したが、マイクロプロセツサなどを用いてデイジ
タル構成にしても本発明を採用できるのは勿論で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2
図は第1図における要部の詳細回路図、第3図、
第4図はそれぞれ本発明の実施例を示す構成図で
ある。 1……PWMインバータ、2……誘導電動機、
5……電圧偏差増幅器、6……発振器、13……
相数変換回路、14……電圧成分検出回路、15
……電圧検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電力変換器により駆動される交流電動機の電
    圧を検出し、該検出された電圧と前記電力変換器
    の出力電圧或いは出力電流の制御指令信号の位相
    に同期した正弦波信号とを乗算し、前記検出され
    た電圧と前記電力変換器の出力電圧或いは出力電
    流の制御指令信号の位相に同期した余弦波信号と
    を乗算し、前記各乗算結果の自乗値の和に基づい
    て、前記交流電動機の電圧に対応する直流信号を
    算出することを特徴とする交流電動機の電圧検出
    方法。 2 交流電動機と、該交流電動機を可変速駆動す
    る電力変換器と、前記交流電動機の電圧を検出
    し、該検出された電圧と前記電力変換器の出力電
    圧或いは出力電流の制御指令信号の位相に同期し
    た正弦波信号とを乗算し、前記検出された電圧と
    前記電力変換器の出力電圧或いは出力電流の制御
    指令信号の位相に同期した余弦波信号とを乗算
    し、前記各乗算結果の自乗値の和に基づいて、前
    記交流電動機の電圧に対応する直流信号を算出
    し、該直流信号を用いて、前記電力変換器の出力
    電圧或いは出力電流を制御する制御装置とからな
    る可変速システム。
JP58025813A 1983-02-17 1983-02-17 交流電動機の可変速システム Granted JPS59153493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58025813A JPS59153493A (ja) 1983-02-17 1983-02-17 交流電動機の可変速システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58025813A JPS59153493A (ja) 1983-02-17 1983-02-17 交流電動機の可変速システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59153493A JPS59153493A (ja) 1984-09-01
JPH0413955B2 true JPH0413955B2 (ja) 1992-03-11

Family

ID=12176301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58025813A Granted JPS59153493A (ja) 1983-02-17 1983-02-17 交流電動機の可変速システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59153493A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5086614A (ja) * 1973-12-05 1975-07-12
JPS55136890A (en) * 1979-04-10 1980-10-25 Fuji Electric Co Ltd Magnetic-flux operating device for synchronous motor
JPS57199489A (en) * 1981-05-29 1982-12-07 Hitachi Ltd Controller for induction motor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5086614A (ja) * 1973-12-05 1975-07-12
JPS55136890A (en) * 1979-04-10 1980-10-25 Fuji Electric Co Ltd Magnetic-flux operating device for synchronous motor
JPS57199489A (en) * 1981-05-29 1982-12-07 Hitachi Ltd Controller for induction motor

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59153493A (ja) 1984-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100492860C (zh) 功率逆变器系统和校正功率逆变器系统的电源电压的方法
KR920000835B1 (ko) Pwm 펄스발생장치
US4361794A (en) Induction motor drive apparatus
EP0117514B2 (en) Method for controlling induction motor and apparatus therefor
US7187155B2 (en) Leakage inductance saturation compensation for a slip control technique of a motor drive
EP0121792A2 (en) Vector control method and system for an induction motor
JP2644750B2 (ja) 電圧形インバータの制御方法
JPH0413955B2 (ja)
JPS5989591A (ja) 誘導電動機の駆動制御装置
JP3609098B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置におけるモータ定数同定方法
JP2781602B2 (ja) 電力変換器の制御装置及びそのシステム
JP3173022B2 (ja) ブラシレス直流モータの制御装置
JP2968027B2 (ja) 電流形インバータの制御装置
JPS6330236Y2 (ja)
JPS6334719B2 (ja)
JPH0628520B2 (ja) Pwmパルス発生装置
JPH0570396B2 (ja)
JP2549126B2 (ja) 電力変換装置
JPH0785672B2 (ja) 三相同期電動機の速度制御装置
JPH01274682A (ja) 電圧形インバータの制御方法
JP2827986B2 (ja) 誘導電動機の制御方法及び装置
JPH083199Y2 (ja) 電力変換装置
JP3755567B2 (ja) 誘導電動機の発生トルク演算装置
JPH0519398B2 (ja)
JPS61288798A (ja) 同期電動機の駆動装置