JPH04139036A

JPH04139036A - ガラス容器のかすれ傷塗布剤

Info

Publication number: JPH04139036A
Application number: JP25731690A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Sahashi; 佐橋　信一; Norio Arai; 規夫新井; Koichi Kimura; 光一木村; Jinshiyo Riyuu; 劉　仁初
Original assignee: Daisan Kogyo Co Ltd
Current assignee: CxS Corp
Priority date: 1990-09-28
Filing date: 1990-09-28
Publication date: 1992-05-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は果汁飲料びん、清涼飲料びん、ビールびん等の
ガラス容器のかすれ傷塗布剤に係り、特にガラス容器表
面に生じる結露により塗膜が流されるようなことがなく
、したがって、遮蔽性が良好であり、かつ洗びん工程で
塗膜が容易に除去されるガラス容器のかすれ傷塗布剤に
関する。

〔従来の技術〕

果汁飲料びん、清涼飲料びん、ビールびん等のガラス容
器は使用後回収され、繰り返し使用されているのが現状
であるが、そのうちにびん詰め工程や流通過程等におい
て、ガラス容器の表面にかすれ傷が生じ、外観が損なわ
れて商品価値が低下してくる。

このため、近年では各種塗布剤をガラス容器表面に塗布
することによって前記かすれ傷の遮蔽を行い、ガラス容
器の美観を保護している。

この種の塗布剤として、従来、流動パラフィンあるいは
シリコーン油を主成分とする乳化液ないしは水分散液が
知られている。

しかし、これらは結露により塗膜が流されて遮蔽性が劣
るばかりでなく、塗布後べとつきやすべりがあり、この
ため触感性が悪くかつ容器が手からすべり落ちる危険性
もあり、さらに、冷水中あるいはショーケース中で塗膜
が剥離してしまって耐水性が悪いばかりでなく、その剥
離物の油が水面に浮き上がったり、あるいは洗びん工程
でその油が容器内部に再付着して中味に悪影響を与゛え
る危険性もある。

これらの問題点を解決する塗布剤として、フェニル基を
含むオルガノポリシロキサンの硬化ＩＥ物が知られてい
る。（特開昭５５−５６０４０号公報）。この種の塗布
剤は空の容器に塗布する場合や、室温以上の中味を詰め
る際の塗布の場合には前述の各種欠点を改良して良好に
用いられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの塗布剤は室温以下の温度の中味を詰め
た後に塗布する場合には、容器表面には温度差により結
露が発生するため、この結露により塗膜がｊ１！Ｊ離さ
れ、流されて遮蔽効果が失われてしまう。

さらにまた、この種の塗布剤は通常の洗びん工程では塗
膜の除去が必ずしも充分ではないという欠点をも有して
いる。

そこで、本発明の目的は公知技術に存する各種欠点を改
良し、べとつきやすべりがなく、耐水性が良好であって
、さらに容器中に室温以下の温度の中味を詰めた後に塗
布する際にも結露によって膜が流されるようなことがな
く、したがって、遮蔽性良好であり、かつ洗びん工程で
塗膜が容易に除去される新規なガラス容器のかすれ傷塗
布剤を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前述の目的を達成するため、本発明の塗布剤によれば、
次の（Ａ）および（Ｂ）の二成分を含んでなることを特
徴とする。

（Ａ）一般式％式％ただし、前記（Ａ）の式において、Ｒはメチル、エチル
、ジメチル、メチルエチル、フェニル、ジフェニル、メ
チルフェニル基であり　ＲｔはＣ１乃至Ｃ４のアルキル
基であり、ｎは２乃至３の整数である。

前述（Ａ）の一般式Ｒ３ｉ　　（ＯＲ’　）ｎは具体的
にはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリブ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
ェトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチ
ルジブトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、
メチルエチルジェトキシシラン、メチルエチルジプロポ
キシシラン、メチルエチルジブトキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシラン、メチルトリイソブトキシシラ
ン、エチルトリイソプロポキシシラン、二チルトリイソ
ブトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジ
メチルジイソブトキシシラン、ジメチルジイソブトキシ
シラン、メチルエチルイソプロポキシシラン、メチルエ
チルイソブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン
、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポキ
シシラン、フェニルトリブトキシシラン、フェニルトリ
イソプロポキシシラン、フェニルトリイソブトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジェトキ
シシラン、ジフェニルジプロポキシシラン、ジフェニル
ジブトキシシラン、ジフェニルジイソプロポキシシラン
、ジフェニルジイソブトキシシラン、メチルフエニルジ
メトキシシラン、メチルフエニルジエトキシシラン、メ
チルフエニルジプロポキシシラン、メチルフエニルジブ
トキシシラン、メチルフエニルジイソプロポキシシラン
、メチルフエニルジイソブトキシシラン、等であり、こ
れら化合物は０．１乃至０．０１Ｎの塩酸、硫酸、スル
フォン酸、クロロ酢酸等、希酸の存在下で容易に重合し
て本発明にかかる成分（Ａ）を生成する。これら成分（
Ａ）は具体的にはアルコキシ基含有のアルキルポリシロ
キサンであって、例えば、メトキシ基含有のメチルポリ
シロキサン、エチルポリシロキサン、ジメチルポリシロ
キサン、メチルエチルポリシロキサン、フェニルポリシ
ロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン、エトキシ基含有のメチルポリシロキサ
ン、エチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、
メチルエチルポリシロキサン、フェニルポリシロキサン
、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、プロポキシ含有のメチルポリシロキサン、エチ
ルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルエ
チルポリシロキサン、フェニルポリシロキサン、ジフェ
ニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
ブトキシ基含有のメチルポリシロキサン、エチルポリシ
ロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルエチルシロ
キサン、イソプロポキシ基含有のメチルポリシロキサン
、エチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メ
チルエチルポリシロキサン、フェニルポリシロキサン、
ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン、イソブトキシ基含有のメチルポリシロキサン、エ
チルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチル
エチルポリシロキサン等である。

また、前記成分（Ｂ）の油分としては具体的にはオレイ
ルアルコール、リルイルアルコール、リルニルアルコー
ル、ドブセノール等の天然アルコール、２デシルテトラ
デカノール、２オクチルドデカノール、２ヘキシルデカ
ノール、イソステアリルアルコール等の合成アルコール
、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環
状シリコーン等のシリコーン油、ペンタエリスリトール
テトラ２エチルヘキサノエート、イソプロピルミリステ
ート、プロピレングリコールジイソステアレート、ジブ
チルセバケート等のエステル油、トリデカン、テトラデ
カン、ペンタデカン、流動パラフィン等の鉱物油、コメ
ヌカ油、月見草油、オリーブ油、スクアラン等の動植物
油脂等、食品、医薬品、化粧品等の業界で一般に利用さ
れている油分のなかで常温で液状を呈するものが挙げら
れこれら成分（Ａ）、（Ｂ）の配合比率は任意であるが
、好ましく　ｌ！（Ａ）：（Ｂ）　＝　０．５〜１００
　：　１００（重量部）、より好ましくは１．０〜６０
　：　１００（重量Ｉ）、テアル。

上述の本発明塗布剤は原液または、水やアルコール類、
炭化水素類等の育機溶媒と混和希釈して、布、スポンジ
、フェルト、刷毛、ベルト等により塗布され、あるいは
、浸漬、噴霧など任意の方法により塗布される。

以下、本発明を実施例により具体的に詳述する。

実施例１本実施例に使用した成分（Ａ）および成分（８）は次の
とおりである。

成分（Ａ）（１）エトキシ基含有メチルポリシロキサン。

（２）エトキシ基含有エチルポリシロキサン。

（３）エトキシ基含有メチルエチルポリシロキサン。

（４）エトキシ基含有の７エニルポリシロキサン。

（５）エトキシ基含有のジフェニルボリシロキサ（６）
エトキシ基含有のメチルフェニルポリシロキサン。

成分（Ｂ）（１）オレイルアルコール。

（２）２デシルテトラデカノール。

（３）ジメチルシリコーン（粘度１００Ｃ３）（４）ペ
ンタエリスリトールテトラ２エチルヘキサノエート。

（５）トリデカン。

（６）オリーブ油。

成分（Ａ）の合成は次のようにして行なった。すなわち
、各種シランモノマー１モルに蒸留水０．８モルを塩酸
の存在下で滴下し均一透明になって３０分間反応し、エ
トキシ基含有アルキルポリシロキサン、フェニルポリシ
ロキサンおよびアルキルフェニルポリシロキサン成分（
Ａ）を得た。前述の成分（Ａ）および（Ｂ）を表−１に
示す容量を配合して試料１＆１１乃至３０の実施例を得
た。

このうち本発明にかかる試料はＩ’ｌｌ乃至２５、比較
のための参考試料は阻２６乃至３０である。

表−１次いで、表−１の各試料をエタノールで１０倍に希釈し
、これらの各試料について表−２に示す各種性能試験を
行ない、結果を表−２に示した。性能試験は次のように
して行なった。

（かすれ傷遮蔽性試験）清涼飲料びん（２００ｍｊりに２℃の水を注入し、５後
詰結露したびん表面に各試料をスポンジを用いて塗布し
、３０℃恒温恒湿器（ヤマ）ＩＧ４１）中に２４時間放
置後、かすれ傷の遮蔽性を観察した。

さらに、ビールびん（６３３ｍｊ２）中に１０℃の水を
注入し、前述と同様にして試験を行なった。

なお、スポンジは１．５叩幅のものを使用し、びんのか
すれ部に帯状に塗布した。（以下、これに準する。）（触感性）清涼飲料びん（２００ｍｊりおよびビールびん（６３３
ｍｌ）に各試料をスポンジを用いて塗布し、室温で１日
、２日、３日、５日、１０日後、触感性を調べた。

（耐水性試験）清涼飲料びん（２００ｍ　Ｉｌ）およびビールびん（６
３３ｍＡ）に各試料をスポンジを用いて塗布し、室温で
５日放置した後、水に７日浸して塗膜の透失および剥離
状態を観察した。

（洗びん除去性試験）清涼飲料びん（２００ｍｊりおよびビールびん（６３３
ｍりに各試料をスポンジを用いて塗布し、室温で１００
日間放置した後、洗びん液（苛性ソーダ３．５％、グル
コン酸ソーダ０．３５％、７０℃）に１５分浸し、温水
で濯ぎ、びんの塗膜の除去性を観察した。

表−２表−２中、◎印は「非常に良い」、Ｏ印は「良い」、Δ
印は「や＼悪い」、ｘ印は「悪い」を表す。

表−２から、本発明にかかる塗布剤（試料Ｎ１１ｌ乃至
２５）はかすれ傷の遮蔽性その他５項目について全て「
非常に良い」ないしは「良い」であり、比較例（試料Ｎ
（Ｌ２６乃至３０）と比較して著しく優れていることが
わかる。

なお、上記実施例における成分（Ａ）および（Ｂ）はい
ずれも配合体を用いたが、これらは反応生成物であって
も前述と同様な結果を得ることがわかった。

〔発明の効果〕

以上のとおり、本発明にかかる塗布剤はべとつきやすべ
りがなく、耐水性が良好であって、さらに容器中に室温
以下の温度の中味を詰めた後に塗布する際にも結露によ
って膜が流されるようなことがなく、したがって、遮蔽
性良好であり、かっ洗びん工程で塗膜が容易に除去され
、実用上極めて有用な発明である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）次の成分（Ａ）および（Ｂ）の二成分を含んでな
るガラス容器のかすれ傷塗布剤。（Ａ）一般式ＲＳｉ（ＯＲ′）ｎの重縮合物。（Ｂ）油分。ただし、前記（Ａ）の式において、Ｒはメチル、エチル
、ジメチル、メチルエチル、フェニル、ジフェニル、メ
チルフェニル基であり、Ｒ′はＣ＿１乃至Ｃ＿４のアル
キル基であり、ｎは２乃至３の整数である。
（２）請求項第１項に記載の塗布剤において、前記成分
（Ａ）がメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、イソプロポキシ基、またはイソブトキシ基含有
のそれぞれアルキルポリシロキサンである塗布剤。
（３）請求項第１項に記載の塗布剤において、前記成分
（Ａ）がメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、イソプロポキシ基、またはイソブトキシ基含有
のそれぞれフェニルポリシロキサンである塗布剤。
（４）請求項第１項に記載の塗布剤において、前記成分
（Ａ）がメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、イソプロポキシ基、またはイソブトキシ基含有
のそれぞれジフェニルポリシロキサンである塗布剤。
（５）請求項第１項に記載の塗布剤において、前記成分
（Ａ）がメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、イソプロポキシ基、またはイソブトキシ基含有
のそれぞれメチルフェニルポリシロキサンである塗布剤
。
（６）請求項第１項に記載の塗布剤において、前記成分
（Ｂ）が天然アルコール、合成アルコール、シリコーン
油、エステル油、鉱物油または動植物油脂である塗布剤
。