JPH04135699A - 生物処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は処理槽内に導入された廃水を微生物によって処
理する生物処理装置の改良に関する。

（従来の技術） 従来、この種の処理装置として例えば第３図および第４
図に示すものが知られている。生物処理では微生物保持
、酸素供給、ＢＯＤ負荷の調整、微生物活性の維持など
を満すことが必要であり、そのため溶存酸素効率を高め
ることが重要なファクタになっている。従って、この生
物処理装置は処理すべき廃水を受け入れる処理槽（１）
と、該槽内に設置された散気装ｗ（２）によって構成さ
れ、その散気装置は第４図に示すように適当数の互に平
行に配置された散気管（２ａ）からなり、各散気管は共
通のブロア（３）に接続され、各散気管を介して処理槽
（１）内に空気を導入するようになっている。そのため
各散気管から空気は上向きに放出され、処理槽（１）内
で一定の整流が生じる。

（発明が解決しようとする課題） 従来装置における散気装置は上記のように上向攪拌によ
り一定の整流が生じるように構成されているので、処理
槽（１）内での酸素の溶解効率も一定であり、そのため
溶存酸素量（Ｄ、Ｏ，）を上げる場合には空気の導入量
を増加しなければならず。

ブロア（３）を不必要に大型化またはブロアの台数を増
やさなければならない等の問題点があった。

本発明の目的は上記従来技術の問題点を解消することで
あって、それ故空気の導入量を増加しないでも、酸素溶
解効率を向上することができる生物処理装置を提供する
ことである。

（課題を解決するための手段） 本発明による生物処理装置の特徴は処理槽内に備えられ
る散気装置を互に平行に配置された２群の散気管で構成
すると共に、一方の群の散気管と他の群の散気管を千鳥
状に配置し、且つ各散気管にタイマーによって開閉制御
される電磁弁を設置したことである。

（作用） 従って、この装置の散気装置では各散気管からの空気の
供給をタイマー制御によって可能にしているので、例え
ば空気の供給位置を交互に換えることにより、またはラ
ンダムな空気の供給操作によって処理槽内に整流、乱流
を起す、そのため酸素の溶解効率は上昇し、生物処理を
好適に行なうことができる。

（実施例） 第１図および第２図は本発明の一実施例を示すものであ
って、図示のように、この生物処理装置も廃水を受け入
れる処理槽（１）と、その槽内の底部近くに配置されて
曝気するための空気を供給する散気袋Ｍ　（１０）およ
び該散気装置に空気を送るブロア（３）によって構成さ
れる。

この生物処理装置は第１図および第２図に示すように、
散気袋！　（１０）を互に平行に配置された２群の散気
管（１１）、（１２）で構成すると共に、一方の群の散
気管（１１）と他の群の散気管（１２）が千鳥状の関係
で、即ち散気管（１１）の軸線と散気管（１２）の軸線
が交互に配置される関係で配置され、好ましくは図示の
ように互に入り込むように配置される。

即ち、図示の例では各群の散気管（１１）および（１２
）はほぼ同じレベルに設置されると共に、各散気管（１
２）はそれに向き合う他の群の散気管（１１）の間に若
干入り込むように配置され、且つまた一群の散気管（１
１）は両側のものを除いてそれぞれ他の群の散気管（１
２）の間に若干入り込むように配置される。

なお、このように２群の散気管（１１）、（工２）が千
鳥状に配置されるので、第４図に示した従来のように散
気管が一列に並置されたものに比し、槽（１）の容量が
同じである場合、従来のものより多数の散気管が用いら
れる。

また、この生物処理装置では２群の散気管が処理槽（１
）内に備えられるため、一方の群の各散気管（１１）は
槽の一方の側壁（１ａ）の近くに、且つ他方の群の各散
気管（１２）は槽の他方の側壁（ｌｂ）の近くに、それ
ぞれ設置され一方の群の散気管（１１）は第２図に示す
ようにその群に共通の配管（１３）に接続され且つ他の
群の散気管（１２）もその群に共通の配管（１４）に接
続されて、ブロア（３）に接続される。

そして、各群の各散気管（１１）、（１２）にはそれぞ
れ電磁弁（１５）が設置され、各電磁弁（１５）はタイ
マーによってその開閉が制御されるようになっている。

作動時、処理槽（１）内に適当量の処理すべき廃水を導
入した状態でブロア（３）を作動して散気装置（ｌＯ）
を通して槽（１）内の廃水中に空気を供給し、生物処理
を行なう、その際、各散気管（１１）、（１２）はそれ
ぞれの電磁弁（１５）によりタイマー制御によって開閉
され、従って処理槽内の水の流れは一定ではなく時間経
過により種々の流れが生じる０例えば成る時点で一群の
散気管（１１）を開き且つ他の群の散気管（１２）を閉
じて空気を供給し、水流を起し、次の時点でその開閉を
逆にして一時的に乱流を起し、成る程度整流になった時
点でまた開閉を逆にし、そのような開閉の切替えを行な
うことにより、整流と乱流が交互にくり返し行なわれる
。

このように流れが一定しないため酸素の溶解効率が高ま
る。また、２群の散気管が千鳥状に配置されるので、成
る時点で比較的停滞していた区域は次の時点では活発に
流れる区域となるので、停滞区域を生じない。

（発明の効果） 上記のように、本発明によれば、散気装置における空気
の供給位置がタイマー制御によって変えられ、従って空
気による水の流れを変えることができ、槽内の水流が変
化し且つ槽内に停滞区域を生じないので空気の導入量を
増加しないでも酸素の溶解効率を高め、溶存酸素量を向
上することができる。そのため生物処理を効果的に行な
うことができる。従って、ランニングコスト中に大きな
割合を占めるブロアの運転時間を軽減することができ、
電力費を大幅に削減する。また、高効率で酸素供給を行
なうことができるので、例えば回分式活性汚泥処理法の
場合、廃水中の溶存酸素量の制御を行なうことによって
脱窒素システムやバルキング制御システムを取り入れる
ことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による生物処理の一例を示す縦断面図、
第２図はその処理装置の平面図、第３図は従来の生物処
理装置を示す縦断面図、そして第４図はその従来装置の
平面図である。 図中、１：処理槽、３ニブロア、１０：散気装置、１１
．１２：散気管、１５：電磁弁特許出願人　　日本建鐵
株式会社 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　廃水を生物処理するため該廃水を受け入れる処理槽と
   、該廃水中に空気を供給するため該処理槽内に備えられ
   た散気装置を含む生物処理装置において、前記散気装置
   は互に平行に配置された２群の散気管で構成され、一方
   の群の散気管と他の群の散気管は千鳥状の関係で配置さ
   れ、さらに各散気管にはタイマーによって開閉制御が行
   なわれる電磁弁が設置され、それにより処理槽内の流れ
   を変え得るようになっていることを特徴とする生物処理
   装置。