JPH04135698A - 接触酸化式水処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は工場などからの廃水を、微生物を利用する生物
学的酸化処理によって浄化する接触酸化式水処理装置の
改良に関する。

（従来の技術） 従来、この種の水処理装置として、例えば第３図に示す
ものが知られている。従来の装置は第３図に示すように
導入廃水を適当な時間溜めておく原水受槽（１）と、原
水ポンプ（２）によって受槽（１）内の廃水を受入れる
曝気槽（３）および処理後の水中に含まれる汚泥を沈澱
させる沈澱槽（４）によって構成され、曝気槽（３）内
には浄化機能に必要な微生物、即ち好気性菌を生息させ
る接触酸化炉材（５）およびその下に配置される散気装
置（６）が備えられる。また、各散気装置！　（６）に
空気を供給するブロワ（７）が設置される。

廃水は一時的に原水受槽（１）に導入された後に、曝気
槽（３）に送られ、そこでブロワ（７）から送られた空
気を散気装置により吹き出して細かく分散し、エアー攪
拌を行ない、微生物との接触酸化により廃水の浄化が行
なわれる。浄化された水は沈澱槽（４）を経て放流され
る。

（発明が解決しようとする課題） 従って、従来技術ではエアー攪拌のみにより酸素の溶解
が行なわれたため、好気性菌による生物処理における処
理能力を大きく左右する溶存酸素量には限界があった。

また、接触酸化濾材が固定されていたため濾材中の微生
物と廃水との接触は成るサイクルをもった単純なもので
あり、曝気槽（３）内に生息する生物相の変化量にも限
界があった。即ち、微生物の種類が限られていた。

本発明の目的は上記従来技術の問題点を解消することで
あって、それ故、溶存酸素量を高め且つ廃水と微生物の
接触を好適に行ない、さらに槽内の生物相の変化を大き
くすることができる接触酸化式水処理装置を提供するこ
とである。

（課題を解決するための手段） 本発明による接触酸化式水処理装置の特徴は曝気槽内を
仕切板によって複数の区域に区分すると共に各区域に接
触酸化濾材およびその下に配置される散気装置を備え、
各濾材をモータによって回転し得るように構成したこと
である。

（作用） この処理装置ではエアー攪拌に加えて接触酸化濾材を回
転することにより溶存酸素量が高くなり且つ濾材中の微
生物と廃水との接触が好適に行なわれる。さらに曝気槽
内を区分したことにより生物相の変化を大きくすること
が可能になる。

（実施例） 次に図面を参照のもとに本発明の詳細な説明する。第１
図は本発明の一実施例を示すものであって、この実施例
では長方形状の曝気槽が用いられている。図示のように
本発明による接触酸化式水処理装置も従来と同様に原水
受槽（１）、曝気槽（１０）および沈澱槽（４）によっ
て構成され、原水ポンプ（２）および配管（８）により
原水受槽（１）内の廃水が曝気槽（１０）に送られ、且
つブロワ（７）によって曝気槽（１０）内に空気が供給
される点では従来と同じであるが、曝気槽および接触酸
化濾材の構成において異なる。

即ち、この水処理装置では第１図に示すように、曝気槽
（１０）の内部は適当数の仕切板、例えば３枚の仕切板
（１１）、（１２）、（１３）によって複数の区域に、
図示の例では４つの区域（１０ａ）、（１０ｂ）、（１
０ｃ）、（１０ｄ）に区分され、各区域内に接触酸化濾
材（５ａ）。

（５ｂ）、（５ｃ）、（５ｄ）が備えられ、且つそれら
の各濾材の下に散気装置（６ａ）、（６ｂ）、（６ｃ）
、（６ｄ）が設置されている。また曝気槽（１０）内の
各区域はそれぞれ隣接の区域と連通しており、好ましく
は図示のように順次に仕切板の上部または下部で連通し
ている。例えば仕切板（１１）の下部において最初の区
域（１０ａ）と次の区域（１０ｂ）とが連通し、仕切板
（１２）の上部において該区域（Ｊｏｂ）とその次の区
域（１０ｃ）とが連通し、さらに仕切板（１３）の下部
において区域（１０ｅ）と区域（１０ｄ）が連通し、従
って最初の区域（１０ａ）に導入された廃水は順次に区
域（Ｊｏｂ）と（１０ｃ）を通って最終の区域（１０ｄ
）に移動し、そこから配管（９）を介して沈澱槽（４）
に排出される。

さらに各区域内の接触酸化濾材はそれぞれ回転可能に設
置され且つ適当な伝動装置を介しモータ（１４）によっ
て回転されるように構成されている。

この装置では処理すべき廃水は流れに沿って原水受槽（
１）に導入され、一定時間滞留した後、曝気槽（１０）
の区域（１０ａ）に送られ、そこから各区域（１０ｂ）
、（ｌｏｃ）を通って、最終の区域（１０ｄ）に移動さ
れ、その間に生物学的酸化処理を受け、浄化される。即
ち、曝気槽内の各区域では浄化機能に必要な微生物が棲
息している濾材（５ａ）、　（５ｂ）・・・・・・がモ
ータ（１４）によって回転され、且つその下の散気装置
（６ａ）、（６ｂ）・・・・・・を介しブロワ（７）か
ら送られた空気を供給し、エアー攪拌を行なうので、廃
水は各区域内において矢印で示すように複雑な流れを経
て浄化される。従って廃水は各区域において浄化され、
即ち複数段階で浄化され、最終の区域（１０ｄ）で浄化
された後、配管（９）により沈澱槽（４）に送り出され
る。その際、微量の微生物が処理水と共に流出するので
沈澱槽（４）でその微生物を沈澱させ、微生物を含まな
い浄化された水が沈澱槽（４）から放流される。このよ
うに曝気槽（１０）が複数の区域に区分されているので
、区域ごとに微生物の種類を異なるようにでき、即ち生
物相の変化を大きくとることができる。例えば初めの区
域（１０ａ）と（１０ｂ）内は好気性菌を主とし且つ最
終の区域（１０ｄ）内は嫌気性菌を主とするなど、微生
物の種類を異なるようにすることによって浄化効率は著
しく向上される。

第２図は本発明の他の実施例を示すものであって、ここ
では円筒形の曝気槽（１０）が用いられているが、その
中心線を通る仕切板（１５Ｌ　（１６）によって曝気槽
内が４つの区域に区分され、同様に各区域に濾材（５ａ
）、（５ｂ）・・・・・・が備えられ且つ該濾材の下に
散気装置（６ａ）、　（６ｂ）・・・・・・が設置され
ている。

また、各区域は隣接の区域に連通し、導入された廃水は
それらの区域を順次に移動し、その過程で生物学的酸化
処理が行なわれる。各濾材は回転自在に設置され、単一
のモータ（１４）により共通の伝動部材（１７）によっ
て回転される。なお、場合によっては第２図に示すよう
に、各濾材としてヒモ状接触酸化濾材を用いることもで
きる。

（発明の効果） 上記のように１本発明によれば、曝気槽内を区分したこ
とにより生物相の変化を大きくでき、およびエアー攪拌
に加えて濾材を回転することにより溶存酸素量が高くな
り且つ微生物と廃水との接触が好適に行なわれる。その
ため浄化効率を著しく向上することができるので、装置
のコンパクト化が可能となり、コストを節減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一例による接触酸化式水処理装置を示
す立断面図、第２図は他の実施例を示す斜視図、そして
第３図は従来の装置を示す立断面図である。 図中、５：接触酸化濾材、６：散気装置、１０：曝気槽
、１１．１２．１３．１５．１６：仕切板、１４：モー
タ 特許出願人　　日本建鐵株式会社 第１図 第２図 １４　モータ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　微生物を付着させる接触酸化濾材と前記濾材の下方か
   ら空気を供給する散気装置を備えた曝気槽からなる接触
   酸化式水処理装置において、 前記曝気槽内は仕切板によって複数の区域に区分され、
   各前記区域内に前記濾材および前記散気装置が配置され
   且つ各前記濾材はモータによって回転されるように構成
   されていることを特徴とする接触酸化式水処理装置。