JPH041355Y2 - - Google Patents

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JPH041355Y2
JPH041355Y2 JP8871085U JP8871085U JPH041355Y2 JP H041355 Y2 JPH041355 Y2 JP H041355Y2 JP 8871085 U JP8871085 U JP 8871085U JP 8871085 U JP8871085 U JP 8871085U JP H041355 Y2 JPH041355 Y2 JP H041355Y2
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side plate
ring
pressure
cam ring
discharge
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は動力舵取装置等に圧力流体を供給する
ためのベーンポンプに関するものである。
〈従来の技術〉 従来のベーンポンプは、例えば第3図に示すよ
うに軸受メタル1に回転軸2を回転可能に軸承さ
せ、この回転軸2の一端にロータ3をスプライン
嵌合させ、回転軸2の一端にスナツプリングを嵌
め込むことによりロータ3を回転軸2の一端に係
止していた。前記軸受メタル1の内周面には螺線
状の油溝1aが形成され、ポンプハウジング5に
は前記油溝1aとバイパス通路5aとが連通する
逃がし通路5bが形成されており、ポンプ室Aか
らリークした圧油を前記油溝1aと逃がし通路5
bを介してバイパス通路5aに逃がしてやること
により回転軸2のスナツプリング4側の室Bが高
圧になることを防止していた。
リヤサイドプレート6には中心部で軸線方向に
貫通した逃がし孔6aが形成されているが、リヤ
サイドプレート6のエンドカバー7側には第4図
に示すように吐出ポート内の圧力によつてリヤサ
イドプレート6が撓まないように反力を付与する
圧力が作動室を形成するためのOリング8が回転
軸2を中心とする二重円に設けられているため、
逃がし孔6aを介して圧油が吸入ポート9側へ逃
げる構造となつていなかつた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 このため前記軸受メタル1が摩耗して油溝1a
がつまると、室Bが高圧となり、この高い油の圧
力が回転軸2の端面に作用して回転軸2を第3図
において左側へ押す力が働くため、スナツプリン
グ4が破損する恐れがあつた。
〈問題点を解決するための手段〉 上述した問題点を解決すべく本考案は、サイド
プレートに中央部で軸線方向に貫通する逃がし孔
を形成し、この逃がし孔と吸入ポートとが連通す
る排出溝をサイドプレートあるいはエンドプレー
トに形成し、前記排出溝の両側で前記Oリングを
半円形状に配置したものである。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図において、10はポンプハウジングを
示し、このポンプハウジング10には有底の中空
室11が形成され、この中空室11はポンプハウ
ジング10の一端に開口している。ポンプハウジ
ング10の一端にはその開口部を閉塞するエンド
カバー12が複数の締付ボルト13により固着さ
れている。ポンプハウジング10とエンドカバー
12とで囲まれた前記中空室11内にはカムリン
グ14と、このカムリング14の一側面に対接す
るリング状のサイドプレート15と、一端がカム
リング14の他側面に対接しかつ背面がエンドカ
バー12の受承面12aに対接する円板状のサイ
ドプレート16が収納され、一方のサイドプレー
ト15はポンプハウジング10の軸受穴10aに
嵌合されている。一方のサイドプレート15とポ
ンプハウジング10との間にはウエーブワツシヤ
17が弾発した状態で介挿され、このウエーブワ
ツシヤ17の撥力によつて前記カムリング14、
一対のサイドプレート15,16およびエンドカ
バー12が互いに当接されている。なお、カムリ
ング14および一対のサイドプレート15,16
はポンプハウジング10とエンドカバー12との
間に支持された図略の位置決めピンにより位相決
めされている。
前記カムリング14の内周には略楕円形のカム
面20が形成され、このカム面20に摺接する複
数のベーン21を放射方向に摺動可能に嵌挿した
ロータ22がカムリング14内に収納されてい
る。かかるロータ22およびベーン21の軸線方
向幅はカムリング14の軸線方向幅よりも幾分小
さな寸法に定められ、前記一対のサイドプレート
15,16がカムリング14の両側面に当接され
た状態においてロータ22とサイドプレート1
5,16との各間に適正なサイドクリアランス
(軸線方向隙間)が保たれるようにしてある。ポ
ンプハウジング10の軸受穴10aに軸受メタル
23が嵌着されており、この軸受メタル23に回
転軸24が回転可能に軸承されている。回転軸2
4の一端にはロータ22がスプライン係合され、
ロータ22と回転軸24との軸線方向の相対変位
を阻止するスナツプリング53が回転軸24の一
端に嵌め込まれている。前記軸受メタル23の内
周面には油溝23aが螺線状に形成されている。
上記した構成によりカムリング14のカム面2
0とロータ22の外周面との間にベーン21によ
つて区画された複数のポンプ室が形成され、各ポ
ンプ室はロータ22の回転により容積変化を生ず
る。前記一対のサイドプレート15,16のロー
タ22に対接する各面には、膨張工程をなすポン
プ室に対応して吸入ポート25,26が、また圧
縮工程をなすポンプ室に対応して吐出ポート2
7,23がそれぞれ形成されている。吸入ポート
25,26はカムリング14に取巻くように中空
室11に凹設された環状溝29に開口され、この
環状溝29はリザーバ30に通ずる吸入通路31
と、流量調整弁32に通ずるバイパス通路33に
連通されている。吐出ポート27,28は前記ウ
エーブワツシヤ17が介挿された圧力室34に開
口され、この圧力室34は図略の吐出通路を介し
て流量調整弁32に通じている。又ポンプハウジ
ング10には油溝23aとバイパス通路33とが
連通する逃がし通路35が形成されている。
また、前記サイドプレート15,16のロータ
22に対接する各面には、ベーン背圧室36に通
ずる環状の圧力溝37,38が形成され、一方の
圧力溝37は通孔39を介して圧力室34に連通
され、ベーン背圧室36に吐出流体を導入するよ
うになつている。
前記カムリング14とエンドカバー12との間
に配置されたサイドプレート16には、ロータ2
2側の中心部で回転軸24の一端が遊嵌する凹み
50が形成され、この凹み50と回転軸24間で
室51が形成されている。又サイドプレート16
には中心部で軸線方向に貫通する逃がし孔49が
形成されているとともにエンドカバー12側で逃
がし孔49と吸入ポート26とが連通する排出溝
52が半径方向に形成されている。さらにエンド
カバー12の受承面12aに対接する背面側に第
2図にも示すように排出溝25の両側でかつ吐出
ポート25,26に対応する角度位置で2個のリ
ング溝41,42が半円を描くように形成され、
リング溝41,42によつて囲まれた部分には一
定量のぬすみ43が形成されている。リング溝4
1,42にはエンドカバー12との間で挟圧され
るOリング45,46が挿着され、各Oリング4
5,46によつてエンドカバー12とサイドプレ
ート16との間に所定の面積に制限された圧力作
用室47が形成される。サイドプレート16には
前記圧力溝38と圧力作用室47とを連通する圧
力導入孔48が形成されている。
前記排出溝52はサイドプレート16に形成し
た例について述べたが、エンドカバー12のサイ
ドプレート16側に形成したものでも良い。
上記した構成において、回転軸24がエンジン
によつて駆動されると、ロータ22が回転し、こ
れによつて作動流体が吸入通路31より吸入ポー
ト25,26を介してポンプ室に吸入されるとと
もに、吐出流体がポンプ室により吐出ポート2
7,28を介して圧力室34に吐出され、この圧
力室34より図略の吐出通路を経て動力舵取装置
等に送出される。
このとき、ポンプ室からリークした圧油は、油
溝23a、逃がし通路35を介してバイパス通路
33に戻されるとともに、逃がし孔49、排出溝
52を介して吸入ポート25,26に戻される。
ポンプの長時間の使用により、軸受メタル23が
摩耗して油溝23aが詰まつても、ポンプ室から
リークした圧油は逃がし孔49、排出溝52を介
して吸入ポート25,26に戻され、室51内の
油の圧力が上昇しない。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案は、サイドプレートに
中央部で軸線方向に貫通する逃がし孔を形成し、
この逃がし孔と吸入ポートとが連通する排出溝を
サイドプレートあるいはエンドプレートに形成し
たので、ポンプの長時間の使用により軸受メタル
が摩耗して油溝が詰まつても、ポンプ室からリー
クした圧油は逃がし孔、排出溝を介して吸入ポー
トに戻されるため、回転軸の一端に油の圧力によ
つて押しつける大きな力が働かず、スナツプリン
グが破損する恐れがない。しかも排出溝の両側で
前記Oリングを半円形状に配置したので、サイド
プレートをロータ側へ押し付ける力が働き、サイ
ドプレートとロータ間のサイドクリアランスが増
大するのを防止できる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるベーンポンプの断面
図、第2図は第1図の−線に沿つて矢視した
サイドプレートの背面図、第3図は従来のベーン
ポンプの断面図、第4図は第3図の−線に沿
つて矢視したサイドプレートの背面図。 10……ポンプハウジング、12……エンドカ
バー、14……カムリング、15,16……サイ
ドプレート、21……ベーン、22……ロータ、
25,26……吸入ポート、27,28……吐出
ポート、37,38……圧力溝、41,42……
リング溝、43……ぬすみ、45,46……Oリ
ング、47……圧力作用室、48……圧力導入
孔、49……逃がし孔、52……排出溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプハウジングと、このポンプハウジング内
    に収納されたカムリングと、このカムリングの両
    側に配置されカムリングに対接する面に吸入ポー
    トおよび吐出ポートをそれぞれ形成した一対のサ
    イドプレートと、前記カムリングのカム面に摺接
    する複数のベーンを円周上に保持したロータと、
    前記一方のサイドプレートの背面に対接する受承
    面を有し前記ポンプハウジングの一端に固着され
    たエンドカバーとを備えてなり、前記一方のサイ
    ドプレートの背面に2つのリング溝を形成してO
    リングを挿着し、このOリングとサイドプレート
    とエンドカバー間に形成した圧力作用室に吐出流
    体を導入する圧力導入孔を前記サイドプレートに
    形成したベーンポンプにおいて、前記サイドプレ
    ートに中央部で軸線方向に貫通する逃がし孔を形
    成し、この逃がし孔と吸入ポートとが連通する排
    出溝をサイドプレートあるいはエンドプレートに
    形成し、前記排出溝の両側で前記Oリングを半円
    形状に配置したことを特徴とするベーンポンプ。
JP8871085U 1985-06-12 1985-06-12 Expired JPH041355Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8871085U JPH041355Y2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12

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JP8871085U JPH041355Y2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61204984U JPS61204984U (ja) 1986-12-24
JPH041355Y2 true JPH041355Y2 (ja) 1992-01-17

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JP8871085U Expired JPH041355Y2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12

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JPS61204984U (ja) 1986-12-24

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