JPH0648155Y2 - タンデムポンプ - Google Patents

タンデムポンプ

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JPH0648155Y2
JPH0648155Y2 JP12656988U JP12656988U JPH0648155Y2 JP H0648155 Y2 JPH0648155 Y2 JP H0648155Y2 JP 12656988 U JP12656988 U JP 12656988U JP 12656988 U JP12656988 U JP 12656988U JP H0648155 Y2 JPH0648155 Y2 JP H0648155Y2
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cam ring
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JP12656988U
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敬彦 岡田
英寿 藤原
豪哉 加藤
敏男 覚前
範久 片渕
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ポンプハウジングの中空室内に、第1,第2ロ
ータを回転可能に配置したタンデムポンプに関するもの
である。
〈従来の技術〉 従来のタンデムポンプには、第5図に示すようにポンプ
ハウジング1の中空室2内に、第1カムリング3と、中
間サイドプレート4と、第2カムリング5と、リヤサイ
ドプレート6を順に積層して嵌挿し、この第1カムリン
グ3内に第1ロータ7を、第2カムリング5内に第2ロ
ータ8を回転可能に配置し、前記中間サイドプレート4
とリヤサイドプレート6にそれぞれ吸入ポート4a,6aと
吐出ポート4b,6bを形成した構成となっている。
そしてリヤサイドプレート6の外端に吐出ポート4b,6b
と連通する第1,第2作用室9a,9bを設け、この第1,第2
作用室9a,9bに導入される吐出流体の流体圧にてリヤサ
イドプレート6を第2カムリング5ならびに第2ロータ
8側に押圧し、また中間サイドプレート4を第1カムリ
ング3ならびに第1ロータ7側に押圧するとともにこの
リヤサイドプレート6の中央部分を第2ロータ8側に弾
性変形させてリアサイドプレート6と第2ロータ8との
隙間を減少させ、さらに中間サイドプレートを、第1,第
2サイドプレート10,11にて構成し、この第1,第2サイ
ドプレート10,11間に吐出ポート6bに連通する圧力室12
を形成し、この圧力室12に圧力流体を供給して第1サイ
ドプレート10を第1ロータ7に、第2サイドプレート11
を第2ロータ8側にそれぞれ弾性変形させ、中間サイド
プレート4と第1,第2ロータ7,8との摺接部からの油洩
れを防止するようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら上述のタンデムポンプにおいては、第1,第
2サイドプレート10,11の間に圧力室12を形成したた
め、中間サイドプレート4の剛性が低下する。このため
第1ロータが無負荷になった場合には、圧力室に圧力流
体が供給されなくなり、第2ロータで発生している流体
圧力によって中間プレート4が必要以上に第1ロータ7
側に必要以上に弾性変形してしまい、第1ロータ7と中
間プレート4との間で潤滑油の供給が行われず焼き付き
が発生する問題があった。また逆に第2ロータ8が無負
荷となった場合には、第1サイドプレート11が必要以上
に第2ロータ8側に弾性変形してしまい、第1ロータ8
と中間プレート4との間で潤滑油の供給が行われず焼き
付きが発生する問題があった。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたも
ので、中間プレートを複数の分割プレートに分割し、こ
の分割プレート内に前記吐出ポートと連通する圧力室を
形成するとともに、この分割プレートの互いに対向する
面に分割プレート中央部分の撓みを吸収するヌスミを形
成したものである。
〈作用〉 上述した構成により、何れか一方のポンプが無負荷状態
になり、他方のポンプで圧力が発生し、中間サイドプレ
ートが無負荷状態のポンプ側に撓んだ場合、ヌスミが減
少し、サイドプレートの撓みを吸収し、無負荷状態のポ
ンプ側まで撓みを伝えないようにし、ポンプの焼き付き
を防止する。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を第1図、第2図および第3図に基
づいて説明する。20は第1ポンプハウジング、21は第1
ポンプハウジング20に連結された第2ポンプハウジング
である。第1ポンプハウジング20と第2ポンプハウジン
グ21内には断面が円形の中空室23が形成され、この中空
室23に第1カムリング30と、中間サイドプレート70と、
第2カムリング32と、リヤサイドプレート33が順に積層
して嵌挿されている。
第1ポンプハウジング20には回転軸24が第1,第2カムリ
ング30,32の中心回りに回転可能に軸承され、この回転
軸34には第1カムリング30と対応する位置で第1ロータ
35がスプライン係合され、第2カムリング32と対応する
位置で第2ロータ36がスプライン係合されている。第1
ロータ35および第2ロータ36には複数のベーン37が半径
方向に摺動可能に保持され、第1,第2カムリング30,32
の内周には前記ベーン37の一端が摺接する断面が卵形形
状に内周カム面30a,32aが形成されている。
前記中間サイドプレート70は第1,第2,第3サイドプレー
ト70a,70b,70cより構成され、この第1サイドプレート7
0aの第1ロータ35側の面には、第2図に示すように吐出
ポート31aと吸入ポート31bが形成され、第3サイドプレ
ート70cの第2ロータ36側の面とリヤサイドプレート33
の第2ロータ36側の面には吐出ポート33aと吸入ポート3
3bが形成されている。
また第1サイドプレート70aの側面には第3図に示すよ
うに凹部71が形成されている。この凹部71はほぼ菱形形
状をなし、その外周ならびに内周をOリング72,73にて
密封されて圧力室74が構成され、この圧力室74は貫通穴
75を介して前記吐出ポート31aと連通し、また貫通穴76
を介して背圧溝77とも連通している。
そして、第2サイドプレート70bの第3サイドプレート7
0cと対向する面にはヌスミ80が形成されている。このヌ
スミ80は第2サイドプレート70bの外周に凸部を残して
凹みとなっており、第2,第3サイドプレート70b,70cの
間に密封された空間を形成している。
第1図において第1ポンプハウジング20には2本のピン
40が回転軸34と平行に打ち込み固定され、これらのピン
40は第1カムリング30の穴41,中間サイドプレート60と
第2カムリング32とリヤサイドプレート33の穴42を貫通
している。これによって第1カムリング30と第2カムリ
ング32がピン40を介して第1ポンプハウジング20に位相
決めされた状態で支持される。前記穴42は楕円形状に形
成され、この穴42とピン40間には半径方向に隙間43が形
成され、これらの隙間43によって吐出ポート31aと後述
する第2作用室53とを連通する第1連通路44が構成され
ている。
第2ポンプハウジング21のリヤサイドプレート33側端面
には円筒形状の嵌合突起部50が形成され、これと対向す
るリヤサイドプレート33の端面には前記嵌合突起部50の
外周に嵌合するる嵌合突起部51が形成されている。これ
ら嵌合突起部50,51によって第2ポンプハウジング21の
中空室23内に2つの空間、即ち第1作用室52と第2作用
室53を形成している。第1作用室52には第2サイドプレ
ート33を第2ロータ36側へ押しつけるスプリング54が介
挿され、この第1作用室52は第2サイドプレート31に形
成された第3連通路55を介して吐出ポート33aに連通し
ている。第2作用室53はリヤサイドプレート33に形成さ
れた第2連通路56を介して第1連通路44につながってお
り、第1連通路44の一端は第1サイドプレート70aの第
1ロータ35側の面に形成された連通溝57(第2図参照)
を介して吐出ポート31aにつながっている。
前記中空室23の内周と第1ロータ35並びに第2ロータ36
の外周間にはそれぞれ吸入ポート31b並びに吸入ポート3
3bに連通する第1環状溝60並びに第2環状溝61が形成さ
れ、第1環状溝60は第1ポンプハウジング20に形成され
た吸入通路62を介して第1流量制御弁63に連通し、第2
環状溝61は第2ポンプハウジング11に形成された吸入通
路64を介して第2流量制御弁65に連通している。吐出ポ
ート31aは第1ポンプハウジング20に形成された吐出通
路66を介して第1流量制御弁63に連通し、吐出ポート33
aは第2ポンプハウジング21に形成された吐出通路67を
介して第2流量制御弁65に連通している。第1流量制御
弁63並びに第2流量制御弁65によって流量制御された油
はそれぞれ異なる流体機器に送給される。
次に上述した構成に基づいて作用について説明する。回
転軸34が回転すると第1,第2ロータ35,36がともに回転
し、ベーン37は内周カム面30a,32aにならって半径方向
に移動する。内周カム面30a,32aと第1,第2ロータ35,36
の外周間を複数のベーン37で仕切って形成したポンプ室
の容積が増減し、各吸入ポート31b,33bから油を吸引
し、各吐出ポート31a,33aへ油が吐出される。吐出ポー
ト31aへ吐出された油は吐出通路66、第1流量制御弁63
を経て流体機器に送られ、吐出ポート33aへ吐出された
油は吐出通路67、第2流量制御弁65を経て第1流量制御
弁63側と異なる流体機器に送られる。
流体機器の作動状態により吐出ポート31aと吐出ポート3
3aは油の圧力が異なるため、吐出ポート31a側の油の圧
力は第1連通路44、第2連通路56を介して第2作用室53
に導かれ、一方吐出ポート33a側の油の圧力は第3連通
路55を介して第1作用室52に導かれる。この結果リヤサ
イドプレート33には第1作用室52ならびに第2作用室53
に供給される油の圧力が作用する。これによりリヤサイ
ドプレート33は第2カムリング37側へ押しられるととも
にその中央部分が第2ロータ36側に弾性変形し、その結
果第2ロータ36との間の隙間が減少するとともに第2ロ
ータ36が第3サイドプレート70c側に押しつけられ第3
サイドプレート70cとの隙間が減少し、油のリークが防
止される。
同時に吐出ポート31aに圧力が発生している場合には、
吐出ポート31aから貫通穴75を介して圧力室74に油が供
給され、この油の流体圧によって第1サイドプレート70
aの中央部分が第1ロータ35側に弾性変形し、その結果
この第1サイドプレート70aと第1ロータ35の間の隙間
が減少して油のリークが防止される。また第2サイドプ
レート70bが第3サイドプレート側に弾性変形は、ヌス
ミ80に吸収され第2ロータ36まで及ばない。また、吐出
ポート33aのみに圧力が発生し、吐出ポート31aに圧力が
発生していない場合には、第3サイドプレート70cが第
2サイドプレート70b側に弾性変形するがこの場合にお
いてもヌスミ80によって弾性変形が吸収され、第1ロー
タ35に影響が及ばないようになっている。
なお、上述した実施例では、中間サイドプレート60を第
1,第2,第3サイドプレート70a,70b,70cとに分割し、第
2サイドプレート70bにヌスミ80を形成していたが、こ
れに限られるものでなく、第1ロータ35で発生する圧力
が小さく、第2ロータ36側に影響を及ぼす心配がない場
合には、第4図に示すように中間サイドプレート60を第
1サイドプレート70aと第2サイドプレート70bの2分割
とし、第1,第2サイドプレート70a,70bの対向する面に
それぞれ凹部を形成し、一方の凹部をOリング62,63に
よって密封して圧力室74を形成し、他方の凹部をヌスミ
80としてもよい。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案は、中間プレートを複数の分割
プレートに分割し、この分割プレート内に前記吐出ポー
トと連通する圧力室を形成するとともに、この分割プレ
ートの互いに対向する面に分割プレート中央部分の撓み
を吸収するヌスミを形成したので、一方のポンプが無負
荷状態で他方のポンプに負荷がかかり圧力が発生してい
る場合に中間サイドプレートが撓みを吸収し、ロータと
中間サイドプレートの焼き付きを防止できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は第1実施例のタンデムポンプの縦断面図、第2図は
第1図におけるII-II線断面図、第3図は第1図におけ
るIII-III線断面図、第4図は第2実施例のタンデムポ
ンプの縦断面図、第5図は従来のタンデムポンプの縦断
面図である。 20……第1ポンプハウジング、21……第2ポンプハウジ
ング、23……中空室、30……第1カムリング、32……第
2カムリング、33……リヤサイドプレート、70……中間
サイドプレート、70a……第1サイドプレート、70b……
第2サイドプレート、70c……第3サイドプレート、74
……圧力室、80……ヌスミ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 片渕 範久 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 審査官 石橋 和夫

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプハウジング内に第1カムリングと中
    間サイドプレートと第2カムリングとリヤサイドプレー
    トを順に積層して嵌挿し、この第1カムリングと第2カ
    ムリング内にこの内周カム面に摺接するベーンを半径方
    向に摺動可能に保持した第1ロータと第2ロータをそれ
    ぞれ装嵌し、前記各サイドプレートに吐出ポートと吸入
    ポートに形成したタンデムポンプにおいて、前記中間プ
    レートを複数の分割プレートに分割し、この分割プレー
    ト内に前記吐出ポートと連通する圧力室を形成するとと
    もに、この分割プレートの互いに対向する面に分割プレ
    ート中央部分の撓みを吸収するヌスミを形成したことを
    特徴とするタンデムポンプ。
JP12656988U 1988-09-28 1988-09-28 タンデムポンプ Expired - Lifetime JPH0648155Y2 (ja)

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JP12656988U JPH0648155Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 タンデムポンプ

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JP12656988U JPH0648155Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 タンデムポンプ

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JPH0250084U JPH0250084U (ja) 1990-04-06
JPH0648155Y2 true JPH0648155Y2 (ja) 1994-12-07

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