JPH075266Y2 - タンデムポンプ - Google Patents

タンデムポンプ

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JPH075266Y2
JPH075266Y2 JP7469089U JP7469089U JPH075266Y2 JP H075266 Y2 JPH075266 Y2 JP H075266Y2 JP 7469089 U JP7469089 U JP 7469089U JP 7469089 U JP7469089 U JP 7469089U JP H075266 Y2 JPH075266 Y2 JP H075266Y2
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JP
Japan
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side plate
rotor
cam ring
discharge port
cam
Prior art date
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JP7469089U
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JPH0313484U (ja
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英寿 藤原
敏男 覚前
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ポンプハウジングの中空室内に、第1、第2
ロータを回転可能に配置したタンデムポンプに関するも
のである。
〈従来の技術〉 タンデムポンプにおいて、2つのロータとそれらロータ
の両側面に配置されるサイドプレートの間の隙間を減少
させて、それら摺接部からの油洩れをなくして容積効率
を良くするために、様々な工夫がされている。
従来は、ポンプハウジングの中空室内に、第1カムリン
グと第1,第2サイドプレートから構成された中間サイド
プレートと、第2カムリングと、リヤサイドプレートを
順に積層して嵌挿され、第1カムリング内に第1ロータ
を、第2カムリング内に第2ロータを回転可能に配置さ
せ、また中間サイドプレートとリヤサイドプレートにそ
れぞれ吸入ポートと吐出ポートを形成した構成からな
り、第1,第2サイドプレート間にリヤ側の吐出ポートに
連通する圧力室を形成し、この圧力室に圧力流体を供給
して第1サイドプレートを第1ロータ側に、第2サイド
プレートを第2ロータ側にそれぞれ弾性変形させ、中間
サイドプレートと第1,第2ロータとの摺接部からの油洩
れを防止するようにしていた。
しかしながら上述のタンデムポンプにおいては、第1,第
2サイドプレートの間に圧力室を形成したため、中間サ
イドプレートの剛性が低下してしまい、第1ロータ側が
無負荷になった場合に、第2ロータで発生している流体
圧力によって中間サイドプレートが第1ロータ側に必要
以上に弾性変形してしまい、第1ロータと中間サイドプ
レートとの間で潤滑油の供給が行われず焼き付きが発生
する問題があった。また逆に第2ロータ側が無負荷とな
った場合には、第1サイドプレートが必要以上に第2ロ
ータ側に弾性変形してしまい、第2ロータと中間サイド
プレートとの間で潤滑油の供給が行われず焼き付きが発
生する問題があった。
上述した問題点を解決するために中間サイドプレートを
第1ロータ側から第1,第2,第3サイドプレートの3つに
分割し、この第1,第2サイドプレート間に吐出ポートと
連通する圧力室を形成するとともに、第2サイドプレー
トの第2,第3サイドプレート間に円形のヌスミを形成し
て、中央部分のたわみを吸収する構成が考案されてい
る。
上述した構成にしたことにより、何れか一方のポンプが
無負荷状態になり、他方のポンプで圧力が発生し、中間
サイドプレートが無負荷状態のポンプ側にたわんだ場
合、この円形のヌスミの空間が減少してサイドプレート
のたわみを吸収し、無負荷状態のポンプ側までたわみを
伝えないようにし、ポンプの焼き付きを防止するように
している。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら上述のタンデムポンプにおいても、ポンプ
の吐出圧の高圧化に伴って、第2サイドプレートに形成
された円形のヌスミでは、第2カムリングの卵形形状の
カム内周面の直径にあたるヌスミが形成されていない部
分において、第2ロータ側にたわんだ場合に外周付近の
たわみが吸収しきれなくなり、第2ロータと中間サイド
プレートとの間で潤滑油の供給が行われず焼き付きが発
生してしまう。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたも
ので、前記ヌスミの形状を前記カムリングの内周カム面
の形状に合わせた形状にしたものである。
〈作用〉 このように、第2サイドプレートのたわみを吸収するヌ
スミをカムリングの内周カム面の形状に合わせたことに
より、第1,第2サイドプレート間に形成された圧力室内
の圧力により、第2ロータ側に第2サイドプレートがた
わんでも、そのたわみはカムリングの内周カム面の形状
に合わせたヌスミにより完全に吸収されて、第2ロータ
と中間サイドプレートとの間で潤滑油の供給が行われな
いことによる焼き付きは発生しなくなる。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を第1図、第2図および第3図に基
づいて説明する。20は第1ポンプハウジング、21は第1
ポンプハウジング20に連結された第2ポンプハウジング
である。第1ポンプハウジング20と第2ポンプハウジン
グ21内には断面が円形の中空室23が形成され、この中空
室23に第1カムリング30と、中間サイドプレート70と、
第2カムリング32と、リヤサイドプレート33が順に積層
して嵌挿されている。
第1ポンプハウジング20には回転軸34が第1,第2カムリ
ング30,32の中心回りに回転可能に軸承され、この回転
軸34には第1カムリング30と対応する位置で第1ロータ
35がスプライン係合され、第2カムリング32と対応する
位置で第2ロータ36がスプライン係合されている。第1
ロータ35および第2ロータ36には複数のベーン37が半径
方向に摺動可能に保持され、第1,第2カムリング30,32
の内周には前記ベーン37の一端が摺接する断面が卵形形
状の内周カム面30a,32aが形成されている。
前記中間サイドプレート70は第1,第2,第3サイドプレー
ト70a,70b,70cより構成され、第1サイドプレート70aの
第1ロータ35側の端面には、第2図に示すように吐出ポ
ート31aと吸入ポート31bが形成され、第3サイドプレー
ト70cの第2ロータ36側の端面とリヤサイドプレート33
の第2ロータ36側の端面には吐出ポート33aと吸入ポー
ト33bが形成されている。
また第1サイドプレート70aの第2サイドプレート70bと
対向する面には第3図に示すように、凹部71が形成され
ている。この凹部71はほぼ菱形形状をなし、その外周な
らびに内周をOリング72,73にて密封されて圧力室74が
構成され、この圧力室74は貫通穴75を介して前記吐出ポ
ート31aと連通し、また貫通穴76を介して背圧溝77とも
連通している。
さらに、第2サイドプレート70bの第3サイドプレート7
0cと対向する面には、第2サイドプレート70bの外周に
凸部を残して、凸部からなるヌスミ80が形成されてい
る。このヌスミ80は、第4図に示すように、第2カムリ
ング32の内周カム面の形状に合わせて卵形形状をし、第
2,第3サイドプレート70b,70cの間に密封された空間を
形成している。
第1図において第1ポンプハウジング20には2本のピン
40が回転軸34と平行に打ち込み固定され、これらのピン
40は第1カムリング30の穴41,中間サイドプレート70と
第2カムリング32とリヤサイドプレート33の穴42を貫通
している。これによって第1カムリング30と第2カムリ
ング32がピン40を介して第1ポンプハウジング20に位置
決めされた状態で支持される。前記穴42は楕円形状に形
成され、この穴42とピン40間には半径方向に隙間43が形
成され、これらの隙間43によって吐出ポート31aと後述
する第2作用室53とを連通する第1連通路44が構成され
ている。
第2ポンプハウジング21のリヤサイドプレート33側端面
には円筒形状の嵌合突起部50が形成され、これと対向す
るリヤサイドプレート33の端面には前記嵌合突起部50の
外周に嵌合する嵌合突起部51が形成されている。これら
嵌合突起部50,51によって第2ポンプハウジング21の中
空室23内に2つの空間、即ち第1作用室52と第2作用室
53を形成している。第1作用室52には第2サイドプレー
ト33を第2ロータ36側しつけるスプリング54が介挿さ
れ、この第1作用室52は第2サイドプレート31に形成さ
れた第3連通路55を介して吐出ポート33aに連通してい
る。第2作用室53はリヤサイドプレート33に形成された
第2連通路56を介して第1連通路44につながっており、
第1連通路44の一端は第1サイドプレート70aの第1ロ
ータ35側の面に形成された連通溝57(第2図参照)を介
して吐出ポート31aにつながっている。
前記中空室23の内周と第1ロータ35並びに第2ロータ36
の外周間にはそれぞれ吸入ポート31b並びに吸入ポート3
3bに連通する第1環状溝60並びに第2環状溝61が形成さ
れ、第1環状溝60は第1ポンプハウジング20に形成され
た吸入通路62を介して第1流量制御弁63に連通し、第2
環状溝61は第2ポンプハウジング11に形成された吸入通
路64を介して第2流量制御弁65に連通している。吐出ポ
ート31aは第1ポンプハウジング20に形成された吐出通
路66を介して第1流量制御弁63に連通し、吐出ポート33
aは第2ポンプハウジング21に形成された吐出通路67を
介して第2流量制御弁65に連通している。第1流量制御
弁63並びに第2流量制御弁65によって流量制御された油
はそれぞれ異なる流体機器に送給される。
次に上述した構成に基づいて作用について説明する。回
転軸34が回転すると第1,第2ロータ35,36がともに回転
し、ベーン37は内周カム面30a,32aにならって半径方向
に移動する。内周カム面30a,32aと第1,第2ロータ35,36
の外周間を複数のベーン37で仕切って形成したポンプ室
の容積が増減し、各吸入ポート31b,33bから油を吸引
し、各吐出ポート31a,33aへ油が吐出される。吐出ポー
ト31aへ吐出された油は吐出通路66、第1流量制御弁63
を経て流体機器に送られ、吐出ポート33aへ吐出された
油は吐出通路67、第2流量制御弁65を経て第1流量制御
弁63側と異なる流体機器に送られる。
流体機器の作動状態により吐出ポート31aと吐出ポート3
3aは油の圧力が異なるため、吐出ポート31a側の油の圧
力は第1連通路44、第2連通路56を介して第2作用室53
に導かれ、一方吐出ポート33a側の油の圧力は第3連通
路55を介して第1作用室52に導びかれる。この結果リヤ
サイドプレート33には第1作用室52ならびに第2作用室
53に供給される油の圧力が作用する。これによりリヤサ
イドプレート33は第2カムリング37側へ押されるととも
にその中央部分が第2ロータ36側に弾性変形し、その結
果第2ロータ36との間の隙間が減少するとともに、第2
ロータ36が第3サイドプレート70c側に押しつけられ第
3サイドプレート70cとの隙間が減少し、油のリークが
防止される。
同時に吐出ポート31aに圧力が発生している場合には、
吐出ポート31aから貫通穴75を介して圧力室74に油が供
給され、この油の流体圧によって第1サイドプレート70
aの中央部分が第1ロータ35側に弾性変形し、その結果
この第1サイドプレート70aと第1ロータ35の間の隙間
が減少して油のリークが防止される。その際、第2サイ
ドプレート70bが第3サイドプレート側に生じる弾性変
形は、第2カムリング32の内周カム面32aの卵形形状を
したヌスミ80により完全に吸収され、第2ロータ36まで
及ばない。また、吐出ポート33aのみに圧力が発生し、
吐出ポート31aに圧力が発生していない場合には、第3
サイドプレート70cが第2サイドプレート70b側に弾性変
形するが、この場合においてもヌスミ80によって弾性変
形が吸収され、第1ロータ35に影響が及ばないようにな
っている。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案は、中間プレートを複数の分割
プレートに分割し、この分割プレート内に前記吐出ポー
トと連通する圧力室を形成し、分割プレートの圧力室と
反対側の面に分割プレート中央部分のたわみを吸収する
ヌスミを、カムリングの内周カム面に合致する形状に形
成したので、一方のポンプが無負荷状態で他方のポンプ
に負荷がかかり圧力が発生している場合でも、このヌス
ミによりたわみが確実に吸収され、ロータと中間サイド
プレートの焼き付きを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は本考案のタンデムポンプの縦断面図、第2図は第1
図におけるII−II線断面図、第3図は第1図におけるII
I−III線断面図、第4図は第1図におけるIV−IV線断面
図である。 20……第1ポンプハウジング、21……第2ポンプハウジ
ング、23……中空室、30……第1カムリング、32……第
2カムリング、32a……内周カム面、33……リヤサイド
プレート、70……中間サイドプレート、70a……第1サ
イドプレート、70b……第2サイドプレート、70c……第
3サイドプレート、74……圧力室、80……ヌスミ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプハウジング内に第1カムリングと中
    間サイドプレートと第2カムリングとリヤサイドプレー
    トを順に積層して嵌挿し、この第1カムリングと第2カ
    ムリング内にこれらカムリング内に形成した内周カム面
    に摺接するベーンを半径方向に摺動可能に保持した第1
    ロータと第2ロータをそれぞれ装嵌し、前記各サイドプ
    レートに吐出ポートと吸入ポートを形成したタンデムポ
    ンプにおいて、前記中間プレートは複数の分割プレート
    から構成され、この分割プレートに前記吐出ポートと連
    通する圧力室を形成するとともに、前記分割プレートの
    前記圧力室と反対側の面に分割プレートのたわみを吸収
    するヌスミを形成し、このヌスミの形状を前記カムリン
    グの内周カム面の形状に合わせたことを特徴とするタン
    デムポンプ。
JP7469089U 1989-06-26 1989-06-26 タンデムポンプ Expired - Lifetime JPH075266Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102163063A (zh) * 2009-12-09 2011-08-24 中国辐射防护研究院 正比计数器的气压控制方法及新型闭气式正比计数器

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KR101465395B1 (ko) * 2014-04-02 2014-11-25 김경환 방풍 및 차광이 가능한 단열재

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