JPH04135523U

JPH04135523U - 荷物積降し装置

Info

Publication number: JPH04135523U
Application number: JP5103991U
Authority: JP
Inventors: 塚忠彦高; 地利明武; 西譲尾; 井久展藤
Original assignee: 川崎重工業株式会社
Priority date: 1991-06-06
Filing date: 1991-06-06
Publication date: 1992-12-16

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】荷箱の内部に積載されている荷物を自動的に
荷箱の外部に搬出する荷物積降し装置を提供する。【構成】荷物積降し装置１００は、コンテナ４の内部
を長手方向に移動自在とし、長手方向のローラコンベヤ
１７及びコンテナ４内部の荷物５の垂直面を保持してロ
ーラコンベヤ１７に載置させる吸着装置１８を有する積
降し台車１０と、コンテナ４内部の荷物５に対応して長
手方向に伸縮する複数の台板２５₁…２５₇及び台板２
５₁…２５₇上の荷物５をコンテナ４の外部に向けて搬
出するローラチェーン３１に設けられたプッシュバー３
２を有する伸縮搬出装置１１と、コンテナ４の外部でそ
の長手方向に直交するように設けられ、積降し台車１０
と伸縮搬出装置１１とをコンテナ４の長手方向に直交す
る方向に移動可能とする横移動装置１２とを備えてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷箱、例えば、コンテナの内部に積載されている荷物をコンテナの外部に搬出するための荷物積降し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コンテナ内の荷物をコンテナ外に搬出するにはコンテナ内にローラコンベヤを設置し、人手によって荷物を取崩したのちローラコンベヤに載置してコンテナ外に搬出する方法によるもののほか、一例として例えば、実公平２−２５７８１号公報に記載のものが知られている。これを図１０乃至図１２によって説明する。

【０００３】荷物積降し装置１のコンベヤ台２は、その前端部に前方に延びる４個の移載ユニット３が連結されており、この移載ユニット３をコンテナ４内の荷物５の底部の空隙に挿入し、移載ユニット３の支持アーム６をクランク機構７により垂直面上で円運動させて荷物５を上下動させつつ前後方向に刻み送りすることによりコンテナ４の床面とコンベヤ台２との間で荷物５の移載を行なうようになっている。なお、８は、コンベヤ台２移動用のトラクタ、９はトラクタ８とコンベヤ台２との連結片を示している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記の人手によって荷物を取崩し、ローラコンベヤによってコンテナ外へ搬出する作業によるものは多大の労力が必要となる。前記の公報に記載のものは、コンテナの床面にべた置きされている荷物を搬出することは床面と荷物との間に空隙がないのでむずかしく、しかも、コンテナの積降し口側には搬出された荷物のための広いスペースが必要になる。また、並列に置かれた他のコンテナのために装置を移動させたり、装置の方向を転換させたりするには、より広大なスペースが必要になる。さらに、この装置では複数個の荷物をまとめて積降しするので、積降し中に１個毎の荷物の検査が必要な場合にはまとまっている荷物を別の場所で分けて検査をしなければならない等の問題があった。

【０００５】本考案はこれに鑑み、人手を要することなく荷箱の内部の荷物を荷箱の外部に搬出することができるとともに、並列に並べられている荷箱への移動も簡単に行なうことができる荷物積降し装置を提供することを目的としてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案においては、荷箱の内部の荷物を荷箱の外部に搬出する荷物積降し装置において、荷箱内部を荷箱の長手方向に移動自在に設けられるとともに長手方向の搬送手段及び荷箱内の荷物の垂直面を保持して前記搬送手段に載置させるための引出し装置を有する積降し台車と、この積降し台車の前記搬送手段に係合して設けられ、荷箱内の荷物に対応して長手方向に伸縮する複数の台板及び前記搬送手段によりこの台板に載置された荷物を荷箱の外部に向けて搬出する搬出手段を備えた伸縮搬出装置と、この伸縮搬出装置の下流側に荷箱の外部にあってその長手方向に直交するように設けられ、前記積降し台車と前記伸縮搬出装置とを荷箱の長手方向に直交する方向に移動可能とする横移動装置とを備えたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

荷箱内部の手前側の荷物の垂直面を引出し装置により保持して積降し台車上の搬送手段に載置すると、この搬送手段により荷物は伸縮搬出装置の積降し台車側の台板に載置される。そして、伸縮搬出装置の搬出手段で荷物は台板上を伸縮搬出装置の下流側へ送られて荷物は荷箱の外部に搬出される。

【０００８】荷箱内部の荷物が空になると、積降し台車と伸縮搬出装置とは荷箱の長手方向に直交する方向に移動可能に設けられている横移動装置によって荷物の入っている他の荷箱へ移動する。したがって、人手を要することなく荷箱内部の荷物の積降しがスムーズに行なえる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図１乃至図９に示す実施例を参照し、従来技術と同一の構成部材には同一符号を用いて説明する。

【００１０】荷物積降し装置１００は、積降し台車１０と、伸縮搬出装置１１と、横移動装置１２とを備えている。

【００１１】積降し台車１０は、図１乃至図３に示すように下部に複数対（本実施例では２対）の車輪１３を設けており、これらの車輪１３のうちの１対が駆動装置１４で駆動されるようになっている。また、積降し台車１０の側部にはガイドローラ取付部材１５がコンテナ４の側壁に対して平行に設けられており、このガイドローラ取付部材１５にはコンテナ４の側壁に当接する複数組（本実施例では４組）のガイドローラ１６が設けられている。そして、この積降し台車１０の上部には搬送手段としてのローラコンベヤ１７がコンテナ４の長手方向に配設されている。そして、このローラコンベヤ１７は後述の吸着装置の上下動の妨げとならない位置まで引込み可能となっており、またローラは図示しない駆動装置により駆動されるようになっている。また、積降し台車１０には引出し装置としての吸着装置１８が設けられている。この吸着装置１８は、フレーム１９、伸縮アーム２０、吸着盤２０ａ及びコンプレッサーユニット２１を有している。フレーム１９は、縦フレーム１９ａと横フレーム１９ｂとを有し、積降し台車１０の荷物５側の端部にコンテナ４の長手方向に直交するように立設されており、横フレーム１９ｂは図示しない昇降機構により縦フレーム１９ａに沿って上下動するようになっている。そして、この横フレーム１９ｂのコンテナ４内の荷物５側に前記伸縮アーム２０が設けられており、伸縮アーム２０の先端には吸着盤２０ａが設けられている。また伸縮アーム２０は、図示しない伸縮機構により伸縮自在とされるとともに、図示しないスライド機構により横フレーム１９ｂに沿って移動するようになっている。

【００１２】また、吸着盤２０ａにはエアーホース２２の一端が接続されており、他端はコンプレッサユニット２１に接続されている。したがって、吸着盤２０ａを荷物５の垂直面に当接しコンプレッサユニット２１を駆動して吸着盤２０ａを負圧とすることによりコンテナ４の内部に積載されている荷物５を吸着し、しかるのち、伸縮アーム２０を下降させることにより荷物５をローラコンベヤ１７に載置させることができる。また、エアーホース２２は伸縮搬出装置１１の縮小に伴ってホース巻取り装置２２ａに巻回されるようになっている。なお、２３は制御及び操作盤を示している。

【００１３】伸縮搬出装置１１は、図４に示すように水平に設けられた固定板２４を囲むようにして扁平な下向きコ字状でその端部を直角に折曲した平面形状が長方形の複数枚（本実施例では全体で７枚）の台板２５₁…２５₇が設けられており、これら台板２５₁…２５₇は互いに入れ子状となるようその幅及び側板２５_a1…２５ _a7 の高さが設定されている。

【００１４】そして、固定板２４と最内側の台板２５₁の下板２５_b1との間及び各台板２５ ₂ …２５₇の下板２５_b2…２５_b7間には台板２５₁…２５₇をスムーズに伸縮させるためのコロ２６がそれぞれ設けられ、また、台板２５₁…２５₇の横方向の振れを防止するため各台板２５₁…２５₇の側板２５_a1…２５_a7の内側面にはローラ２７が設けられている。

【００１５】そして、これらの台板２５₁…２５₇のうち積降し台車１０側のものはその端部がローラコンベヤ１７に当接するようにして積降し台車１０に支持されている。また、これらの台板２５₁…２５₇を伸長した場合の長さはほぼコンテナ４の長さに等しくなり、台板２５₁…２５₇を縮めた場合の長さはほぼ積降し台車１０の長さに等しい長さとなる。一方、台板２５₂，２５₄，２５₆の下板２５_b2 ，２５_b4，２５_b6の下部にはコンテナ４の底面に当接するキャスタ２８が設けられている。また、台板２５₄，２５₆，２５₇の左右にはコンテナ４の正面から見てＥ字状でその頂部が荷物５の高さよりも高く形成されたポール２９がその下部杆２９ａの端面を台板の両側板２５_a7の外面あるいはキャスタ２８の支持部にそれぞれ固着して立設されている。そして、ポール２９の上部杆２９ｂと中央部杆２９ｃの各端部間の対向間隔は複数個（本実施例では３個）の荷物５の幅よりも外側に位置するように形成されている。そして、ポール２９の上部杆２９ｂと中央部杆２９ｃの各端部にはスプロケットホイール３０が枢着されており、このスプロケットホイール３０によりローラチェーン３１が支持されている。また、両側のローラチェーン３１の間にはローラチェーン３１に直交するようにして複数本の搬出手段としてのプッシュバー３２が設けられており、駆動装置３３によるローラチェーン３１の走行とともにこのプッシュバー３２が荷物５の側面に当接し、荷物をコンテナ４の積降し口側へ搬出するようになっている。

【００１６】また、図１に示すようにコンテナ４の積降し口側の外部には伸縮搬出装置１１と積降し台車１０とを載置して他のコンテナ４の積降し口側へ移行させるための後述する横移動装置１２を構成する架台３４が設けられている。そして、この架台３４には台板２５₁…２５₇が縮小されたときにローラチェーン３１のたるみを吸収させるためのローラチェーン吸収機構３５が設けられている。このローラチェーン吸収機構３５は、柱材３６により構成される長方形の枠体３７を架台３４に立設し、この枠体３７の上部とローラチェーン３１の上方の高さに相当する位置にそれぞれ複数組（本実施例では４組）のスプロケットホイール３８及び３９を設け、スプロケットホイール３８の間にスプロケットホイール３９が位置するように配設してローラチェーン３１を蛇行状に巻回し、枠体３７の上部に設けたスプロケットホイール３８をエアーシリンダ４０により柱材３６に沿い台板２５₁…２５₇の伸縮に伴って自動的に上下動するようになっている。このようにしたことにより、台板２５₁…２５₇が入れ子状になって縮小され架台３４に積重されたときにスプロケットホイール３８が枠体３７の最上部に位置してローラチェーン３１のたるみを吸収し、台板２５₁…２５₇が伸長したときはスプロケットホイール３８がスプロケットホイール３９とほぼ同じ高さまで下降してローラチェーン３１も伸長するようになっている。

【００１７】横移動装置１２は、前述のローラチェーン吸収機構３５の設けられている架台３４と、この架台３４に載置され積降し台車１０と伸縮搬出装置１１とをコンテナ４の長手方向に直交する方向に移動させるために架台３４の下部に設けられる台車４１とを有している。そして、台車４１は駆動装置４２によりコンテナ４の積降し口側にコンテナ４の長手方向に直交するように敷設されているレール４３上を走行し、並列に並べている他のコンテナ４へ移動するようになっている。

【００１８】次に、本考案の荷物積降し装置１００を荷物５を建屋に自動的に搬入させるプラントに適用した場合について作用と併せて説明する。

【００１９】このプラント４４は、図８及び図９に示すように荷物積降し装置１００と、この荷物積降し装置１００の横移動装置１２のレール４３に平行に設けられ伸縮搬出装置１１から搬出された荷物５を搬送するコンベヤ４５と、このコンベヤ４５にコ字状の一端が接続され中間にパレタイザー４６を有し、他端が建屋４７のエレベーター４８に接続されているコンベヤ４９とを備えており、これらはコンテナ４の底面とほぼ同じ高さに上面が形成されたプラットホーム５０上に配設されている。

【００２０】今、図５に示すように扉を開放してプラットホーム５０に当接された荷物５が満載されているコンテナ４の積降し口に荷物積降し装置１００の乗込みフラップ４１ａをセットし、荷降し台車１０を前進する。次いで、吸着盤２０ａを荷物５の垂直面に当接しコンプレッサユニット２１を駆動して吸着盤２０ａを負圧とし荷物５を吸着盤２０ａで保持する。そして、吸着盤２０ａを伸縮アーム２０、横フレーム１９ｂを介して縦フレーム１９ａに沿って下降させ、荷物５を積降し台車１０のローラコンベヤ１７上に載置して引込みローラを駆動するとともに伸縮搬出装置１１のローラチェーン３１の駆動装置３３を駆動してローラチェーン３１を走行させ、ローラチェーン３１に設けられているプッシュバー３２を荷物５の積降し口側の反対に当接させて台板２５₁…２５₇上を積降し口側へ移動させ、コンテナ４の外部に搬出する。ここで、図６に示すようにコンテナ４内の荷物５が少なくなると、これに応じて積降し台車１０の駆動装置１４を駆動して積降し台車１０をコンテナ４の内部に向けて走行させる。すると、伸縮搬出装置１１の入れ子状の台板２５₁…２５₇が伸長し、ローラチェーン３１もローラチェーン吸収機構３５のスプロケットホイール３８が下降して台板２５₁…２５₇に沿い、したがって、台板２５₁…２５₇上を荷物５がローラチェーン３１のプッシュバー３２によってローラチェーン吸収機構３５の下の台板２５₁の上へと搬送され、台板２５₁から横移動装置１２のレール４３と平行に設けられているコンベヤ４５上へ移載される。そして、荷物５はコンベヤ４５，４９によって図８に矢印で示す方向へ運ばれ、パレタイザー４６でパレットの上に載置されてエレベーター４８へ運ばれ建屋４７に搬入される。

【００２１】コンテナ４内の荷物５がなくなると、図７に示すように伸縮搬出装置１１の台板２５₁…２５₇は縮小され、積降し台車１０は、伸縮搬出装置１１とともに横移動装置１２の架台３４上に載置される。そして、横移動装置１２の台車４１が駆動装置４２により駆動され、荷物積降し装置１００は並列に並んでいる次のコンテナ４へ移動する。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、荷箱の長手方向の搬送手段、荷物の垂直面を保持して搬送手段に載置させるための引出し装置を有し、荷箱の内部を移動自在とする積降し台車を備えているので、荷箱の床面にべた置きされた荷物でも搬出が可能であり、また、積降し台車の搬送手段に係合し荷箱の長手方向に伸縮する複数の台板と台板上の荷物を荷箱の外部に搬出する伸縮搬出装置とを備えているので、荷箱の積降し口側のスペースを小さくすることができる。また、積降し台車と伸縮搬出装置とを荷箱の外部で荷箱の長手方向に直交する方向に移動可能とする横移動装置を備えているので、並列に置かれた荷箱への荷物積降し装置の移動が簡単となり、したがって、多数の荷箱内の荷物の積降しが早く行なえる。さらに、荷物は、伸縮搬出装置の台板上を１列に搬送されるので、荷物の積降しとともに並行して荷物の１個毎の検査を行なうことができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による荷物積降し装置の一実施例を示す
一部断面斜視図。

【図２】荷物積降し装置の側面図。

【図３】荷物積降し装置の平面図。

【図４】伸縮搬出装置の縦断面図。

【図５】荷箱に荷物が満載されている場合の荷箱と荷物
積降し装置との関係を示す概略図。

【図６】荷箱内の荷物を搬出中の荷箱と荷物積降し装置
との関係を示す概略図。

【図７】荷箱内の荷物を搬出し終えた場合の荷箱と荷物
積降し装置との関係を示す概略図。

【図８】荷物積降し装置を使用したプラントの平面図。

【図９】荷物積降し装置を使用したプラントの側面図。

【図１０】従来の荷物積降し装置の使用状態の側面図。

【図１１】従来の荷物積降し装置の使用状態の平面図。

【図１２】従来の荷物積降し装置の移載ユニットの側面
図。

【符号の説明】

１荷物積降し装置４コンテナ５荷物１０積降し台車１１伸縮搬出装置１２横移動装置１７ローラコンベヤ１８吸着装置３１ローラチェーン３２プッシュバー３５ローラチェーン吸収機構４１台車４３レール１００荷物積降し装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者尾西譲兵庫県神戸市中央区東川崎町３丁目１番１号川重マリンエンジニアリング株式会社内 (72)考案者藤井久展兵庫県神戸市中央区東川崎町３丁目１番１号川重マリンエンジニアリング株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】荷箱の内部の荷物を荷箱の外部に搬出する
荷物積降し装置において、荷箱内部を荷箱の長手方向に
移動自在に設けられるとともに長手方向の搬送手段及び
荷箱内の荷物の垂直面を保持して前記搬送手段に載置さ
せるための引出し装置を有する積降し台車と、この積降
し台車の前記搬送手段に係合して設けられ、荷箱内の荷
物に対応して長手方向に伸縮する複数の台板及び前記搬
送手段によりこの台板に載置された荷物を荷箱の外部に
向けて搬出する搬出手段を備えた伸縮搬出装置と、この
伸縮搬出装置の下流側に荷箱の外部にあってその長手方
向に直交するように設けられ、前記積降し台車と前記伸
縮搬出装置とを荷箱の長手方向に直交する方向に移動可
能とする横移動装置とを備えたことを特徴とする荷物積
降し装置。