JPH04133950U - コンソールボツクス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンソールボックスのリッドにカップホルダ
としての機能をも持たせることによりコンソールボック
スの有効利用を図る。 【構成】 コンソールボックス本体の収納部の前側部位
にカップホルダを引出し・格納自在に設け、このカップ
ホルダに連結部材を連結したので、カップホルダを後方
へ引き出して使用する際には連結部材は後方へスライド
し、また、カップホルダを前方へ格納すると連結部材は
前方へスライドすることとなる。そして、連結部材の後
方移動に伴ってストッパが上方へ突出するので、カップ
ホルダを引き出して使用する際にはストッパによりリッ
ドは前方へ倒れることが防止される。また、カップホル
ダを収納すると連結部材の前方移動によりストッパが下
方へ収納されるので、リッドを閉じることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はコンソールボックスに関し、特にカップホルダとしても使用できる コンソールボックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコンソールボックスとしては、例えば日産自動車株式会社１９９０年発 行新型車解説書（Ｂ１３−１）Ｄ−７０ページに示されるものや、図１２に示す ようなものがある。 １がコンソールボックスであり、コンソールボックス本体２と、このコンソー ルボックス本体２の開口２ａを覆うリッド３からなる。このリッド３の基端部３ ａはヒンジ部６を介してコンソールボックス本体２の開口後縁部２ｂに前開き回 動自在に軸支されており、先端部３ｂはコンソールボックス本体２の開口前縁部 ２ｃの一部に係止されるロック部５が設けられていて、閉時にリッド３をコンソ ールボックス本体２にロックする。このリッド３は、コンソールボックス本体２ 内部に収納されている小物等を覆い隠すためのものである。そして、４がステー であり、一端をリッド３に回動自在に軸支され、他端はコンソールボックス本体 ２に摺動自在に取付けられている。これにより、リッド３の開時にリッド３が所 定角度以上開かないようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の技術にあっては、リッド３はコンソールボックス本体２の内 部に収納している小物を覆い隠すための蓋としてのみ設けられている。

【０００４】 この考案は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、コンソー ルボックスのリッドにカップホルダとしての機能をも持たせることによりコンソ ールボックスの有効利用を図るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るコンソールボックスは、コンソールボックス本体の収納部の前 側部位にカップホルダを引出し・格納自在に設け、該カップホルダの一部に連結 されて、カップホルダの引出し時には後方へスライドし、カップホルダ格納時に は前方へスライドする連結部材を開口の左右縁部の少なくとも一方に設け、連結 部材の後方移動時には上方へ突出してリッドが前方へ倒れるのを防止し、該連結 部材の前方移動時には下方に収納されるストッパを開口後縁部に設けたものであ る。

【０００６】

【作用】

この考案に係るコンソールボックスによれば、コンソールボックス本体の収納 部の前側部位にカップホルダを引出し・格納自在に設け、このカップホルダに連 結部材を連結したので、カップホルダを後方へ引き出して使用する際には連結部 材は後方へスライドし、また、カップホルダを前方へ格納すると連結部材は前方 へスライドすることとなる。そして、連結部材の後方移動に伴ってストッパが上 方へ突出するので、カップホルダを引き出して使用する際にはストッパによりリ ッドは前方へ倒れることが防止される。また、カップホルダを収納すると連結部 材の前方移動によりストッパが下方へ収納されるので、リッドを閉じることがで きる。

【０００７】

【実施例】

以下この考案の好適な実施例を図に基づいて説明する。ここで、従来例と共通 する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第一実施例 図１〜図３に基づいて第一実施例を説明する。 コンソールボックス本体（以後単に『本体』という）１０の収納部１１の前部 （前側部位）１１ｂにはカップホルダ１２が設けられている。このカップホルダ １２は、カップ１３類を保持する丸孔１４ａを２個形成した上板１４と、該丸孔 １４ａにカップ１３類を入れた時にその底部を支持する前板１５及び後板１６か ら成り、これらの板を三角形状に組んだものである。そして、前板１５と後板１ ６との交点１７を収納部１１の前部１１ｂに回動自在に軸支しており、格納時に は前板１５が係止板１５ａに当接し、後板１６が収納部１１の前壁となるように なっている。また、後板１６の左右両端にはフランジ１６ａが設けられており、 このフランジ１６ａの上端部には上下方向に沿って長孔（一部）１６ｂが各々形 成されている。

【０００８】 そして、１８が連結部材であり、開口１９の左右縁部２０に設けられたガイド 部２１に沿って前後（図中Ａ、Ｂ方向）へスライド自在に設けられている。この 連結部材１８の前端はピン２２により前記後板１６の長孔１６ｂにスライド自在 に支持されており、また後端は後下方向に向かって上向きの斜面１８ａが設けら れている。従って、連結部材１８はカップホルダ１２の回動に伴って前後にスラ イドすることになる。

【０００９】 連結部材１８の後方にはストッパ２３が設けられている。このストッパ２３は スプリングバネ２５によって常に下方へ付勢されていて、その下端は、前述の連 結部材１８の斜面１８ａに対応して後下方に向かって下向きの斜部２３ａが形成 されている。従って、連結部材１８が後方へ移動すると、連結部材１８の斜面１ ８ａの上にストッパ２３の斜部２３ａが乗りあげるため、ストッパ２３は上方へ 押されて、直立したリッド２４の前方に突出する。

【００１０】 次に、カップホルダ１２の使用状態を説明する。 まず、リッド２４を開けて直立させる。続いて、カップホルダ１２を後方へ回 動させて引出すと、これに伴って連結部材１８も後方へ移動する。このため連結 部材１８の斜面１８ａがストッパ２３を持ち上げて、開口後縁部１９ａから上方 へ突出させる。この時、ストッパ２３は直立したリッド２４の下端面２４ａに殆 ど接触する状態で突出しているので、リッド２４が前方に倒れるのを防止する（ 図１及び図２の状態）。

【００１１】 また、カップホルダ１２を前方へ回動させて格納すると、連結部材１８も前方 へ移動するためストッパ２３はスプリングバネ２５の復帰力により下方へ収納さ れる。従って、リッド２４を閉じることができる（図３の状態）。

【００１２】 このように、カップホルダ１２を引出すと連結部材１８が後方にスライドして ストッパ２３を上方に突出させるため、直立しているリッド２４の下端面２４ａ を支持してリッド２４が前方へ倒れるのを防止する。このため、コンソールボッ クスをカップホルダとして使用中にリッド２４が倒れてカップ１３類の飲料が飛 散することがない。

【００１３】第二実施例 図４〜図６に基づいて第二実施例を説明する。 本第二実施例においては、前述の第一実施例のカップホルダ１２の形状及び取 付方法を変えたものであり、その他の部分は第一実施例と同様であるので共通部 分については、共通の符号を用い説明は省略する。 すなわち、カップホルダ２６は縦板２７と横板２８から全体Ｌ字形状をしてお り、横板２８の後端部２８ａを支点にして本体１０収納部１１の前部（前側部位 ）１１ｂに回動自在に設けられている。そして、カップホルダ２６の縦板２７に はその下端に一部かかるようにして丸孔２９が２個設けられており、さらに、こ の丸孔２９に連続するようにして横板２８にも切欠き３０が設けられている。ま た、縦板２７の左右両端面には図示しない長孔が形成されており、この長孔にピ ン２２を介して連結部材１８の前端にスライド・回動自在に取付けられている。

【００１４】 従って、カップホルダ２６を使用する際には、縦板２７の上部を後方へ引いて 横板２８の後端部２８ａを支点にして回動させ、丸孔２９及び切欠き３０の内部 にカップ１３類を保持させて使用する（図４及び図５の状態）。 また、連結部材１８及びストッパ２３は第一実施例と同様の構造で、同様に作 動するため、カップホルダ２６使用時にリッド２４が前方へ倒れることはない。

【００１５】第三実施例 図７及び図８に基づいて第三実施例を説明する。 本第三実施例においては、前述の第一実施例のカップホルダ１２の形状及び取 付方法を変えたものえあり、その他の部分は第一実施例と同様である。なお、第 一実施例と共通の部分については共通の符号を用い、説明を省略する。 すなわち、カップホルダ３１は、図示しない丸孔を有し緩く湾曲した上板３２ と、この上板３２を支持する支持部材３３から成る。この支持部材３３は、一端 が本体１０収納部１１の前壁１１ａの外側面（図中前側）に回動自在に設けられ ており、他端が上板３２の前端部に回動自在に取付けられている。従って、上板 ３２は、格納時には収納部１１の前側の空間（前側部位）３４に格納され、使用 時には前壁１１ａに設けられている窓３５から収納部１１の内部に引出し自在と なっている。そして、上板３２の後端はピン２２により連結部材１８の前端に回 動自在に連結されている。 また、連結部材１８及びストッパ２３は第一実施例と同様の構造で、同様に作 動するため、カップホルダ３１使用時にリッド２４が前方へ倒れることはない。

【００１６】第四実施例 図９〜図１１に基づいて第四実施例を説明する。 本第四実施例においては、前述の第一実施例のカップホルダ１２の形状及び取 付方法を変えたものであり、その他の部分は第一実施例と同様である。なお、第 一実施例と共通の部分については共通の符号を用い、説明を省略する。 すなわち、カップホルダ３６は仕切板３７と、前後２枚の上板３８、３９から 成る。これら上板３８、３９は、互いに折たたみ自在に連結されており、前側の 上板３８はその前端部を本体１０収納部１１の前壁（前側部位）１１ａに回動自 在に軸支されている。そして、これら上板３８、３９には各々略半円形状の切欠 き３８ａ、３９ａが形成されており、伸長時に丸孔を形成するようになっている 。また、後側の上板３９の後端部には仕切板３７が略垂直状態を保ったまま水平 移動するように連結されている。さらに、この仕切板３７の上端にはピン２２に より連結部材１８が連結されている。

【００１７】 その他の構成は前述の第一実施例と同様であり、同様の作用・効果が得られる 。本実施例では、加えて、仕切板３７が収納部１１を仕切るため、小物等が収納 部１１に収納されていても差し支えなくカップホルダとして使用することができ る。

【００１８】

【考案の効果】

この考案に係るコンソールボックスは以上説明したような内容のものであって 、コンソールボックス本体の収納部の前側部位にカップホルダを引出し・格納自 在に設け、このカップホルダに連結部材を連結したので、カップホルダを後方へ 引き出して使用する際には連結部材は後方へスライドし、また、カップホルダを 前方へ格納すると連結部材は前方へスライドすることとなる。そして、連結部材 の後方移動に伴ってストッパが上方へ突出するので、カップホルダを引き出して 使用する際にはストッパによりリッドは前方へ倒れることが防止される。また、 カップホルダを収納すると連結部材の前方移動によりストッパが下方へ収納され るので、リッドを閉じることができる。これにより、コンソールボックスの有効 利用を図ることができる。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコンソールボックスにカップホルダを
設けた第一実施例を示す斜視図である。

【図２】カップホルダとしての使用状態を示す図１中Ｓ
Ａ−ＳＡ線の位置における断面図である。

【図３】カップホルダを格納した状態を示す図２相当の
断面図である。

【図４】本考案のコンソールボックスにカップホルダを
設けた第二実施例を示す斜視図である。

【図５】カップホルダとしての使用状態を示す図４中Ｓ
Ｂ−ＳＢ線の位置における断面図である。

【図６】カップホルダを格納した状態を示す図５相当の
断面図である。

【図７】本考案のコンソールボックスをカップホルダと
して使用している状態を示す第三実施例を示す断面図で
ある。

【図８】カップホルダを格納した状態を示す図７相当の
断面図である。

【図９】本考案のコンソールボックスにカップホルダを
設けた第四実施例を示す斜視図である。

【図１０】カップホルダとしての使用状態を示す図９中
ＳＣ−ＳＣ線の位置における断面図である。

【図１１】カップホルダを格納した状態を示す図１０相
当の断面図である。

【図１２】従来のコンソールボックスを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０…コンソールボックス本体 １１…収納部 １１ａ…前壁（前側部位） １１ｂ…前部（前側部位） １２、２６、３１、３６ …カップホルダ １８…連結部材 １９…開口 １９ａ…開口後縁部 ２０…左右縁部 ２３…ストッパ ２４…リッド ３４…空間（前側部位）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コンソールボックス本体の開口後縁部に、
   該開口を覆うリッドの基端部を前開き回動自在に軸支す
   るコンソールボックスにおいて、前記コンソールボック
   ス本体の収納部前側部位にカップホルダを引出し・格納
   自在に設け、該カップホルダの一部に連結されて、カッ
   プホルダの引出し時には後方へスライドし、カップホル
   ダ格納時には前方へスライドする連結部材を前記開口の
   左右縁部の少なくとも一方に設け、前記連結部材の後方
   移動時には上方へ突出してリッドが前方へ倒れるのを防
   止し、該連結部材の前方移動時には下方に収納されるス
   トッパを前記開口後縁部に設けたことを特徴とするコン
   ソールボックス。