JPH04133751U

JPH04133751U - 自動車用シートのガーニツシユ構造

Info

Publication number: JPH04133751U
Application number: JP1991049591U
Authority: JP
Inventors: 信宏井上
Original assignee: 株式会社タチエス
Priority date: 1991-05-31
Filing date: 1991-05-31
Publication date: 1992-12-11

Abstract

(57)【要約】【目的】シートの外側面に設けてリクライニングデバイ
ス等を被覆し、横方向の端末がシートの外側面に接触す
る断面コ字状のガーニッシュにおいて、ガーニッシュと
シートの外側面との接触による摩擦音の発生を防止する
ことである。【構成】ガーニッシュ（Ｃ）の内面に、ガーニッシュ
（Ｃ）の横方向の端末（１０１）に対してシート（Ｓ
Ｃ）の外側面方向に突出する補強リブ（１）を縦方向に
設けて（ＳＣ）に接触するようにしてなることを特徴と
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用シート（座席）のシートクッション（座部）外側面に設けて、リクライニングデバイス等を被覆する合成樹脂製ガーニッシュの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は、従来のこの種のガーニッシュを備えた自動車用シートを示し、図中、（ＳＣ）に示すシートクッションの外側面（２Ａ）には、リクライニングデバイス（Ａ）を被覆するガーニッシュ（Ｃ）が設けてある。この図示するガーニッシュ（Ｃ）は、シートクッション（ＳＣ）を上下方向に移動させるリフターも被覆するものであり、図中、（ａ）はリクライニングデバイス（Ａ）の操作レバー、（３１）（３１）はリフターの操作ノブを夫々示す。

【０００３】以上のガーニッシュ（Ｃ）は、図４に示すように、上、下部の端末（１０１）（１０２）が、シートクッション（ＳＣ）方向に向けて折曲するように断面略コ字状に形成され、上部の端末（１０１）は、シートクッション（ＳＣ）の外側面（２Ａ）に接触するように配設して、リクライニングデバイス（Ａ）、リフターが外部から視覚されないようになっている。そして、前記上、下部の端末（１０１）（１０２）は、シートクッション（ＳＣ）の外側面（２Ａ）の横方向である前後方向に設けてある。なお、ガーニッシュ（Ｃ）は、シートクッション（ＳＣ）のフレーム側に固定されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

以上のシートクッション（ＳＣ）は、発泡体製クッション体を表皮で被覆したものであり、シートクッション（ＳＣ）に着座することにより、全体が撓む。また、シートクッション（ＳＣ）は、リフターによって昇降する。それに対して、ガーニッシュ（Ｃ）の前記端末（１０１）は、横方向である撓み方向に対して直交方向に配設されている。従って、シートクッション（ＳＣ）の外側面（２Ａ）に、前記ガーニッシュ（Ｃ）における上端の端末（１０１）が接触しているため、シートクッション（ＳＣ）の撓み、可動によって摩擦音がシートクッション（ＳＣ）の表皮とガーニッシュ（Ｃ）の端末との接触部から発生する。特に、シートクッション（ＳＣ）の表皮として皮革を使用したものにおいては、大きな摩擦音がする不具合があった。そこで、本考案はシートの外側面に、横方向の端末を接触させて固定するガーニッシュにおいて、摩擦音の発生を防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するための本考案は、断面コ字状のガーニッシュの内面に、ガーニッシュの横方向の端末に対して、シートの外側面方向に突出する補強リブを縦方向に設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

補強リブがシートの外側面に接触し、この補強リブはシートの撓み、可動方向と同一方向である縦方向に設けてあるため、シートの外側面に対する接触面積が少なく、また、摩擦抵抗も少なくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１、図２に基づいて説明する。図１は、図４と同一個所の断面図を示し、ガーニッシュ（Ｃ）の横方向の端末（１０１）とシートクッション（ＳＣ）の外側面（２Ａ）との間には間隙（Ｈ）があり、また、ガーニッシュ（Ｃ）には補強リブ（１）が内面に、縦方向に一体に成形され、この補強リブ（１）の上部端末（１１）が、ガーニッシュ（ＳＣ）の外側面（２Ａ）に接触している。図中（２）は、補強リブ（１）の横杆、（１２）は同下部端末を示す。シートクッション（ＳＣ）はフレーム（２３）に、ばね（２４）を張架して発泡体製クッション体（２０）を載置し、これらを表皮（２１）で被覆してなるものである。

【０００８】図２は、補強リブ（１）…を、内面に有するガーニッシュ（Ｃ）を示し、この補強リブ（１）は断面コ字状のガーニッシュ（Ｃ）の内面に縦方向に一体に固定されており、上、下部の端末（１１）（１２）が、ガーニッシュ（Ｃ）の上、下部の端末（１０１）（１０２）に対して外方であるシートクッション方向に突出するように形成されている。

【０００９】斯くして、図１に示すように、ガーニッシュ（Ｃ）と一体の補強リブ（１）における上部の端末（１１）が、シートクッション（ＳＣ）の外側面（２Ａ）に接触するため、ガーニッシュ（Ｃ）の上部の端末（１０１）のシートクッション（ＳＣ）側に対する接触が防止される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の如く、シートの撓み方向、可動方向にガーニッシュの補強リブを設け、この補強リブをシートの外側面に接触させてなるため、前記従来品に対して、ガーニッシュのシートに対する接触面積が少なく、且つ摩擦抵抗も少ない。そのため、シートクッションに対するガーニッシュの接触による摩擦音の発生を低減し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るガーニッシュの取付状態を示す断
面図である。

【図２】本考案に係るガーニッシュの斜視図である。

【図３】ガーニッシュを備えた自動車用シートの斜視図
である。

【図４】従来のガーニッシュの取付状態を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

ＣガーニッシュＳＣシートクッション１補強リブ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シートの外側面に設けてリクライニング
デバイス等を被覆し、横方向の端末がシートの外側面に
接触する断面コ字状のガーニッシュにおいて、該ガーニ
ッシュの内面に、前記横方向の端末に対してシートの外
側面方向に突出する補強リブを縦方向に設けてなること
を特徴とする自動車用シートのガーニッシュ構造。