JPH04133647U - ロール紙収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ装置等に設置されるロール紙収
納装置について、ロール紙納ボックスの収納凹部を仕切
る仕切板の取扱い操作を簡便化し、特に収納凹部の壁際
から仕切板を取り外す際の操作を容易にする。 【構成】 ロール紙収納ボックス１の収納凹部２を仕切
る仕切板３の一端に、取付け、取外し操作用の摘み６を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ロール紙サイズに応じて仕切板でロール紙収納ボックスの収納凹部 を仕切るようにしたロール紙収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

記録紙にロール紙を用いる機器には、ロール紙を収納するロール紙収納ボック スを内設して、その収納凹部を使用するロール紙の幅サイズに応じて仕切板で仕 切るようにしたものが多い。

【０００３】 図５と図６には、ファクシミリ装置で利用されているロール紙収納装置の実例 が示されている。ファクシミリ装置の例では、ロール紙収納ボックス１の収納凹 部２に、Ａ４幅サイズのロール紙を収納する中間のＡ４位置（ＬＡ４）と、Ｂ４ 幅サイズのロール紙を収納する凹部側壁近傍のＢ４位置（ＬＢ４）との二箇所に 取付穴５、５を設けて、この取付穴５、５に半月板様の仕切板３に設けられた周 面突起４、４を差し込んで、仕切板３がＡ４位置とＢ４位置とで択一的に取り付 けられるようになっている。

【０００４】 この仕切板３は、収納凹部２にセットされるＡ４又はＢ４幅サイズのロール紙 Ｒの端面を軽く押える役目を果たすためプレッシャとも呼ばれている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、現状のロール紙収納ボックス用仕切板３には、取扱い操作上、 次のような不便が見られる。

【０００６】 すなわち、ロール紙収納ボックス１に装填するロール紙の幅サイズを変更する ときには、仕切板３を従前の取付位置から取り外して、新たに装填しようとする ロール紙サイズの位置に付け替えなければならないが、この際、仕切板３をＡ４ 位置から取り外す場合は、仕切板３の両側を指先で挾んで持ち上げるようにすれ ばよいので操作は比較的簡便に行えるものの、仕切板３をＢ４位置から取り外す 場合には、片側が収納凹部２の側壁２Ａと近接しているため仕切板３を両側から 挾み込むことができない。このため、仕切板３をＢ４位置から取り外してＡ４位 置に付け替える場合には、仕切板３の片側面を指の腹で擦り上げるようにして持 ち上げなければならず、操作が非常に面倒なものとなっている。

【０００７】 本考案は、かかる取扱い操作の不便を解消するために仕切板を改良したロール 紙収納装置を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案に基づくロール紙収納装置では、ロール紙収納ボックスの収納凹部を仕 切る仕切板の一端に摘みを設けている。

【０００９】

【作用】

仕切板の一端に摘みを設けたものであれば、この摘みを持って仕切板の取扱い 操作が行え、特に収納凹部の壁際に取り付けられた仕切板を取り外す際にも難な く操作することできる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照して実施例を説明する。

【００１１】 図１〜図３は、図５と図６に示した従来例と対比させた本考案の一実施例を示 している。

【００１２】 図において、１はロール紙収納ボックス、２はロール紙収納ボックスに凹設さ れた断面Ｕ字形の収納凹部を示し、収納凹部２の内部にはＡ４又はＢ４幅サイズ のロール紙Ｒが遊転自在に装填される。

【００１３】 ロール紙収納ボックス１の収納凹部２には、収納凹部２の側壁２Ａから離反す るＡ４位置と凹部側壁２Ａに近接するＢ４位置との内周面に、従来例と同じく、 前後一対の取付穴５、５が設けられている。

【００１４】 一方、収納凹部２のＡ４位置又はＢ４位置に択一的に装着される半月板様の仕 切板（プレッシャ）３には、取付穴５、５に差し込まれる一対の周面突起４、４ が設けられていると共に、その操作端側に当る上端部の一端から仕切板３と一体 に突起状の摘み６が設けられている。この摘み６は、仕切板３の上端部一端から 上向きの角度を付して突出されており、図３に示すように、収納凹部２のＡ４位 置又はＢ４位置に取り付けた状態で、仕切板３の出入れ側に当る前面フレームを 一段低く形成したロール紙収納ボックス１の段部１Ａから前方に向けて突出して いる。また、摘み６は図示例の如く、ロール紙Ｒの繰出し側と仕切板３の出入れ 側とが一致する場合には、図２に示すように、記録紙の繰出し動作に影響を及ぼ さないよう仕切板３をロール紙Ｒと紙パス側と反対側に膨出させて、摘み易い幅 寸法を与えるようにしている。

【００１５】 このような摘み６を仕切板３に設けたものであれば、仕切板３を収納凹部２の 取付位置から取り外して付け替える際には、図３に矢印Ａで示すように、ロール 紙収納ボックス１の段部１Ａの上に突出している摘み６を引き上げるようにする と、仕切板３の取り外しが、その取付位置に関係なく共通の操作によって簡便に 行うことができ、特に、従来取外し作業に困窮した壁際のＢ４位置から仕切板３ を取り外す場合においても難なく操作できるものとなる。また、摘み６を設ける ことで、仕切板３の取付け操作も容易となり、ロール紙サイズの変更に伴って必 要な仕切板３の着脱操作が簡単かつ迅速に遂行できるものとなる。

【００１６】 図４は上記の実施例に更なる改良を加えた他の実施例を示している。この実施 例では、摘み６が設けられる仕切板３の上端部一端側から仕切板３の外周に沿っ て円弧状のスリット７を切欠するようにしている。このスリット７を追加した仕 切板３では、矢印Ａの如く、摘み６を持って仕切板３を収納凹部２から取り外す 際或いは仕切板３を収納凹部２に取り付ける際には、摘み６を有する仕切板３の スリット外周部８がスリット７を撓み代として内側へ適度に変形し、収納凹部２ の取付穴５、５に対する仕切板３の周面突起４、４の係脱操作がよりスムーズに 行えるものとなる。

【００１７】 なお、図４に示すように、仕切板３に設ける周面突起４、４と、これに対応し て収納凹部２に設けられる取付穴５、５の配置や係合形態については適宜に設計 変更し得る。また、摘み６の形状、大きさ、突出部位等についても、変更を妨げ ない。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、ロール紙収納ボックスの収納凹部を仕切る仕切板の一端に摘み を設けるようにした本考案のロール紙収納装置であれば、収納凹部に対する仕切 板の付け替え操作が簡便に行え、特に、従来品で問題となっていた壁際の取付位 置から仕切板を取り外す際の作業の困難を的確に解決することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例を示すロール紙収納装置の要部分解斜
視図である。

【図２】図１の縦断面に相当するロール紙収納ボックス
の断面図である。

【図３】図１の横断面に相当するロール紙収納ボックス
の断面図である。

【図４】他の実施例を示す図３相当の断面図である。

【図５】従来例を示すロール紙収納装置の斜視図であ
る。

【図６】図５の要部断面を示し、（Ａ）は縦断面図、
（Ｂ）は横断面図である。

【符号の説明】

１ ロール紙収納ボックス １Ａ 段部 ２ 収納凹部 ２Ａ 側壁 ３ 仕切板 ４ 周面突起 ５ 取付穴 ６ 摘み ７ スリット ８ スリット外周部 Ｒ ロール紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール紙収納ボックスの収納凹部を仕切
   る仕切板の一端に摘みを設けたことを特徴とするロール
   紙収納装置。