JPH11255364A - 給紙補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 こしの無い用紙であってもエッジガイドの強
制力が有効に作用することのできる給紙補助具を提供す
る。 【解決手段】 プリンタなどにシート状の用紙１０を供
給するときの給紙補助具１である。そして、少なくとも
用紙１０よりも若干幅広く構成され且つ用紙下面側を支
持する用紙載置面２と、この用紙対置面に対面して、該
用紙の厚み方向の位置規制を可能にする上面規制壁面３
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタなどの装
置にシート状の用紙を供給するときに、供給用紙を保持
し、用紙供給が円滑にできるようにする給紙補助具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、プリンタなどの装置にシート
状の用紙を供給するときは、例えば、図１０に示すよう
なトレーが使用されている場合がある。この給紙動作に
ついて、図１０を参照して説明する。先ず、用紙１０を
プリンタ２０のトレー２１にセットする。このセット
は、一枚或いは複数枚の所定の用紙１０をトレー２１上
に置き、エッジガイド２２を狭めるように操作して、こ
のエッジガイド２２により、用紙１０の縁部１２ａ，１
２ｂを挟み込むようにする（矢印Ｅ方向の操作）。

【０００３】このように、用紙１０をセットしてから、
プリンタ２０を駆動させて、給紙を行う。このようにセ
ットされた用紙１０は、プリンタ２０内に引き込まれる
矢印Ａ方向）ときに、その縁部１２ａ，１２ｂがエッジ
ガイド２２に案内されことで、例えば用紙１０が斜めに
セットされた状態でも、エッジガイド２２により向きが
強制される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、用紙１
０が比較的こしの無い（比較的薄い用紙）の場合、図１
０に示すように、用紙１０がプリンタ内に斜めに引き込
まれ始めた際に、例えば、用紙１０の縁部１２ａの後方
側の部分とエッジガイド２２（図中において左側）とが
当接することがある。このような状態において、この当
接力によって用紙１０の姿勢を強制しようとするとき
に、こしの無い用紙１０は、撓み変形１５が発生してし
まい、エッジガイド２２による当接力（強制力）が有効
に作用せず、姿勢の強制が行われることなく斜めの状態
で給紙されてしまう問題があった。

【０００５】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、比較的こ
しの無い用紙においても、エッジガイドの強制力が有効
に作用することのできる給紙補助具を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る給紙補助具
は、所定の加工を施す装置に、シート状の用紙を供給す
るときに該用紙を保持する給紙補助具であって、少なく
とも前記用紙よりも若干幅広く構成され且つ用紙下面側
を支持する用紙載置面と、該用紙対置面に対面して、該
用紙の厚み方向の位置規制を可能にする上面規制壁面と
を具備することを特徴とし（請求項１）、これにより上
記目的を達成することができる。

【０００７】また、本発明に係る給紙補助具において
は、 ・前記上面規制壁面は、前記用紙載置面における給紙方
向以外の何れかの縁部から直立して設けられた壁面に支
持され、且つ用紙載置面中央側に張り出した片支持状に
構成されたこと（請求項２）、 ・前記上面規制壁面は、前記用紙載置面における給紙方
向に沿った左右の縁部から直立して設けられた壁面に支
持された両支持状に構成されたこと（請求項３）、 ・前記上面規制壁面は、少なくとも前記用紙を挿入する
側の縁部全体若しくは一部が、前記用紙載置面から離れ
るように反り返るように構成されたこと（請求項４）、 ・前記用紙載置面と、該用紙載置面の左右縁部に設けら
れた左右側壁面と、前記上面規制壁面と、前記用紙の給
紙方向の後方側に、前記用紙載置面とはほぼ直立する後
壁面とからなるポケット部が設けられたこと（請求項
５）、 ・前記上面規制壁面が前記用紙載置面上に位置する前記
用紙を、該用紙載置面側に押させるように弾性的に接触
可能に構成されたこと（請求項６）、を特徴とする。

【０００８】（作用）このような本発明に係る給紙補助
具によれば、シート状の用紙を供給するときに該用紙を
保持する給紙補助具であって、少なくとも用紙の下面側
を支持する用紙載置面を有し、且つこの用紙対置面に対
面して、該用紙の厚み方向の位置規制を可能する上面規
制壁面を有する構成であることから、用紙が装置内に斜
めに引き込まれ始めたとき、該用紙の縁部とエッジガイ
ドとが当接し、この当接力によって用紙の姿勢を強制し
ようとするときに、該用紙を上側から適宜抑えたり或い
は撓みを規制することができる（請求項１）。

【０００９】また、本発明に係る給紙補助具によれば、
上面規制壁面は、用紙載置面における給紙方向以外の何
れかの縁部から直立して設けられた壁面に支持され、且
つ用紙載置面中央側に張り出した片支持状に構成された
場合、給紙補助具の形成において、例えば、シート状の
素材を折り曲げ加工などにより容易に製造することがで
きる（請求項２）。

【００１０】また、本発明に係る給紙補助具によれば、
上面規制壁面が、用紙載置面における給紙方向に沿った
左右の縁部から直立して設けられた壁面に支持された両
支持状に構成された場合、この上面規制壁面の強度を強
くすることが容易である（請求項３）。

【００１１】また、本発明に係る給紙補助具によれば、
上面規制壁面が、少なくとも用紙を挿入する側の縁部の
全体若しくは一部が、用紙載置面から離れるように反り
返るように構成されていることで、この給紙補助具内へ
用紙を装着するときに、入れやすい（請求項４）。

【００１２】また、本発明に係る給紙補助具によれば、
用紙載置面と、この用紙載置面の左右縁部に設けられた
左右側壁面と、上面規制壁面と、用紙の給紙方向の後方
側の後壁面とからなるポケット部が設けられた構成の場
合、この給紙補助具に用紙を入れた状態において取り扱
い易い（請求項５）。

【００１３】また、本発明に係る給紙補助具によれば、
上面規制壁面が用紙載置面上に位置する用紙を、この用
紙載置面側に押させるように弾性的に接触可能に構成さ
れた場合、より腰のない用紙の給紙においても、その変
形をより積極的に防止することができる（請求項６）。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る給紙補助具の
一実施の形態について、図面を参照して説明する。な
お、図１は、本発明に係る給紙補助具の第１の実施の形
態を示す斜視図である。図２は、図１におけるＤ−Ｄ線
に沿った部分における概略断面図である。図３は、図１
に示す給紙補助具をプリンタにセットした状態における
要部拡大斜視図である。また、図４は、本発明に係る給
紙補助具の第２の実施の形態を示す斜視図である。図５
は、本発明に係る給紙補助具の第３の実施の形態を示す
斜視図である。図６は、図５におけるＣ−Ｃ線に沿った
部分における概略断面図である。図７は、本発明に係る
給紙補助具の第４の実施の形態を示す斜視図である。図
８は、本発明に係る給紙補助具の第５の実施の形態を示
す斜視図である。図９は、本発明に係る給紙補助具の第
６の実施の形態を示す斜視図である。

【００１５】（第１の実施の形態）図１から図３に示す
本実施の形態における給紙補助具１は、プリンタ２０
（図３参照）に印刷用の用紙１０を給紙するときに使用
するものである。この用紙１０のサイズは、特に限定す
るものではないが、例えば、給紙の時に傾斜し易い、は
がきサイズ（Ａ６サイズ）の用紙１０に対して適用する
ような構成とすることができる。

【００１６】この給紙補助具１は、用紙１０の幅に対し
て、若干（例えば、０．５ｍｍ程度）幅広く、用紙下面
側を支持する用紙載置面２を有しており、この用紙対置
面２に対面して、用紙１０の厚み方向の位置規制を可能
する上面規制壁面３が設けられている。すなわち、上面
規制壁面３が、前記用紙載置面２における縁部２ａ，２
ｂから直立して設けられた側壁面４に支持され、且つ用
紙載置面中央側に張り出した片支持状に構成されてい
る。

【００１７】また、用紙載置面２と、左右側壁面４と、
上面規制壁面３と、さらに用紙１０の給紙方向の後方側
（縁部２ｃ）に設けられた後壁面５とから、用紙１０を
図中における矢印Ｂ方向から収納保持可能なポケット部
８が形成されている。このように、ポケット部８が形成
されていることによって、給紙補助具１に用紙１０を入
れて保持し易い。

【００１８】更にまた、本実施の形態においては、上面
規制壁面３が、少なくとも用紙１０を挿入（矢印Ｂ方向
からの挿入）する側の角の縁部７が、用紙載置面２から
離れるような反り返る構成となっている。したがって、
給紙補助具１内へ用紙１０を入れるときに、用紙先端部
分が縁部７に引っかかるような事態が回避され、用紙１
０の挿入がし易い。

【００１９】更に本実施の形態の給紙補助具１は、図２
に示すように、上面規制壁面３が用紙載置面２上に位置
する用紙１０を、弾性的に用紙載置面２側へ適宜押圧
（図中における矢印Ｆ）できるように構成されている。
なお、給紙補助具１は、例えば、合成樹脂や厚紙などに
より構成することができ、少なくとも、用紙１０と接触
する部分は、適宜コート処理等により摩擦係数が、プリ
ンタ２０のトレー表面よりも小さく構成されている。

【００２０】本実施の形態における給紙補助具１を形成
する場合、例えば、シート状の素材を所望の形状に裁断
した後に、所定の箇所を折り曲げ加工することにより容
易に製造することができる。

【００２１】前述のように構成された給紙補助具１の使
用形態について説明する。先ず、上面規制壁面３と用紙
載置面２との間に、複数枚の用紙１０を挿入（矢印Ｂ方
向からの挿入）する。そして、用紙１０の入った給紙補
助具１を、プリンタ２０のトレー２１にセットする。こ
のセットは、後壁面５とは反対側を先頭にするようにト
レー上に置き、エッジガイド２２を狭めるように操作し
て、該エッジガイド２２により、側壁面４、４並びに縁
部２ａ，２ｂを挟み込むようにする（矢印Ｅ方向の操
作）。

【００２２】このように、給紙補助具１をセットしてか
ら、プリンタ２０を駆動させて、給紙を行う。このよう
に給紙補助具１を使用した状態の場合、用紙１０は、そ
の縁部がエッジガイド２２に案内されるとともに、用紙
上面が上面規制壁面３によって適宜抑えられた状態で装
置内に引き込まれて行き（矢印Ａ方向）、例えば、用紙
１０が斜めに引き込まれるような状態が発生しても、エ
ッジガイド２２により向きが強制される。

【００２３】（第２の実施の形態）図４に示す本実施の
形態における給紙補助具３１は、上面規制壁面３３が、
用紙載置面３２における縁部３２ａ，３２ｂから直立し
て設けられた左右の側壁面３４に支持されて、用紙載置
面中央側に張り出した片支持状に構成されている。そし
て、上面規制壁面３３は、用紙１０を前後（矢印Ｂ方向
及びＧ方向）のどちら方向からも挿入しやすいように、
４つの角の縁部３７が、用紙載置面３２から離れるよう
な反り返る構成となっている。

【００２４】なお、本実施の形態においては、上面規制
壁面３３は、第１の実施の形態の如く用紙１０の上面を
押圧するように構成されている。また、本実施の形態の
給紙補助具３１は、プリンタ２０（図３参照）に印刷用
の用紙１０を給紙するときには、給紙方向が矢印Ａ方向
になるように、セッティングすることが望ましいが、こ
れとは逆向きにセッティングすることもできる。

【００２５】（第３の実施の形態）図５及び図６に示す
給紙補助具５１は、用紙対置面５２に対面して、用紙１
０の厚み方向の位置規制を可能する上面規制壁面５３
が、左右側壁面５４と後壁面５５とに繋がった構成とな
っている。すなわち、用紙載置面５２と、左右側壁面５
４と、上面規制壁面５３と、後壁面５５とからなる箱状
のポケット部５８が構成されている。したがって、用紙
１０の挿入は、図中における矢印Ｂ方向から行うが、上
面規制壁面５３の縁部５７全体が、用紙載置面５２から
離れるような反り返る構成となっている。このような構
成は、上面規制壁面５３が左右側壁面５４及び後壁面５
５によって３点支持されていることで、ポケット部５８
がしっかりと形成されている。

【００２６】（第４の実施の形態）図７に示す給紙補助
具７１は、用紙対置面７２に対面して、用紙１０の厚み
方向の位置規制を可能する上面規制壁面７３が、左右側
壁面７４，７４とに繋がった両支持状の構成となってい
る。また、この上面規制壁面７３は、図示のごとく、そ
の中央寄りの部分が、用紙載置面７２に向かって湾曲し
て膨らむように構成されている。上面規制壁面７３のこ
のような湾曲形状により、用紙１０を適宜抑えることが
できる。

【００２７】（第５の実施の形態）図８に示す給紙補助
具８１は、用紙対置面８２に対面して、用紙１０の厚み
方向の位置規制を可能する上面規制壁面８３が、縁部８
２ａ側に設けられた側壁面８４とに繋がった片支持状の
構成となっている。また、この上面規制壁面８３は、図
示のごとく、その先端部分が、用紙載置面８２に向かっ
て傾くように構成されており、又、先端縁部８７が反り
返る（角の部分の反り返る）ように構成されている。し
たがって、上面規制壁面８３は、用紙１０を適宜抑える
ことができ、又、用紙１０の装着は、側壁面８４側以外
の何れの方向（例えば、Ｂ方向、Ｇ方向、Ｈ方向）から
も行えるものである。

【００２８】（第６の実施の形態）図９に示す給紙補助
具９１は、用紙対置面９２に対面して、用紙１０の厚み
方向の位置規制を可能する上面規制壁面９３が、後壁面
９５とに繋がった片支持状の構成となっている。この上
面規制壁面９３は、図示のごとく、その先端部分が、用
紙載置面９２に向かって傾くように構成され、さらに先
端縁部９７が反り返るように構成されている。したがっ
て、上面規制壁面８３は、用紙１０を適宜抑えることが
でき、又、用紙１０の装着は、用紙１０を給紙する側
（Ｂ方向）から行い易く構成されている。

【００２９】上記各実施に形態においては、上面規制壁
面の形状を矩形の構成としたが、本発明に係る給紙補助
具においては、例えば、半円形状や三角形状など種々の
形状を採用することができる。また、上記実施の形態に
おいては、上面規制壁面を図３に示すようなトレーに装
着する形態について説明したが、本発明に係る給紙補助
具は、他の給紙手段にも適用可能であることは云うまで
もない。

【００３０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る給紙補
助具は、シート状の用紙を供給するときに該用紙を保持
する給紙補助具であって、少なくとも用紙の下面側を支
持する用紙載置面を有し、且つこの用紙対置面に対面し
て、該用紙の厚み方向の位置規制を可能する上面規制壁
面を有する構成であることから、用紙が装置内に斜めに
引き込まれ始めたとき、該用紙の縁部とエッジガイドと
が当接し、この当接力によって用紙の姿勢を強制しよう
とするときに、該用紙を上側から適宜抑えたり或いは撓
みを規制することができるので、用紙自体が比較的こし
のないものでも、姿勢の強制を容易にすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る給紙補助具の第１の実施の形態を
示す斜視図である。

【図２】図１におけるＤ−Ｄ線に沿った部分における概
略断面図である。

【図３】図１に示す給紙補助具をプリンタにセットした
状態における要部拡大斜視図である。

【図４】本発明に係る給紙補助具の第２の実施の形態を
示す斜視図である。

【図５】本発明に係る給紙補助具の第３の実施の形態を
示す斜視図である。

【図６】図５におけるＣ−Ｃ線に沿った部分における概
略断面図である。

【図７】本発明に係る給紙補助具の第４の実施の形態を
示す斜視図である。

【図８】本発明に係る給紙補助具の第５の実施の形態を
示す斜視図である。

【図９】本発明に係る給紙補助具の第６の実施の形態を
示す斜視図である。

【図１０】用紙が斜めに給紙されるときの状態を示した
概略斜視図である。

【符号の説明】

１，３１，５１，７１，８１，９１ 給紙補助具 ２，３２，５２，７２，８２，９２ 用紙載置面 ３，３３，５３，７３，８３，９３ 上面規制壁面 ４，３４，５４，７４，８４，９４ 側壁面 ５，５５ 後壁面 ７，３７，５７，８７，９７ 縁部 ８，３８，５８ ポケット部 １０ 用紙 ２０ プリンタ ２１ トレー ２２ エッジガイド

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の加工を施す装置に、シート状の用
   紙を供給するときに該用紙を保持する給紙補助具であっ
   て、 少なくとも前記用紙よりも若干幅広く構成され且つ用紙
   下面側を支持する用紙載置面と、該用紙対置面に対面し
   て、該用紙の厚み方向の位置規制を可能にする上面規制
   壁面とを具備することを特徴とする給紙補助具。
2. 【請求項２】 前記上面規制壁面は、前記用紙載置面に
   おける給紙方向以外の何れかの縁部から直立して設けら
   れた壁面に支持され、且つ用紙載置面中央側に張り出し
   た片支持状に構成されたことを特徴とする請求項１に記
   載の給紙補助具。
3. 【請求項３】 前記上面規制壁面は、前記用紙載置面に
   おける給紙方向に沿った左右の縁部から直立して設けら
   れた壁面に支持された両支持状に構成されたことを特徴
   とする請求項１に記載の給紙補助具。
4. 【請求項４】 前記上面規制壁面は、少なくとも前記用
   紙を挿入する側の縁部全体若しくは一部が、前記用紙載
   置面から離れるように反り返るように構成されたことを
   特徴とする請求項１から３の何れかに記載の給紙補助
   具。
5. 【請求項５】 前記用紙載置面と、該用紙載置面の左右
   縁部に設けられた左右側壁面と、前記上面規制壁面と、
   前記用紙の給紙方向の後方側に、前記用紙載置面とはほ
   ぼ直立する後壁面とからなるポケット部が設けられたこ
   とを特徴とする請求項１から４の何れかに記載の給紙補
   助具。
6. 【請求項６】 前記上面規制壁面が前記用紙載置面上に
   位置する前記用紙を、該用紙載置面側に押させるように
   弾性的に接触可能に構成されたことを特徴とする請求項
   １から５の何れかに記載の給紙補助具。