JPH04132789U - スピーカの取付構造 - Google Patents

スピーカの取付構造

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JPH04132789U
JPH04132789U JP4830291U JP4830291U JPH04132789U JP H04132789 U JPH04132789 U JP H04132789U JP 4830291 U JP4830291 U JP 4830291U JP 4830291 U JP4830291 U JP 4830291U JP H04132789 U JPH04132789 U JP H04132789U
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伸之 佐藤
辰次 金田
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株式会社田村電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な構造で、かつ組立を容易とす
る。 【構成】 スピーカ2はフランジ部3と底面筒部4とか
らなる。スピーカ収納部12はリング状の側壁13と底
面14とからなる凹陥状の収納部を形成している。そし
て、底面14の中央には正方形の取付穴16が穿設さ
れ、取付穴16の側壁には上方から下方に向かって漸次
狭まるテーパ状の保持壁17が、設けられている。保持
壁17の周囲にはスリット18が穿設されている。筒部
4を取付穴16に圧入することにより、保持壁17がス
リット18側に弾性変形し、筒部4は保持壁17の弾性
で保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電話機等に適用して好適なスピーカの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スピーカの取付構造としては実開昭62−17284号公報に開示され たものが知られている。このスピーカの取付構造は、スピーカ等の電子部品の外 周縁に半径方向に臨む切欠きと突部を設けるとともに、これらの位置決め部を形 成し、前記電子部品が固定される取付体には前記突部の一端部が当接する取付座 と、取付座の半径方向外方位置で立上がり前記切欠きに嵌合し前記突部の他端面 に当接して挟持する挟持面を有する複数個の挟持片と、前記位置決め部に相互に 嵌合させて電子部品の角度変位を阻止する角度変位阻止片とを設けたものである 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のスピーカの取付構造にあっては、スピーカに突 部、切欠きおよびこれらの位置決め部を形成する必要があるため、その加工形成 が面倒であるばかりか、取付に際してはスピーカを取付座の上に切欠きと挟持片 とを互いに嵌合一致させて設置し、しかる後スピーカを所要角度回転させて切欠 きと挟持片とをずらし、角変位阻止片を位置決め部に嵌合させさせる必要がある ため、組付け作業が2工程となり、自動組立化に不利であるという欠点がある。 本考案は上記した従来の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、比較的簡単な構造で、かつ組立が容易なスピーカの取付構造を提供する ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案は、スピーカ収納用凹部の底面に穿設した 取付穴にスピーカの底面筒部を挿入しスピーカのフランジ部を前記スピーカ収納 用凹部の上端面に載置してスピーカを取付ける構造であって、前記取付穴の断面 形状を正方形とし該取付穴の側壁に保持壁を設けるとともに、この保持壁の周囲 にスリットを穿設し、前記スピーカの底面筒部を前記保持壁の弾性で保持したも のである。
【0005】
【作用】
本考案において、取付穴に挿入されたスピーカの底面筒部により、各保持壁は スリット側に平均的に弾性変形する。
【0006】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図にもとづいて説明する。図1は本考案の分解斜視図 、図2は同要部側断面図、図3はスピーカと取付部との関係を示す側面図である 。これらの図において、符号2で示すものはスピーカで、大径のフランジ部3、 小径の底面筒部4およびリード線5とからなる。10はブラケットで、電話機の 部品が搭載される基台11、スピーカ2を収納するスピーカ収納部12およびマ イクロホンを収納するマイクロホン収納部20とからなり、全体が合成樹脂で一 体成形されており、後述するロアーハウジング35に取付けられる。スピーカ収 納部12はリング状の側壁13と底面14とからなる凹陥状の収納部を形成して いる。側壁13の上端面の一部を切り欠いた切欠き溝15はスピーカ2のリード 線5を導出するためのものである。底面14の中央には正方形の取付穴16が穿 設され、この取付穴16の各側壁17は上方から下方に向かって漸次狭まるテー パ状の保持壁が形成されている。この保持壁17の対向する内壁面の間隔は上端 において、スピーカ2の底面筒部4の外径Dよりもやや大なるD1で、また下端 において、Dよりやや小なるD2でそれぞれ形成されている。また、各保持壁1 7の周囲にはそれぞれスリット18が穿設されている。
【0007】 30は電子部品が搭載され、印刷配線されたパターンが形成され、後述するロ アーハウジング35に取付けられるメイン基板であり、このメイン基板30には 、スピーカ2の底面筒部4よりも大径で、スピーカ収納部12の取付穴16に取 付けられたスピーカ2の底面筒部4が貫通する位置に貫通穴31が穿設されてい る。 電話機筐体の一方を構成するロアーハンジング35には、スピーカ収納部12 の取付穴16に取付けられたスピーカ2の底面筒部4の下端周縁4aの一部が当 接するのを逃げるための凹陥部36が設けられている。
【0008】 このような構成において、スピーカ2の取付に際しては、底面筒部4をスピー カ収納部12の取付穴16に挿入し、保持壁17の内壁テーパ面に沿って下方に 圧入すると、保持壁17は底面筒部4によりスリット18方向に弾性変形し、こ の保持壁17の弾性により底面筒部4が保持される。底面筒部4が断面円形であ るのに対して取付穴16は正方形をなしているので、底面筒部4の取付穴16へ の挿入に際しては、その円周方向の厳密な位置決めは不要となり、わずかにスピ ーカ2のリード線5が切り溝15から導出できる程度の考慮があればよい。 取付けられたスピーカ2のフランジ部3はスピーカ収納部12の側壁13の上 端面に載置固定されて下方への移動が規制され、一方底面筒部4は貫通穴31を 貫通して、下端周縁4aの一部がロアーハウジング35の凹陥部36に嵌入して いる。 なお、本実施例においては、スピーカ収納部をブラケットに一体的に設けたが 、これに限定されることなく、ロアーハウジングに設けてもよく、装置筐体の構 造により種々設計変更が可能である。
【0009】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、スピーカ収納用凹部の底面に取付穴とこ の取付穴の周囲にスリットを穿設するというきわめて簡単な構造によりスピーカ を取付けるようにしたので、加工形成が容易であり、複雑な金型を必要とせず安 価に製造することができる。また、取付穴の断面形状を正方形とし、取付穴の周 囲にスリットを設けて、取付穴の側壁に形成した保持壁の弾性でスピーカの底面 筒部を保持するようにしたので、取付穴に対する位置決めが不要となり、取付時 間の大幅な短縮を図ることができるとともに、取付方向が上方から下方への一方 向であるため、自動組立が可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の要部側断面図である。
【図3】本考案に係るスピーカと取付部との関係を示す
側面図である。
【符号の説明】
2 スピーカ 4 底面筒部 12 スピーカ収納部 17 保持壁 18 スリット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカ収納用凹部の底面に穿設した取
    付穴にスピーカの底面筒部を挿入しスピーカのフランジ
    部を前記スピーカ収納用凹部の上端面に載置してスピー
    カを取付ける構造であって、前記取付穴の断面形状を正
    方形とし該取付穴の側壁に保持壁を設けるとともに、こ
    の保持壁の周囲にスリットを穿設し、前記スピーカの底
    面筒部を前記保持壁の弾性で保持したことを特徴とする
    スピーカの取付構造。
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