JPH0413205Y2 - - Google Patents

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JPH0413205Y2
JPH0413205Y2 JP14079984U JP14079984U JPH0413205Y2 JP H0413205 Y2 JPH0413205 Y2 JP H0413205Y2 JP 14079984 U JP14079984 U JP 14079984U JP 14079984 U JP14079984 U JP 14079984U JP H0413205 Y2 JPH0413205 Y2 JP H0413205Y2
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JP
Japan
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vehicle body
rod
trailing arm
elastic
suspension system
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【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は自動車の後輪懸架装置に関し、特に、
車体の横方向へ伸びる枢着部が、車体側の固定点
に対して前後方向へ相対移動可能となりかつ水平
軸線の回りを揺動可能となるように弾性体のブツ
シユを介して車体に接続されるトレーリングアー
ムを備える自動車の後輪懸架装置に関する。
(従来技術) トレーリングアーム式懸架装置において、トレ
ーリングアームの車体への接続部である枢着部に
装着されるゴムのブツシユの、車体の前後方向の
剛性を小さくして乗心地を良くしようとすると、
自動車の旋回時に、ブツシユの弾性変形によつて
生ずるコンプライアンスステアにより、オーバス
テア傾向となり、操縦安定性が悪化する。
前記ブツシユの車体の前後方向の剛性を小さく
保持すると共に、旋回時のオーバステア傾向を低
減するブツシユが開発されている(SAE 810421
Rear Suspension Design with Front Wheel
Drive Vehicles)。
(考案が解決しようとする問題点) 前記ブツシユは自動車の旋回時に、トレーリン
グアームの接続部が横変位し、これによつてオー
バステア傾向を低減するように構成されているた
め、旋回中に発生する横力により懸架装置の全体
が横変位し、走行安定性を減少させる、という問
題がある。
前記問題を解決するため提案された自動車の後
輪懸架装置(実開昭60−117204)は、横方向へ伸
びる軸線の回りを揺動可能に車体に接続されるサ
スペンシヨンアームに固定されたロツドと、該ロ
ツドの前記軸線を中心とする揺動範囲に対向する
部位で前記車体に固定された弾性体のブツシユと
を含む。弾性体のブツシユは前記スサペンシヨン
アームが揺動状態にあるとき、前記ロツドの車体
の前後方向への移動を抑止可能に形成されてい
る。
本考案の目的は、旋回時に横変位することな
く、車両の旋回特性をアンダステアにもたらすこ
とのできる後輪懸架装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、車体の横方向へ伸びる枢着部が、車
体側の固定点に対して前後方向へ相対移動可能と
なりかつ水平軸線の回りを揺動可能となるように
弾性体のブツシユを介して車体に接続されるトレ
ーリングアームを備える自動車の後輪懸架装置で
あつて、前記トレーリングアームの前記枢着部に
固定され、前方および後方の少なくとも一方へ向
けて伸びるロツドと、該ロツドの、前記枢着部の
軸線を中心とする上方への揺動範囲に対向する部
位で前記車体に固定された弾性体とを含む、該弾
性体は前記ロツドが揺動する際に描く円弧より小
さい曲率半径で湾曲された内周面を有する。
(実施例) 後輪懸架装置10は第1図に示すように、左右
のトレーリングアーム12,14をトーシヨンビ
ーム16で剛に連結して構成されている。各トレ
ーリングアームの後方の端部にブラケツト18が
固着され、このブラケツト18から突出されたス
ピンドル20により、タイヤ22が回転可能に支
持されている。前記構成はそれ自体公知であるの
で、詳細な説明は省略する。
左右のトレーリングアーム12,14は車体
(図示せず)の中央を前後方向へ伸びる中央線に
対して対称に配置されているので、以下の説明は
左のトレーリングアーム12について行う。
トレーリングアーム12の前方の端部にチユー
ブ24が溶接されている。チユーブ24は車体の
横方向へ伸び、枢着部を構成する。チユーブ24
に一対のロツド26,28が溶接され、一方のロ
ツド26は車体の前方へ向けて、また他方のロツ
ド28は車体の後方へ向けてそれぞれ伸びてい
る。図示の実施例では、一方のロツド26,28
は同じ長さである。
チユーブ24の内周面にゴムのブツシユ30が
加硫接着その他により接着されている。ブツシユ
30の車体の前後方向の剛性は、例えばチユーブ
24の軸線をはさんで前後方向にくり抜き部分を
設けるなどにより小さく形成することが好まし
く、横方向の剛性は従来と同じく大きく設定す
る。ブツシユ30をチユーブ24に接着すること
に代え、ブツシユ30を内筒と外筒とに接着して
形成し、このものをチユーブ24に圧入してチユ
ーブ24にブツシユ30を組み込むこともでき
る。
ブラケツト32は第1図および第2図に示すよ
うに、頂部34と、頂部34からほぼ台形状に下
方へ伸びるスカート部35であつて前後に間隔を
おいて配置される前片36、後片37および横方
向へ間隔をおいて配置される一対の側片38を有
するスカート部35とを一体に備え、車体に固定
される。
ブラケツト32の後片37に切欠きが設けら
れ、一対の側片38に孔が開けられている。他
方、トレーリングアーム12が切欠きに、チユー
ブ24が一対の側片38のなす間隔内にそれぞれ
挿入され、ブツシユ30が側片38に挾持され
る。ブツシユ30および孔にボルト40を通し、
ボルト40にナツト41をねじ込んでトレーリン
グアーム12はブラケツト32に揺動可能に接続
され、固定点となるボルト40に対して車体の前
後方向へ相対移動可能である。
ブラケツト32の前片36と後片37との内周
面で、ロツド26,28の上方への揺動範囲に対
向する車体の前後方向の部位に、ゴムからなる弾
性体42,44が接着されている。
弾性体42,44は、第3図に詳細に示すよう
に、ロツド26,28の自由端がチユーブ24の
軸線を中心として揺動したとき描く円弧面Pと同
じ曲率半径で湾曲された内周面46を車体の前後
方向に、また、円弧面Pより小さな曲率半径で湾
曲された内周面47を内周面46の上方に有す
る。内周面46は、ロツド26,28が揺動しな
い水平の状態にあるとき、各ロツドに対向して位
置する。図示の実施例では、内周面46から間隔
をおいてくり抜き部48が設けられている。
各弾性体は、上方へ至るにつれてその肉厚が大
きくなるように形成されている。その結果、弾性
体42,22の車体の前後方向の剛性は小さく、
弾性体は、ロツド26,28が揺動しない水平の
位置にあるとき、ロツド26,28の車体の前後
方向への移動に対して小さい抑止力を呈する。そ
して、弾性体42,44の上方の剛性は大きく、
各弾性体は、ロツド26,28が揺動したとき、
該弾性体に対向することとなるロツドに力を及ぼ
す。
前記実施例では、左右のトレーリングアーム1
2,14はトーシヨンビーム16で剛に連結され
ている。これに代え、左右のトレーリングアーム
が独立して設けられるセミトレーリングアームタ
イプまたはフルトレーリングアームタイプの懸架
装置でも本考案は実施できる。
ロツド26,28はチユーブ24に固着するこ
とに代え、ブツシユ30が内筒と外筒とに接着さ
れて形成される場合には、外筒に固着することも
できる。
各トレーリングアームはロツド26とロツド2
8との少なくとも一方を備え、このロツドに対向
して弾性体が設けられればよい。
(実施例の作用) 後輪懸架装置10を設置した自動車が直進走行
しているとき、トレーリングアーム12,14の
前後方向の剛性はチユーブ24に装着したブツシ
ユ30とブラケツト32に装着した弾性体42,
44とで定まるところ、ブツシユ30の剛性は小
さく、また弾性体42,44にはくり抜き部46
が設けてあるので、直進走行時の車体の前後方向
の衝撃は吸収され易くなり、良好な乗心地が得ら
れる。
直進走行時には、一対のロツド26,28は弾
性体42,44から何等力を受けていないので、
トレーリングアーム12の枢着部50およびトレ
ーリングアーム14の枢着部52と車体側の固定
点54,56とは、第4図に示すように、それぞ
れ相対変位していない。
自動車が旋回すると車体がローリングし、旋回
の外側に位置するタイヤはバウンド状態に、内側
に位置するタイヤはリバウンド状態になる。その
ため、たとえば、自動車が左旋回すると、外側の
トレーリングアーム14に関連して設けられたロ
ツド28が上方に向けて揺動して弾性体44の内
周面47に、また、内側のトレーリングアーム1
2に関連して設けられたロツド26が上方に向け
て揺動して弾性体42の内周面47にそれぞれ対
向することとなる。
その結果、弾性体44から外側のトレーリング
アーム14のロツド28に前向きの力が、また弾
性体42から内側のトレーリングアーム12のロ
ツド26に後向きの力が働き、第5図に示すよう
に、トレーリングアーム14の枢着部52が固定
点56から前方へ、トレーリングアーム12の枢
着部50が固定点54から後方へ変位され、タイ
ヤ22が偏向することなり、車両特性はアンダス
テアにもたらされる。この場合、アンダステアの
程度は、弾性体42,44の内周面の曲率半径、
ばね定数等により制御可能である。
(考案の効果) 本考案によれば、自動車の旋回時には、トレー
リングアームの枢着部に設けられたロツドが車体
に固定された弾性体に対向して位置し、サスペン
シヨンは弾性体から力を受けてアンダステアとな
る。すなわち、ロツドが枢着部から前方へ向けて
伸びている場合、ロツドはリバウンド時に弾性体
から後向きの力を受け、またロツドが枢着部から
後方へ向けて伸びている場合、ロツドはバウンド
時に弾性体から前向きの力を受け、アンダステア
となるので、操縦安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る後輪懸架装置の要部を示
す平面図で、ブラケツトは切断した状態を示し、
第2図は第1図の2−2線に沿つて切断した断面
図、第3図は要部の拡大断面図、第4図および第
5図は作動の説明図である。 10……後輪懸架装置、12,14……トレー
リングアーム、24……チユーブ、26,28…
…ロツド、30……ブツシユ、32……ブラケツ
ト、42,44……弾性体、46,47……内周
面、50,52……枢着部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体の横方向へ伸びる枢着部が、車体側の固定
    点に対して前後方向へ相対移動可能となりかつ水
    平軸線の回りを揺動可能となるように弾性体のブ
    ツシユを介して車体に接続されるトレーリングア
    ームを備える自動車の後輪懸架装置であつて、前
    記トレーリングアームの前記枢着部に固定され、
    車体の前方および後方の少なくとも一方へ向けて
    伸びるロツドと、該ロツドの、前記枢着部の軸線
    を中心とする上方への揺動範囲に対向する部位で
    前記車体に固定された弾性体とを含み、該弾性体
    は前記ロツドが揺動する際に描く円弧より小さい
    曲率半径で湾曲された内周面を有する、自動車の
    後輪懸架装置。
JP14079984U 1984-09-19 1984-09-19 Expired JPH0413205Y2 (ja)

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JPS6156106U JPS6156106U (ja) 1986-04-15
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