JPH04132048U - 容 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェットティシュ等の液体含浸物質を収納す
るのに好適な気密性を有する容器で、開蓋が容易に行え
るものを提案する。 【構成】 底壁周縁より立設した周壁上端縁より鍔部６
を延設してなる容器体２の上端面開口を気密に閉塞して
嵌合された蓋体３を、その頂壁８を横断する薄肉ヒンジ
部11を設けて折り曲げ可能に構成し、その後部を容器体
２後部上端に嵌着固定するとともに、前部を容器体前部
上端に開閉可能に嵌合させて構成した容器であって、蓋
体３の前端部に、容器体の鍔部６上面を押圧して蓋体３
前端部を上方に押し上げる回動レバーを設けて構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は容器に関し、詳しくは、ウエットティシュ等の液体含浸物質を収納す る為の気密性を有する容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

ウエットティシュ等の水分や薬液等を含浸させた紙、綿、樹脂シート等が使用 されている。これ等を収納する容器として、例えば、底壁周縁より周壁を立設す るとともに、周壁上端縁より外向きの鍔部を延設してなる上端面開口の容器体と 、頂壁後部を横断するヒンジ部を設けて折り曲げ可能に構成した蓋体とからなり 、上記蓋体の折り曲げ部後方を上記容器体の鍔部後方に嵌着固定させるとともに 、折り曲げ部の前方を開閉可能に嵌合させて容器体上端面開口を気密に閉塞して なる容器が挙げられる。これらの容器は、内容物の蒸発を防ぐため、上記の如く 蓋体を気密に容器体に嵌合させているが、反面、開蓋が行い難い欠点がある。 本考案は、上記の点に鑑みなされたもので、充分な気密性を保持することが出 来るとともに、開蓋が容易に行える容器を提案するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案容器は上記課題を解決するため、底壁４周縁より周壁５を立設するとと もに、周壁５上端縁より外向きに鍔部６を延設してなる上端面開口の容器体と、 上記鍔部６外周縁に嵌合可能な嵌合筒部７上端縁より容器体２の上端面開口を閉 塞する頂壁８を延設するとともに、該頂壁８後部を横断する薄肉ヒンジ部11を設 け、且つ該ヒンジ部11両端より嵌合筒部７下端縁に至る切り溝12を設けて折り曲 げ可能に構成してなる蓋体３とからなり、上記蓋体３のヒンジ部11より後部周縁 を上記容器体２の鍔部６後部に気密に嵌着固定させるとともに、ヒンジ部11より 前部の周縁を鍔部６前部に開閉可能且つ気密に嵌合させて容器体２上面を閉塞す る如く蓋体３を装着し、上記蓋体３の前端部に、上記容器体２の鍔部６上面を押 圧して蓋体３前端部を上方へ押し上げる回動レバー15を一体に設けて構成してい る。

【０００４】

【作用】

図２(a)の状態から回動レバー15の指掛け板15c を上方へ押し上げると、回動 板15a が各棒状連結部15b を中心に回動し、その水平板部が図２(a)に示す如く 容器体鍔部６上面を押すため、蓋体可動部3B前端が押し上げられ、容易に開蓋が 行える。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１〜図３は本考案の一実施例を示すもので、図中１は容器を示す。該容器１ は、容器体２と蓋体３とから構成している。

【０００６】 容器体２は、合成樹脂により形成され、矩形状の底壁４外周縁より周壁５を立 設するとともに、該周壁５上端縁より鍔部６を延設している。この鍔部６は、外 周縁を下方に折り曲げた外向きフランジ状をなしている。

【０００７】 又、蓋体３も合成樹脂により形成され、容器体２の鍔部６外周に嵌合可能な矩 形筒状の嵌合筒部７上端縁より頂壁８を延設して構成している。又、頂壁８中央 前後を下方に凹ませて大小２つの矩形状凹部９，10を形成するとともに、各凹部 間の頂壁を横断する薄肉ヒンジ部11を形成し、この薄肉ヒンジ部11の両端より嵌 合筒部７下端に至る切り溝12を各々設けて、ヒンジ部11において折り曲げ可能に 構成するとともに、その後方を固定部3A、その前方を可動部3Bとして構成してい る。

【０００８】 そして、固定部3Aの嵌合筒部７内周下端縁には、係合突条13を突設して、この 突条13を容器体鍔部６外周下面に嵌着させることにより、蓋体固定部3Aを容器体 ２に抜け出し不能に固定しており、一方、蓋体可動部3Bは、その嵌合筒部７内周 を容器体鍔部６外周に嵌合させるとともに、開閉可能に構成している。 又、上記ヒンジ部11の両側の頂壁部分の切り溝12の形状を後方へ凹ませる形状 とすることにより、蓋体可動部3Bの頂壁部後部両側に各々開蓋状態維持機構とし ての係止突起14を突設しており、蓋体可動部3Bを開いた際に、この突起14が弾性 湾曲した後反転して図３に示す如く、開蓋状態を維持させる如く構成している。

【０００９】 又、蓋体３の前端部には回動レバー15を一体に形成している。この回動レバー 15は、嵌合筒部７前部中央と頂壁前部中央に切り溝を入れることにより形成した 断面鉤型の回動板15a を、そのコーナー部両側の棒状連結部15b により蓋体３に 一体に連結し、又、回動板15a の垂直板部前面下端縁より指掛け板15c を突設す るとともに、後面下端縁より容器体鍔部外周下面に係合する突条15d を突設して いる。 そして、上記指掛け板15ｃを上方へ押し上げることにより、各連結部15b を中 心に回動板15a が回動し、その水平板部が容器体鍔部６上面を押して、蓋体の前 端部が持ち上がり、片手での開蓋が可能に構成している。又、この際、指掛け板 15c の押し上げを解除すれば、回動板15a は各棒状連結部15b の弾性復元力で元 の状態に戻る。

【００１０】 図４〜図６本考案の他の実施例を示し、本実施例では、嵌合筒部７前部中央下 端より上方に所定間隔をあけて一対の切り溝を設けるとともに、各切り溝上端間 に薄肉ヒンジ16を設け、且つ、該ヒンジ16下部に鍔部６上面に係合する係止突条 17を突設して回動レバー15を構成している。又、蓋体可動部3Bの両後端で、嵌合 筒部7 の内面に突条18を形成し、開蓋状態維持機構としている。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明した如く、本考案容器は、既述構成したことより、気密性を保持しな がら容易に開蓋操作を行え、片手での開蓋も可能で、取り扱い上極めて便利であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案容器の一実施例を示す斜視図である。

【図２】同実施例の回動レバーの部分を示す要部斜視図
である。

【図３】同実施例の開蓋状態維持機構の部分を示す要部
斜視図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図５】同実施例の回動レバーの部分を示す要部縦断面
図である。

【図６】同実施例の開蓋状態維持機構の部分を示す要部
斜視図である。

【符号の説明】

２ 容器体 ３ 蓋体 ４ 容器体底壁 ５ 容器体周壁 ６ 鍔部 ７ 嵌合筒部 ８ 蓋体頂壁 11 薄肉ヒンジ部 12 切り溝 15 回動レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁４周縁より周壁５を立設するととも
   に、周壁５上端縁より外向きに鍔部６を延設してなる上
   端面開口の容器体と、上記鍔部６外周縁に嵌合可能な嵌
   合筒部７上端縁より容器体２の上端面開口を閉塞する頂
   壁８を延設するとともに、該頂壁８後部を横断する薄肉
   ヒンジ部11を設け、且つ該ヒンジ部11両端より嵌合筒部
   ７下端縁に至る切り溝12を設けて折り曲げ可能に構成し
   てなる蓋体３とからなり、上記蓋体３のヒンジ部11より
   後部周縁を上記容器体２の鍔部６後部に気密に嵌着固定
   させるとともに、ヒンジ部11より前部の周縁を鍔部６前
   部に開閉可能且つ気密に嵌合させて容器体２上面を閉塞
   する如く蓋体３を装着し、上記蓋体３の前端部に、上記
   容器体２の鍔部６上面を押圧して蓋体３前端部を上方へ
   押し上げる回動レバー15を一体に設けてなることを特徴
   とする容器。