JPH04131907U - 着磁用ヨーク - Google Patents

着磁用ヨーク

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JPH04131907U
JPH04131907U JP4901691U JP4901691U JPH04131907U JP H04131907 U JPH04131907 U JP H04131907U JP 4901691 U JP4901691 U JP 4901691U JP 4901691 U JP4901691 U JP 4901691U JP H04131907 U JPH04131907 U JP H04131907U
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JP
Japan
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yoke
core
magnetizing
magnetic
magnet
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Application number
JP4901691U
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English (en)
Inventor
泰 掛橋
Original Assignee
鐘淵化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、静電現像方式の複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の現像剤搬送用マグネットロールや
ステッピングモーター等のマグネット回転子あるいは位
置検出用に用いる多極マグネットを着磁するための着磁
用ヨークに関し、従来の着磁用ヨーク自体の構造に変更
を加えることなくその両端部に永久磁石を配設するだけ
の簡単な構造で解消することを目的とする。 【構成】 マグネット表面に多極に磁極を形成する櫛歯
状着磁用ヨーク(1)において、ヨーク芯(2)の櫛歯状に
形成した歯芯(4)間に通電用電線(5)を九十九折れ状に
埋設し、且つヨーク芯の端部に多極に着磁した永久磁石
(3)を近接配置するとともに、端部歯芯の磁極とそれに
最近接する永久磁石の磁極を異極に設定してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、静電現像方式の複写機、ファクシミリ、プリンター等の現像剤搬送 用マグネットロールやステッピングモーター等のマグネット回転子あるいは位置 検出用に用いる多極マグネットを着磁するための着磁用ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マグネットを比較的狭い間隔で多極に着磁する場合、図4に示す様な櫛 歯状断面形状をした鉄その他の軟磁性金属ヨーク芯10の歯芯11間に九十九折 れ状に通電用電線12を埋設したものが使用され、この歯芯11から発生する磁 場によって図示しないマグネットを多極着磁していた。
【0003】 しかしながら、かかる構造の着磁用ヨークでは、図4に示すように、隣接する 各櫛歯状歯芯11の間で馬蹄形状の磁力線を描いた状態で着磁磁場が発生する。 しかし、最端部の歯芯11a及び11bではその外側に歯芯がないので他の中央 部の歯芯部とは異なる状態の磁力線を描く磁場が発生する。この着磁用ヨークに よって発生した磁力線パターンMの様子を図4に破線で示した。この結果、着磁 用ヨークの端部とその他の中央部分とで磁石の着磁状態が異なるといった不都合 が生じるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この様な不都合を緩和する目的で端部の歯芯材料を変更したり、端部の歯芯に 隣接する電線への通電電流を調節したりすることが提案されているが、着磁用ヨ ークを異種材料の組合せ接合としたり、通電用電線の埋設構造を変化させたりす るので着磁用ヨークの構造が複雑となる、或は着磁用ヨークの電流駆動条件の調 節が複雑となる等の欠点がある。以上の状況に鑑み、本考案が解決しようとする ところは、本考案はかかる従来の着磁用ヨークやその困難を緩和する構造のヨー クに存在する新たな不都合を、従来の着磁用ヨーク自体の構造に変更を加えるこ となくその両端部に永久磁石を配設するだけの簡単な構造で解消することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のために、マグネット表面に多極に磁極を形成する櫛歯状着磁 用ヨークにおいて、ヨーク芯の櫛歯状に形成した歯芯間に通電用電線を九十九折 れ状に埋設し、且つヨーク芯の端部に多極に着磁した永久磁石を近接配置すると ともに、端部歯芯の磁極とそれに最近接する永久磁石の磁極を異極に設定してな る着磁用ヨークを構成した。
【0006】
【作用】
以上の如き内容からなる本考案の着磁用ヨークは、ヨーク芯の櫛歯状歯芯間に 九十九折れ状に埋設した通電用電線に電流を流すことにより、該歯芯は交互にS 極,N極,S極,…となって着磁用磁場を発生する。この際、ヨーク芯の端部に 位置する歯芯(磁極を例えばS極とする)と、該ヨーク芯の端部に近接配置した 永久磁石磁の端部歯芯に最近接する磁極(N極とする)とで、閉じた磁力線が形 成され、それによりヨーク芯の端部と中央部とで略同一の磁力線パターンが形成 され、即ち全ての歯芯から発生する磁束密度が略均一になるのである。また、永 久磁石は多極に着磁しているので、ヨーク芯の端部に最近接した磁極(N極)か ら離れるに従ってS極,N極,…が形成され、着磁用ヨークの歯芯での着磁に対 する永久磁石の影響を少なくしている。
【0007】
【実施例】
次に、添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳細を説明する。 本考案は、従来構造の着磁用ヨークの端部に多極着磁した永久磁石を近接配置 することにより、着磁用ヨークの端部歯芯による着磁ムラを減少させものであり 、その実施例を図1及び図2に示している。
【0008】 本考案での多極着磁用ヨーク1は、図1及び図2に例示する構造を有するもの である。即ち、本考案の着磁用ヨーク1の特徴は、ヨーク芯2の端部に多極に着 磁した永久磁石3を近接配置することにある。前記ヨーク芯2は、着磁対象に面 する側に櫛歯状に多数の歯芯4を形成し、該歯芯4,4間に通電用電線5を九十 九折れ状に埋設した構造を有する従来と同様なものである。
【0009】 前記ヨーク芯2の最端部の歯芯4aと4bの磁極極性(図例では共にS極)と 逆極性の永久磁石3の磁極(図例ではN極)を最端部歯芯4aと4bに最も近接 する様に配置する。かくして、最端部の歯芯4aと4bから発生する磁力線が近 接した逆極性の永久磁石磁極の影響を受けて図1及び2に破線で示した様に左右 の磁力線パターンMの不均等さが緩和された形状をとることとなり、着磁対象の 図示しないマグネットロール等がヨーク端部を含め比較的均等に着磁される。こ こで、ヨークに近接して配置した永久磁石3から発生する磁場は最も磁気特性が 強い永久磁石でも高々2000ガウス程度であり、しかも着磁用ヨーク1の着磁 部分(歯芯4,…に相当する部分)から離れているので、着磁対象のマグネット ロール等の着磁に悪影響を及ぼすことはない。しかし、永久磁石3の磁場強度は 歯芯4で発生される磁場強度よりも小さく設定することが望ましい。
【0010】 図1に示した着磁用ヨーク1は、ヨーク芯2の端部側面に沿って偏平な永久磁 石3を近接配置した構造のものであり、該永久磁石3の磁極から発生する磁場は 、着磁部分である歯芯4,…に相当する部分から離れており、そして磁場の強度 が距離の2乗に反比例して減少することから、この永久磁石3の磁場が着磁用磁 場に影響を及ぼすことは少ない。
【0011】 図2に示した着磁用ヨーク1は、ヨーク芯2と略同じ厚みを有する永久磁石3 を、該ヨーク芯2の端部に延設した構造のものである。即ち、ヨーク芯2の端部 歯芯4a,4bの磁極(S極)の側方に永久磁石3によってN極,S極,…が形 成されるのである。
【0012】 従来の図4に示した着磁用ヨークで着磁した場合のマグネットロール等の着磁 パターンを、横軸に表面に沿った距離をとり、縦軸に着磁磁場強度をとってグラ フに示したのが図3(a) で、端部でピーク値が強くかつ磁気パターンの幅が外に 向かって広がる傾向を有し、隣接する磁極とのピーク間間隔が広くなってしまう 。一方、本考案の多極着磁永久磁石3を配置した着磁用ヨーク1では、その程度 が緩和され、図3(b) のグラフに示す様により一層好適な着磁が可能となる。し かも、既に作製したヨークの着磁特性を改良する場合にもヨーク端部に近接して 多極着磁永久磁石3を配置するという簡単な構造をとることのみで実現可能であ り、その実用性が高い。
【0013】 本考案で用いる多極着磁永久磁石3は、望む着磁条件に適合する材料を試行錯 誤的に選択使用すれば良い。例えば、異方性焼結フェライト磁石、サマリウムコ バルト合金磁石、ネオジウム鉄ボロン合金磁石或はこれらの磁石粉を合成高分子 化合物に充填したボンド磁石を例示できる。アルニコ磁石や鉄クロムコバルト磁 石の様に保磁力が小さいものは着磁ヨークから発生する磁場によって減磁するの で好ましいものではない。
【0014】
【考案の効果】
以上にしてなる本考案の着磁用ヨークによれば、マグネット表面に多極に磁極 を形成する櫛歯状着磁用ヨークにおいて、ヨーク芯の櫛歯状に形成した歯芯間に 通電用電線を九十九折れ状に埋設し、且つヨーク芯の端部に多極に着磁した永久 磁石を近接配置するとともに、端部歯芯の磁極とそれに最近接する永久磁石の磁 極を異極に設定してなるので、従来構造の多極着磁用ヨーク芯の端部外側に、多 極着磁された永久磁石を近接配置するだけの簡単な構造で、ばらつきの少ない多 極着磁ができ、即ち着磁用ヨークのヨーク構造を色々工夫して各種の困難を招く ことなく、一般的な形状で作成し、後で永久磁石を配設するだけで良いので製作 が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の着磁用ヨークの第一実施例を示す簡略
断面図
【図2】本考案の着磁用ヨークの第二実施例を示す簡略
断面図
【図3】着磁用ヨークで着磁した着磁対象の磁場強度を
測定したグラフであり、(a) は従来の着磁用ヨークによ
る磁場強度のグラフ、(b) は本考案の着磁用ヨークによ
る磁場強度のグラフ
【図4】従来の着磁用ヨークの簡略断面図
【符号の説明】
1 着磁用ヨーク 2 ヨーク芯 3 永久磁石 4 歯芯 4a 端部歯芯 4b 端部歯芯 5 電線 M 磁力線パターン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネット表面に多極に磁極を形成する
    櫛歯状着磁用ヨークにおいて、ヨーク芯の櫛歯状に形成
    した歯芯間に通電用電線を九十九折れ状に埋設し、且つ
    ヨーク芯の端部に多極に着磁した永久磁石を近接配置す
    るとともに、端部歯芯の磁極とそれに最近接する永久磁
    石の磁極を異極に設定してなることを特徴とする着磁用
    ヨーク。
JP4901691U 1991-05-29 1991-05-29 着磁用ヨーク Pending JPH04131907U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4901691U JPH04131907U (ja) 1991-05-29 1991-05-29 着磁用ヨーク

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JP4901691U JPH04131907U (ja) 1991-05-29 1991-05-29 着磁用ヨーク

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JPH04131907U true JPH04131907U (ja) 1992-12-04

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