JP2001314071A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2001314071A
JP2001314071A JP2000127462A JP2000127462A JP2001314071A JP 2001314071 A JP2001314071 A JP 2001314071A JP 2000127462 A JP2000127462 A JP 2000127462A JP 2000127462 A JP2000127462 A JP 2000127462A JP 2001314071 A JP2001314071 A JP 2001314071A
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Japan
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yoke
stepping motor
magnetic
magnetic flux
pole
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JP2000127462A
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English (en)
Inventor
Koji Ueda
浩司 植田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報伝達機器に使用される永久磁石型ステッ
ピングモータにおいて、高周波領域での鉄損を低減する
ことを目的とする。 【解決手段】 コイルより発生する磁界を集めるヨーク
部11と、そのヨーク部11より突出させ軸方向に直角
に曲げ加工を施した極歯部12からなる分割ヨーク13
を、ヨーク部11が平坦な環状のヨークを成すように組
み合せてステータヨーク10が構成される。そして、こ
のステータヨークを方向性電磁鋼板で形成し、かつ方向
性電磁鋼板の透磁率が高く鉄損の低い圧延方向と、分割
ヨークの極歯部がヨーク部から突出する方向と一致させ
ることで、磁束が流れる方向と同一になることから、磁
束を充分確保できるとともに、鉄損の低減も図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、ファクシ
ミリ等情報伝達機器等に使用されるPM型ステッピング
モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータとしては例え
ば図11に示すように構成されている。図11において
1は回転軸の周りに永久磁石が円周方向に沿ってN極と
S極とが交互に配置するように多極に着磁された回転
子、3は巻枠に巻線を巻回した筒状コイル部、4は櫛歯
状の極歯部を有したステータヨーク、5は軸受を有する
円筒状のフレーム、6は軸受を有しフレームに嵌合され
るブラケットである。ここで、上記4の櫛歯状を成す極
歯部9を有したステータヨークは、平坦な環状のヨーク
部7と、この環状のヨーク部7に連結した複数枚の極歯
部9を等間隔に配した構成である。また、このステータ
ヨーク4は一般的に環状のヨーク部7と、これに連結し
た複数枚の極歯部9を金型により型取りをし、極歯部9
を軸方向に直角曲げを施す加工によって本形態を成して
いる。また、このステータヨーク4の材質は、冷間圧延
鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、電磁軟鉄
等の軟磁性材料が一般的に用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では以下に示す問題を有していた。すなわち、
前記ステータヨーク4に用いられる一般的な軟磁性材料
の磁気特性は、飽和磁化が高く直流磁場による励磁では
良好な磁気特性を示す。しかし、実際ステッピングモー
タの駆動は交流による励磁となり、交流での磁気特性が
要求される。そのことからもこれら種々の軟磁性材料
は、交流磁場特に駆動周波数の高い領域での磁気特性
が、それぞれの軟磁性材料がもつ低い固有抵抗値のため
に高周波で発生する渦電流を抑制できず、結果的に鉄損
が著しく増大し極端に磁気特性が低下する。その結果、
ステッピングモータとして高周波領域での応答性すなわ
ちトルクが確保できないという問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、高周波領域での渦電流の発生を抑制する
ことによって、鉄損を低減し、高周波領域での応答性を
向上させたステッピングモータを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係るステッピングモータでは、回転軸の
周りに永久磁石が円周方向に沿ってN極とS極とが交互
に配置するように多極に着磁された回転子と、巻回した
筒状のコイル部と、このコイル部によって励磁され磁気
回路を構成するステータヨークとを備え、このステータ
ヨークの少なくとも一部は方向性電磁鋼板からなり、こ
の電磁鋼板の磁束の流れ易い方向は、前記コイル部に電
流が流れることにより発生する誘導磁束の流れる方向と
一致させたものである。
【0006】上記手段によって、コイル部から発生する
磁束はステータヨークのヨーク部からこのヨーク部に連
結した極歯部を通る磁気回路を形成することから、磁束
の通る向きと同じ方向に前記方向性電磁鋼板の透磁率の
高い方向が一致するように構成させることで、磁束が通
り易くなり、結果的に効率よく磁束を活用することがで
きる。また、方向性電磁鋼板は透磁率の高い方向の鉄損
が低い特徴を有していることから、磁束の通る向きと同
じ方向に揃えて配することで、同時に鉄損も低減できス
テッピングモータの高周波領域での応答性を向上するこ
とができる。
【0007】また、上記方向性電磁鋼板のもつ特徴を発
揮するための、ステータヨークから伸びた極歯部を備え
るステータヨークの製造方法においては、方向性電磁鋼
板からステータヨークの型取りをする時、方向性電磁鋼
板の磁束の流れ易くかつ鉄損の低い方向と、ステータヨ
ークのヨーク部と極歯部が前記ヨーク部から突出する方
向とを一致させて型取りを行うことを特徴とするもので
ある。
【0008】上記手段によって、ステータヨークのそれ
ぞれの極歯部が磁束の通り易くかつ鉄損の低い方向と一
致させた型取りとなることから、効率よく磁束を活用す
ることができる。これによって、ステッピングモータの
高周波領域での応答性を向上することができる。
【0009】さらには、上記手段すなわちステータヨー
クのそれぞれの極歯部を磁束の通り易くかつ鉄損の低い
方向と一致させた型取りは、結果的にステータヨークを
極歯部ごとに分割して形成することから、その配置の仕
方によっては従来一体で型取りを行なっていたステータ
ヨークより材料歩留まりを向上できる。また、磁極部ご
との型取りの場合、金型や設備の小形化を図ることもで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために本発
明は、回転軸の周りに永久磁石が円周方向に沿ってN極
とS極とが交互に配置するように多極に着磁された回転
子と、巻線を巻回した筒状コイル部と、このコイル部に
よって励磁され磁気回路を構成するステータヨークとを
備え、このステータヨークの少なくとも一部は方向性電
磁鋼板からなり、この電磁鋼板の磁束の流れ易い方向
は、前記コイル部に電流が流れることにより発生する誘
導磁束の流れる方向と同じ構成としたものである。
【0011】これにより、コイル部から発生する磁束は
ステータヨークのヨーク部からこのヨーク部に連結した
極歯部を通る磁気回路を形成することから、磁束の通る
向きと同じ方向に前記方向性電磁鋼板の透磁率の高い方
向が一致するように構成させることで、磁束が通り易く
なり、結果的に効率よく磁束を活用することができる。
また、方向性電磁鋼板は透磁率の高い方向の鉄損が低い
特徴を有することから、磁束の通る向きと同じ方向に揃
えて配することで同時に鉄損も低減できるという作用を
有する。
【0012】また、本発明は、ヨーク部は筒状コイル部
の上面または/および下面にあり、前記ヨーク部に連結
した極歯部は、回転子とコイル部との間に位置するステ
ッピングモータであってもよい。
【0013】また、本発明は、極歯部の先端は、くいち
がうように環状に並んで配置されたステッピングモータ
であってもよい。
【0014】また、本発明は、二つのコイル部は回転子
の軸方向両端にそれぞれ配置され、前記筒状コイル部の
内周側側面または/および外周側側面にあるヨーク部に
連結した極歯部は、前記回転子側面まで延び、前記回転
子の磁極に対応したステッピングモータであってもよ
い。
【0015】また、本発明はコイル部によって励磁され
磁気回路を構成するヨーク部を備え、このヨーク部から
伸びた極歯部を備えるステッピングモータのステータヨ
ークの製造方法において、方向性電磁鋼板から前記ステ
ータヨークの型取りをする時、前記方向性電磁鋼板の磁
束の流れ易い方向と、前記極歯部が前記ステータヨーク
のヨーク部から突出する方向とを同じにして型取りを行
う構成としたものである。これにより、ステータヨーク
のそれぞれの極歯部が磁束の通り易くかつ鉄損の低い方
向と一致させた型取りとなることから、効率よく磁束を
活用することができるという作用を有する。
【0016】さらには、ステータヨークのそれぞれの極
歯部を磁束の通り易くかつ鉄損の低い方向と一致させた
型取りは、結果的にステータヨークを極歯部ごとに分割
して形成することから、その配置の仕方によっては従来
一体で型取りを行なっていたステータヨークより材料歩
留まりを向上できる。また、磁極部ごとの型取りの場
合、金型や設備の小形化を図ることもできるという作用
を有する。
【0017】また、本発明の製造方法は、磁束の流れ易
い方向に伸びた磁極部を備える複数の分割ヨーク部を円
弧状に連結してステータヨークを形成してもよい。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明に係るステッピ
ングモータのステータヨークの実施例を示している。な
お、従来と同じ部分は同一の符号をふり、説明を省略す
る。図1においてステータヨーク10は極歯の数、すな
わち図1の場合では12枚の極歯の数で平坦な環状のヨ
ーク部分を角度30度ずつ均等に分割したヨーク部11
と、これに連結しかつ突出した櫛歯状の極歯を軸方向に
直角に曲げ加工した極歯部12で構成した分割ヨーク1
3を、ヨーク部11が環状のヨークを形成するように配
置したものである。このように構成したステータヨーク
10は図2に示すように、巻枠に巻線を巻回した筒状の
コイル部3を2枚のステータヨーク10の櫛歯部12が
それぞれコイル部3の中心側で対向し、かつ一定ピッチ
でくいちがうように組み合せて第一相のステータ14を
形成させる。
【0020】第二相のステータ15も第一相の構成と同
様に組み合せて形成させる。そして、これら第一相と第
二相のステータ14、15は同軸上に二相が重なるよう
に組合せ、その内周側に回転軸2の周りの永久磁石が円
周方向に沿ってN極とS極とが交互に配置するように多
極に着磁された回転子1が内装される。この回転子1は
永久磁石の各磁極が第一相と第二相のステータ14、1
5の極歯部と一定ギャップをもって対向した構成とす
る。また、軸受を有する円筒状のフレーム5は回転子1
を内装した第一相と第二相のステータ14、15外周を
フレーム5の内周で位置規制をし、回転子1の軸2を軸
受を有する円筒状のフレーム5と軸受を有しフレームに
嵌合されるブラケット6で軸2を軸支しながら、組合せ
ステッピングモータを構成する。
【0021】次に上記ステータヨーク10について説明
する。ステータヨーク10は図3に示すような12枚の
分割ヨーク13で構成される。方向性電磁鋼板は一方向
すなわち圧延方向に高い透磁率と低い鉄損を示す特徴が
ある。そのため、分割ヨーク13を型取りする場合、こ
の圧延方向に対してヨーク部11から突出した櫛歯状の
極歯部12の向きを一致させて形成する。このようにし
て型取りした分割ヨーク13を組合せて、上記ステータ
14、15を構成させれば、巻枠に巻線を巻回した筒状
のコイル部3から発生する磁束の流れの方向が、各々の
極歯部12と回転子1が構成する磁気回路と一致する。
【0022】また、方向性電磁鋼板は圧延方向に対して
直角方向の磁気特性は極端に低下するが、本構成のステ
ッピングモータであれば、ステータヨーク10の平坦な
環状のヨーク部分を周方向に流れる磁束がほとんど発生
していないこともあり、各磁極のヨーク部11間にギャ
ップなどがあっても磁気回路上問題にならない。
【0023】以上に示すように本実施例によれば、コイ
ル部から発生する磁束はステータヨークのヨーク部から
このヨーク部に連結した極歯部を通る磁気回路を形成す
ることから、磁束の通る向きと同じ方向に前記方向性電
磁鋼板の透磁率の高い方向が一致するように構成させる
ことで、磁束が通り易くなり、結果的に効率よく磁束を
活用することができる。また、方向性電磁鋼板は透磁率
の高い方向の鉄損が低い特徴を有していることから、磁
束の通る向きと同じ方向に揃えて配することで、同時に
鉄損も低減できステッピングモータの高周波領域での応
答性を向上することができる。
【0024】(実施例2)図4は本発明に係るステッピ
ングモータのステータヨーク製造方法の実施例を示して
いる。ステータヨーク10は図4に示すようにして形成
される。方向性電磁鋼板16は矢印17に示す方向が圧
延方向であり、この方向に高い透磁率と低い鉄損を示す
特徴がある。そのため、分割ヨーク13を型取りする場
合、この圧延方向に対してヨーク部11から突出した櫛
歯状の極歯部12の向きを一致させる。極歯部12の向
きは図4に示した方向と逆向きであっても圧延方向と一
致していれば磁気特性的に特に問題はない。
【0025】以上に示すように本実施例によれば、磁束
の通る向きと同じ方向に前記方向性電磁鋼板の透磁率の
高い方向が一致するように構成させることで、磁束が通
り易くなり、結果的に効率よく磁束を活用することがで
きる。また、方向性電磁鋼板は透磁率の高い方向の鉄損
が低い特徴を有していることから、磁束の通る向きと同
じ方向に揃えて配することで、方向性をもつ電磁鋼板を
有効に使用することができる。
【0026】(実施例3)図5は本発明に係るステッピ
ングモータのステータヨーク製造方法の実施例を示して
おり、方向性電磁鋼板から型取りをした後の必要部分の
みを示したものである。このように極数分の型取りをす
る時、実施例2と同様に方向性電磁鋼板の圧延方向とヨ
ーク部11から伸びた極歯部12の方向を一致させる。
ここで、ヨーク部11の形状はステータヨークを構成す
る際に、平坦な環状のヨークが形成できるように、極数
分で等分割した円弧状の形状とする。例えば、12極の
磁極をもつステータヨークであれば、一磁極あたり30
度以下、極歯部12の幅以上で分割することが好まし
い。この極数分で分割したヨーク部11の外周を形成す
る円弧の一端は、隣接するヨーク部11の一端と連結さ
れてヨーク部板18を構成している。次に、前述のよう
に型取りされたヨーク部板18は極歯部12形成のた
め、点線で示した折り曲げ線19にて直角曲げをそれぞ
れの極歯について施す。そして、このヨーク部板18を
ヨーク部11の外周端部が円形を描くようにカーリング
加工し、ステータヨーク10を得る。
【0027】以上に示すように本実施例によれば、磁束
の通る向きと同じ方向に前記方向性電磁鋼板の透磁率の
高い方向が一致するように構成させることで、磁束が通
り易くなり、結果的に効率よく磁束を活用することがで
きる。また、方向性電磁鋼板は透磁率の高い方向の鉄損
が低い特徴を有していることから、磁束の通る向きと同
じ方向に揃えて配することで、方向性をもつ電磁鋼板を
有効に使用することができる。
【0028】なお、ステータヨークの外周に磁極歯をも
つような形状のステータヨークであるならば、図6に示
すようなヨーク部板を用いてもよい。図6に示すよう
に、隣接するヨーク部の一端は連結しており、磁極歯が
外周へ突出するように、ヨーク部板を環状に折り曲げ
て、ステータヨークを形成してもよい。
【0029】(実施例4)図7は本発明に係るステッピ
ングモータのステータヨークの実施例を示している。外
ヨーク51と内ヨーク52とコイルボビン53からステ
ータ54を構成しており、外周に多極着磁されたマグネ
ット55は、ステータ54の間に存在する。2組のステ
ータ54はモータの中央部で分離されている。これによ
り、2組のステータ54の極歯同士が同一円周上で重な
ることがないので、外ヨーク51の極歯と内ヨーク52
の極歯の間にもう1組のステータ54の極歯がはいる隙
間を設ける必要がなく、極歯の数を増やすことができ
る。
【0030】この時の外ヨーク51、内ヨーク52は方
向性電磁鋼板から構成されており、この方向性電磁鋼板
の磁束の流れ易い方向とは、回転軸方向である。
【0031】(実施例5)図9、図10に、実施例5の
ステッピングモータを示す。このステッピングモータ
は、筒状のステータ61と、周方向に多極磁化されてい
る永久磁石を固定したロータと、このロータの回転軸6
2を支持する軸受と、ステータ61の外周を覆うケース
部63とからなる。
【0032】ステータ61は、コイルボビン65に、A
相コイルおよびB相コイルを巻き、このコイルボビン6
5の中に、ヨークユニット64を組み込んでいる。
【0033】ヨークユニット64は、鉄板製の櫛歯状帯
状体であり、この櫛歯状帯状体を円筒状に曲げることに
より、ヨークユニット64を得る。この時の鉄板は、方
向性電磁鋼板になっており、櫛歯が伸びる方向に、磁束
が流れやすくなっている。
【0034】図10に示すのは、ヨークユニット64の
製造方法であり、櫛状の方向性電磁鋼板を丸めて作成し
ている。
【0035】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、コイル部から発生する磁
束をステータヨークのヨーク部からこのヨーク部に連結
した極歯部に流れる磁気回路を形成していることから、
磁束の通る向きと同じ方向に方向性電磁鋼板の透磁率の
高い方向が一致するように構成させることで、磁束が通
り易くなり、結果的に効率よく磁束を活用することがで
きる。また、方向性電磁鋼板は透磁率の高い方向の鉄損
が低い特徴を有していることから、磁束の通る向きと同
じ方向に揃えて配することで、同時に鉄損も低減できス
テッピングモータの高周波領域での応答性を向上すると
いう特徴がある。
【0036】また、請求項6に記載の発明によれば、磁
束の通る向きと同じ方向に方向性電磁鋼板の透磁率の高
い方向と鉄損が低い方向が一致するように構成させるた
めに、型取りの製造過程において方向性電磁鋼板の圧延
方向とヨーク部から突出した極歯部の方向を揃えること
で、方向性電磁鋼板のもつ特性を有効に活かすものであ
る。
【0037】さらに、請求項7記載の発明によれば、ス
テータヨークの製造過程で一方向のみ磁気特性の優れた
方向性電磁鋼板を利用するにあたり、元来円形状で加工
していたステータヨークを展開した形態で型取りをする
ことで、磁気特性を有効利用できるという効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すステッピングモータの
ステータヨークの斜視図
【図2】本発明の実施例1を示すステッピングモータの
分解図
【図3】本発明の実施例1を示すステッピングモータの
ステータヨークを構成する分割ヨークの斜視図
【図4】本発明の実施例2を示すステッピングモータの
ステータヨークを構成する分割ヨークの型取りを示した
【図5】本発明の実施例3を示すステッピングモータの
ステータヨークを構成するヨーク部板を製造する過程を
示した図
【図6】本発明の実施例3を示すステッピングモータの
ステータヨークを構成するヨーク部板を製造する過程を
示した図
【図7】本発明の実施例4を示すステッピングモータの
斜視図
【図8】本発明の実施例4を示すステッピングモータの
断面図
【図9】本発明の実施例5を示すステッピングモータの
断面図
【図10】本発明の実施例5を示すステッピングモータ
のステータヨークの製造方法を示す図
【図11】従来のステッピングモータの分解図
【符号の説明】
1 回転子 3 コイル部 10 ステータヨーク 11 ヨーク部 12 極歯部 16 方向性電磁鋼板 18 ヨーク部板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の周りに永久磁石が円周方向に沿
    ってN極とS極とが交互に配置するように多極に着磁さ
    れた回転子と、巻線を巻回した筒状のコイル部と、この
    コイル部によって励磁され磁気回路を構成するステータ
    ヨークとを備え、このステータヨークの少なくとも一部
    は方向性電磁鋼板からなり、この電磁鋼板の磁束の流れ
    易い方向は、前記コイル部に電流が流れることにより発
    生する誘導磁束の流れる方向と同じであるステッピング
    モータ。
  2. 【請求項2】 回転軸の周りに永久磁石が円周方向に沿
    ってN極とS極とが交互に配置するように多極に着磁さ
    れた回転子と、巻線を巻回した筒状のコイル部と、この
    コイル部によって励磁され磁気回路を構成するヨーク部
    と、このヨーク部に連結し、前記回転子の磁極に対応し
    た極歯部とを備え、この極歯部は方向性電磁鋼板からな
    り、この電磁鋼板の磁束の流れ易い方向は、前記コイル
    部に電流が流れることにより発生する誘導磁束の流れる
    方向と同じであるステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 ヨーク部はコイル部の上面または/およ
    び下面にあり、前記ヨーク部に連結した極歯部は、回転
    子とコイル部との間に位置する請求項1または請求項2
    記載のステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 極歯部の先端は、くいちがうように環状
    に並んで配置された請求項3記載のステッピングモー
    タ。
  5. 【請求項5】 二つのコイル部は回転子の軸方向両端に
    それぞれ配置され、前記コイル部の内周側側面または/
    および外周側側面にあるヨーク部に連結した極歯部は、
    前記回転子側面まで延び、前記回転子の磁極に対応した
    請求項1または請求項2記載のステッピングモータ。
  6. 【請求項6】 筒状コイル部によって励磁され磁気回路
    を構成するヨーク部を備え、このヨーク部から伸びた極
    歯部を備えるステッピングモータのステータヨークの製
    造方法であり、方向性電磁鋼板から前記ステータヨーク
    の型取りをする時、前記方向性電磁鋼板の磁束の流れ易
    い方向と、前記極歯部が前記ステータヨークのヨーク部
    から突出する方向とを同じにして型取りを行うステッピ
    ングモータのステータヨークの製造方法。
  7. 【請求項7】 磁束の流れ易い方向に伸びた磁極部を備
    える複数の分割ヨーク部を円弧状に連結してステータヨ
    ークを形成する請求項6記載のステッピングモータのス
    テータヨークの製造方法。
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