JP2001054273A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2001054273A
JP2001054273A JP11223303A JP22330399A JP2001054273A JP 2001054273 A JP2001054273 A JP 2001054273A JP 11223303 A JP11223303 A JP 11223303A JP 22330399 A JP22330399 A JP 22330399A JP 2001054273 A JP2001054273 A JP 2001054273A
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salient pole
cores
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adjacent
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JP11223303A
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Tamotsu Nose
保 能勢
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Nidec Sankyo Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高いモータ特性を有する高い実用性を
備えた片側配置型の磁石埋込構造を有する回転電機を得
ることを可能とする。 【解決手段】 永久磁石13と駆動コイル14とを片側
のコアに集めた埋込磁石構造の回転電機において、各相
が全く同じ条件の多相とすることによって、各相間での
特性差をほとんどなくし、多相であっても不具合なく良
好なモータ特性を得られる構成とし、磁石13間におけ
る突極12cのピッチをギャップ長や突極幅などと関係
して適宜に設定することによって、漏れ磁束などによる
特性低下やスペースの無駄づかい等を回避可能としたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石とコイル
とを片方側のコアに集めた埋込磁石型構造の電機子を備
えた回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭57−1968
64号等において、永久磁石を一対のコアどうしの間に
挟み込むとともに、その永久磁石磁石を挟み込んだコア
部に対して駆動コイルを巻回し、上記永久磁石と駆動コ
イルとを片方側のコアに集めるようにした埋込磁石型の
電機子に関する提案がなされている。このような埋込磁
石型電機子を有する回転電機では、上記電機子を構成す
る片方側コアに対して相対回転可能に配置された他方側
のコアが、磁性体のみから構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の埋込磁石型の電機子に関する提案では、基本構
造が単に示されているのみであって、実用上必要とされ
る特性を得るための構成は、いずれの提案においても具
体的には開示されておらず、そのままでは通常のモータ
等の回転電機としての十分な特性が得られない。
【0004】そこで本発明は、良好な特性を備えた多相
の片側配置型の磁石埋込構造を有する回転電機を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、円周方向に一定のピッチを
なして一組の凹凸形状が複数組設けられた突極歯を有す
る第1コアと、この第1コアとラジアル方向に対向しつ
つ円周方向に相対移動可能に設けられた第2コアとを備
え、上記第2コアは、円周方向に延在するヨーク部と、
このヨーク部の円周方向両端部分にそれぞれ配置された
一対の周端コア部と、これら一対の周端コア部のそれぞ
れに上記第1コアの突極歯と近接対向するように設けら
れた突極片と、を有し、当該第2コアの偶数個が、円周
方向に磁気的に実質上分離された状態で環状に並設・集
合され、円周方向に隣り合う両第2コアにおける隣接周
端コア部どうしの間に永久磁石がそれぞれ挟持されてい
るとともに、上記円周方向に隣り合う両第2コアにおけ
る隣接周端コア部に、前記永久磁石の外側を取りむ囲む
ようにして駆動コイルが巻回され、上記各永久磁石に、
前記隣接周端コア部の挟持方向に沿って着磁が施され、
かつ該着磁の磁極方向が、前記各第2コアにおける一対
の周端コア部どうしを同極とするように設定されたもの
であって、前記第1コアの突極歯における一組の凹凸形
状が電気角で360°をなすように構成され、そのとき
の180°の電気角を1磁極ピッチとしたときに、前記
円周方向に永久磁石を挟んで隣り合う両第2コアにおけ
る一組の隣接突極片どうしが3又は5磁極ピッチ分だけ
位置ずれしたピッチにて配置されることにより180°
の位相ずれが設定され、前記各第2コアにおけるヨーク
部の円周方向両端部分にそれぞれ配置された一対の周端
コア部における両突極片どうしは、多相を構成するよう
に位相がずらされている。
【0006】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の各第2コアにおけるヨーク部の円周方向片側
に配置された突極片が2個以上に分割されているととも
に、その円周方向に隣接する突極片どうしが、2磁極ピ
ッチ分だけ位置ずれした関係に配置されて同位相に設定
され、かつ、上記ヨーク部の円周方向両側に配置された
両周端コア部において、互いに同数の突極片が設けられ
ている。
【0007】さらに、請求項3記載の発明では、前記請
求項1記載の駆動コイルは、各位相毎に偶数個づつ設け
られている。
【0008】さらにまた、請求項4記載の発明では、前
記請求項1記載の円周方向に隣り合う一対の第2コアど
うしが、永久磁石を挟んで挟幅部材により互いに接続さ
れている。
【0009】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1記載の複数個の第2コア及び永久磁石のそれぞれ
は、一種類の形状の部材により構成されている。
【0010】さらに、請求項6記載の発明では、前記請
求項1記載の永久磁石の周方向厚さが、当該永久磁石を
挟む一組の隣接突極片どうしの隙間寸法とほぼ同じに設
定されている。
【0011】さらにまた、請求項7記載の発明では、前
記請求項1記載の第2コアは、ヨーク部において円周方
向の一方側と他方側に分割された二分割体から構成さ
れ、上記二分割体は、巻線後に結合可能な形状を備えて
いる。
【0012】また、請求項8記載の発明では、前記請求
項1記載の第2コアの突極片における周方向の両端面
が、周端コア部における駆動コイルの巻回表面から半径
方向に連続する平坦面に形成されている。
【0013】さらに、請求項9記載の発明では、前記請
求項1記載の各第2コアにおけるヨーク部の円周方向両
端部分にそれぞれ配置された一対の周端コア部における
両突極片どうしの位相が、120°又は240°ずらさ
れて三相が構成されている。
【0014】このような構成を有する請求項1又は2又
は9記載の発明によれば、各相が全く同じ条件に設定さ
れることによって多相が構成されていることから、各相
間での特性差がほとんどなく、多相であっても不具合を
生じることなく良好な回転特性が得られる。また、永久
磁石どうしの間における突極のピッチを、ギャップ長や
突極幅などと関係して適宜に設定することによって、漏
れ磁束などによる特性低下やスペースの無駄づかい等を
生じることなく、小型化を図りつつ高特性が得られる。
【0015】また、請求項3記載の発明によれば、回転
力の偏りが少なくなり、全体の回転バランスが向上され
て円滑な回転が得られる。
【0016】さらに、請求項4記載の発明によれば、第
2コアの取り扱いが巻線作業等において容易化され、効
率的な製造工程が可能となる。
【0017】さらにまた、請求項5記載の発明によれ
ば、第2コア及び永久磁石を製造するに当たっての成形
型が最低限の数で済むとともに、第2コア及び永久磁石
を同一形状で成形することによって効率的な製造工程が
可能となる。
【0018】一方、請求項6記載の発明によれば、永久
磁石の両磁極の間が適宜に離されることから、磁石の起
磁力を大きく、且つ漏れ磁束を低くすることができる。
また、永久磁石を突極片の先端凸部の近傍まで延在させ
ることが可能となり、有効磁束の増大を図ることができ
る。さらに、永久磁石が単純な形状に形成されることか
ら、その製造及び位置決め固定が容易に高精度化され
る。
【0019】さらにまた、請求項7記載の発明によれ
ば、第2コアのヨーク部とは無関係にコイルの巻線作業
が行えるので、突極片の数が増えた場合においても、巻
線作業は容易かつ効率的に行われる。
【0020】一方、請求項8記載の発明によれば、第2
コアの周端コア部及び突極片の形状が単純化されるとと
もに、予め巻回しておいたコイルを、突極片により邪魔
されることなく周端コア部に挿入することが可能とな
り、巻線作業が容易化される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる回転電機を
モータに適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0022】まず、図1及び図2に示されている実施形
態におけるモータ1は、いわゆるインナーロータ型の構
造を備えたモータであって、略中空円筒状の非磁性体か
らなるモータケース10の内部側中心部分に配置された
回転軸10aが、上記モータケース10の両端部分に設
けられたベアリング軸受10b,10cによって回転自
在に支持されている。上記回転軸10aに対しては、ロ
ータを構成する第1コア11が嵌着されており、上記回
転軸10aと一体的に回転するようになされている。
【0023】上記第1コア11の外周部分には、凹凸形
状をなす多数の突極歯11aが設けられている。この突
極歯11aは、凹凸形状の一組が円周方向に一定のピッ
チをなして複数組設けられており、当該一組の凹凸形状
が、360°の電気角をなすように構成されている。
【0024】また、上記第1コア11の半径方向外方部
分には、当該第1コア11とラジアル方向に対向する第
2コア12が、固定電機子を構成するように複数個配置
されている。これら電磁鋼板の積層体から構成された第
2コア12は、円周方向に偶数個(6個)のものが環状
に並設・集合されていて、円周方向に隣接し合う両第2
コア12,12どうしは、磁気的に実質上分離された状
態に配置されている。
【0025】上記各第2コア12としては、一種類の形
状を有する部材が用いられており、当該各第2コア12
の略円弧形状のヨーク部12aが、前記モータケース1
0の内周壁面に当接するように配置されている。それら
の各ヨーク部12aにおける円周方向の両端部分には、
当該ヨーク部12aから半径方向中心側に向かって延出
する周端コア部12b,12bがそれぞれ設けられてい
る。そして、それらの各周端コア部12bの中心側の内
端部分には、前記第1コア11の突極歯11aに近接対
向する突極片12cがそれぞれ設けられている。
【0026】さらに、円周方向に隣り合う一対の第2コ
ア12,12における隣接周端コア部12b,12bど
うしの間には、永久磁石13がそれぞれ挟持されてお
り、それらの各永久磁石13には、前記隣接周端コア部
12b,12bの挟持方向である円周方向に沿って着磁
が施されている。そのときの着磁の磁極方向は、円周方
向に隣接する永久磁石13,13どうしが互いに反発す
る方向に設定されており、これによって、上記各第2コ
ア12における両周端コア部12b,12bどうしが互
いに同極になされている。
【0027】また、上記円周方向に隣り合う一対の第2
コア12,12における隣接周端コア部12b,12b
に対しては、前記永久磁石13を取り巻くようにして駆
動コイル14が巻回されている。このとき、上記円周方
向に隣り合う一対の第2コア12,12どうしは、前記
周端コア部12b,12bの半径方向外端において、挟
幅部材15により互いに接続されている。それらの各挟
幅部材15は、上記永久磁石13を半径方向外方側から
覆うように配置されており、上記駆動コイル14の巻線
作業等の工程において一対の第2コア12,12どうし
が一体的に取り扱われるようになっている。
【0028】さらに、上記各第2コア12は、ヨーク部
12aにおいて円周方向の一方側と他方側に二分割され
ており、それら二分割体における上記ヨーク部12aの
円周方向の突き合わせ部分は、上記駆動コイル14の巻
線作業後に結合可能となる略くの字状の凹凸形状に構成
されている。
【0029】一方、本実施形態にかかるモータでは、上
述したように第1コア11の突極歯11aにおける一組
の凹凸形状が電気角で360°をなすように構成されて
いるが、そのときの180°の電気角を1磁極ピッチと
したとき、上記永久磁石13を挟んで円周方向に隣り合
う両第2コア12,12における一組の隣接突極片12
c,12cどうしは、3又は5磁極ピッチ(本実施形態
では3磁極ピッチ)分だけ位置ずれしたピッチにて配置
されている。そして、これによって上記一組の隣接突極
片12c,12cどうしが、180°の位相ずれをなす
ように設定されている。
【0030】また、上述した一つの第2コア12の円周
方向両端部分にそれぞれ配置された一対の周端コア部1
2b,12bにおける両突極片12c,12cどうし
は、120°又は240°にわたって位相がずらされて
おり、これによって三相が構成されている。このとき、
前記駆動コイル14は、各位相毎に2個づつ設けられて
いる。
【0031】一方、本実施形態における各永久磁石13
は、一種類の形状の部材により構成されているが、その
永久磁石13の周方向厚さtmは、当該永久磁石13を
挟む一組の隣接周端コア部12b,12bにおける突極
片12c,12cどうしの隙間寸法よりもやや狭い幅寸
法で略均一厚さに設定されている。さらに、この永久磁
石13の長さは、上記周端コア部12bよりもやや短い
長さに設定されていて、上記周端コア部12bに対して
半径方向のほぼ全長にわたって当接するように配置さ
れ、前記第1コア11の突極歯11aの近傍まで延設さ
れている。
【0032】このような構成を有する本実施形態では、
各相の条件が全く同じに設定された三相構造が形成され
ていることから、各相間での特性差はほとんどなく、三
相であっても不具合を生じることなく良好なモータ特性
が得られる。また、永久磁石13間における突極片12
c,12cのピッチを、ギャップ長や突極幅などと関係
して適宜に設定することによって、漏れ磁束などによる
特性低下やスペースの無駄づかい等を生じることなく、
小型を図りつつ高特性が得られる。
【0033】特に、本実施形態では、三相の各相毎に駆
動コイル14が2個づつ設けられていることから、回転
力の偏りが低減されて全体の回転バランスが向上し、円
滑な回転が得られるようになっている。
【0034】さらに、本実施形態では、円周方向に隣り
合う一対の第2コア12,12どうしが挟幅部材15に
より互いに接続されていることから、第2コア12の取
り扱いが巻線作業等の各工程において容易化され、効率
的な製造工程が可能となっている。
【0035】さらにまた本実施形態では、第2コア12
及び永久磁石13が一種類の形状の部材により構成され
ていることから、これらの各部材を製造するに当たって
の成形型が最低限の数で済むとともに、第2コア12及
び永久磁石13を同一形状で成形することによって効率
的な製造工程が可能となっている。
【0036】さらに、実施形態では、一つの第2コア1
2が、ヨーク部12aにおいて二分割されているととも
に、駆動コイル14の巻線作業終了後に結合可能な形状
を備えていることから、駆動コイル14の巻線作業が、
第2コア12の周端コア部12bとは無関係に行えるの
で、突極片12cの数が増えた場合においても駆動コイ
ル14の巻線作業が容易かつ効率的に行われる。
【0037】一方、上述した実施形態に対応する部材に
同一の符号を付した図3にかかる実施形態は、基本的に
は同様な構成によって、三相モータを構成したものであ
るが、上記実施形態との相違点は、一つの第2コア12
の円周方向片側に配置された周端コア部12bが、複数
個(本実施形態では2個)に分割された突極片12c,
12cを備えている点である。これら円周方向に隣接す
る2つの突極片12c,12cどうしは、2磁極ピッチ
分だけ位置ずれした関係に配置されていて、これによっ
て同位相に設定されている。また、一つの第2コア12
における円周方向の両端に配置された両周端コア部12
b,12cでは、上述した各分割突極片12cが同数
(2個)づつ設けられている。このような実施形態にお
いても、上述した実施形態と同様な作用・効果が得られ
る。
【0038】一方、本実施形態における各永久磁石13
は、一種類の形状の部材により構成されているが、その
永久磁石13の周方向厚さtmは、当該永久磁石13を
挟む一組の隣接周端コア部12b,12bにおける突極
片12c,12cどうしの隙間寸法とほぼ同じの略均一
厚さに設定されている。さらに、この永久磁石13の長
さは、上記周端コア部12bよりも僅かに短い長さに設
定されていて、上記周端コア部12bに対して半径方向
のほぼ全長にわたって当接するように配置され、前記第
1コア11の突極歯11aの近傍まで延設されている。
【0039】本実施形態におけるように、永久磁石13
の周方向厚さtmが、当該永久磁石13を挟む一組の隣
接突極片12c,12cどうしの隙間寸法とほぼ同じに
設定されていれば、永久磁石13の両磁極の間が適宜に
離されており、それによって磁石の起磁力を大きく、且
つ漏れ磁束を低くすることができる。また、上記永久磁
石13が、突極片12cの先端凸部の近傍まで半径方向
に延在させられていることから、その分、永久磁石13
の当接面積が拡大されて有効磁束が増大されているとと
もに、当該永久磁石13均一な厚さになされていること
から、永久磁石13の製造が容易化されるとともに、特
に半径方向の位置決め固定が、容易かつ高精度に行われ
るようになっている。
【0040】また、上述した実施形態に対応する部材に
同一の符号を付した図4にかかる実施形態は、いわゆる
アウターロータ型のモータ構造を備えたものであって、
第2コア12の集合体からなる固定電機子が、中心側に
固定配置されているとともに、その固定電機子の外方側
に、アウターロータ21が回転自在に配置されている。
この本実施形態における第2コア12の集合体からなる
固定電機子、及びアウターロータ21は、上述した各実
施形態と配置関係が半径方向に反対に配置されてことが
相違するのみであって、基本的な構造は上述した各実施
形態と同様であることから、詳細な説明は省略する。こ
のような実施形態においても、上記各実施形態と同様な
作用・効果が得られる。
【0041】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0042】例えば、上述した各実施形態は、固定電機
子を用いた場合のものであるが、本発明はそれに限定さ
れることなく、回転電機子を構成するように構成するこ
とも可能である。
【0043】また、本発明は、上述した各実施形態にお
けるような三相以外の多相構造に構成することも可能で
ある。
【0044】さらに、上述した各実施形態は、モータに
対して本願発明を適用したものであるが、モータ以外の
発電機等に対しても本発明は同様に適用することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本願請求項1又は2
又は9記載の発明は、永久磁石とコイルとを片側に集め
た埋込磁石構造の回転電機において、各相が全く同じ条
件の多相とすることにより各相間での特性差をほとんど
なくし、多相であっても不具合なく良好なモータ特性を
得られる構成を採用したものであって、磁石間における
突極のピッチをギャップ長や突極幅などと関係して適宜
に設定することにより漏れ磁束などによる特性低下やス
ペースの無駄づかい等を回避可能としたものであるか
ら、小型で高いモータ特性を得ることができ、高い実用
性を備えた片側配置型の磁石埋込構造を有する回転電機
を得ることができる。
【0046】また、請求項3記載の発明は、上記請求項
1記載の発明に加えて、多相の各相毎に駆動コイルを偶
数個づつ設けて回転バランスを向上させるようにしたも
のであるから、片側配置型の磁石埋込構造を有する回転
電機の回転特性を一層向上させることができる。
【0047】さらに、請求項4記載の発明は、円周方向
に隣り合う一対の第2コアどうしを挟幅部材により互い
に接続して第2コアの取り扱いを巻線作業等において容
易化し、効率的な製造工程を可能としたものであるか
ら、上述した効果に加えて回転電機の生産性向上を図る
ことができる。
【0048】さらにまた、請求項5記載の発明は、第2
コア及び永久磁石を一種類の形状の部材により構成して
効率的な製造工程を可能としたものであるから、上述し
た効果に加えて回転電機の生産性を更に向上させること
ができる。
【0049】一方、請求項6記載の発明は、永久磁石の
周方向厚さを隣接突極片どうしの隙間寸法とほぼ同じに
設定することにより、磁石の起磁力を大きく、且つ漏れ
磁束を低くするとともに、有効磁束を増大させつつ製造
及び位置決めの容易化及び高精度化を図ったものである
から、上述した効果に加えて、回転電機の特性向上及び
生産性を一層向上させることができる。
【0050】さらに、請求項7記載の発明は、、第2コ
アを、駆動コイルの巻線作業終了後に結合可能な二分割
体から構成して、駆動コイルの巻線作業を容易化したも
のであるから、上述した効果に加えて、回転電機の特性
向上及び生産性を一層向上させることができる。上述し
た効果に加えて、回転電機の生産性を更に向上させるこ
とができる。
【0051】さらにまた、請求項8記載の発明は、第2
コアにおける駆動コイルの巻回表面である周端コア部か
ら突極片にかけての面を平坦面とすることによって、第
2コアの周端コア部及び突極片の形状を単純化しつつ駆
動コイルの巻線作業及び装着作業を容易化したものであ
るから、上述した効果に加えて生産性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるモータの横断面説
明図である。
【図2】図1に表されたモータの縦断面説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかるモータの横断面
説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態にかかるモータの横
断面説明図である。
【符号の説明】
1 モータ 10 モータケース 10a 回転軸 11 第1コア(ロータ) 11a 突極歯 12 第2コア(固定電機子) 12a ヨーク部 12b 周端コア部 12c 突極片 13 永久磁石 14 駆動コイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に一定のピッチをなして一組の
    凹凸形状が複数組設けられた突極歯を有する第1コア
    と、この第1コアとラジアル方向に対向しつつ円周方向
    に相対移動可能に設けられた第2コアとを備え、 上記第2コアは、円周方向に延在するヨーク部と、この
    ヨーク部の円周方向両端部分にそれぞれ配置された一対
    の周端コア部と、これら一対の周端コア部のそれぞれに
    上記第1コアの突極歯と近接対向するように設けられた
    突極片と、を有し、 当該第2コアの偶数個が、円周方向に磁気的に実質上分
    離された状態で環状に並設・集合され、円周方向に隣り
    合う両第2コアにおける隣接周端コア部どうしの間に永
    久磁石がそれぞれ挟持されているとともに、 上記円周方向に隣り合う両第2コアにおける隣接周端コ
    ア部に、前記永久磁石の外側を取りむ囲むようにして駆
    動コイルが巻回され、 上記各永久磁石に、前記隣接周端コア部の挟持方向に沿
    って着磁が施され、かつ該着磁の磁極方向が、前記各第
    2コアにおける一対の周端コア部どうしを同極とするよ
    うに設定されたものであって、 前記第1コアの突極歯における一組の凹凸形状が電気角
    で360°をなすように構成され、そのときの180°
    の電気角を1磁極ピッチとしたときに、前記円周方向に
    永久磁石を挟んで隣り合う両第2コアにおける一組の隣
    接突極片どうしが3又は5磁極ピッチ分だけ位置ずれし
    たピッチにて配置されることにより180°の位相ずれ
    が設定され、 前記各第2コアにおけるヨーク部の円周方向両端部分に
    それぞれ配置された一対の周端コア部における両突極片
    どうしは、多相を構成するように位相がずらされている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 前記各第2コアにおけるヨーク部の円周
    方向片側に配置された突極片が2個以上に分割されてい
    るとともに、 その円周方向に隣接する突極片どうしが、2磁極ピッチ
    分だけ位置ずれした関係に配置されて同位相に設定さ
    れ、かつ、 上記ヨーク部の円周方向両側に配置された両周端コア部
    において、互いに同数の突極片が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記駆動コイルは、各位相毎に偶数個づ
    つ設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転
    電機。
  4. 【請求項4】 前記円周方向に隣り合う一対の第2コア
    どうしが、永久磁石を挟んで挟幅部材により互いに接続
    されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記複数個の第2コア及び永久磁石のそ
    れぞれは、一種類の形状の部材により構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石の周方向厚さが、当該永久
    磁石を挟む一組の隣接突極片どうしの隙間寸法とほぼ同
    じに設定されていることを特徴とする請求項1記載の回
    転電機。
  7. 【請求項7】 前記第2コアは、ヨーク部において円周
    方向の一方側と他方側に分割された二分割体から構成さ
    れ、 上記二分割体は、巻線後に結合可能な形状を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  8. 【請求項8】 前記第2コアの突極片における周方向の
    両端面が、周端コア部における駆動コイルの巻回表面か
    ら半径方向に連続する平坦面に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の回転電機。
  9. 【請求項9】 前記各第2コアにおけるヨーク部の円周
    方向両端部分にそれぞれ配置された一対の周端コア部に
    おける両突極片どうしの位相が、120°又は240°
    ずらされて三相が構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の回転電機。
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