JP2510049Y2 - 着磁ヨ―ク - Google Patents

着磁ヨ―ク

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JP2510049Y2
JP2510049Y2 JP3360291U JP3360291U JP2510049Y2 JP 2510049 Y2 JP2510049 Y2 JP 2510049Y2 JP 3360291 U JP3360291 U JP 3360291U JP 3360291 U JP3360291 U JP 3360291U JP 2510049 Y2 JP2510049 Y2 JP 2510049Y2
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yoke
tooth
magnetizing
magnetic
magnetized
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俊昭 石丸
泰 掛橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は静電現像方式の複写機、
ファクシミリ、プリンターの現像剤搬送用マグネットロ
ール、ステッピングモーター等のマグネット回転子、吸
着用シート状磁石その他に用いる多極マグネットを着磁
するための着磁ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネットを比較的狭い等間隔で
多極に着磁するヨークとして、図3に示す様な等間隔の
櫛歯状断面形状をした鉄その他の軟磁性金属ヨーク10
の歯芯11に通電用電線12を埋設したものが使用さ
れ、この歯芯11から発生する磁場によってマグネット
13を多極着磁していた。この様な構造が汎用される理
由は櫛歯状歯芯の製作上の手間を省くためであった。
【0003】しかしながら、かかる構造のヨークは機械
寸法的には等間隔であるが、磁気的には端部で等間隔で
はないために、断面の端部では等ピッチでの着磁ができ
ない。これは、ヨークの中央部分では隣接する歯芯から
の磁場との相互作用があるのに対して、端部のa、b部
では片側のみに隣接歯芯が存在するから隣接歯芯の作用
がヨークの中央部と異なるからである。
【0004】そのために、発生磁場の強度が相違し、か
かる構造のヨークで着磁したマグネットは磁化の強さ、
間隔、パターンに不均一が発生する。これを回避するた
めに着磁する対象のマグネットから端部付近でヨークが
十分に離れるようにし、そのほぼ中央部で着磁して端部
の影響を排除して多数回繰り返し重畳着磁する方法が用
いられている。しかし、この方法では着磁ヨークの有効
ヨーク部分が少ないため、着磁回数が多くなるため、生
産効率もヨークの寿命にも問題があった。
【0005】図3では平面状のマグネットと平面状の着
磁ヨークの例を示したが、ヨークの櫛歯面を円弧となる
様にして円筒状、円柱状マグネットを着磁する場合も同
様である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる従来汎
用されていた着磁ヨークの欠点を解消し、即ちヨークの
端部の着磁磁場の影響を少なくし、磁化量が均一で、磁
気的に等間隔な多極マグネットを製造可能とする着磁ヨ
ークを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題解決のために
なされた本考案は、マグネット表面に等ピッチ多極の磁
極を形成する櫛歯状着磁ヨークにおいて、該櫛歯状ヨー
クの端部歯芯のうち少なくとも一歯芯を非磁性又は空心
構造とし、中央部分を磁性体で構成した着磁ヨークを要
旨とする。
【0008】また、ヨーク端部の非磁性又は空芯歯芯を
少なくとも三歯芯設けることがより好ましい。
【0009】
【実施例】本考案での多極着磁ヨークは図1及び図2に
例示する構造を有し、ヨーク台座1から櫛歯状に複数の
歯芯2,…を形成し、その歯芯2がそれぞれ所望の磁極
になるように電線3を巻回埋設した構造を有するもので
ある。即ち、本考案の特徴はヨーク台座1を磁性体で作
製するとともに、それから延設した中央部の歯芯2も同
様に磁性体で作製するが、図1に示した場合はヨーク端
部bの歯芯2bを、また図2に示した場合はヨーク端部
a,bの歯芯2a,2bを非磁性歯芯又は空芯とするこ
とによって、端部の歯芯から発生する着磁磁場を中央部
分よりも弱くする。尚、歯芯2a及び2bは、磁性ヨー
ク台座1の端部を取り除いた部分に接合した非磁性ヨー
ク台座4から延設したものである。そして、この着磁ヨ
ークでマグネット5を着磁した後、それらを相対的に移
動させて着磁ヨークの端部に相当する着磁部分のみ重畳
着磁を施せば着磁ピッチのずれがなく、しかも磁気量が
均等な着磁が可能となる。
【0010】一般の着磁ヨークは、ヨーク櫛歯間に埋設
した電線に流れる電流による磁場とこの電流磁場で磁化
された磁性歯芯からの磁場との合成磁場を発生させてマ
グネットを着磁する。この場合、ヨークの端部も中央部
と同様の強度の磁場が発生するもののその磁場パターン
がヨーク中央部と異なるので端部にあたるマグネット部
分は着磁ピッチがずれた形で強く着磁される。ここに規
定のピッチになる様に修正着磁を行うには相当回数繰り
返し着磁を行う必要がある。又、繰り返し着磁を行う際
に用いるヨークの端部の影響が現れ規定のピッチで着磁
された部分が再び着磁ピッチずれを起こしてしまう。
【0011】これに対して、本考案のヨークは端部に非
磁性歯芯を用いるか空芯としてヨーク歯芯材料の磁化を
なくすること、即ち透磁率を中央部と比べて極めて小さ
くしてそのヨーク端部の歯芯から発生する磁場を弱く
し、端部の影響を少なくするとともに発生磁場パターン
の間隔ずれを小さくすることが可能なものである。それ
故、本考案の着磁ヨークを用いれば、端部の磁場が磁気
的に等ピッチとなっている上に、端部から発生する磁場
を弱くしてあるので、端部についてのみ規定のピッチと
強度の磁場を発生するヨーク部で重畳着磁すれば良い。
【0012】また、非磁性歯芯又は空芯とする部分の数
を各端部で2個、3個と増加させるとピッチのずれ、円
筒状のマグネットを着磁する場合には角度のずれは更に
小さくなる。しかし余りに多くすると事後重畳着磁すべ
き磁極の数が増え、着磁の能率が低下し、又4極以上と
しても更に着磁ピッチ精度が大幅に改良されないので3
極程度以下とするのが好ましい。
【0013】次に、実際に本考案の着磁ヨークを用いて
マグネットを着磁した実施例と従来の着磁ヨークを用い
て着磁した比較例を以下に示す。図2の構造を持ち、1
5個の歯芯を1.2mmピッチで設け、その端部の各1
歯芯をアルミニウムで、残りの13歯芯を鉄で製作し
た。歯芯間の溝を幅0.5mm、深さ0.5mmとし、
ここに被覆外径0.4mmのエナメル絶縁電線を埋設し
て着磁ヨークとした。比較例として、すべての歯芯を鉄
で構成した同様のヨークを製作した。このヨークをコン
デンサー放電式電源に接続し厚み1mmのゴムマグネッ
トをヨーク面に押し当て着磁した。着磁されたマグネッ
トの表面磁界パターンをガウスメーターで測定し、各極
ピーク間の距離をヨーク中央部相当部分と端部相当部分
について比較した。その結果を表1に示した。比較例の
場合、極間距離が中央部と端部で大きく異なるが、本考
案例では殆ど変わらないことがわかる。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果から明かな様に、本考案による
着磁ヨークでは間隔の均一な着磁がなされているが、従
来構造の着磁ヨークを用いた比較例ではヨーク両端部の
磁極間距離が大幅に異なるため、不都合である。
【0016】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の着磁ヨークは、
マグネット表面に等ピッチ多極の磁極を形成する櫛歯状
着磁ヨークにおいて、該櫛歯状ヨークの端部歯芯のうち
少なくとも一歯芯を非磁性又は空心構造とし、中央部分
を磁性体で構成したので、この着磁ヨークを用いれば、
ピッチが一定で、磁気量も均一な多極磁極を着磁形成で
きるのであり、その着磁作業性も従来のものとは比較に
ならない程向上した。
【0017】また、ヨーク端部の非磁性又は空芯歯芯を
少なくとも三歯芯設けたことにより、更に良好な着磁を
行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の着磁ヨーク断面構造図
【図2】他の実施例の着磁ヨーク断面構造図
【図3】従来汎用の着磁ヨーク断面構造図
【符号の説明】
1 磁性ヨーク台座 2 歯芯 3 電線 4 非磁性ヨーク台座 5 マグネット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネット表面に等ピッチ多極の磁極を
    形成する櫛歯状着磁ヨークにおいて、該櫛歯状ヨークの
    端部歯芯のうち少なくとも一歯芯を非磁性又は空心構造
    とし、中央部分を磁性体で構成したことを特徴とする着
    磁ヨーク。
  2. 【請求項2】 ヨーク端部の非磁性又は空芯歯芯を少な
    くとも三歯芯設けてなる請求項1記載の着磁ヨーク。
JP3360291U 1991-04-12 1991-04-12 着磁ヨ―ク Expired - Fee Related JP2510049Y2 (ja)

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WO2008075513A1 (ja) * 2006-12-20 2008-06-26 Konica Minolta Opto, Inc. 着磁方法及び磁石
JP2008159668A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Konica Minolta Opto Inc 着磁方法

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