JPH041318Y2 - - Google Patents

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JPH041318Y2
JPH041318Y2 JP16561085U JP16561085U JPH041318Y2 JP H041318 Y2 JPH041318 Y2 JP H041318Y2 JP 16561085 U JP16561085 U JP 16561085U JP 16561085 U JP16561085 U JP 16561085U JP H041318 Y2 JPH041318 Y2 JP H041318Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はデイーゼルエンジンに設けられる燃料
噴射ポンプの噴射量制御装置に関する。
〔従来の技術および問題点〕
燃料噴射ポンプのプランジヤは往復動して燃料
を噴射し、噴射行程は、通常プランジヤに形成さ
れた通路がポンプの燃料貯溜室に連通することに
より燃料がこの貯溜室へ還流し、終了するように
なつている。プランジヤの外周面に形成され上記
通路に連通する溝は、プランジヤの軸心に対して
傾斜している。したがつてプランジヤを軸心周り
に回転変位させると溝と燃料貯溜室とが連通する
時期が変わり、すなわちプランジヤの有効ストロ
ークが変わり、噴射量が変化する。
さて、このように燃料噴射量を制御するため、
すなわちプランジヤを回転変位させるため、従
来、コントロールラツクをプランジヤの外周に嵌
合したピニオンに噛合させ、かつこのコントロー
ルラツクを、エンジンの回転に応じて外方へ拡が
るフライウエイトに連結したものがある。ところ
がこのようにエンジンの回転により変位するフラ
イウエイトを利用したものは、アイドル回転時、
回転変動に基いてコントロールラツクが振動し、
これにより燃料噴射量が変化してアイドル運転状
態が安定しないという問題がある。
この問題を解決するため、ダンパを組込むもの
が知られているが(例えば実開昭57−83245号公
報、実開昭58−86443号公報)、この構成において
は、フライウエイトを含むカバナ系とダンパとが
直結されているため、コントロールラツクの防振
効果はあるが、応答性が低下して例えば燃料の増
量が遅くエンストしやすくなるという問題があ
る。
この応答性の低下という問題を解決するため、
出願人は既に、特願昭60−191900号(昭和60年9
月2日付特許出願)において、『コントロールラ
ツクが変位して噴射量が減少する側に、このコン
トロールラツクの変位量が所定値以上になつたと
きこの変位量を規制する制御機構を設けた』構成
を提案した。
ところがこの提案装置によると、制御機構に異
常が発生してコントロールラツクが燃料噴射量の
減少側に変位できなくなつた場合、エンジンがオ
ーバーランの状態となつてしまう。なおこのよう
な制御機構の異常は、例えば、制御機構の一部を
構成するダイヤフラム装置に水蒸気が浸入してこ
れが凍結したり、またダイヤフラム装置のダイヤ
フラムのゴムが硬化した場合に生じると考えられ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記制御機構に異常が発生した場合に
おける問題を解決するためになされたものであ
り、この制御機構がコントロールラツクを所定位
置よりも変位させなくなつた時、制御機構とは独
立にコントロールラツクを変位させる安全機構を
設けたことを特徴としている。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す。この図にお
いて、プランジヤ11はその軸心に沿つて往復動
し、シリンダボア12内のポンプ室13を拡大収
縮して燃料噴射を行なう。プランジヤ11の内部
にはポンプ室13に連通する通路14が穿設さ
れ、またプランジヤ11の外周面には軸心に対し
て傾斜するとともに通路14に連通する溝15が
形成される。しかしてプランジヤ11が下降して
ポンプ室13が拡大される時、図示しない燃料貯
溜室内の燃料は孔16を介してポンプ室13内に
吸入される。またプランジヤ11が上昇してポン
プ室13が収縮される時、ポンプ室13内の燃料
はデリバリ弁17を押開けて外部へ噴射される。
このプランジヤ11の上昇行程において溝15が
孔16に連通するとポンプ室13内の燃料は孔1
6を通つて燃料貯溜室へ還流し、燃料噴射は終了
する。
カムシヤフト21は図示しないギアを介してエ
ンジンの回転を伝達されて回転する。カムシヤフ
ト21にはカム22が形成され、プランジヤ11
の下端部18はばね19に付勢されてこのカム2
2に常時接触するようになつている。したがつて
カムシヤフト21が回転すると、プランジヤ11
はカム22の形状に従つて往復動する。
カムシヤフト21の先端にはフライウエイト2
3が枢支される。フライウエイト23は複数設け
られ、その外方に配設された支持枢24との間に
はばね25が設けられる。したがつてカムシヤフ
ト21が回転すると、フライウエイト23は遠心
力を受け、この遠心力とばね25の弾発力がつり
合う位置まで外方へ拡がる。各フライウエイト2
3はカムシヤフト21の軸心上においてピン26
により相互に連結され、またこのピン26にはス
ライデイングウエイトシヤフト27が連結され
る。しかしてフライウエイト23が外方へ拡がる
時、スライデイングウエイトシヤフト27は図の
左方へ変位する。
スライデイングウエイトシヤフト27の先端に
は、ピン28を介してフローテイングレバー31
の一端が連結される。フローテイングレバー31
は支点32に回転自在に支持され、フライウエイ
ト23が外方へ拡がつてスライデイングウエイト
シヤフト27が左方へ変位した時、支点32を中
心として時計周りに回動するようになつている。
フローテイングレバー31の他端にはコントロー
ルラツク33の端部35が連結される。コントロ
ールラツク33は図示しない支持部材により往復
動自在に支持されており、プランジヤ11を支持
するケーシング(図示せず)に設けられたピニオ
ン34に噛合する。
したがつて、エンジン回転数が高くなると、フ
ライウエイト23が外方へ拡がつてフローテイン
グレバー31が時計周りに回転し、コントロール
ラツク33は右方へ変位する。しかしてプランジ
ヤ11が回転変位し、溝15と孔16が連通する
ときのプランジヤ11のストロークが変化して燃
料噴射量が減量するようになつている。
なお、支点32は図示しないアクセルペダルに
連動して変位する。
以上の構成は基本的に従来公知である。
制御機構40は、コントロールラツク33が変
位して燃料噴射量が減少する側、すなわち図中コ
ントロールラツク33の右側に設けられ、燃料噴
射ポンプのケーシング36の外壁面に取付けられ
る。制御機構40のシエル42は、硬質ゴムから
成るダイヤフラム43により定圧室44と空気室
45に区画される。定圧室44はケーシング36
に穿設された穴37を介してケーシング36内に
連通し、常時一定圧になつている。一方、空気室
45はパイプ46を介してジエツト47に接続さ
れる。ジエツト47はオリフイス48を有し、大
気に連通する。すなわち、空気室45はオリフイ
ス48を介して大気に連通する。空気室45に設
けられたばね41は、ダイヤフラム43をケーシ
ング36側に付勢する。ロツド49はダイヤフラ
ム43に連結され、ケーシング36に向つて延
び、その端部には安全機構50が取付けられる。
安全機構50は、ケーシング36に穿設された
孔を貫通してこのケーシング36内へ延びるシリ
ンダ51と、このシリンダ51の先端開口部にナ
ツト52を介して取付けられたボルト53と、こ
のボルト53とロツド49の先端部との間に設け
られたばね54とを有する。シリンダ51の基部
はロツド49に摺動自在に嵌合し、通常、ばね5
4の作用によりロツド49の先端部に係止する。
すなわち、通常、ばね54は撓まず、シリンダ5
1とロツド49は一体的に変位する。ボルト53
はナツト52に螺合し、ナツト52に対する突出
量を変更できるようになつており、またコントロ
ールラツク33が図の右方へ変位した時、このコ
ントロールラツク33の端部35がボルト53に
当接するようになつている。なお、ばね54は所
定のセツト荷重が与えられるが、このセツト荷重
はロツド49の先端部に設けられたシム55を交
換することにより調節される。
本実施例装置は以上の構成を有するので、次の
ように作用する。
まず制御機構40が正常に作動する場合につい
て説明する。
エンジンはアイドル運転状態にあると仮定す
る。この場合、支点32はスロツトル開度によつ
て定まる一定位置にあるが、ピストン・クランク
機構に特有の回転変動があくため(例えば第2図
に示すような変動)カムシヤフト21にも回転変
動が生じ、したがつてフローテイングレバー31
は支点32を中心として振動し、これによりコン
トロールラツク33は長さ方向に振動する。な
お、燃料噴射は、回転数が極小値をとる時(第2
図に符号Eで示す)行なわれるようになつてい
る。
制御機構40が設けられない場合、コントロー
ルラツク33はエンジンの回転変動と同様に振動
し、これにより燃料噴射量も変動することとな
る。第3図は低回転域におけるコントロールラツ
ク33の変位と燃料噴射量の関係を示すものであ
るが、この図から理解されるように、ラツク33
が増量側に変位(符号Pで示す)すると、噴射量
はいつたん大きく増加(符号Aで示す)した後減
少し(符号Bで示す)、その後振幅を小さくしつ
つ増減をくり返して一定値(符号Cで示す)に落
着く。このようにラツク33が増量側あるいは減
量側に変位すると、それ以上に噴射量が増減する
こととなる。すなわちコントロールラツク33の
応答性は低回転域では良すぎる。したがつて、エ
ンジンの回転変動に伴いアイドル運転状態が不安
定となり、不規則な振動を発生する。またアクセ
ルペダルを急に戻してラツク33が第1図の右方
へ変位した場合、燃料が減量しすぎてエンストを
おこすおそれがある。
しかし、本実施例においては制御機構40が設
けられているので、コントロールラツク33が減
量側に変位しすぎるとこのラツク33の端部35
がロツド49の先端部に設けられた安全機構50
に当接し、ラツク33の変位が規制される。すな
わちコントロールラツク33が安全機構50を介
してロツド49を押し、第1図の右方へ変位する
と、空気室45内の空気はジエツト47を通つて
大気中へ放出され、このときの流路抵抗およびば
ね41の弾発力によつてコントロールラツク33
は急激に減速して停止し、増量側へ復帰し始め
る。第4図の実線Rはこのときのラツク33の変
位を示す。一方、ロツド49は、コントロールラ
ツク33が復帰するとばね51により復原し、こ
のとき空気室45内へはジエツト47を介して空
気が導入される。第4図の鎖線Sはこのときのロ
ツド49の変位を示す。
このようにしてラツク33が燃料の減量側へ変
位しすぎるのを抑制するようにしたため、このラ
ツク33の振動の振幅が抑えられ、アイドル回転
が安定する。またアクセルペダルを開放して回転
数を低下させようとする時、ラツク33が急に右
方へ変位するのを抑制して燃料が急に減量するの
を防止し、エンストを起こすことが回避される。
なお、コントロールラツク33の位置変動の抑
制は、第3図において過剰応答(符号Aと符号C
における噴射量の差)を除去する分に留めるのが
よく、このためには、ジエツト47のオリフイス
48の大きさを適当に定めればよい。
さて、制御機構40が正常に作動する場合、シ
リンダ51はロツド49に対して相対変位するこ
とはなく、したがつて安全機構50は実質的に作
用しない。しかし、制御機構40が何らかの原因
により故障し、ロツド49が変位しなくなつた場
合、コントロールラツク33の端部35がボルト
53に当接した後、コントロールラツク33が右
行しようとする力がばね54の弾発力に打勝つ
と、コントロールラツク33はシリンダ51をロ
ツド49に対して相対変位させつつ変位する。し
たがつて燃料噴射量は減少し、エンジンのオーバ
ーランが防止される。
なお安全機構50は、ロツド49にシリンダ5
1を嵌合する構成とする必要はなく、ロツド49
の先端にリンク機構等を連結するようにしてもよ
く、要するに、ロツド49に対して相対変位する
構成であればいかなるものであつてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、制御機構を有するもの
であるから、アイドル回転時に燃料噴射量が増減
しすぎることがなくなり、アイドル回転が安定
し、また燃料が急激に減少することがなくなるの
で、エンストの発生が防止される。また本考案は
安全機構を有するものであるから、制御機構が故
障しても、コントロールラツクは燃料噴射量を減
少させる方向へ変位することができる。したがつ
てエンジンの回転数が過大になることが防止され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2
図はエンジンの回転数の変動を示すグラフ、第3
図はコントロールラツクの変位と燃料噴射量の変
化をグラフ、第4図は実施例装置におけるコント
ロールラツクの変位を示すグラフである。 11……プランジヤ、33……コントロールラ
ツク、40……制御機構、50……安全機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンの回転に応動して往復動し、燃料を噴
    射するプランジヤを備えた燃料噴射ポンプであつ
    て、コントロールラツクが、エンジンの回転に応
    じて変位するフライウエイトに運動して変位し、
    このコントロールラツクの位置によつて上記プラ
    ンジヤの軸心周りの回転角度位置が変化し、燃料
    噴射量が変化する燃料噴射ポンプの噴射量制御装
    置において、上記コントロールラツクが変位して
    噴射量が減少する側に、このコントロールラツク
    の変位量が所定値以上になつたときこの変位量を
    規制する制御機構を設けるとともに、この制御機
    構が上記コントロールラツクを所定位置よりも変
    位させなくなつた時、該制御機構とは独立にコン
    トロールラツクを変位させる安全機構を設けたこ
    とを特徴とする燃料噴射ポンプの噴射量制御装
    置。
JP16561085U 1985-10-30 1985-10-30 Expired JPH041318Y2 (ja)

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JP16561085U JPH041318Y2 (ja) 1985-10-30 1985-10-30

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JPS6274146U JPS6274146U (ja) 1987-05-12
JPH041318Y2 true JPH041318Y2 (ja) 1992-01-17

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