JPS6229660Y2 - - Google Patents

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JPS6229660Y2
JPS6229660Y2 JP1979172144U JP17214479U JPS6229660Y2 JP S6229660 Y2 JPS6229660 Y2 JP S6229660Y2 JP 1979172144 U JP1979172144 U JP 1979172144U JP 17214479 U JP17214479 U JP 17214479U JP S6229660 Y2 JPS6229660 Y2 JP S6229660Y2
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JP
Japan
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cylinder
damper mechanism
flyweight
governor spring
internal combustion
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JP1979172144U
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、火花点火式内燃機関における点火時
期、又は圧縮式内燃機関における燃料噴射時期
を、機関の回転数に関連して進角制御するための
遠心式進角装置に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、ガソリン機関等の火花点火式内燃機関に
おけるデイストリビユータの遠心式進角装置は、
少なくとも一対のフライウエイトが回転数の上昇
に伴つてそのガバナばねに抗して外向きに広がり
回動することによつて、回転数に対する点火時期
を第1図に示すようにノツキング限界曲線Aより
以下の線Bに沿つて進角制御していることは周知
の通りである。
ところがデイストリビユータにおける遠心式進
角装置は、機関からの外的振動を受けるので、或
る回転域において外部振動数とガバナばね及びそ
の系の固有振動数とが一致したときの共振点で、
ガバナばね及びその系に共振現象が発生して、そ
の時の振幅が著しく増大することにより、点火時
期が第1図に二点鎖線Cで示すようにノツキング
限界曲線Aを越えて過進角して、ノツキングが発
生することがあつた。
また、デイーゼル機関等の圧縮点火式内燃機関
における燃料噴射時期を回転数に応答して進角制
御する遠心式進角装置(タイマー)も、従来から
良く知られているように、ガバナばねを備えてい
るから、ある特定の回転域におけるガバナばね及
びその系の共振現象によつて、燃料噴射時期が過
進角になることがあつた。
そこで、先行技術としての特公昭32−9259号公
報は、かかる遠心式進角装置におけるフライウエ
イトに摩擦式のダンパーを設けて、フライウエイ
トの動きに減衰作用を付与することにより、前記
不具合を防止することを提案している。
しかし、ここにおける摩擦式のダンパーは、フ
ライウエイトが回転数の増大に伴いガバナばねに
抗する外向き回動方向への運動と、フライウエイ
トが回転数の減少に伴いガバナばねにて元の位置
に戻る内向き回動方向への運動との両方に対して
減衰作用を行うもので、換言すると、減衰作用を
必要としない遅角方向への動きも減衰規制するこ
とになるから、回転数の減少に対して最適の遅角
位置にするのに遅れが発生するのであり、しか
も、摩擦式のダンパーにおける静的摩擦係数と動
的摩擦係数との間には差があるために、摩擦によ
る減衰作用を正しく安定値に設定することがきわ
めて困難であり、その上、摩擦係数は、長期の使
用に際して変化することになるから、耐久性が低
いのであつた。
本考案は、この問題を解消することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本考案は、内燃機関の点火時期又は燃
料噴射時期を内燃機関の回転数に応じて進角制御
する遠心式進角装置において、そのフライウエイ
トにガバナばねを設けると共に、フライウエイト
と、該フライウエイトを回動自在に枢着したウエ
イト台との間に、空気又は油等の流体を充填した
シリンダと該シリンダ内に摺動自在に嵌挿したピ
ストンとを有する流体式のダンパー機構を設け、
該ダンパー機構に、そのシリンダにおける両シリ
ンダ室の相互間を連通するオリフイスを設けると
共に、前記フライウエイトがガバナばねにて戻り
運動するときのみ、前記両シリンダ室の相互間を
連通するように開作動する逆止弁を設けた構成に
したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において1は機関(図示せず)に連動する
シヤフト3をケース2内に内蔵したデイストリビ
ユータで、該デイストリビユータ1におけるシヤ
フト3の上端には、上端に配電子5を有するカム
4が回転自在に被嵌され、、ケース2内の上部に
は、真空式進角機構6に連結したブレーカプレー
ト7を備え、該ブレーカプレート7の上面には、
前記カム4によつて作動する断続器(図示せず)
を備えている。
また、前記シヤフト3とカム4との間には、前
記断続器による点火時期を、回転数に応じて第1
図の線Bに沿つて進角制御するようにした遠心式
進角装置8が設けられている。
この遠心式進角装置8は、シヤフト3に固着し
たウエイト台9、該ウエイト台9に基端を回動自
在にピン10枢着した左右一対のフライウエイト
11、前記カム4を固着したタイミングレバー1
2、及び前記フライウエイト11の先端とウエイ
ト台9との間に装架したガバナばね13とから成
り、前記両フライウエイト11の中途部に植設し
たピン14は、タイミングレバー12の長溝孔1
5に係合し、両フライウエイト11がガバナばね
13に抗してピン10を中心に外向きに回動すれ
ば、タイミングレバー12に固着したカム4が進
角方向に動き、両フライウエイト11がガバナば
ね13力にて内向きに戻り回動すれば、カム4が
遅角方向に動くように構成されている。
そして、前記両フライウエイト11の先端とウ
エイト台9との間に、空気又は油等の流体を充填
したシリンダ16と、該シリンダ16内に摺動自
在に嵌挿したピストン17とによつて構成される
流体式のダンパー機構19を配設して、該ダンパ
ー機構19におけるシリンダ16をウエイト台9
に、ピストン18をフライウエイト11に各々連
結し、更に、このダンパー機構19には、前記シ
リンダ16内における両シリンダ室16a,16
bの相互間を互いに連通するためのオリフイス1
7を設けると共に、一方のシリンダ室16aから
他方のシリンダ室16bへの方向にのみ開くよう
にした逆止弁20を設けた構成にしたものであ
る。
なお、前記ガバナばね13は、第5図に示すよ
うに、流体充填のシリンダ16′とピストン1
8′とからなるダンパー機構19′において、その
一方のシリンダ室16a′内にシリンダ16′とピ
ストン18′とを連結するように設けることによ
り、流体式のダンパー機構19′に内蔵するよう
にしても良い。但し、このダンパー機構19′に
も、前記と同様にオリフイス17′と逆止弁2
0′とを備えていることは言うまでもない。
このようにフライウエイト11と、該フライウ
エイト11を回動自在に枢着したウエイト台9と
の間にガバナばね13に加えて、流体式のダンパ
ー機構19又は19′を設けたことにより、或る
特定回転域において外部振動数とガバナばね13
及びその系の固有振動数とが合致するときの共振
点での、ガバナばね13及びその系の共振現象
は、ダンパー機構19又は19′におけるシリン
ダ16又は16′の両シリンダ室16a,16
b,16a′,16b′の相互間を流れる流体の流れ
抵抗によつて低減乃至抑制されて、その振幅が小
さくなるのである。
そして、両フライウエイト11が、回転数の増
大に伴い、ガバナばね13に抗して外向きに回動
する方向の運動に際しては、他方のシリンダ室1
6b又は16b′から一方のシリンダ室16a又は
16a′への流体の流れがオリフイス17又は1
7′にて規制されるので、減衰作用を付与できる
が、両フライウエイト11が、回転数の減少に伴
いガバナばね13力にて内向きに回動する方向の
運動に際しては、逆止弁20又は20′の開によ
り、前記オリフイス17又は17′による規制が
解除されるので、減衰作用を低減することができ
るのである。
〔考案の作用・効果〕
以上の通り本考案によると、遠心式進角装置の
進角制御作動中における過進角を、流体式ダンパ
ー機構による減衰作用にて確実に防止できるか
ら、火花点火式内燃機関にあつては、点火時期の
過進角によるノツキングを的確に防止でき、ま
た、圧縮点火式内燃機関にあつては、燃料噴射時
期の過進角による燃焼騒音及び機関振動の増大を
的確に防止できる一方、回転数の低下に伴う遅角
制御中には、逆止弁の開にて流体式ダンパー機構
における減衰作用を減少できるから、遅角制御へ
の遅れを確実に防止することができる効果を有す
る。
しかも、本考案は、フライウエイトに対する減
衰作用を、流体式のダンパー機構にて行うもの
で、前記先行技術のように減衰作用を、摩擦によ
つて行うものでないから、減衰作用の設定がきわ
めて容易に且つ安定して得られ、更に、耐久性が
高い効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は火花点火式内燃機関における回転数と
点火時期との関係を示す図、第2〜第5図は本考
案の実施例を示し、第2図はデイストリビユータ
の縦断正面図、第3図は第2図の−視拡大断
面図、第4図は第3図の要部拡大図、第5図は第
4図の別の実施例図である。 1……デイストリビユータ、3……シヤフト、
4……カム、7……ブレーカプレート、8……遠
心式進角装置、9……ウエイト台、11……フラ
イウエイト、13……ガバナばね、12……タイ
ミングレバー、19,19′……ダンパー機構、
16,16′……シリンダ、16a,16b,1
6a′,16b′……シリンダ室、18,18′……
ピストン、17,17′……オリフイス、20,
20′……逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関の点火時期又は燃料噴射時期を内燃機
    関の回転数に応じて進角制御する遠心式進角装置
    において、そのフライウエイトにガバナばねを設
    けると共に、フライウエイトと、該フライウエイ
    トを回動自在に枢着したウエイト台との間に、空
    気又は油等の流体を充填したシリンダと該シリン
    ダ内に摺動自在に嵌挿したピストンとを有する流
    体式のダンパー機構を設け、該ダンパー機構に、
    そのシリンダにおける両シリンダ室の相互間を連
    通するオリフイスを設けると共に、前記フライウ
    エイトがガバナばねにて戻り運動するときのみ、
    前記両シリンダ室の相互間を連通するように開作
    動する逆止弁を設けたことを特徴とする内燃機関
    の遠心式進角装置。
JP1979172144U 1979-12-11 1979-12-11 Expired JPS6229660Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979172144U JPS6229660Y2 (ja) 1979-12-11 1979-12-11

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JP1979172144U JPS6229660Y2 (ja) 1979-12-11 1979-12-11

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Publication Number Publication Date
JPS5688962U JPS5688962U (ja) 1981-07-16
JPS6229660Y2 true JPS6229660Y2 (ja) 1987-07-30

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