JPH04130514U - ドアガラスランの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内周にフランジを有するドアフレームにドア
ガラスランを取付ける構造において、ドアガラスランの
取付位置や方向にバラツキのない取付構造とすることを
目的とする。 【構成】 ドアガラスラン３を、フランジ１４に取付け
るトリム４と別体とし、ドアフレーム１のフランジ１４
よりも車外側の内周面にフレームモール５を取付け、こ
のフレームモール５にドアガラスラン３を嵌着する取付
構造とする。 【効果】 方向や長さにバラツキが生じやすいフランジ
１４とは独立にドアガラスラン３を取付けるので、フラ
ンジ１４の影響がなくドアガラスラン３を所定の位置、
方向に取付けることができ、ドアガラスラン３のシール
性能およびドアガラス７の閉荷重を安定化することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車ドアのドアフレームの内周に沿って取付けられて、ドアガラス の外周縁とドアフレームとの間をシールするドアガラスラン、特にプレスドアの ドアフレームに取付けられるドアガラスランの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３および図４に示すように、プレスドアのドアフレーム１は、ドア外板１１ と一体プレス成形したドアフレーム外板１２に、別にプレス成形したドアフレー ム内板１３を、その先端縁をドアフレーム外板１２とでヘミングし、下端フラン ジをドアフレーム外板１２の下端フランジにスポット溶接して一体のフランジ１ ４とすることにより形成している。

【０００３】 そして、トリム４と一体成形したドアガラスラン（以下、単にガラスランとい う）３を、トリム４を上記フランジ１４に嵌着することにより、ドアフレーム２ に取付けている（実開昭６３−５４５１３号）。なお、７はドアガラスである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このようにフランジ１４およびトリム４を介してドアフレーム１に取付けられ たガラスラン３において、取付位置や傾斜角度に不可避的にバラツキが生じる。 かかるバラツキはガラスラン３のシール性能や、ドアガラス７の閉荷重に影響す る。

【０００５】 そこで本考案は、ガラスランの取付傾斜角度や位置が一定で、所定のシール性 能やドアガラス閉荷重が確保されるガラスランの取付構造を提供することを課題 としてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は、プレス成形のバラツキや、ドアフレームの内外板のフランジを重ね 合せてスポット溶接するときの位置ずれ等で、フランジ１４の傾きや長さにバラ ツキが生じ、このバラツキがガラスラン３の傾きや位置のバラツキの主たる原因 となっていることに着目してなされたものである。

【０００７】 しかして本考案は、従来は一体としていたガラスラン３とトリム４を別体とし 、トリム４のみをフランジ１４に取付け、フランジ１４とは別にドアフレーム１ に取付けたフレームモール５にガラスラン３を取付け、これにより、フランジ１ ４の傾きや長さのバラツキのガラスラン３に対する影響をなくしたものである。

【０００８】

【実施例】

図１に示すドアフレーム１において、内周側にはドアフレーム外板１２の下端 フランジと、ドアフレーム内板１３の下端フランジとをスポット溶接して一体化 したフランジ１４が突出している。フランジ１４には断面Ｕ字形のトリム４が取 付けてある。トリム４には車内側の側面にひれ状のカバー部４１が形成してある 。

【０００９】 ドアフレーム１のフランジ１４よりも車外側の内周面には、チャンネル状のフ レームモール５が開口側を下方として、クリップ６により固着してある。そして このフレームモール５にガラスラン３が嵌着してある。

【００１０】 ガラスラン３は、フレームモール５に嵌合する断面形状をなす本体部３１と、 本体部３１の上部に形成したチューブ状のシール部３２と、本体部３１の車内側 の下端から伸び出すシールリップ３３を備えている。シール部３２のシール壁３ ２０およびシールリップ３３はスポンジゴムよりなり、他はソリッドゴムよりな る。フレームモール５に嵌入された本体部３１は、車外側および車内側の側面に 形成した凹所において、フレームモール５の両端に係着される。しかしてドアガ ラス７が上昇して閉じられるとき、シール部３２のシール壁３２０がドアガラス ７により押し上げられてドアガラス７の先端を包み込むようにしてシールされる 。

【００１１】 図２は他の実施例を示すもので、トリム４Ａは断面Ｌ字形の板材からなり、上 面中央に形成した突起４２がＳ字形のクリップ４３によりドアフレーム１のフラ ンジ１４に固定されている。他の構造は実質的に先の実施例と同じである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案では、ガラスラン３は、ドアフレーム１のフランジ１４の方向や長さの バラツキの影響を受けない取付けとしてあり、フレームモール５は、その取付位 置や方向に微少のバラツキがあったとしても、フランジ１４において不可避的に 生じるバラツキ範囲よりも遙かに小さいから、ガラスラン３は所定のシール性能 が得られ、ドアガラス７の閉荷重を所定値とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示すもので、図３のＡ
−Ａ線に沿う位置での断面図である。

【図２】本考案の第２の実施例を示すもので、図３のＡ
−Ａ線に沿う位置での断面図である。

【図３】自動車ドアの正面図である。

【図４】従来のドアガラスラン取付構造を示すもので、
図３のＡ−Ａ線に沿う位置での断面図である。

【符号の説明】

１ ドアフレーム １４ フランジ ３ ドアガラスラン ４ トリム ５ フレームモール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車ドアのドアフレームの内周面から
   突出するフランジにはトリムを装着し、フランジよりも
   車外側のドアフレームの内周面にはチャンネル状のフレ
   ームモールを取付け、該フレームモールに上記トリムと
   は別体のドアガラスランを嵌着したことを特徴とするド
   アガラスランの取付構造。