JPH04130163U - 局内用光ケーブルコネクタ引き抜き工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、装着されたコネクタ間の間隔が狭く
とも、局内用光ケーブルコネクタをパッケージ装置から
容易に引き抜ける工具を提供することを目的とする。 【構成】本考案の引き抜き工具は、鋼材等でピンセット
形状に形成され、基端部１０、操作部（握り部）１２及
び先端把持部１３で構成され、局内用光ケーブルコネク
タの筒部３ａに合致する丸溝１４が設けられている。こ
の引き抜き工具の丸溝１４で該局内用光ケーブルコネク
タ１のつば５を引っ掛け、容易に引き抜きでる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ディジタル交換機のパッケージ装置等から局内用光ケーブルコネク タを引き抜く工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ディジタル交換機の建設工事、保守等でパッケージ装置から局内用光 ケーブルコネクタを引き抜く特別な工具がなく、直接、手で該局内用光ケーブル コネクタを引き抜いていた。 図５（ａ）には、パッケージ装置に局内用光ケーブルコネクタが装着された状 態を示す。

【０００３】 この局内用光ケーブルコネクタ１は、パッケージ装置２に挿入される可動部３ と、パッケージ装置１に装着固定させるロック機構を解除し、前記局内用光ケー ブルコネクタ２の引き抜きを可能にするロック片４と、つば５と、入出力線とな る光ケーブル６とで構成されている。この装着状態は、パッケージ装置１に局内 用光ケーブルコネクタ２の可動部３が挿入され、ロック片４がパッケージ装置１ から浮いた状態で装着されている。 図５（ｂ）には、前記パッケージ装置２から局内用光ケーブルコネクタ１を直 接手で引き抜く、従来の手法を示す。

【０００４】 まず局内用光ケーブルコネクタ１のロック片４を指先で強く前記パッケージ装 置２側に押し込むと、ロックが外れ、隙間ａができる。この状態のまま、つば５ を指で持ち、局内用光ケーブルコネクタ１を強く引き抜いている。

【０００５】 また、局内用光ケーブルコネクタ１をパッケージ装置２に装着する際は、図４ に示すように、局内用光ケーブルコネクタ１を押し込むと装着固定されるため、 作業性は問題とはならない。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述したような局内用光ケーブルコネクタ１を直接手で引き抜く従来 の手法は、一般に狭い範囲内に局内用光ケーブルコネクタ１が複数装着されるこ とから、それぞれの間隔が狭くなり、指が入りにくく、引き抜くための十分な力 がロック片やつばに加えられず作業性が悪かった。

【０００７】 そこで本考案は、装着されたコネクタ間の間隔が狭くとも、局内用光ケーブル コネクタをパッケージ装置から容易に引き抜ける工具を提供することを目的とす る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するために、基端部と、該基端部の反対側に可撓性を 有するように設られ、互いに噛み合うときに所定コネクタの外径に合致する丸溝 を形成する一対の先端把持部と、該先端把持部が噛み合うように操作する操作部 とで構成されるピンセット形状に形成された局内用光ケーブルコネクタ引き抜き 工具が提供される。

【０００９】

【作用】

以上のような構成の局内用光ケーブルコネクタ引き抜き工具によれば、局内用 光ケーブルコネクタの形状に合致して把持し、引き抜きが確実にされる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。 図１に本考案に係る第１実施例の局内用光ケーブルコネクタ引き抜き工具（以 下、引き抜き工具と称する）の構成を示し、説明する。

【００１１】 この引き抜き工具１１は、鋼材等でピンセット形状に形成され、基端部１０、 操作部（以下、握り部と称する）１２及び先端把持部１３で構成される。前記先 端把持部１３には、正面から見ると、局内用光ケーブルコネクタを挟んだときに 、その筒部３ａに合致するように、丸溝１４が設けられている。

【００１２】 図１（ａ）は、前記引き抜き工具の未使用時の形状を示し、同図（ｂ）は、使 用時の形状を示す。使用される際には、前記握り部１２を手で握り、矢印ｍのよ うな圧力を加えて挟み、前記丸溝１４を噛み合わせる。また同図（ｃ）は、前記 引き抜き工具を上から見た平面図である。 図２を参照して、このような引き抜き工具を用いて、局内用光ケーブルコネク タを引き抜く手順について説明する。

【００１３】 図２（ａ）に示すように、パッケージ装置２に装着された局内用光ケーブルコ ネクタ１のロック片４を引き抜き工具１１の先端把持部１３でパッケージ装置２ 側に押し込む。

【００１４】 そして同図（ｂ）に示すように、前記局内用光ケーブルコネクタ１の筒部３ａ を引き抜き工具１１の先端把持部１３で挟むようににぎり面１２をにぎり、筒部 ３ａと先端把持部の丸溝１４を噛み合わせる。

【００１５】 次に同図（ｃ）に示すように、引き抜き工具１１を握りながら手前に引くと先 端把持部１３が、前記局内用光ケーブルコネクタ１のつば５に引っかかり、該局 内用光ケーブルコネクタ１をパッケージ装置２から引き抜くことができる。 図３には、引き抜き工具１１を使用して実際に手で引き抜く状態を示す。

【００１６】 このように引き抜き工具１１を使用することにより、「指先が他の局内用光ケ ーブルコネクタや他種コネクタ等に触れて怪我をする恐れがある」、「指先が滑 って、局内用光ケーブルコネクタを引き抜けない」「装着する各局内用光ケーブ ルコネクタ間の間隔が狭く、指先でロック片を容易に動かせない」等の問題が解 決し、作業の効率と怪我等に対する安全性が高くなった。

【００１７】 また、引き抜き工具１１の先端把持部１３を全体的にゴムや樹脂等の保護材で 包み込み局内用光ケーブルコネクタの筒部３ａに傷をつけないようにしてもよい 。

【００１８】 以上詳述したように、本考案の局内用光ケーブルコネクタ引き抜き工具は、小 型軽量であり、引き抜き作業の操作が簡単である。さらにパッケージ装置から引 き抜く力が局内用光ケーブルコネクタのみに十分加えられ、確実に抜くことがで きる。また引き抜く際に光ケーブルに触れないため、余分な力が光ケーブル自体 に加わらず、局内用光ケーブルコネクタの損傷を防ぐことができる。

【００１９】 さらに本実施例では、ピンセット形状の引き抜き工具としたが、この形状に限 定されず、例えば、Ｌ形の引き抜き工具でもよく、Ｌ形の長辺部を握り部分とし 、短辺部を引き抜き部分とすると、前記引き抜き部分の外側にロック片を押し込 むためのロック片の径以上の切り込みと、その奥で折曲げ側につばを引っ掛ける ための筒部の径の切り込みとの２段切り込みを設けて、局内用光ケーブルコネク タを引き抜いても良い。

【００２０】 また本考案は、前述した実施例に限定されるものではなく、引き抜き工具自体 に、例えば強度的に絶え得る強化プラスチックのような部材で、全体を形成して も良く、他にも考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であるこ とは勿論である。

【００２１】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案の引き抜ける工具によれば、装着されたコネクタ間 の間隔が狭くとも、局内用光ケーブルコネクタをパッケージ装置から容易に引き 抜くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１に本考案に係る第１実施例の引き抜き工具
の構成を示す。

【図２】図２は図１に示した引き抜き工具を用いて局内
用光ケーブルコネクタを引き抜く手順について示す図で
ある。

【図３】図３は引き抜き工具１１を使用して実際に手で
引き抜く状態を示す図である。ク片挿入

【図４】図４は局内用光ケーブルコネクタを押し込み装
着する状態を示す図である。

【図５】図５（ａ）は局内用光ケーブルコネクタがパッ
ケージ装置に装着された状態を示す図であり、図５
（ｂ）は、従来の直接的に手によって局内用光ケーブル
コネクタを引き抜いく状態を示す図である。

【符号の説明】

１…局内用光ケーブルコネクタ、２…パッケージ装置、
３…可動部、３ａ…筒部、４…ロック片、５…つば、６
…光ケーブル、１０…基端部、１１…引き抜き工具、１
２…操作部（握り部）、１３…先端把持部、１４…丸
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基端部と、該基端部の反対側に可撓性を
   有するように設られ、互いに噛み合うときに所定コネク
   タの外径に合致する丸溝を形成する一対の先端把持部
   と、該先端把持部が噛み合うように操作する操作部とで
   構成されるピンセット形状に形成された局内用光ケーブ
   ルコネクタ引き抜き工具。