JPH04129839U - エンジンクーラント用コンデンスタンク - Google Patents
エンジンクーラント用コンデンスタンクInfo
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- JPH04129839U JPH04129839U JP3634891U JP3634891U JPH04129839U JP H04129839 U JPH04129839 U JP H04129839U JP 3634891 U JP3634891 U JP 3634891U JP 3634891 U JP3634891 U JP 3634891U JP H04129839 U JPH04129839 U JP H04129839U
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- Japan
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- condensation tank
- coolant
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- eaves
- tank
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Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンデンスタンク内の蒸気を効率的に冷却し
て凝縮させ、以てクーラント消費量の低減を可能とする
エンジンクーラント用コンデンスタンクを提供する。 【構成】 9は螺旋状の庇であり、コンデンスタンク1
の内部に一体的に形成されている。庇9は内側部分が下
方に傾斜しており、コンデンスタンク1の壁面との間に
蒸気が滞留されるようになっている。コンデンスタンク
1に流入した蒸気11は先ず下方部分の庇9に受けとめ
られ、しかる後に後螺旋状の軌跡を描いて徐々に上方に
移動してゆく。したがって、蒸気11は一気に液面に達
することなく、かなりの時間クーラント10内に滞留
し、クーラント10により次第に冷却されて液面に到る
までに殆ど凝縮してしまうのである。
て凝縮させ、以てクーラント消費量の低減を可能とする
エンジンクーラント用コンデンスタンクを提供する。 【構成】 9は螺旋状の庇であり、コンデンスタンク1
の内部に一体的に形成されている。庇9は内側部分が下
方に傾斜しており、コンデンスタンク1の壁面との間に
蒸気が滞留されるようになっている。コンデンスタンク
1に流入した蒸気11は先ず下方部分の庇9に受けとめ
られ、しかる後に後螺旋状の軌跡を描いて徐々に上方に
移動してゆく。したがって、蒸気11は一気に液面に達
することなく、かなりの時間クーラント10内に滞留
し、クーラント10により次第に冷却されて液面に到る
までに殆ど凝縮してしまうのである。
Description
【0001】
本考案は、自動車等の冷却装置に用いられるエンジンクーラント用コンデンス
タンクに関する。
【0002】
自動車用の冷却装置では、クーラントの消費低減を図ったり、安定した冷却性
能を得るために、コンデンスタンクが設けられることが多くなってきている。
図6に示すように、コンデンスタンク1はエンジンルーム2内の側面等に配置
され、ラジエタ3上面のラジエタキャップ取付部4とコンデンスタンクホース5
により接続されている。図中、6はコンデンスタンクキャップ7に接続されたオ
ーバフローホースであり、その端部は大気に開放されている。エンジン8の始動
後に暖機が進むとクーラントは熱により膨張してラジエタ3から溢出し、コンデ
ンスタンクホース5を経由してコンデンスタンク1に流入する。コンデンスタン
ク1内に貯留されたクーラントは走行中に冷却・凝縮され、エンジン停止後にお
ける冷却系の温度低下に伴ってコンデンスタンク1からラジエタ3に還流する。
【0003】
近年、自動車用エンジンでは過給機を用いたり吸排気系をマルチバルブ化する
こと等によって高出力化が進められており、運転時の発熱量が従来のものに較べ
て格段に多くなっている。その結果、高速運転時等にはラジエタ3から溢出する
クーラントの温度が上昇する一方でその溢出量も増大し、コンデンスタンク1内
の温度が非常に高くなる事態が生じていた。そして、コンデンスタンク1内でク
ーラントが大量に蒸発したりあるいは液相のクーラントが体積膨張を起こしてオ
ーバフローホース6から大気中に放出され、コンデンスタンク1としての機能が
十分に発揮できなくなることがあった。特にエンジン8を停止した直後のホット
ソーク時には、ウォータジャケット内でクーラントが沸騰することによって大量
の蒸気がコンデンスタンク1内に流入し、凝縮が行われないままオーバフローホ
ース6から大気中に放出されてクーラントの消費量を増大させる要因となってい
た。これらの問題を解決するために、コンデンスタンク1に専用の冷却ファンを
設置して蒸気の凝縮を行う方法も考えられたが、この方法では騒音の発生や電力
消費が多大になる等の不具合が生じる他、エンジンルーム2内の雰囲気温度が高
いために十分な冷却を期待できない難点もあった。
本考案は上記状況に鑑みなされたもので、コンデンスタンク内の蒸気を効率的
に冷却して凝縮させ、以てクーラント消費量の低減を可能とするエンジンクーラ
ント用コンデンスタンクを提供することを目的とする。
【0004】
そこで本考案ではこの課題を解決するために、ラジエタからの溢出クーラント
の貯留および凝縮に供されるコンデンスタンクであって、その内部に蒸気を滞留
させるための庇を形成したことを特徴とするエンジンクーラント用コンデンスタ
ンクを提案するものである。
【0005】
コンデンスタンクに流入したクーラントの蒸気は、庇に滞留している間にコン
デンスタンク内の液相のクーラントにより冷却されて凝縮し、大気中へ放出され
難くなる。
【0006】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1には本考案に係るエンジンクーラント用コンデンスタンクの第1実施例の
斜視を示し、図2には同縦断面を示してある。
これらの図において、9は螺旋状の庇であり、コンデンスタンク1の内部に一
体的に形成されている。庇9は内側部分が下方に傾斜しており、コンデンスタン
ク1の壁面との間に蒸気が滞留されるようになっている。また、庇9の下面には
、図3に拡大断面を示すように、鋸歯状の凹凸9aがラジアル方向に形成されて
いる。尚、一般にコンデンスタンク1はPP(ポリプロピレン)材等の射出成形
品であり、庇9の一体成形は比較的容易に行える。
【0007】
エンジン8が始動し通常運転状態になると、ラジエタ3内やエンジン8内の図
示しない循環経路に充満していたクーラント10は熱により膨張し、コンデンス
タンクホース5からコンデンスタンク1内に溢出する。次いで、エンジン8停止
後のホットソーク時には、前述したように大量の蒸気11がコンデンスタンク1
に流入してくる。ところが、本実施例ではコンデンスタンク1内に庇9が形成さ
れているため、図2に示すように、蒸気11は先ず下方部分の庇9に受けとめら
れ、しかる後に後螺旋状の軌跡を描いて徐々に上方に移動してゆく。したがって
、蒸気11は一気に液面に達することなく、かなりの時間クーラント10内に滞
留するのである。特に、本実施例では庇9の下面に凹凸9aが形成されているた
め、図3に示すように、蒸気11の気泡はこの凹凸9aにより引っ掛かりながら
上昇し、クーラント10内での滞留時間を長くしている。そして、コンデンスタ
ンク1内のクーラント10は比較的低温であるため、蒸気11は次第に冷却され
、液面に到るまでに殆ど凝縮してしまうのである。
【0008】
図4には本考案に係るエンジンクーラント用コンデンスタンクの第2実施例の
斜視を示し、図5には同縦断面を示してある。
これらの図において、9は板状の庇であり、左右から互い違いに突出した状態
で、コンデンスタンク1の内部に5枚形成されている。本実施例の庇9も内側部
分が下方に向けて傾斜しており、コンデンスタンク1の壁面との間に蒸気が滞留
するようになっている。
【0009】
本実施例では、コンデンスタンクホース5から流入してきた蒸気11は、先ず
最下方の庇9に捕捉されてその下部に滞留する。滞留された蒸気11は、第1実
施例とは異なり、上方に移動することなくその部位で冷却されて凝縮する。そし
て、最下方の庇9から溢れたりあるいは捕捉されなかった蒸気11は順次上方の
庇9に捕捉され、その下部に滞留している間に凝縮するのである。本実施例でも
、5枚の庇9に滞留している間に、蒸気11は周囲のクーラント10により冷却
され、液面に到るまでに殆ど凝縮してしまうことが確認された。
【0010】
以上で、具体的実施例の説明を終えるが、本考案の態様はこの実施例に限るも
のではない。例えば、庇9の形状を円盤状としてコンデンスタンク1内に復数枚
収納するようにしてもよいし、コンデンスタンク1と庇9とを別体で製作した後
に一体化するようにしてもよい。また、上述の実施例は本考案を通常の冷却シス
テムに用いられるコンデンスタンク1に採用したものであるが、蒸気発生量が多
い沸騰冷却システム用のコンデンスタンクにも本考案は好適である。
【0011】
本考案に係るエンジンクーラント用コンデンスタンクによれば、コンデンスタ
ンクの内部に蒸気を滞留させるための庇を形成するようにしたため、周囲のクー
ラントにより冷却されて蒸気が徐々に凝縮し、大気中へのその放出が防止される
という効果を奏する。
【図1】本考案に係るエンジンクーラント用コンデンス
タンクの第1実施例を示す斜視図である。
タンクの第1実施例を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の縦断面図である。
【図3】第1実施例の庇の拡大断面図である。
【図4】本考案に係るエンジンクーラント用コンデンス
タンクの第2実施例を示す斜視図である。
タンクの第2実施例を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の縦断面図である。
【図6】従来のコンデンスタンクが設置されたエンジン
ルームの平面図である。
ルームの平面図である。
1 コンデンスタンク
2 エンジンルーム
3 ラジエタ
5 コンデンスタンクホース
6 オーバフローホース
8 エンジン
9 庇
10 クーラント
11 蒸気
Claims (1)
- 【請求項1】 ラジエタからの溢出クーラントの貯留お
よび凝縮に供されるコンデンスタンクであって、その内
部に蒸気を滞留させるための庇を形成したことを特徴と
するエンジンクーラント用コンデンスタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3634891U JPH04129839U (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | エンジンクーラント用コンデンスタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3634891U JPH04129839U (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | エンジンクーラント用コンデンスタンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129839U true JPH04129839U (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=31918302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3634891U Pending JPH04129839U (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | エンジンクーラント用コンデンスタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04129839U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160146093A1 (en) | 2014-11-20 | 2016-05-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Radiator reservoir tank and radiator structure |
JP2017210913A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 株式会社Subaru | 冷却液タンク |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59182747A (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-17 | Yokogawa Hewlett Packard Ltd | プリントヘッドのキャビテーション損傷防止構造 |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP3634891U patent/JPH04129839U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59182747A (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-17 | Yokogawa Hewlett Packard Ltd | プリントヘッドのキャビテーション損傷防止構造 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160146093A1 (en) | 2014-11-20 | 2016-05-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Radiator reservoir tank and radiator structure |
JP2016098701A (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-30 | トヨタ自動車株式会社 | ラジエータ用リザーバタンク及びラジエータ構造 |
US10590832B2 (en) | 2014-11-20 | 2020-03-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Radiator reservoir tank and radiator structure |
DE102015119940B4 (de) | 2014-11-20 | 2023-09-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Kühlervorratsbehälter und Kühlerstruktur |
JP2017210913A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 株式会社Subaru | 冷却液タンク |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970610 |