JP3332429B2 - 二重槽式極低温流体用排液槽 - Google Patents

二重槽式極低温流体用排液槽

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロケット発射装置等に
付属する極低温流体(液体水素、液体酸素等)を使用す
る各種試験設備等として適用される二重槽式極低温流体
用排液槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の極低温流体用排液槽においては、
(a)、(b)に示すようにドレンアウトされた極
低温流体は排出管01により排液槽02内に導かれ、排
液槽02の外壁及び受熱フィン04により大気との熱交
換が行われて気化し、逃気管03の気化ガス放出穴07
より放出されていた。
【0003】上記排液槽02の容量は、極低温流体の排
出流量の最大時において、極低温流体が気化する前に逃
気管03の気化ガス放出穴07より流出することのない
ような容量に設計されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の極低温流体用排
液槽においては、使用頻度の多い定常の排出流量時は、
排液槽液位が最大排出流量時の約50〜60%程度であ
り、排液槽外壁の熱交換面積を十分有効に活用すること
ができなかった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するため、排出
流量最大時にも排液槽より極低温流体の流出がなく、定
常の排出流量時の貯留液量に対して排液槽外壁熱交換部
と極低温流体との接触面積を増やし、気化放出時間を短
縮することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、極低温
流体を気化放出する排液槽において、下部側壁に排出管
が接続されると共に上部に気化ガス放出穴が設けられ
側壁外面に受熱フィンを備えた外槽、同外槽内に設け
られ、底部に大気が流入する通気穴を有すると共に上部
に開口部を備えて同外槽との間に竪方向に延びる極低温
流体の貯留空間を形成する内槽と、同内槽の側壁外面と
上記外槽の側壁内面に接合された伝熱板を備えたことを
特徴としている。
【0007】(2)本発明は、上記発明(1)に記載の
二重槽式極低温流体用排液槽において、上記内槽の側壁
内面に設けられた熱フィンを備えたことを特徴として
いる。
【0008】(3)本発明は、上記発明(2)に記載の
二重槽式極低温流体用排液槽において、上記内槽の上部
の開口部に、前記極低温流体が内槽内に流入しないよう
上方に向けて設けられた首部を備えたことを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】上記発明(1)において、排出管により供給さ
れた極低温流体は、外槽と内槽の間に貯留された後、気
化して気化ガス放出穴より放出される。
【0010】本発明においては、極低温流体が外槽とそ
の内側に設けられた内槽との間の竪方向に延びる貯留空
に貯留され、外槽の外面に受熱フィンが、また、内槽
と外槽の間には伝熱板が設けられ、受熱フィン等を介し
大気中より外槽に供給された熱は伝熱板を介して内槽
にも伝達され、かつ、大気が流入する通気穴により内槽
が加熱されるため、従来の装置に比べて熱交換部面積が
増加し、極低温流体の気化スピードの向上が可能とな
る。
【0011】上記発明(2)は、定常流量時と最大流量
時における極低温流体の流量差が小さい場合に有効なも
のであり、本発明においては、内槽は内面に受熱フィン
が設けられ、通気穴より流入する大気により同受熱フィ
ン等を介して直接加熱されるため、その加熱効果を上記
発明(1)より更に高めることができる。
【0012】上記発明(3)においては、前記極低温流
体が流入しないように内槽の上部に首部を設けているた
め、極低温流体の定常流量時と最大流量時との間におけ
る流量差が大きい場合にも、内槽内に極低温流体がオー
バーフローすることがなく、上記発明(2)と同様の効
果を得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例を図1(a)、(b)に
示す。図1(a)、(b)に示す本実施例は、上部に逃
気管3を介して気化ガス放出穴7が設けられ側壁外面に
受熱フィン4が設けられた外槽2、同外槽2内に設けら
れ上部に開口部5aを有し下部に外部と連通する通気穴
5bが設けられた内槽5、同内槽5の側壁外面と上記外
槽2の側壁内面との間に設けられた内槽伝熱板6、およ
び上記外槽2の下部に接続され同外槽2と上記内槽5の
間に形成された空間に連通する排出管1を備えている。
【0014】上記において、排液10は排出管1を介し
て外部から供給され、外槽2内に貯留された後、気化し
て気化ガス放出穴7より放出されるが、上記外槽2内に
は内槽5が設けられ、排液10は内槽5と外槽2の間に
貯留されるため、従来の装置に比べて同液量でより高い
液位を確保することができる。
【0015】また、内槽5と外槽2の間に流入した極低
温流体の排液10は、その冷熱が内槽伝熱板6を介して
又は直接外槽2に伝達され、受熱フィン4と大気との間
で熱交換が行われ、また、内槽5へ伝達されて内槽5内
面と通気穴5bより流入する空気11との間で熱交換が
行われるため、従来の装置に比べて熱交換部面積が増大
し、排液10の気化スピードを増加させることができ
る。
【0016】本発明の第実施例を図(a)、(b)
により説明する。図(a)、(b)に示す本実施例
は、前記図1に示す第1実施例について、内槽5の内面
に受熱フィン8を設けたものである。
【0017】そのため、本実施例の場合は、前記第1実
施例に比べて内槽5側の熱交換部面積が増加するため、
第1実施例よりも更に熱交換効率を向上させることがで
きる。
【0018】本発明の第実施例を図により説明す
る。図に示す本実施例は、前記図(a)、(b)に
示す第実施例について、内槽5の上部に首部9を設
け、上部開放端を気化ガス放出穴7の近傍まで高くして
いる。
【0019】そのため、本実施例においては、最大流量
時に、気化前の極低温流体である排液10が内槽5内面
を通じて外部へ流出するのを首部9により防止すること
ができ、前記第実施例の効果に加えて、定常流量時と
最大流量時の間で極低温流体の流量差が大きい場合にも
適用可能である。
【0020】なお、外槽5の大きさにより、内槽5と首
部9に一体の細径の直管を適用する場合もある。
【0021】
【発明の効果】本発明の二重槽式極低温流体用排液槽
は、外槽と内槽により形成された二重構造とし、外槽と
内槽の間には伝熱板を設け、外槽と内槽の間に排液であ
る極低温流体を供給して貯留し、この極低温流体を外槽
及び外槽より伝熱板を介して内槽に供給された大気の熱
により加熱して気化させるものとすることによって、従
来の装置に比べて熱交換部面積を増加させ、極低温流体
の気化スピードの向上を可能とし、装置の小型化による
製作費の低減を可能とする。
【0022】また、内槽の下部に通気穴を設け、内槽内
面に受熱フィンを設けて内槽の大気による直接加熱を可
能とすることによって、一層の気化スピードの向上を可
能とする。更に、内槽の上部に首部を設け、極低温流体
の定常流量時と最大流量時の間における流量差が大きい
場合についても対応可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の説明図で、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のA−A矢視図である。
【図2】本発明の第実施例の説明図で、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のB−B矢視図である。
【図3】本発明の第実施例の縦断面図である。
【図4】従来の装置の説明図で、(a)は縦断面図、
(b)は(a)のC−C矢視図である。
【符号の説明】
1 排出管 2 外槽 3 逃気管 4 受熱フィン 5 内槽 5a 開口部 6 伝熱板 7 気化ガス放出穴 8 受熱フィン 9 首部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 9/02 B65D 90/00 B64G 1/40 F28F 13/00 F28D 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温流体を気化放出する排液槽におい
    て、下部側壁に排出管が接続されると共に上部に気化ガ
    ス放出穴が設けられ、側壁外面に受熱フィンを備えた
    、同外槽内に設けられ、底部に大気が流入する通気
    穴を有すると共に上部に開口部を備えて同外槽との間に
    竪方向に延びる極低温流体の貯留空間を形成する内槽
    と、同内槽の側壁外面と上記外槽の側壁内面に接合され
    た伝熱板を備えたことを特徴とする二重槽式極低温流体
    用排液槽。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二重槽式極低温流体用
    排液槽において、上記内槽の側壁内面に設けられた
    フィンを備えたことを特徴とする二重槽式極低温流体用
    排液槽。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の二重槽式極低温流体用
    排液槽において、上記内槽の上部の開口部に、前記極低
    温流体が内槽内に流入しないように上方に向けて設けら
    れた首部を備えたことを特徴とする二重槽式極低温流体
    用排液槽。
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