JPH0116945Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0116945Y2
JPH0116945Y2 JP17743084U JP17743084U JPH0116945Y2 JP H0116945 Y2 JPH0116945 Y2 JP H0116945Y2 JP 17743084 U JP17743084 U JP 17743084U JP 17743084 U JP17743084 U JP 17743084U JP H0116945 Y2 JPH0116945 Y2 JP H0116945Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
header
heat transfer
condensing
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17743084U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6196166U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17743084U priority Critical patent/JPH0116945Y2/ja
Publication of JPS6196166U publication Critical patent/JPS6196166U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0116945Y2 publication Critical patent/JPH0116945Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、気化と凝縮における熱の授受を利用
して高温部から低温部へ熱を伝達する熱交換器に
関し、特にヒートパイプ式熱交換器に関する。
〔従来の技術〕
一般に分離形のヒートパイプ式熱交換器は、第
5図に示すように、低温例凝縮部10と高温側蒸
発部20とからなり、この凝縮部10と蒸発部2
0にはそれぞれ上部ヘツダ11,21と下部ヘツ
ダ12,22が設けられている。この上部ヘツダ
11,21と下部ヘツダ12,22との間には、
複数の伝熱管13,23が垂直に配列されてい
る。また前記凝縮部10と蒸発部20とは蒸気連
絡管14と液戻り管24とによりループ状に連結
されている。また前記蒸発部伝熱管23の一部と
蒸発部下部ヘツダ22および液戻り管24には、
作動液15が充填している。
したがつて、作動液15は蒸発部伝熱管23内
で気化し、熱を含んだ蒸気として蒸気部上部ヘツ
ダ21から蒸気連絡管14をへて低温側凝縮部1
0に流動する。この蒸気は低温側凝縮部10で冷
されて凝縮し液化する。この液化した作動液15
は、凝縮部伝熱管13から凝縮部下部ヘツダ12
をへて凝縮液戻り管24に流出し、上記サイクル
を繰り返すものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしこのようなヒートパイプ式熱交換器で
は、伝熱管が垂直に配列されているので、伝熱面
外面に付着したダスト等を除去するためには圧縮
空気または蒸気を噴射するスートブロワ方式を用
いるしかなく、この方式では動力費または燃料費
がかさみ、さらに均一にダストを除去する効果が
少ないという欠点があつた。また蒸発部伝熱管の
一部には、作動液が充填しているため気化効率が
低下し、ヒートパイプ本来の優れた伝熱効果が阻
外されていた。さらに蒸発部の熱伝達を安定的に
行なわせるためには、蒸発部伝熱管の液レベル制
御が必要であり、このために場合によつては液戻
り管に循環ポンプをつけることが必要となる等の
問題点があつた。
本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、
ダストの除去作業における動力費を減らし、ウイ
ツクによる毛細管現象を利用して常に作動液が蒸
発部内面を浸透するようにし、蒸発部と凝縮部と
を分離することによつてダクトの引き回わしをな
くすヒートパイプ式熱交換器を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、複数の管列を同一方向に傾斜させ上
下一対のヘツダで連結して凝縮部と蒸発部とを構
成し、蒸発部上部ヘツダ内に作動液を均等に分配
する液分配管を設け、該液分配管と凝縮部下部ヘ
ツダおよび蒸発部上部ヘツダと凝縮部上部ヘツダ
とを連結するとともに蒸発部管内からウイツクを
突出させ該ウイツクを蒸発部下部ヘツダ内に溜つ
ている作動液に浸すことを特徴とする。
〔作用〕
よつて本考案は、作動液を各蒸発部伝熱管に均
等に分配し、ウイツクの毛細管現象を利用して作
動液が傾斜した蒸発部伝熱管内面を常に浸透する
ので高温ガスに対して該作動液の気化効率を高め
ている。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図乃至第4図の図面によ
り詳細に説明する。
第1図、第2図は本考案によるヒートパイプ式
熱交換器の構成図とその矢視図で、30は凝縮部
で、この凝縮部30には複数の伝熱管31が上部
ヘツダ32と下部ヘツダ33との間に水平に対し
て3度〜90度傾斜して配設されており、これらが
階層をなして独立して構成されている。前記上部
ヘツダ32には、ベント弁34と安全弁35とが
それぞれ連結されている。ベント弁は作動液の充
填または伝熱管内に発生し得る不凝縮ガスの放出
に使用する。
40は蒸発部で、この蒸発部40には複数の蒸
発部伝熱管41が上部ヘツダ42と下部ヘツダ4
3との間に水平に対して3度〜10度傾斜して配設
されており、これらが凝縮部30と同数の階層で
構成されている。前記上部ヘツダ42には、複数
のノズル44を有する液分配管45が内設されて
おり、このノズル44は液分配管45からの凝縮
液を伝熱管41に均等に分配できるように配置さ
れている。また、下部ヘツダ43には、作動液交
換時に該液を抜きとるドレン弁46が連結されて
いる。
前記凝縮部下部ヘツダ33は、蒸発部上部ヘツ
ダ42より上方に設置され、この凝縮部下部ヘツ
ダ33と蒸発部上部ヘツダ42とは、液戻り管3
6によつて連結されている。また前記蒸発部上部
ヘツダ42は、蒸気連絡管47によつて凝縮部上
部ヘツダ32に連結されている。
第3図は、第2図における蒸発部の拡大断面図
で、ノズル44を有する液分配管45を内設した
蒸発部上部ヘツダ42と下部ヘツダ43とは、溶
接等により伝熱管41に連結し、この伝熱管41
の外側には作動液の気化効率を高めるため複数の
フイン48が垂設されており、内側には網または
繊維状のウイツク49が周設されている。このウ
イツク49は下部ヘツダ43内に張り出し、該下
部ヘツダ43内に溜まつている作動液50に浸漬
している。
第4図は、第2図の凝縮部における拡大断面図
であり、伝熱管31の外側には蒸気の液化効率を
高めるためフイン37が垂設されており、内側に
はウイツク49が周設されている。この伝熱管3
1が連結している下部ヘツダ33には、U字形の
シール部38を有する液戻り管36が連結し、こ
のシール部38の下方にはシール部ドレン弁39
が接続されていて、該シール部に溜つている作動
液50を液交換時に抜きとることができるように
なつている。
よつて、上記実施例のヒートパイプ式熱交換器
を動作させるためには、まずベント弁34と図示
しない真空装置とをつないで、交換器内を真空に
した後に該ベント弁34から作動液を所定量流入
させて弁34を閉じる。流入された作動液は、凝
縮部上部ヘツダ32、各伝熱管31および凝縮部
下部ヘツダ33をへて液戻り管36に流れ込む。
この液戻り管36では、シール部38に一定の作
動液50が溜まりシール状態となり、起動時に蒸
発部40で発生した蒸気が液戻り管を逆流し凝縮
部30に達するのを防いでいる。他の作動液は液
分配管45およびノズル44を介して蒸発部40
の各伝熱管41に分配され内面に設けたウイツク
49に浸透し、さらに残りの作動液は蒸発部下部
ヘツダ4に溜まる。
そして、作動状態になると凝縮部30と蒸発部
40に低温ガス、高温ガスが第1図矢印のごとく
流れ、蒸発部伝熱管41内部のウイツク49に浸
透した作動液は気化し熱を含んだ蒸気となつて蒸
発部上部ヘツダ42、蒸気連絡管47を第2図矢
印Dのごとく通つて凝縮部30に流れる。この蒸
気は、凝縮部上部ヘツダ32を通つて凝縮部伝熱
管31内に流れる。この伝熱管31内で蒸気は低
温ガスのために凝縮し液化される。
すなわち前記蒸発部伝熱管41での蒸発と凝縮
部伝熱管31での凝縮とのサイクルによつて熱が
蒸発部40から凝縮部30へ伝達されたことにな
る。
次に凝縮部伝熱管31で液化した凝縮部は、重
力でウイツク49を伝わり凝縮部下部ヘツダ33
内に流れ込み、さらに液戻り管36を第2図矢印
E方向に流れ、液分配管45およびノズル44を
通つて前記蒸発部伝熱管41に流れ込む。この蒸
発部伝熱管41内に流れ込んだ凝縮液は途中で外
部の高温ガスによる熱を受けて蒸発し、再び上記
サイクルを繰り返し熱の伝達を行なう。
なお蒸発部伝熱管41内で蒸発しきれない作動
液50は蒸発部下部ヘツダ43内に流下して溜ま
り、該伝熱管41内の作動液が不足の時はウイツ
ク49の毛細管現象により、前記下部ヘツダ43
内の作動液を吸い上げて補充を行なうことができ
る。
〔考案の効果〕
したがつて本考案は、蒸発部伝熱管を同一方向
に傾斜させ、該伝熱管と蒸発部下部ヘツダをウイ
ツクでつなぐとともに、液戻り管を蒸発部上部ヘ
ツダにつなぎ凝縮液を前記伝熱管に戻すようにし
て熱交換器が作動中常にこの伝熱管内を湿らせて
おくこれができるので、伝熱管内面が乾燥した
り、逆に液で充満することがなくなり、安定で効
率のよい熱伝達が可能となる。また蒸発部と凝縮
部とを分離することによつてダクトの引き回わし
がなくなり、さらに伝熱管を傾斜させたことによ
り伝熱面に付着したダストを動力費の安価な鋼球
落下によるシヨツトクリーニング方式で均一に除
去することができる。その他に伝熱管列を上下ヘ
ツダで連結してこれらを階層ごとに構成させるの
で、圧力容器として設置義務のある安全弁は各階
層ごとに1個設けるだけで済み経済的である等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例によるヒートパイプ式熱
交換器の概略構成図、第2図は第1図のA−A矢
視図、第3図は第2図の蒸発部のB−B拡大断面
図、第4図は第2図の凝縮部のC−C拡大断面
図、第5図は従来のヒートパイプ式熱交換器の概
略構成図である。 30……凝縮部、31……凝縮部伝熱管、32
……凝縮部上部ヘツダ、33……凝縮部下部ヘツ
ダ、36……液戻り管、40……蒸発部、41…
…蒸発部伝熱管、42……蒸発部上部ヘツダ、4
3……蒸発部下部ヘツダ、45……液分配管、4
7……蒸気連絡管、49……ウイツク、50……
作動液。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ヒートパイプよりなる複数の管列を同一方向に
    傾斜させ上下一対のヘツダで連結して凝縮部と蒸
    発部とを構成し、前記凝縮部の下部ヘツダを蒸発
    部の上部ヘツダより上方に配置するとともに、該
    蒸発部上部ヘツダ内に液分配管を設け該液分配管
    と凝縮部下部ヘツダおよび蒸発部上部ヘツダと凝
    縮部上部ヘツダとを連結し、かつ蒸発部管内から
    ウイツクを突出させ該ウイツクを蒸発部下部ヘツ
    ダ内の作動液に浸漬させることを特徴とするヒー
    トパイプ式熱交換器。
JP17743084U 1984-11-22 1984-11-22 Expired JPH0116945Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743084U JPH0116945Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743084U JPH0116945Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6196166U JPS6196166U (ja) 1986-06-20
JPH0116945Y2 true JPH0116945Y2 (ja) 1989-05-17

Family

ID=30734997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17743084U Expired JPH0116945Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0116945Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6196166U (ja) 1986-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5275232A (en) Dual manifold heat pipe evaporator
US6820440B2 (en) Absorption-type air conditioner core structure
JPH0116945Y2 (ja)
JPS6135902Y2 (ja)
JPH0245658Y2 (ja)
CN209084801U (zh) 一种烟气水分收集装置
JP3140376B2 (ja) 吸収式空調装置
JPH0231312B2 (ja) Bunrigatahiitopaipushikikukyonetsuki
JPS6133483Y2 (ja)
JPS6237318B2 (ja)
JP5668713B2 (ja) 熱回収装置
JP3813348B2 (ja) 吸収式冷凍機
JPS5812953A (ja) 太陽熱利用冷温風給湯装置
JPS5835353Y2 (ja) 造水装置
JP2000121256A (ja) 熱交換器
JPS581346B2 (ja) ヒ−トポンプ装置の熱交換装置
JP3492590B2 (ja) 吸収冷凍機・冷温水機
JP2000121257A (ja) 熱交換器
JPH0213764A (ja) 潜熱回収器
JPS6023784A (ja) 分離形ヒ−トパイプ
JPS6018906B2 (ja) 吸収冷凍機
JPS6130294Y2 (ja)
JPS644044Y2 (ja)
JPH08613Y2 (ja) ヒートパイプ用管路を有する蓄熱器の構造
JPH0195289A (ja) セパレート型ヒートパイプ熱交換器