JPH04127736U - フアクシミリ装置用給紙トレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置本体に給紙するカット紙サイズの変更が
簡便に行えるようにしたカセット積重タイプのファクシ
ミリ装置用給紙トレイを提案する。 【構成】 ファクシミリ装置用給紙トレイ３について、
大サイズのカット紙を収容する大カセット４Ｂに、小サ
イズのカット紙を収容する小カセット４Ａを着脱自在に
組み込むようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録紙にカット紙を用いるファクシミリ装置で利用される給紙トレ イに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ファクシミリ装置、特にビジネス機の用途では、受信原稿の取扱、処理の便や 保存性の優位から、記録方式として、カット紙を用いた普通紙記録タイプのもの の需要が拡大しつつある。

【０００３】 図４は、記録紙にカット紙（普通紙）を用いるカット紙給紙タイプのファクシ ミリ装置を例示し、この場合、装置本体１の下部に開口するトレイ収納部２に、 カット紙を収容する給紙トレイ３を本体前面から挿脱自在に装填するフロントロ ーディング方式が採用されている。このファクシミリ装置では、給紙トレイ３に 設けられているカセット４に所望サイズのカット紙（図示せず）を収容してトレ イ収納部２に装填すると、装置本体１に対する所定の給紙状態が実現される。そ して、受信時やコピー時には、給紙トレイ３のカセット４に収容されたカット紙 が上から一枚づつ取り込まれて装置本体１内の記録部へ自動給紙され、受信画像 等を再生したカット紙が本体上面に開口する記録紙排出口５から順次排出される ようになっている。

【０００４】 なお、図４において、その他、６は本体上面に設けた操作パネルを、７は同送 信原稿のセット部を示し、８は本体側面に開口される原稿排出口を示す。また、 ９は給紙トレイ３のカセット４に両側で取り付けられる紙幅ガイド、１０は該紙 幅ガイド９から揺動自在に延出される剥離爪を示している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記カット紙給紙タイプのファクシミリ装置では、受信原稿のサイズが変わる と、それに応じて給紙トレイ３から装置本体１に給紙すべきカット紙のサイズも 変えなければならない。その際、異種サイズのカット紙を収容する給紙トレイを 複数用意して、必要な都度、給紙トレイを差し替えることも可能であるが、単一 のトレイで異種サイズのカット紙を選択給紙するワントレイモデルの場合には、 図４に示すように、給紙トレイ３のカセット４に両側で取り付けられる紙幅ガイ ド９、９の取付位置を変更して対処する方策が採られている。

【０００６】 この紙幅ガイド９、９のカセット４に対する取付構造は、現状では図４に示す 如く、紙幅ガイド９の下部から一体に突出される突起（図示省略）をカセット底 面に幅方向で所定間隔で開口される取付穴１１を選んで差し込み、裏面側からビ ス止めして固定する構造となっているが、この取付構造であると、カセット４に 収容するカット紙サイズを変更する毎に、ユーザーサイドでドライバーを用いた 面倒な付け替え作業が必要となり、臨機応変な紙サイズの変更には実質的に不向 きなものとなっている。

【０００７】 本考案は、かかる現状の問題点を解決するため、基本的にはワントレイモデル の形式を維持しつつ、装置本体に給紙する紙サイズの変更がより簡便に行えるカ セット積重タイプの給紙トレイを新たに提案するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

即ち、本考案に基づく給紙トレイは、大サイズのカット紙を収容する大カセッ トに、小サイズのカット紙を収容する小カセットを着脱自在に組み込んで構成し たものからなっている。

【０００９】

【作用】

この給紙トレイでは、大カセットに小カセットを組み込んだまま使用すれば、 装置本体に小カセットに収容される小サイズのカット紙を給紙することができ、 また、小カセットを取り外して使用すれば、装置本体に大カセットに収容される 大サイズのカット紙を給紙することができ、大カセットに対する小カセットの出 し入れによって、少なくとも二種類のサイズのカット紙給紙が簡単に使い分けで きるものとなる。

【００１０】

【実施例】

以下、実施例を図示して説明する。

【００１１】 図１には、本考案に係るカセット積重型給紙トレイの概要が、一部構造を省略 又は簡略化して示される。給紙トレイ３は、該トレイ３に連設された大カセット ４Ｂに小カセット４Ａを着脱自在に組み込んで構成されている。

【００１２】 本実施例では、現在、国内で主に使用されている原稿サイズがＡ４又はＢ４で あるという事実に着目して、大カセット４ＢをＢ４サイズのカット紙を収容する 大きさに形成し、かつ大カセット４Ｂの両側に取り付けられる紙幅ガイド９Ｂ、 ９Ｂの間隔をＢ４サイズのカット紙の幅寸に相当する間隔に位置決めしている一 方、小カセット４ＡをＡ４サイズのカット紙を収容する大きさに形成し、かつ小 カセット４Ａの両側に取り付けられる紙幅ガイド９Ａ、９Ａの間隔をＡ４サイズ のカット紙の幅寸に相当する間隔に位置決めしている。

【００１３】 Ａ４サイズのカット紙を収容する小カセット４Ａの底面両側には、内向きに屈 曲した可撓性を有する前後一対の係合爪１２、１２が下向きに突設され、一方、 Ｂ４サイズのカット紙を収容する大カセット４Ｂの底面には、この係合爪１２、 １２と係脱自在な取付穴１３、１３が対応位置に開口されており、係合爪１２、 １２を取付穴１３、１３に差し込んだ係合状態で、小カセット４Ａが大カセット ４Ｂの紙幅ガイド９Ｂ、９Ｂ間の位置にすっぽりと組み込まれて安定に保持され るようになっている。そして、この状態で、小カセット４Ａに収容されるＡ４カ ット紙の先端が装置本体１に対する給紙トレイ３の取込位置にセットされるよう になっている。

【００１４】 なお、１０Ａ、１０Ａは小カセット４Ａの紙幅ガイド９Ａ、９Ａから揺動自在 に延出される剥離爪を示し、１０Ｂ、１０Ｂは大カセット４Ｂの紙幅ガイド９Ｂ 、９Ｂから同じく揺動自在に延出される剥離爪を示している。

【００１５】 図２と図３は、上記給紙トレイ３の小カセット４Ａ又は大カセット４Ｂに、カ ット紙を収容した使用状態を示している。

【００１６】 まず、図２は、大カセット４Ｂに小カセット４Ａを組み込んだまま使用する場 合を示している。すなわち、この場合には、大カセット４Ｂに組み込まれている 小カセット４ＡにＡ４カット紙Ｐ（Ａ４）を収容してから給紙トレイ３を装置本 体１のトレイ収納部２に装填すると、装置本体１に対するＡ４カット紙Ｐ（Ａ４ ）の給紙が可能となる。

【００１７】 次に、図３は、大カセット４Ｂから小カセット４Ａを取り外して使用する場合 を示している。すなわち、この場合には、大カセット４ＢにＢ４カット紙Ｐ（Ｂ ４）を収容して給紙トレイ３を装置本体１のトレイ収納部２に装填すると、装置 本体１に対するＢ４カット紙Ｐ（Ｂ４）の給紙が可能となる。

【００１８】 このように、二重カセット構造の給紙トレイ３を使用すれば、大カセット４Ｂ に対する小カセット４Ａのワンタッチの出入れ操作によって、給紙トレイ３から 装置本体１に給紙可能なカット紙サイズを、Ａ４カット紙Ｐ（Ａ４）とＢ４カッ ト紙Ｐ（Ｂ４）の主要な大小二種類のサイズで簡単に変更することができ、ユー ザーサイドにおける煩雑なガイド付け替え作業の不便を解消することができる。

【００１９】 なお、大カセット４Ｂに対する小カセット４Ａの着脱構造については、相互に 簡単に結合、分離できるものであればよく、前記の係合爪１２と取付穴１３とに よる係合構造に代え、或いはこれと併用して、例えばマグネットを用いた吸着方 式を採用することもできる。また、小カセット４Ａと大カセット４Ｂとに収容す るカット紙サイズについても、実施例は典型的な一例であって、使用条件等に応 じ、大小関係にある種々の紙サイズの組合わせを選ぶことができる。さらに、実 施例では、大、小二つのカセットを積重する場合について述べたが、必要なら３ 個以上のカセットを積重することも勿論可能である。

【００２０】

【考案の効果】

以上の通り、本考案のファクシミリ装置用給紙トレイであれば、大サイズのカ ット紙を収容する大カセットに小サイズのカット紙を収容する小カセットを着脱 自在に組み込んでいるので、給紙トレイから装置本体に給紙されるカット紙サイ ズを、大カセットに小カセットを組み込んだまま使用する場合と、大カセットか ら小カセットを取り外して使用する場合とで簡単に変更することができ、大カセ ットに対する小カセットの出入れも至便に行えるものとなる。

【図面の簡単な説明】

図１〜図３は本考案の一実施例を示す。

【図１】給紙トレイの概要を示す分離斜視図である。

【図２】給紙トレイの使用状態を示す平面図である。

【図３】給紙トレイの使用状態を示す平面図である。

【図４】給紙トレイの従来例を示すファクシミリ装置の
トレイ分離斜視図である。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ トレイ収納部 ３ 給紙トレイ ４ カセット ４Ａ 小カセット ４Ｂ 大カセット ５ 記録紙排出口 ６ 操作パネル ７ 送信原稿セット部 ８ 原稿排出口 ９ 紙幅ガイド ９Ａ 紙幅ガイド ９Ｂ 紙幅ガイド １０ 剥離爪 １０Ａ 剥離爪 １０Ｂ 剥離爪 １１ 取付穴 １２ 係合爪 １３ 取付穴 Ｐ（Ａ４） Ａ４カット紙 Ｐ（ＢＢ） Ｂ４カット紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 大サイズのカット紙を収容する大カセッ
   トに、小サイズのカット紙を収容する小カセットを着脱
   自在に組み込んだことを特徴とするファクシミリ装置用
   給紙トレイ。