JPH04126756A - 耐フロン123性樹脂組成物 - Google Patents

耐フロン123性樹脂組成物

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JPH04126756A
JPH04126756A JP24408890A JP24408890A JPH04126756A JP H04126756 A JPH04126756 A JP H04126756A JP 24408890 A JP24408890 A JP 24408890A JP 24408890 A JP24408890 A JP 24408890A JP H04126756 A JPH04126756 A JP H04126756A
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JP
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monomer
copolymer
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resin composition
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JP24408890A
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Motonori Nakamichi
元則 仲道
Atsushi Shichizawa
淳 七澤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フロン123に対し、耐性を有する樹脂組成
物、さらに詳しくは、フロン123におかされにくく、
耐衝撃性に優れ、かつ、通常の押し出し成形や射出成形
時に優れた熱安定性を有し、吸湿にともなう物性の変化
のなく、生産性、塩析性に優れた、ゴム質量合体にアク
リロニトリル単量体と芳香族ビニル単量体などがグラフ
トしたグラフト共重合体と、アクリロニトリル単量体と
メタクリル酸エステル単量体を必須成分とする共重合体
とからなる熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、フロンは冷媒、洗浄剤、発泡剤などに用いられて
いるが、最近フロンによるオゾン層破壊という環境問題
が生じてきており、水素原子を含まない特定フロンの使
用について規制、廃止の動きがあり、それらの代替品と
して水素原子を含むフロンの使用がなされつつある。
例えば、発泡ポリウレタンや発泡ポリスチレンなどの樹
脂発泡体を製造する際、従来発泡剤として主に使用され
てきたフロン11 (CChF)に代わり、最近では水
素原子を含むフロン123 (CF3CHCh)に置き
換えがなされつつある。
発泡剤としてフロンガスを用いる場合、発泡直後の発泡
体の気孔には、フロンガスが充満しており、これらが徐
々に大気に放出されるため、この発泡体と接触する他の
樹脂材料は長期間にわたって該フロンガスの影響下にお
かれる。
フロン123はフロン11と比較して樹脂に対する溶解
力、拡散力が著しく高いため、このフロン123を用い
て発泡させて得られた樹脂発泡体と、例えばポリカーボ
ネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、アクリル
樹脂等の樹脂成形品とが接触する際、これらの樹脂成形
品はフロン123を吸収して強度や剛性などの機械的物
性を著しく低下したり、成形品表面が溶解するという問
題が生じてぐる。
フロン123吸収量が10重量%以下の樹脂として例え
ばポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、高ニトリル樹脂(例えばバーレックス、三井東
圧製、商品名)などが知られている。
しかしながら、ポリアミド樹脂は、結晶性のため射出成
形法には適用可能だが真空成形法やシート成形法への適
用は困難であり、さらに吸湿性であるためこの理由によ
り剛性が低下するという傾向がみられるなどの欠点を有
する。
また、ポリプロピレン樹脂は一般に耐衝撃性にたいへん
劣り、またゴム補強して耐衝撃性を高めた場合は剛性が
劣り、耐衝撃性−剛性のバランスの良いものが得られず
、また、断熱発泡体としてポリウレタンを用いた場合、
界面の密着強度が劣る等の欠点を有する。
ポリ塩化ビニル樹脂、高ニトリル樹脂は熱安定性に劣り
、加工時や成形時に熱分解、熱架橋を起こし易いという
欠点を有し、このような樹脂材料をフロン123と接触
するような用途に用いる場合、その使用が制限されるこ
とは免れえないという問題が生じる。
さらに、高ニトリル樹脂では、製造方法として、例えば
乳化重合でゴム質量合体にグラフトさせる成分としてア
クリロニトリル以外にアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等を用いる場合、特開昭55−71709号
、特開平1−167318号、特公昭59−21331
号公報に開示の方法では生産性、塩析性に劣る、高価で
ある等の欠点も有する。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、フロン規制のため特定フロンに代わって使用
されつつあるフロン123におかされにくく、耐衝撃性
に優れ、かつ、スチレン系樹脂やアクリレート系樹脂材
料に匹敵する成形加工性を有し、通常の押し出し成形や
射出成形時における熱安定性に優れるともに、ポリアミ
ド系樹脂のように吸湿による物性の変化を伴なわず、生
産性、塩析性に優れた耐フロン123性樹脂組成物を提
供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、フロン123に耐性を有し、耐衝撃性に
優れ、かつ、通常の押し出し成形や射出成形時の熱安定
性に優れる上、吸湿にともなう物性の変化を伴わず、生
産性、塩析性に優れた熱可塑性樹脂組成物を開発すべく
鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は (I)ゴム質量合体(B)にアクリロニトリル単量体(
A)及び芳香族ビニル単量体(S)がグラフトしてなる
か、又は(B)に(A) 、(S)及び不飽和二重結合
を有するその他の単量体(E)がグラフトしてなるグラ
フト共重合体(I) (A)及びメタクリル酸エステル単量体(ME)からな
るか、(A) 、(ME)及び(S)からなるが、(A
)、(ME)及び(E)からなるか、又は(A) 、(
ME)、(S)及び(E)からなる共重合体(II)よ
りなる樹脂組成物であって a、    (A)/  ((A)+(S)+(ME)
+(E)  }= 45−80重量% b、(ME)/ ((A)+(S)+(ME)+(E)
 }= 55−10重量% c、  ((S)+(E)  ) / ((A)+(S
)+(ME)+(E)  )−20重量%以下 d、  (B)/ ((B)+(A)+(S)+(ME
)+(E) }= 10−35重量% であることを特徴とする耐フロン123性熱可塑性樹脂
組成物 (2)芳香族ビニル単量体がスチレンである前記第(I
)項記載の耐フロン123性樹脂組成物(3)メタクリ
ル酸エステル単量体がメタクリル酸メチルである前記第
(I)、(2)項記載の耐フロン123性樹脂組成物 (4)前記第(I)、(2)、(3)項記載の樹脂組成
物にチタン酸化物、カーボンブラック等を添加すること
により着色した樹脂成形材料 である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いるゴム質量合体(B)としては、ポリブタ
ジェン、ブタジェン−スチレン共重合体、ブタジェン−
アクリロニトリル共重合体といったジエン系ゴム質量合
体、アクリル酸ブチル−アクリル酸メチル−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体等のアクリルゴム、エチレン
−プロピレン共重合ゴムといった飽和ゴム質量合体が挙
げられる。
本発明において芳香族ビニル単量体(S)の具体例とし
てはスチレン、α−メチルスチレン等のα−アルキルス
チレン、P−メチルスチレン等の核置換スチレン、ハロ
ゲン化スチレン、ビニルナフタレン等が挙げられるが、
好ましくはスチレンである。
本発明においてメタクリル酸エステル単量体(ME)の
具体例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられるが、好ま
しくは、メタクリル酸メチルである。
本発明において不飽和結合を有するその他の単量体(E
)とは、二重結合、又は三重結合、又は共役結合を有す
る単量体のことで、具体例としては、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、n−シクロ
へキシルマレイミド、n−フェニルマレイミド等のn−
置換マレイミド、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエー
テル等のビニルエーテル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、醋酸ビニル等のビニルエステル、イソブチン、2
−メチル−1−ブテン、2−メチル−1ペンテン等のオ
レフィン等が挙げられる。
熱可塑性樹脂組成物中のゴム質量合体を除く部分中にお
いて、アクリロニトリル単量体の重量分率、すなわち(
A)/ ((A)+(S)+(ME)+(E) )が、
45−80重量%の範囲にあることが必要であり、好ま
しくは、50−75重量%の範囲である。
アクリロニトリル単量体の重量分率が45%未満である
と、耐フロン123性が劣り、その成形材料は使用に耐
えない。
またアクリロニトリル単量体の重量分率が80重量%を
越えると本発明にかかる樹脂組成物の成形性の低下、加
熱時の着色等の問題が生じ好ましくない。
熱可塑性樹脂組成物中のゴム質量合体を除く部分におい
て、メタクリル酸エステル単量体の重量分率、すなわち
(ME)/ ((A)+(S) +(ME)+(E) 
)が55−1on量%の範囲にあることが必要である。
樹脂中のアクリロニトリル重量分率が同じでそれ以外の
成分がメタクリル酸エステルの場合とメタクリル酸エス
テル以外の成分の場合、例えば、樹脂中のアクリロニト
リル重量分率が50重量%で同一であるAM(アクリロ
ニトリル−メタクリル酸メチル)樹脂とAs(アクリロ
ニトリル−スチレン)樹脂で比較するとフロン123飽
和気相中、20℃で24時間放置後の樹脂のフロン12
3の単位体積あたりの吸収量は、AM樹脂の方が極めて
少なくフロン123に対する耐性の面で有利である。
尚、耐フロン123性に関して、アクリロニトリル重量
分率を大きくした方が有効であるが、そのことによる熱
劣化の回避手段として、また流動性向上の点て、メタク
リル酸エステル共重合は有効と思われ、メタクリル酸エ
ステル重量分率は上記範囲にあることが好ましい。
((S)十(E)) / ((A)+(S)+(ME)
十(E)) は20重量%以下である。この値が20重
量%を越える場合は相対的に(A)及び(ME)の値か
小さくなるのであるから、耐フロン123性の面で不利
になる。
熱可塑性樹脂組成物において、ゴム質量合体の重量分率
、即ち(B)/ ((B)+(A)+(S)+(ME)
+(E))か10−35重量%であることか必要である
ゴム質量合体の重量分率が10重量%未満であると得ら
れる熱可塑性樹脂組成物の耐フロン123′ 性が低下
し、さらに耐衝撃性も低下してしまい、その成形材料は
、耐フロン123性、耐衝撃性が必要な用途に使用する
ことは好ましくない。また、ゴム質量合体の重量分率が
35重量%を越えると、流動性が低下し、成形性の面で
好ましくない。
熱可塑性樹脂組成物において、グラフト重合体(I)を
製造するにあたり、ゴム質量合体(B)にグラフトする
成分としてアクリロニトリル(A)以外に芳香族ビニル
(S)が必要である。ただし場合によってはその他に不
飽和結合を有するその他の単量体(E)をグラフト成分
として用いてもかまわない。
ゴム質量合体にアクリロニトリル、芳香族ビニルをグラ
フトさせる場合、使用ゴム質量合体に対する水比〔(使
用ゴム質量合体重量}/{使用水重量)〕、使用ゴム質
量合体に対する単量体比〔(使用ゴム質量合体重量}/
{使用単量体重量)]が高い重合が可能であり、例えば
製造例1−1では、ゴム質量合体に対する水比で0.2
5、ゴム質量合体に対する単量対比で1.0であり、ま
た通常に用いる石鹸、例えばロジン酸カリウム等を用い
ることが可能であるため、高い生産性を有し、塩析性に
問題なく、洗浄による石鹸の除去が容易であるため、グ
ラフト共重合体(I)と共重合体(II)をブレンドす
ることで、安価で熱安定性に優れた、実施例にあるよう
な耐フロン123樹脂組成物を提供することが可能であ
る。
上記のようにグラフト共重合体(I)と共重合体(n)
をブレンドする方法に対し、グラフト共重合体(I)と
共重合体(II)のブレンドを行わず、目的ゴム質量合
体重量分率の熱可塑性樹脂組成物を、ゴム質量合体にア
クリロニトリル、芳香族ビニル、メタクリル酸エステル
を必須成分としてグラフトさせることで直接得る場合、
ゴム質量合体、単量体の割合が請求項1のa−d項に記
載の範囲であっても、使用ゴム質量合体に対する単量体
比が高い場合、例えば0.43である場合、重合安定性
が悪く、重合途中で凝固現象が生じてしまう。
また、使用ゴム質量合体に対する単量体比が低い場合、
例えば0.12である場合、重合は可能であるが、ゴム
質量合体の重量分率が低いため耐衝撃性に劣り、また生
産性という点からも好ましくなく、また重合する際、特
殊な石鹸、例えば、ポリビニルピロリドンやポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸塩等を用いなければな
らないため、石鹸自体が高価でありかつ、塩析性に難が
あり、さらに洗浄による石鹸の除去が容易でないため、
樹脂中に石鹸が残り熱安定性に劣るという欠点を有する
また、グラフト共重合体(I)を製造するにあたり、使
用ゴム質量合体に対する単量体比は4.0以下であるこ
とが好ましい。4.0を越えると、グラフト率において
20%以上の(I)を得ることが難しくなることがあり
、また、グラフト率で20%を下まわるグラフト共重合
体(I)と共重合体(II)とをブレンドして得た熱可
塑性樹脂組成物は、(I)と(II)との相溶性が劣り
、耐衝撃性の点で劣ることがある。
本発明でいうグラフト率とは、一定重量の樹脂をアセト
ンに溶解し、アセトン不溶分を遠心分離器を用いて分離
し、乾燥、秤量して次式より求められる。
また、該組成物の分子量については樹脂組成物中のアセ
トン可溶分だけを取り出し、0.5重量%濃度のアセト
ニトリル溶液における30°Cでの還元粘度(77SI
)/C)が0.20−0.80dl/gの範囲にあるこ
とが適当であり、好ましくは0.30−0.75dl/
g、さらに好ましくは0.35−0.60dl/gの範
囲にあることが望ましい。還元粘度が0.20dl/g
より小さいと耐フロン123性が充分でないことがあり
、0.80dl/gを越えると流動性が低下し好ましく
ないことがある。
また、グラフト共重合体(I)と共重合体(n)のAN
(アクリロニトリル)重量分率は必ずしも一致する必要
はない。例えばグラフト共重合体(I)がABS(アク
リロニトリル−ブタジェン−スチレン)樹脂、共重合体
(I[)がAM樹脂の場合、実施例の範囲でAN(アク
リロニトリル)重量分率が異なっても、耐衝撃性の低下
はみられず、射出成形品に対して剥離も観察されず好ま
しいが、しかし、比較例5のようにAN重量分率が30
重量%以上異なると、耐衝撃性の低下がみられることが
ある。この時使用したAM樹脂中のAN重量分率が、比
較例1のように40重量%以下だとフロン123に溶解
し、耐フロン123性樹脂として好ましくなく、比較例
2のように80重量%以上になると熱架橋を起こし、D
MF (ジメチルホルムアミド)不溶分を生じ、熱安定
性の面から好ましくないことがある。
熱可塑性樹脂組成物において、ゴム質量合体を除く部分
中のAN重量分率は元素分析により求めることができる
。グラフト共重合体(I)と共重合体(n)のAN重量
分率が異なる場合、全体のAN重量分率は、樹脂組成物
中のアセトン可溶分について、液体クロルトゲラフイー
によりそれぞれの共重合体を分離後、独立に元素分析に
より求めたAN重量分率より求めることができる。
熱可塑性樹脂組成物中のゴム質量合体の重量分率は、赤
外線分光光度計を用い実測可能であり、実際各成分配合
比に基づく計算値とよく一致している。
上記、グラフト共重合体(I)、共重合体(II)の重
合方法及び重合条件は溶液重合、塊状重合、懸濁重合、
乳化重合等の方法を回分式または連続式から適宜選択す
ることができる。
グラフト共重合体(I)と共重合体(II)との配合は
、公知の混合混線方法から選択してよい。
粉末、ビーズ、フレーク、またはペレットなったこれら
共重合体1種または2種以上の混合物は単軸、二軸押し
出し機等の押し出し機、または、バンバリーミキサ−1
加圧ニーダ−、ロールミル等の混練機等により組成物と
することができる。また、場合によっては乳化重合を終
えたこれらの共重合体同士をラテックスの状態で配合、
析出、洗浄、乾燥して混練する方法も採ることができる
さらに、該成形材料の成形方法については特に制限はな
く、従来慣用とされている方法、例えば射出成形、押し
出し成形、シート成形など任意の方法を用いることがで
きる。
この樹脂を例えば冷蔵庫の内箱用途として使用する場合
、樹脂を白色にするために二酸化チタンを添加し、使用
してもかまわない。同様に、冷蔵庫の外板、例えばドア
、天板使用する場合、白色または黒色にするために二酸
化チタンまたはカーボンブラック等を添加してもかまわ
ない。ただし、使用用途、着色剤の種類は上記のものに
限定されない。
また、この樹脂に酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯
電防止剤、熱安定剤等の添加剤、炭酸カルシウム、タル
ク、硫酸バリウム等の無機系充填剤を含むことは任意で
ある。
〔実施例) 次に、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明がこれらの例によってなんら限定されるもので
はない。面、以下に用いる部数は重量部数を表す。
実施例1 (グラフト共重合体I−1の製造方法)ポリブタジェン
ゴムラテックスゴム固形分50重量部(以下重量部を全
て部と略す。)、脱イオン水100部、ロジン酸カリウ
ム0.3部を還流冷却器付き重合槽に入れ、気相を窒素
置換しながら70゛Cに昇温した。アクリロニトリル3
0、スチレン20部、t−ドデシルメルカプタン0.5
部、クメンハイドロバ−オキサイドを0.20部からな
るの混合液及び脱イオン水100部に、ナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシネート0.1部、硫酸第1鉄0
.005部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.
05部を溶解してなる水溶液を7時間にわたって連続追
添加しながら反応をさせた。この間反応温度を70°C
にコントロールし、連添終了後さらに後重合を1時間行
うことで反応を完結させた。
(共重合体11−1の製造方法) 還流冷却器付き重合槽に、脱イオン水150部、ジオク
チルスルホコハク酸ナトリウム(商品名ラピゾール)2
部をいれ、気相部を窒素置換しながら70°Cに昇温し
た。70″Cに到達後、アクリロニトリル50部、メタ
クリル酸メチル50部、t−ドデシルメルカプタン1.
2部、クメンハイドロパーオキサイド0.15部からな
る混合液及び脱イオン水100部に、ナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシネート0.1部、硫酸第1鉄0.
05部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.05
部を熔解してなる水溶液を8時間にわたって連続追添加
しながら反応させた。この間反応温度を70℃にコント
ロールし、連添終了後さらに後重合を1時間行うことで
反応を完結した。
得られたグラフト共重合体ラテックスI−1と共重合体
ラテックスll−1をラテックスのまま、樹脂組成物中
におけるゴム質量合体の重量分率が26%になるように
混合し、塩析、脱水、乾燥を行い二軸押し出し機で混練
しながら共重合体組成物のペレットを作成した。この組
成物のペレットから、射出成形機及び圧縮成形機を用い
、物性測定用の試験片を作成した。
物性は下記のとおり測定した。
(耐フロン123性) 圧縮成形しアニールした試験片(I2,7X1.Omm
:厚さ)の中央部をガーゼで覆い、その外側をサランラ
ップ(脂化成製、商品名)で覆って、試験片に0.75
%歪がかかる荷重をかけた後、フロン123を注射器で
注入してクリープ試験を行い、注入後から試験片の破断
までの時間を測定した。
試験中、ガーゼが乾燥しないように時々、フロン123
の注入を行った。
(熱安定性) 試料5gを240℃真空乾燥機内に1.5時間放置した
後取り出し、DMFへの溶解性を観察し熱安定性を次の
ように評価した。
○: DMF不溶分生じない X : DMF不溶分生じる (耐衝撃性) ASTM  D−256による1/4”アイゾツト衝撃
強度(ノツチ付き23℃) (流動性) J I S  K7210 (220°C110kg荷
重)に従って行った。
第5表には、評価の定義を示した。
実施例2−14、比較例1−15 (グラフト共重合体I−2〜l−14、共重合体■−2
〜■−12の製造例) それぞれ使用する単量体の種類、量を変え、製造例I−
1、ll−1と同様に製造した。ただし、製造例1−1
1は重合初期に加える脱イオン水の量を100部から2
00部に増やし、製造例l−12,13は、石鹸として
ロジン酸カリウム0.3部の代わりに、ジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム1.0部とポリビニルピロリドン
0.6部を用い、また重合初期に加える脱イオン水の量
を100部から200部に増やし重合を行った。
以上の結果を表1.2に示した。
製造例l−11とl−13は、重合途中に凝固現象が生
じ評価できなかった。
実施例2−14、比較例1−15においては表3.4に
示す組成物及びこれらの組成物からなる試験片を、実施
例1に記載したと同様の繰作により製造した。また評価
についても実施例1と同様にし。て行った。
評価の結果も表3.4に示した。
表中の数字は重量%の値を示す。
第5表には評価の定義を示した。
表5 評価の定義 〔発明の効果] 本発明はフロン123に対し耐性を有し、耐衝撃性に優
れ、さらにスチレン系樹脂やアクリレート系樹脂材料に
匹敵する成形加工性、かつ通常の押し出し成形や射出成
形に優れた熱安定性を有し、吸湿に伴う物性の変化なく
、生産性、塩析性等に優れた特徴をもつ樹脂組成物であ
る。
本発明の樹脂成形品はこのような特徴を有することから
、フロン123を用いて発泡させて得られる発泡体と接
触して使用されるような用途、例えば冷蔵庫内箱に好適
に用いることが可能である。
手続補正書(自発) 平成2年10月2日 特許庁長官  植 松  敏  殿 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号(OO3)旭化
成工業株式会社 代表取締役   弓 倉 礼 − 4、代理人 〒100東京都千代田区有楽町1−1−2明細書の「発
明の詳細な説明Jの欄 6、補正の内容 明細書を下記のとおり訂正する。
1)第11頁第19行「グラフト重合体Jを「グラフト
共重合体」に訂正する。
2)第16頁第11行「クロルトjを[クロマトJに訂
正する。
3)第18頁第19行「30」を「30部」に訂正する
4)第23頁表1の最左棚下から第2,3行「モノマー
」をそれぞれ「単量体」に訂正する。
5)同頁下から第2行rBMAメタクリル酸ブチル:、
STスチレン:JをrBMA:メタクリル酸ブチル、S
T:スチレン」に訂正する。
6)同頁下から第1行目rBA  アクリル酸ブチル:
」をrBA ニアクリル酸ブチル」に訂正する。
7)同頁同行「アクリル酸メチルMAAJを「アクリル
酸メチル、MAAJに訂正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゴム質量合体(B)にアクリロニトリル単量体(A
    )及び芳香族ビニル単量体(S)がグラフトしてなるか
    、又は(B)に(A)、(S)及び不飽和結合を有する
    その他の単量体(E)がグラフトしてなるグラフト共重
    合体( I )、 (A)及びメタクリル酸エステル単量体(ME)からな
    るか、(A)、(ME)及び(S)からなるか、(A)
    (ME)及び(E)からなるか、又は(A)、(ME)
    、(S)及び(E)からなる共重合体(II) よりなる樹脂組成物であって a、(A)/{(A)+(S)+(ME)+(E)}=
    45−80重量% b、(ME)/{(A)+(S)+(ME)+(E)}
    =55−10重量% c、{(S)+(E)}/{(A)+(S)+(ME)
    +(E)}=20重量%以下 d、(B)/{(B)+(A)+(S)+(ME)+(
    E)}=10−35重量% であることを特徴とする耐フロン123性熱可塑性樹脂
    組成物。
JP24408890A 1990-09-17 1990-09-17 耐フロン123性樹脂組成物 Pending JPH04126756A (ja)

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