JPH0412651B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、広域に散在する複数の受信機を選択
的に呼出すとともに、その受信機に対してメツセ
ージを伝達することのできる基地局の無線個別選
択呼出送信装置におけるメツセージの送出方式に
関する。

近年、IC技術の進歩により、基地局装置から
呼出される個別選択呼出受信機においても、選択
呼出のみのサービスからメツセージも伝えること
のできるものへの普及が一段と活発化されてき
た。ところが、基地局から呼出信号にメツセージ
データを付加して送出すると、従来の呼出しのみ
の場合と比較して必然的に一加入者当りのチヤン
ネルに占める信号の所要時間が長くなり、その結
果、通信系全体に対するシステム容量の低下を招
くという欠点があつた。

本発明の目的は、上記従来の欠点を除去し、メ
ツセージのデータ長の極端に長いものや、使用頻
度の高いデータを特定データとして時間長の短縮
された形で送信し、これをうける受信機で元のデ
ータに復元させることによつて、システムのチヤ
ンネル効率を大きく向上させることのできる無線
個別選択呼出送信装置におけるメツセージの送出
方式を提供するにある。

本発明によれば、複数の受信機を選択的に呼出
するための呼出信号およびそれに続くメツセージ
データのデータ列を受ける入力回路と、記データ
列を格納するバツフアメモリと、スキヤン走査の
為の出力信号を発するアドレススキヤナと、前記
メツセージデータとして特定された特定データと
該特定データと対応しデータ長が短縮された短縮
データとを格納し、前記アドレススキヤナの出力
信号を受け、前記特定データを順繰り出力するデ
ータフアイルと、前記入力回路からのメツセージ
データと前記データフアイルからの特定データと
を比較し、一致を検出した場合に信号を出力する
データ比較回路と、前記一致検出信号の有無に従
つて前記データフアイルを制御し、該一致検出の
信号を受けた時は該データフアイルから一致検出
時点における短縮データを出力させ、該一致検出
信号を受けないときは前記バツフアメモリから格
納中のデータ列を前記特定データを除いて出力さ
せる制御手段と、前記データフアイルから出力さ
れた短縮データおよび前記バツフアメモリから出
力された特定データの欠如したデータ列を受け、
該欠如した特定データの位置に該短縮データを置
き換えたデータを出力するタイミング回路とを有
することを特徴とする、無線個別選択呼出送信装
置におけるメツセージの送出方式が得られる。

次に、本発明によるメツセージ送出方式につい
て実施例を挙げ、図面を参照して説明する。

第１図は本発明による実施例の構成をブロツク
図により示したものである。この図に見られるよ
うに、基地局の無線個別選択呼出送信装置は、呼
出信号／メツセージデータ入力回路１、バツフア
メモリ２、データ比較回路３、データフアイル
４、アドレススキヤナ５、制御回路６、ゲート回
路７，８、タイミング調整回路９、送信回路１０
およびアンテナ１１により構成されている。この
装置の動作を第２図のタイムチヤートを参照して
以下に説明する。呼出信号／メツセージデータ入
力回路１は、第２図ａに示すように最初に呼出信
号が与えられると、データ頭出し信号を発生して
制御回路６を駆動し、その後に引続いてメツセー
ジデータが与えらてデータ列ｂを出力する。この
データ列ｂは、順次、バツフアメモリ２に格納さ
れるとともに、データ比較回路３にも加えられ
る。一方、データフアイル４には、連絡内容に応
じて用いられるブロツクデータのうちから、デー
タ長の短縮される対象となる、時に時間長の長い
メツセージデータや使用頻度の高いメツセージデ
ータと、これ等の特定データにそれぞれ対応する
短縮データとが格納されている。このうち、上記
の特定データはアドレススキヤナ５のスキヤン操
作により得られるアドレスによつて順繰りに読出
され、データ比較回路３に与えられる。データ比
較回路３において、これ等の特定データにより呼
出信号／メツセージデータ入力回路１から与えら
れるメツセージデータをブロツクごとに照合し、
特定データのいずれかと一致が検出されると、そ
の検出信号を制御回路６に送る。制御回路６は、
この一致検出信号をうけてデータフアイル４を制
御し、一致検出時点におけるメツセージデータ対
応の短縮データをデータフアイル４から取出す。

データフアイル４から取出された短縮データは
ゲート回路８に与えられる。一方、先にバツフア
メモリ２に格納されていたデータ列ｂは読出され
てゲート回路７に与えられる。ここで、制御回路
６からデータ出力切替信号による制御をうけて、
短縮さるべきブロツクデータ（特定データ）を除
く呼出信号およびメツセージデータはゲート回路
７から取出されて信号ｃとなり、短縮データはゲ
ート回路８から取出されて信号ｄ（２″および４″）
となる。これ等両者の信号はタイミング調整回路
９に加えられ、ここで与えられたメツセージデー
タのうち、特定のブロツクデータのみが短縮デー
タに置換へられ、タイミング処理されて第２図ｅ
に示すごとく出力される。タイミング調整回路９
の出力は送信回路１０に加えられ、ここでチエツ
クビツトの付加等を含む伝送信号の符号形態に整
えられたのち、FSK変調されてアンテナ１１か
ら送出される。

なお、上記の説明では、データフアイル４にフ
アイルされている短縮されるべきデータは固定的
に決められており、変更することができないもの
として扱われたが、破線で示したデータ変更回路
１２を付加することによつて、データフアイル４
の内容を使用状況や運用状態の変化に応じて変更
することが可能である。

第３図は、第１図の基地局無線個別選択呼出送
信装置に対向して使用される個別選択呼出受信機
の構成例をブロツク図により示したものである。
この例によれば、受信機は、アンテナ２１、受信
回路２２、呼出信号／メツセージデータ検出回路
２３、アラーム発生回路２４、スピーカ２５、メ
ツセージ記憶回路２６、メツセージデータ復元回
路２７、メツセージ表示回路２８および制御回路
２９により構成されている。このような構成にお
いて、基地局送信機から送出された選択呼出信号
とメツセージデータの変調波はアンテナ２１でう
けられ、受信回路２２において復調されたのち、
整形、符号誤りの修正等が行われ、基地局でつく
られた短縮データを含む原メツセージデータの状
態に再生される。この再生された信号ａは呼出信
号／メツセージデータ検出回路２３に与えられ、
ここで最初に検出された選択呼出信号は自受信機
のコード番号に一致することが確認されると、ア
ラーム発生回路２４を駆動してスピーカ２５を鳴
らす。アラームのリセツトはスイツチ２４ａを押
すことにより行われる。

さらに、呼出信号／メツセージ信号検出回路２
３においては、上記自己のコード番号との一致が
検出されると同時に、呼出信号のあとに引続いて
受けられるメツセージデータのタイミングを取る
ためのデータ選択信号を発生し、これを制御回路
２９に送る。これにより、制御回路２９はメツセ
ージ記憶回路２６のゲートを開き、その後に呼出
信号／メツセージ信号検出回路２３から検出され
るメツセージデータｂをメツセージ記憶回路２６
に与えて、これを記憶させる。任意の時間ののち
に、制御回路２９のリコールスイツチ２９ａを操
作することによつて、メツセージ記憶回路２６に
記憶されているデータが読出される。読出された
メツセージデータはメツセージデータ復元回路２
７に与えられ、ここで与えられたデータのうちか
ら短縮されたデータのみが、内蔵されているデー
タフアイルとの照合によつて時間長の長い元のデ
ータに復元される。短縮データ以外のデータはそ
のまま取り出されて、上記復元されたデータとと
もにタイミングが合わされて出力側に得られる。
かくして得られたメツセージデータはメツセージ
表示回路２８に加えられ、音声、または文字等に
よつてその内容が表示される。

第４図は、第３図におけるメツセージデータ復
元回路２７の具体的な構成をブロツク図で示した
ものである。この図において、２７−１，２７−
６，２７−７はゲート回路、２７−２はバツフア
メモリ、２７−３は短縮データ検出回路、２７−
４はアドレスデコーダ、２７−５は復元データフ
アイル、２７−８はタイミング調整回路、そして
２７−９はデータ出力回路である。このメツセー
ジデータ復元回路２７の動作を第５図のタイムチ
ヤートを参照して以下に説明する。前述のよう
に、制御回路２９のメモリリコール信号の制御に
よりメツセージ記憶回路２６から読出されたメツ
セージデータＣは、開かれたゲート回路２７−１
を通つてバツフアメモリ２７−２および短縮デー
タ検出回路２７−３に与えられる。短縮データ検
出回路２７−３では、与えられたメツセージデー
タＣ（第５図ｃにおいて１′，３′，５′は短縮され
ないデータ、２″，４″は短縮データを示す）のう
ちから、短縮データに予め付されているコードを
検出することによつて短縮データのみが取出さ
れ、同時に短縮データを検知したことを示す信号
が制御回路２９へ送られる。検出された短縮デー
タはアドレスデコーダ２７−４に与えられ、ここ
で短縮データに対応するアドレスに変えられる。
復元データフアイル２７−５においては、アドレ
スデコーダ２７−４からアドレス指定をうける
と、同時に制御回路２９から与えられる制御信号
により短縮データに対応する復元データが読出さ
れる。この短縮データ復元処理の間、バツフアメ
モリ２７−２に加えられた短縮データを含むメツ
セージデータＣはバツフアメモリ内に格納されて
いる。

上記のようにして復元データフアイル２７−５
から読出されたデータブロツクはゲート回路２７
−７を通り、タイムチヤートのｅに示すように、
復元データｅとしてタイング調整回路２７−８に
与えられる。一方、短縮データに該当しないデー
タブロツクはバツフアメモリ２７−２から読出さ
れ、ゲート回路２７−６を通り、タイムチヤート
のｄに示すように、データｄとしてタイミング調
整回路２７−８に与えられる。ここで、ゲート回
路２７−６と２７−７とは、それぞれデータｄと
復元データｅとを重複させてタイミング調整回路
２７−８に与えないよう、制御回路２９からの制
御信号により切替制御される。タイミング調整回
路２７−８では、短縮データの復元された時間だ
けデータ相互の重複を避けるために、制御回路２
９から得られるタイミング信号により送信側でつ
くられたと同じ原信号のデータ列ｆに変えられ
る。この出力データはデータ出力回路２７−９に
送られ、制御回路２９からの同じタイミング信号
をうけて時間的な調整を行なつたのち、データ列
ｇとしてメツセージ表示回路２８へ与えられる。

なお、上記の説明では、復元データフアイル２
７−５にフアイルされてちる復元データは固定的
に決められており、変えることができないものと
して扱つたが、破線で示したデータ変更回路２７
−１０を付加することによつて、使用状況や運用
状態等の変化に応じて基地局側で変更される特定
データに対応して、復元データフアイル２７−５
の内容を変更することが可能である。

以上の説明により明らかなように、本発明によ
れば、選択呼出信号に引続いて送出されるメツセ
ージデータのうち、データ長の極端に長いもの
や、使用頻度の高いデータを特定データとして時
間長の短縮された形で送出し、受信機側では受信
データのうちから短縮データを元のデータに復元
させ、メツセージの原信号を再生させることによ
つて、基地局から複数の受信機に対してチヤンネ
ル効率を低下させることなくメツセージを伝達す
ることができ、システムの運用面において得られ
る効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による実施例の構成を示すブロ
ツク図、第２図は、第１図における実施例の動作
を説明するためのタイムチヤート、第３図は、第
１図の基地局無線個別選択呼出送信装置に対向し
て使用される個別選択呼出受信機の構成例を示す
ブロツク図、第４図は、第３図におけるメツセー
ジデータ復元回路の具体的な構成を示すブロツク
図、第５図は、第４図におけるメツセージデータ
復元回路の動作を説明するためのタイムチヤート
である。 図において、１は呼出信号／メツセージデータ
入力回路、２はバツフアメモリ、３はデータ比較
回路、４はデータフアイル、５はアドレススキヤ
ナ、６は制御回路、７，８はゲート回路、９はタ
イミング調整回路、１０は送信回路、１１はアン
テナ、１２はデータ変更回路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の受信機を選択的に呼出するための呼出
   信号およびそれに続くメツセージデータのデータ
   列を受ける入力回路と、記データ列を格納するバ
   ツフアメモリと、スキヤン走査の為の出力信号を
   発するアドレススキヤナと、前記メツセージデー
   タとして特定された特定データと該特定データと
   対応しデータ長が短縮された短縮データとを格納
   し、前記アドレススキヤナの出力信号を受け、前
   記特定データを順繰りに出力するデータフアイル
   と、前記入力回路からのメツセージデータと前記
   データフアイルからの特定データとを比較し、一
   致を検出した場合に信号を出力するデータ比較回
   路と、前記一致検出信号の有無に従つて前記デー
   タフアイルを制御し、該一致検出の信号を受けた
   時は該データフアイルから一致検出時点における
   短縮データを出力させ、該一致検出信号を受けな
   いときは前記バツフアメモリから格納中のデータ
   列を前記特定データを除いて出力させる制御手段
   と、前記データフアイルから出力された短縮デー
   タおよび前記バツフアメモリから出力された特定
   データの欠如したデータ列を受け、該欠如した特
   定データの位置に該短縮データを置き換えたデー
   タを出力するタイミング回路とを有することを特
   徴とする、無線個別選択呼出送信装置におけるメ
   ツセージの送出方式。