JPH04126046U - 振動吸振器 - Google Patents

振動吸振器

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Publication number
JPH04126046U
JPH04126046U JP4028591U JP4028591U JPH04126046U JP H04126046 U JPH04126046 U JP H04126046U JP 4028591 U JP4028591 U JP 4028591U JP 4028591 U JP4028591 U JP 4028591U JP H04126046 U JPH04126046 U JP H04126046U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
storage tank
container
liquid
sloshing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4028591U
Other languages
English (en)
Inventor
紳一郎 梶井
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱重工業株式会社 filed Critical 三菱重工業株式会社
Priority to JP4028591U priority Critical patent/JPH04126046U/ja
Publication of JPH04126046U publication Critical patent/JPH04126046U/ja
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば建造物や橋梁、配管等の構造物の振動
抑制に適用される振動吸振器に関し、特に上下方向およ
び水平2方向の3方向制振が可能な振動吸振器に関す
る。 【構成】 被制振体としての構造物3に取り付けられる
容器10内に、内部に自由液面を有しスロッシング発生可
能な液体7を内蔵した貯槽6をばね4およびダンパ5で
水平2方向および鉛直方向に移動可能に支持するととも
に、容器10内に自由液面を有しスロッシング発生可能な
液体8を内蔵することにより、貯槽6の振動系と各液体
のスロッシングによる2つの振動系との合計3つの振動
系を構成して、構造物の1〜3次振動の3方向の吸振が
行なえるようにした点に特徴を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば建造物や橋梁、配管等の構造物の振動抑制に適用される振動 吸振器に関し、特に上下方向および水平2方向の3方向制振が可能な振動吸振器 に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、構造物の振動吸振器は、構造物の有する固有振動数と同じ固有振動数 を有する振動系を構造物に取り付けることにより行なわれており、その1例を図 3により説明すると、振動吸振器における振動系のマスに相当する重錘13が構造 物3に取り付けられた容器10に板バネ11を介して支持され、振動系が、振動系の 固有振動数で励起される時板バネ11が剪断変形する1次固有モードで振動するよ うに構成されている。そして重錘13の振動時、重錘13の振動変位を抑制するため のダンパ要素12が重錘13と容器10との間に介設されている。
【0003】 なお図中の符号9は容器10の蓋を示している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述のような従来の振動吸振器では、振動が制振されるのは1次振 動のみであり、また制振方向が一方向のみであるという問題点がある。
【0005】 本考案は、このような問題点の解決をはかろうとするもので、構造物の1次乃 至3次振動に対する抑制機能を有し、かつ上下方向および水平2方向の3方向制 振が可能な振動吸振器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案の振動吸振器は、被制振体としての構造物 に取り付けられる容器と、同容器内にばねを介して保持される重錘とをそなえ、 同重錘が、自由液面を有しスロッシング発生可能な液体を内蔵し水平および鉛直 方向に移動可能に支持された貯槽で形成されるとともに、上記容器内に自由液面 を有しスロッシング発生可能な液体が内蔵されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】
上述の本考案の振動吸振器では、重錘が内部に自由液面を有する液体を内蔵し た貯槽で構成されていて、内部の液体には同貯槽の寸法、形状から定まる一定の 液揺動(スロッシング)が生じる。さらに、同貯槽を内蔵する容器の内部にも自 由液面を有しスロッシング発生可能な液体が内蔵されていて、制振の対象となる 構造系の固有振動数が比較的低く、かつ1次〜3次固有値を有する場合、貯槽そ のものの振動系および上記2種類のスロッシングで3自由度の振動吸振作用が行 なえる。
【0008】
【実施例】
図面により本考案の一実施例としての振動吸振器について説明すると、図1は 側断面図、図2は平断面図である。なお図1および図2において図3と同じ符号 はほぼ同一の部材を示している。
【0009】 この実施例の振動吸振器も構造物3に取り付けられて構造物3の振動抑制を行 なうもので、容器10がその内部に貯槽6とこれを上下左右の各方向から弾性的に 保持するばね4とばね4に並設された減衰器5とを内蔵するとともに容器10内に 自由液面を有する液体8が注入されている。
【0010】 さらに、貯槽6の内部には、自由液面を有する液体7が内蔵されている。なお 貯槽6に内蔵されたばね4および減衰器5とは、振動系を構成するためのもので 、ばね4および減衰器5が上下、水平2方向に作用するように容器10と貯槽6の 間に設置されている。
【0011】 上述の構成によりなるこの実施例の振動吸振器は、貯槽6の重量(貯槽6自体 の重量と液体7の重量との和)とばね4とで定まる振動系の上下、水平2方向の 振動と、貯槽6の内部の寸法形状および液深から定まる貯槽6内の液体7とのス ロッシング振動(液体7の揺動による振動)と、容器10の内部の寸法,形状,液深 および貯槽6の形状から定まる容器10内の液体8のスロッシング振動との合計3 タイプの振動数をもつことになる。
【0012】 つまりこの実施例の振動吸振器では、貯槽6の内部の自由液面を有する液体7 に貯槽6の寸法,形状から定まる一定の液揺動(スロッシング)が生じ、さらに 、貯槽6を内蔵する容器10の内部における自由液面を有する液体8にもスロッシ ングが生じるので、貯槽それ自体の振動系と2つの液体のスロッシングによる2 種類の振動系とで3つの振動系が構成される。したがって制振の対象となる構造 系の固有振動数が比較的低く、かつ1次〜3次の固有振動に対し、上記3つの振 動系を有する振動吸振器による制振作用が行なわれることになる。
【0013】 なお、貯槽6そのものの振動はこれと並列に設置された減衰器5(例えばダッ シュポット)により減衰される。
【0014】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の振動吸振器では、貯槽(これが従来例の重錘に 相当する)とばねとで構成される振動系の外に、貯槽の内部に自由液面を有する 液体が注入され、さらにこれらを内蔵する容器の中にも自由液面を有する液体が 注入されて、振動状態にある構造物から振動吸振器が励振された時に、容器内お よび貯槽内の各々の自由液面に容器および貯槽の寸法,形状から定まる一定の揺 動(スロッシング)が生じ、貯槽(液体7の重量を含む)の重量,形状や液体8 の容量,容器の形状,ばねのばね定数等を適当に選ぶことにより、構造物の上下お よび水平2方向に対し、容器内および貯槽内の各流体のスロッシング振動による 振動系と、貯槽とばねとで形成される振動系との3種類の振動系が構成され、い づれの方向にも振動抑制の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての振動吸振器の側断面
図である。
【図2】同平断面図である。
【図3】従来の振動吸振器の側断面図である。
【符号の説明】
3 構造物 4 ばね 5 減衰器 6 貯槽 7 貯槽内の液体 8 容器内の液体 9 ふた 10 容器 11 板バネ 12 ダンパ要素 13 重錘

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動吸振器において、被制振体としての
    構造物に取り付けられる容器と、同容器内にばねを介し
    て保持される重錘とをそなえ、同重錘が、自由液面を有
    しスロッシング発生可能な液体を内蔵し水平および鉛直
    方向に移動可能に支持された貯槽で形成されるととも
    に、上記容器内に自由液面を有しスロッシング発生可能
    な液体が内蔵されていることを特徴とする、振動吸振
    器。
JP4028591U 1991-05-01 1991-05-01 振動吸振器 Withdrawn JPH04126046U (ja)

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JP4028591U JPH04126046U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 振動吸振器

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JP4028591U JPH04126046U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 振動吸振器

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Publication Number Publication Date
JPH04126046U true JPH04126046U (ja) 1992-11-17

Family

ID=31921384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4028591U Withdrawn JPH04126046U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 振動吸振器

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JP (1) JPH04126046U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05118161A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Akinaga Katsube 制振装置
JPH07167331A (ja) * 1993-09-22 1995-07-04 Robert Bosch Gmbh 電磁弁

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05118161A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Akinaga Katsube 制振装置
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950810