JPS63181868A - 構造物の振動抑制装置 - Google Patents
構造物の振動抑制装置Info
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- JPS63181868A JPS63181868A JP1336887A JP1336887A JPS63181868A JP S63181868 A JPS63181868 A JP S63181868A JP 1336887 A JP1336887 A JP 1336887A JP 1336887 A JP1336887 A JP 1336887A JP S63181868 A JPS63181868 A JP S63181868A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、地震や風等によって建築・土木構造物に励起
される振動を抑制するために、これら構造物に設置され
る構造物の振動抑制装置に関するものである。
される振動を抑制するために、これら構造物に設置され
る構造物の振動抑制装置に関するものである。
「従来の技術」
近年の建築・土木構造物は、高強度材料の開発、工作技
術の進歩、並びに電算機による構造解析技術の発展等の
要因により、大型化、形式の多様化、軽量化が為される
と共に、外力に対してフレキシビリティに富んだ構造と
なっている。そして、このように軽量で柔軟な構造物に
おいては、その固有振動数が低く、内部の振動減衰も小
さくなる傾向があるため、地震や風等の外力の影響によ
り予期し得ない種々の振動が発生する可能性がある。
術の進歩、並びに電算機による構造解析技術の発展等の
要因により、大型化、形式の多様化、軽量化が為される
と共に、外力に対してフレキシビリティに富んだ構造と
なっている。そして、このように軽量で柔軟な構造物に
おいては、その固有振動数が低く、内部の振動減衰も小
さくなる傾向があるため、地震や風等の外力の影響によ
り予期し得ない種々の振動が発生する可能性がある。
特に、前述の如≦、構造物の大型化に伴って、外力によ
って励起される振動の振幅も大きくなるため、この振動
が構造物内部に居住する人間に不必要な不安感を与える
と共に、構造物の躯体に許容範囲以上の応力を付与する
恐れすらあった。
って励起される振動の振幅も大きくなるため、この振動
が構造物内部に居住する人間に不必要な不安感を与える
と共に、構造物の躯体に許容範囲以上の応力を付与する
恐れすらあった。
近年、構造物の固有振動周期と等しい周期で振動する振
動抑制装置をこの構造物に取り付けることで、固有振動
周期付近の構造物の振動エネルギーを振動抑制装置に吸
収させ、よって、構造物の振動を抑制するような手法が
提案、実施されている。
動抑制装置をこの構造物に取り付けることで、固有振動
周期付近の構造物の振動エネルギーを振動抑制装置に吸
収させ、よって、構造物の振動を抑制するような手法が
提案、実施されている。
第7図は、前記従来の振動抑制装置を示す図である。第
7図において、符号Sは超高層建築物等の構造物Sであ
り、この構造物Sの屋上には、振動抑制装置1が設置さ
れている。この振動抑制装置lには、構造物Sの質量の
数%程度の質量を存するコンクリート製の錘ブロック2
が、ローラ等の滑動機構3.3により構造物Sの水平方
向に滑動自在に支持されていると共に、スプリング等の
弾撥機構4.4により構造物Sの屋根中央部を中心とし
て前記滑動方向に沿って振動自在に構成されている。そ
して、この振動抑制装置lは、その錘ブロック2の滑動
方向に沿う振動周期が、構造物Sの固有振動周期と同一
となるように、錘ブロック2の質量や弾撥機構4.4の
弾性率が調整されている。
7図において、符号Sは超高層建築物等の構造物Sであ
り、この構造物Sの屋上には、振動抑制装置1が設置さ
れている。この振動抑制装置lには、構造物Sの質量の
数%程度の質量を存するコンクリート製の錘ブロック2
が、ローラ等の滑動機構3.3により構造物Sの水平方
向に滑動自在に支持されていると共に、スプリング等の
弾撥機構4.4により構造物Sの屋根中央部を中心とし
て前記滑動方向に沿って振動自在に構成されている。そ
して、この振動抑制装置lは、その錘ブロック2の滑動
方向に沿う振動周期が、構造物Sの固有振動周期と同一
となるように、錘ブロック2の質量や弾撥機構4.4の
弾性率が調整されている。
以上のような構成を存する振動抑制装置1が設置された
構造物Sが地震や風等の外力によって振動を開始すると
、振動抑制装置lは構造物Sの固有振動周期と同一の振
動周期で振動を開始する。
構造物Sが地震や風等の外力によって振動を開始すると
、振動抑制装置lは構造物Sの固有振動周期と同一の振
動周期で振動を開始する。
従って、構造物S及び振動抑制装置lとの間で振動エネ
ルギーを相互に授受することで、この振動抑制装置lが
構造物Sの振動エネルギーを吸収し、よって、構造物S
の振動が抑制される。
ルギーを相互に授受することで、この振動抑制装置lが
構造物Sの振動エネルギーを吸収し、よって、構造物S
の振動が抑制される。
「発明が解決しようとする問題点」
ところで、前記従来の振動抑制装置lは、構造物Sと同
一の振動周期で振動抑制装置1が振動することにより、
構造物Sの振動を抑制するものであるから、構造物Sの
振動が抑制された結果、二の構造物Sの振幅が振動抑制
装置1の振幅より小さくなった時には、この振動抑制装
置lが逆に加振器として作用し、構造物Sに振動力を加
えることになる。よって、このような振動抑制装置1に
は、自身の振動を減衰させるためにダッンユポット等の
減衰器を取り付けておく必要がある。しかしながら、萌
述の如く振動抑制装置I内で振動している錘ブロック2
は、構造物Sの数%程度の質量を有する大重量の部材で
あるので、この錘ブロック2の振動を減衰させるための
減衰器は大掛かりなものとなると共に、減衰力の調整も
容易ではない。
一の振動周期で振動抑制装置1が振動することにより、
構造物Sの振動を抑制するものであるから、構造物Sの
振動が抑制された結果、二の構造物Sの振幅が振動抑制
装置1の振幅より小さくなった時には、この振動抑制装
置lが逆に加振器として作用し、構造物Sに振動力を加
えることになる。よって、このような振動抑制装置1に
は、自身の振動を減衰させるためにダッンユポット等の
減衰器を取り付けておく必要がある。しかしながら、萌
述の如く振動抑制装置I内で振動している錘ブロック2
は、構造物Sの数%程度の質量を有する大重量の部材で
あるので、この錘ブロック2の振動を減衰させるための
減衰器は大掛かりなものとなると共に、減衰力の調整も
容易ではない。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、振動抑
制装置自身の振動を簡易な構成で減衰させることの可能
な構造物の振動抑制装置の提供を目的としている。
制装置自身の振動を簡易な構成で減衰させることの可能
な構造物の振動抑制装置の提供を目的としている。
「問題点を解決するための手段」
前記問題点を解決するために、本発明は、構造物の所定
の位置に設置されてこの構造物に励起される振動を抑制
する構造物の振動抑制装置を、第1の振動系及びこの第
1の振動系の上に設置された第2の振動系から構成し、
前記第1の振動系を、前記構造物の固有振動周期と同一
の振動周期で、かつ、この構造物の固有振動と所要の位
相差を伴って振動するように構成すると共に、前記第2
の振動系を、前記第1の振動系の上に載置されたタンク
と、このタンクの内部に貯留され、前記第1の振動系と
同一の振動周期で、かつ、この第1の振動系の固有振動
と所要の位相差を伴って振動する液体とからなるものと
している。
の位置に設置されてこの構造物に励起される振動を抑制
する構造物の振動抑制装置を、第1の振動系及びこの第
1の振動系の上に設置された第2の振動系から構成し、
前記第1の振動系を、前記構造物の固有振動周期と同一
の振動周期で、かつ、この構造物の固有振動と所要の位
相差を伴って振動するように構成すると共に、前記第2
の振動系を、前記第1の振動系の上に載置されたタンク
と、このタンクの内部に貯留され、前記第1の振動系と
同一の振動周期で、かつ、この第1の振動系の固有振動
と所要の位相差を伴って振動する液体とからなるものと
している。
「作用 」
本発明では、地震や風等の外力により構造体に励起され
る振動を抑制すべく第1の振動系が振動すると、第2の
振動系の貯留タンク内に貯留された液体が第1の振動系
と同一の振動周期で、かつ、第1の振動系に対してI/
4周期の位相遅れをもって振動し、これにより第1の振
動系の振動が抑制される。
る振動を抑制すべく第1の振動系が振動すると、第2の
振動系の貯留タンク内に貯留された液体が第1の振動系
と同一の振動周期で、かつ、第1の振動系に対してI/
4周期の位相遅れをもって振動し、これにより第1の振
動系の振動が抑制される。
「実施例」
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。
。
第1図ないし第3図は、本発明の一実施例である構造物
の振動抑制装置を示す歯である。第1図ないし第3図に
おいて、符号Sは超高層建築物等の構造物であり、この
構造物Sには、地震や風等の外力によって励起される振
動に対して最ら効果があると想定できる屋上に、この構
造物Sの振動抑制を行う振動抑制装置IOが設置されて
いる。
の振動抑制装置を示す歯である。第1図ないし第3図に
おいて、符号Sは超高層建築物等の構造物であり、この
構造物Sには、地震や風等の外力によって励起される振
動に対して最ら効果があると想定できる屋上に、この構
造物Sの振動抑制を行う振動抑制装置IOが設置されて
いる。
この振動抑制装置10は、構造物Sの屋上に設置された
第1の振動系11と、この第1の振動系11の上に設置
された第2の振動系20とから概略構成されている。
第1の振動系11と、この第1の振動系11の上に設置
された第2の振動系20とから概略構成されている。
前記第1の振動系11は、前記従来の振動抑制装置lと
同様に構成されている。すなわち、この第1の振動系1
1には、構造物Sの質量の数%程度の質量を有するコン
クリート製の錘ブロック12が設けられていると共に、
構造物Sの縦横両方向に延在するレール14.14、・
・・がそれぞれ交叉されて設けられている。前記錘ブロ
ック12下面には、これらレール14.14、・・・に
沿って滑動自在なベアリング15.15、・・・が取り
付けられている。また、前記レール14.14の両端に
は、構造物Sの高さ方向に延在するストッパ16.16
、・・がこの構造物S屋上から突設されていると共に、
これらストッパ16.16、・・・と前記錘ブロック1
2との間にはシリンダー型の弾撥機構13.13、・・
・が介在されている。よって、この錘ブロック12は、
前記レール14.14、・・・の交叉点を中心として、
構造物Sの縦横両方向に振動自在に構成されている。そ
して、この錘ブロック12の縦横両方向のそれぞれの振
動周期は、錘ブロック12の質量及び弾撥機構13.1
3、・・・の弾性率が適宜調整されることで、構造物S
の縦横両方向の固有振動周期とそれぞれ一致されている
。
同様に構成されている。すなわち、この第1の振動系1
1には、構造物Sの質量の数%程度の質量を有するコン
クリート製の錘ブロック12が設けられていると共に、
構造物Sの縦横両方向に延在するレール14.14、・
・・がそれぞれ交叉されて設けられている。前記錘ブロ
ック12下面には、これらレール14.14、・・・に
沿って滑動自在なベアリング15.15、・・・が取り
付けられている。また、前記レール14.14の両端に
は、構造物Sの高さ方向に延在するストッパ16.16
、・・がこの構造物S屋上から突設されていると共に、
これらストッパ16.16、・・・と前記錘ブロック1
2との間にはシリンダー型の弾撥機構13.13、・・
・が介在されている。よって、この錘ブロック12は、
前記レール14.14、・・・の交叉点を中心として、
構造物Sの縦横両方向に振動自在に構成されている。そ
して、この錘ブロック12の縦横両方向のそれぞれの振
動周期は、錘ブロック12の質量及び弾撥機構13.1
3、・・・の弾性率が適宜調整されることで、構造物S
の縦横両方向の固有振動周期とそれぞれ一致されている
。
一方、前記第2の振動系20は、前記第1の振動系11
の錘ブロック12上面に設置され、ゴム等の弾性体と鋼
板との積層構造からなる柔構造の支持台21と、この支
持台21上に設置された有底筒状の貯留タンク22と、
この貯留タンク22内に貯留され、前記第1の振動系1
1の錘ブロック12の振動周期と同一の振動周期で振動
する液体23とから構成されている。なお、前記貯留タ
ンク22内の液体23の質量は、錘ブロック12の質量
の1150〜l/100の範囲内であることが好ましい
。
の錘ブロック12上面に設置され、ゴム等の弾性体と鋼
板との積層構造からなる柔構造の支持台21と、この支
持台21上に設置された有底筒状の貯留タンク22と、
この貯留タンク22内に貯留され、前記第1の振動系1
1の錘ブロック12の振動周期と同一の振動周期で振動
する液体23とから構成されている。なお、前記貯留タ
ンク22内の液体23の質量は、錘ブロック12の質量
の1150〜l/100の範囲内であることが好ましい
。
次に、以上のような構成を有する振動抑制装置lOの作
用について説明する。
用について説明する。
前記構造物Sと振動抑制装置lOとを含む振動系は、第
6図に示すような振動モデルに近似、簡略化することが
できる。この振動モデルは、ばね定数に0のばね7A及
び減衰率り。のダッシュポット9Aを介して、質量M。
6図に示すような振動モデルに近似、簡略化することが
できる。この振動モデルは、ばね定数に0のばね7A及
び減衰率り。のダッシュポット9Aを介して、質量M。
の物体8Aが支持されてなる振動系A(構造物Sの振動
モデル)と、ばね定数に、のばね7B及び減衰率り、の
ダッシュポット9Bを介して、質ff1M、の物体8B
が支持されてなる振動系B(第1の振動系11”の振動
モデル)と、ばね定数に、のばね7C及び減衰率り、の
ダッシュポット9Cを介して、質量M、の物体8Cが支
持されてなる振動系C(第2の振動系20の振動モデル
)とが直列に接続されたようなモデルである。
モデル)と、ばね定数に、のばね7B及び減衰率り、の
ダッシュポット9Bを介して、質ff1M、の物体8B
が支持されてなる振動系B(第1の振動系11”の振動
モデル)と、ばね定数に、のばね7C及び減衰率り、の
ダッシュポット9Cを介して、質量M、の物体8Cが支
持されてなる振動系C(第2の振動系20の振動モデル
)とが直列に接続されたようなモデルである。
そして、このような振動モデルにおいて、振動系A−H
の振動周期が一致されていれば、物体8Aに加わる地震
や風等の外力によって振動系Aが振動を開始すると、振
動系Bは振動系Aに対して1/A困皿の侍釦握ハ木t1
41慝翻1 、−わlこ上り振動系Aの振動を抑制する
ことができる。同様に、振動系B−Cの振動周期が一致
されていれば、振動系Cは振動系Bに対して1/4の位
相遅れをもって振動を開始し、これにより振動系Bの振
動を抑制することができる。
の振動周期が一致されていれば、物体8Aに加わる地震
や風等の外力によって振動系Aが振動を開始すると、振
動系Bは振動系Aに対して1/A困皿の侍釦握ハ木t1
41慝翻1 、−わlこ上り振動系Aの振動を抑制する
ことができる。同様に、振動系B−Cの振動周期が一致
されていれば、振動系Cは振動系Bに対して1/4の位
相遅れをもって振動を開始し、これにより振動系Bの振
動を抑制することができる。
ここで、物体8Bは物体8Aの数%程度の質量なので、
前記構造物Sの固有振動周期T。は、構造設計上の見地
から定められた質量M。及びばね定数K。によりほぼ一
義的に決定される。また、物体8Cは物体8Bの約2%
程度の質量であるので、第1の振動系11の振動周期T
、についても同様のことが言える。従って、第1の振動
系11の振動周期T1が構造物Sの固有振動周期T。に
一致するように、前記錘ブロック12の質量及び弾撥機
構13.1,3、・・・の弾性率を調整すれば良く、ま
た、第2の振動系20の振動周期T、が前記T1に一致
するように、前記貯留タンク22の寸法、容量及び液体
23の貯留量を設定すれば良い。
前記構造物Sの固有振動周期T。は、構造設計上の見地
から定められた質量M。及びばね定数K。によりほぼ一
義的に決定される。また、物体8Cは物体8Bの約2%
程度の質量であるので、第1の振動系11の振動周期T
、についても同様のことが言える。従って、第1の振動
系11の振動周期T1が構造物Sの固有振動周期T。に
一致するように、前記錘ブロック12の質量及び弾撥機
構13.1,3、・・・の弾性率を調整すれば良く、ま
た、第2の振動系20の振動周期T、が前記T1に一致
するように、前記貯留タンク22の寸法、容量及び液体
23の貯留量を設定すれば良い。
ここで、各振動系A、B、Cの振動周期は次式で与えら
れる。
れる。
従って、振動系A、Hについては、上式に各変数を代入
することで、その振動周期を得ることができる。しかし
ながら、振動系Cについては、貯留タンク22内の液体
23の質量Mがそのまま振動体として作用する質ff1
M、とはならず、従って、何等かの理論的解析が必要と
なる。
することで、その振動周期を得ることができる。しかし
ながら、振動系Cについては、貯留タンク22内の液体
23の質量Mがそのまま振動体として作用する質ff1
M、とはならず、従って、何等かの理論的解析が必要と
なる。
貯留タンク内の貯留液の挙動について成立するハウスナ
−(Housner)理論によれば、貯留タンク内22
で移動可能な自由水有効質量(振動体として作用する質
ffi)Myは、次式で与えられる。
−(Housner)理論によれば、貯留タンク内22
で移動可能な自由水有効質量(振動体として作用する質
ffi)Myは、次式で与えられる。
11・・・・・貯留タンク22の底部から水面までの距
離R・・・・・・貯留タンク22の半径 M・・・・・・貯留タンク22内に実際に貯留されてい
る液体23の質量 また、この貯留タンク22内の液体23の固有振動数ω
(いイつゆるスロッシングの固有振動数)は、次式によ
り与えられる。
離R・・・・・・貯留タンク22の半径 M・・・・・・貯留タンク22内に実際に貯留されてい
る液体23の質量 また、この貯留タンク22内の液体23の固有振動数ω
(いイつゆるスロッシングの固有振動数)は、次式によ
り与えられる。
さらに、(3)式により求められた固有振動数ωにより
、貯留タンク22内の液体23の振動周期T tが次式
により求められる。
、貯留タンク22内の液体23の振動周期T tが次式
により求められる。
2π
T2=□ ・・・・・(4)ω
そして、前記(4)式にて得られる貯留タンク22内の
液体23の振動周期T、と第1の振動系llの振動周期
T、との間に、 T、=T、 ・・・・・・(5)が
成立するように、前述の変数11、R,M、すなわち貯
留タンク22の寸法及び液体23の貯留量を設定すれば
良いのである。
液体23の振動周期T、と第1の振動系llの振動周期
T、との間に、 T、=T、 ・・・・・・(5)が
成立するように、前述の変数11、R,M、すなわち貯
留タンク22の寸法及び液体23の貯留量を設定すれば
良いのである。
従って、この実施例の振動抑制装置IOは、第1の振動
系11の上に、この第1の振動系11と同一の振動周期
で振動する液体23を貯留してなる貯留タンク22が設
置されたような構成であり、簡易な構成でありながら、
確実に第1の振動系llの振動を抑制することができる
。しかも、振動抑制装置lO設置後に、貯留タンク22
内の液体23貯留量を調整することで、容易に振動抑制
効果を最適な状態に調整することができる。さらに、前
記貯留タンク22内に貯留される液体23には、一般に
粘性液体が使用されるが、油等粘性係数が異なる液体2
3と混合して使用することにより、あるいは、貯留タン
ク22内に仕切板等を適切に配置して消波効果を持たせ
ることにより、粘性抵抗に起因する振動減衰率を容易に
調整することらできる。
系11の上に、この第1の振動系11と同一の振動周期
で振動する液体23を貯留してなる貯留タンク22が設
置されたような構成であり、簡易な構成でありながら、
確実に第1の振動系llの振動を抑制することができる
。しかも、振動抑制装置lO設置後に、貯留タンク22
内の液体23貯留量を調整することで、容易に振動抑制
効果を最適な状態に調整することができる。さらに、前
記貯留タンク22内に貯留される液体23には、一般に
粘性液体が使用されるが、油等粘性係数が異なる液体2
3と混合して使用することにより、あるいは、貯留タン
ク22内に仕切板等を適切に配置して消波効果を持たせ
ることにより、粘性抵抗に起因する振動減衰率を容易に
調整することらできる。
次に、第4図ないし第5図は、本発明の他の実施例であ
る構造物の振動抑制装置を示す図である。
る構造物の振動抑制装置を示す図である。
この実施例において、前記実施例との相界へは、第1の
振動系11が第2の振動系20と同様に構成されている
点である。すなわち、第1の振動系11は、第2の振動
系20の貯留タンク22より大径の貯留タンク32と、
この貯留タンク32内に貯留され、構造物Sの固有振動
周期と同一の振動周期で振動する液体33とから構成さ
れている。
振動系11が第2の振動系20と同様に構成されている
点である。すなわち、第1の振動系11は、第2の振動
系20の貯留タンク22より大径の貯留タンク32と、
この貯留タンク32内に貯留され、構造物Sの固有振動
周期と同一の振動周期で振動する液体33とから構成さ
れている。
この液体33の表面には、受皿状の支持板34か、その
底部を上方に向けた状態で浮遊され、前記第2の振動系
20は、この支持板34上に設置されている。なお、第
2の振動系20の構成は、前記実施例とほぼ同一である
ので、その説明を省略する。従って、以上のような構成
を有ずろ振動抑制装置lOにおいても、面紀実施例と同
様の効果を1)ることができる。
底部を上方に向けた状態で浮遊され、前記第2の振動系
20は、この支持板34上に設置されている。なお、第
2の振動系20の構成は、前記実施例とほぼ同一である
ので、その説明を省略する。従って、以上のような構成
を有ずろ振動抑制装置lOにおいても、面紀実施例と同
様の効果を1)ることができる。
なお、本願発明者が行ったシミュレーション実験の結果
を以下に示すことで、本発明の振動抑制装置IOの制振
効果について実証する。実験系としては、5層モデルの
模擬構造物S(質ff1M。−400kgx5層、−次
固育周期T。−0,41秒)の屋上に、本発明の第2の
振動系20(液体23の全質量M、=52kg、−次固
有周期T+=0゜41秒)が直接設置されたような実験
系である。
を以下に示すことで、本発明の振動抑制装置IOの制振
効果について実証する。実験系としては、5層モデルの
模擬構造物S(質ff1M。−400kgx5層、−次
固育周期T。−0,41秒)の屋上に、本発明の第2の
振動系20(液体23の全質量M、=52kg、−次固
有周期T+=0゜41秒)が直接設置されたような実験
系である。
このような実験系に、ランダム波(EL−CENTRO
−NS波)を加えた時の、第2の振動系20が無い場合
の模擬構造物S第4M0)変位を第8図に、第2の振動
系20が有る場合の模擬構造物S第4層の変位を第9図
に示す。図示した結果に見るように、第2の振動系20
によって、模擬構造物Sの振動が抑制されていることが
理解できる。
−NS波)を加えた時の、第2の振動系20が無い場合
の模擬構造物S第4M0)変位を第8図に、第2の振動
系20が有る場合の模擬構造物S第4層の変位を第9図
に示す。図示した結果に見るように、第2の振動系20
によって、模擬構造物Sの振動が抑制されていることが
理解できる。
さらに、シミュレーションの結果、液体23の有効質m
M、と制振すべき構造物の質量Mとの比率を、 M、/M=1150〜L/ 100 ・・・・・・
(6)に設定すれば、有効な振動抑制効果が発揮される
ことが判明した。つまり、前記有効質量M、が構造物の
質量Mの1/100以下では、十分な制振効果が得られ
ず、また、1150以上では、液体の質、量が構造物の
構造設計上に与える影響か大きくなり、再度構造物の構
造設計を行う必要がある場合があるため、前記(6)式
の如き比率の設定を行う必要が生じるのである。
M、と制振すべき構造物の質量Mとの比率を、 M、/M=1150〜L/ 100 ・・・・・・
(6)に設定すれば、有効な振動抑制効果が発揮される
ことが判明した。つまり、前記有効質量M、が構造物の
質量Mの1/100以下では、十分な制振効果が得られ
ず、また、1150以上では、液体の質、量が構造物の
構造設計上に与える影響か大きくなり、再度構造物の構
造設計を行う必要がある場合があるため、前記(6)式
の如き比率の設定を行う必要が生じるのである。
更に、種々の要因から、貯留タンク内の液体を固定状態
(密閉型貯留タンク内に液体が満たされた状態)とする
ことが必要な場合には、前記(2)式に代えて次式を採
用すれば良い。
(密閉型貯留タンク内に液体が満たされた状態)とする
ことが必要な場合には、前記(2)式に代えて次式を採
用すれば良い。
なお、本発明に係わる構造物の振動抑制装置IOは、前
記実施例に限定されない。−例として、前記貯留タンク
22の形状は、構造物Sの形状及び設置条件等により、
直方体状、球状、平面楕円状等の種々の形状に変更して
も良い。この場合、前記理論を適宜変更し、その形状に
応じた式に基づいてタンクの寸法、液体の貯留深さ等を
設定すれば良い。なお、貯留タンク22が鋼板で構成さ
れる場合、この液体23中に防錆剤を混入することで、
貯留タンク22自体の耐久性を増すこともできる。
記実施例に限定されない。−例として、前記貯留タンク
22の形状は、構造物Sの形状及び設置条件等により、
直方体状、球状、平面楕円状等の種々の形状に変更して
も良い。この場合、前記理論を適宜変更し、その形状に
応じた式に基づいてタンクの寸法、液体の貯留深さ等を
設定すれば良い。なお、貯留タンク22が鋼板で構成さ
れる場合、この液体23中に防錆剤を混入することで、
貯留タンク22自体の耐久性を増すこともできる。
「発明の効果」
以上詳細に説明したように、本発明によれば、地震や風
等の外力により構造物に振動が励起された場合、第1の
振動系が構造物の固有振動周期と同一の振動周期で、か
つ、構造物に対してl/4周期の位相遅れをもった状態
で振動し、これにより構造物の振動が抑制され、さらに
、第2の振動系が第1の振動系と同一の振動周期で、か
つ、第1の振動系に対して1/4周期の位相遅れをもっ
た状態で振動し、これにより第1の振動系の振動が抑制
される。従って、貯留タンク及びこの貯留タンク内に貯
留され、第1の振動系と同一の振動周期で振動する液体
とからなる簡易な構成の第2の振動系を第1の振動系に
付設することで、この第1の振動系の振動を確実に抑制
することができる。よって、本発明によれば、振動抑制
装置自身の振動を簡易な構成で減衰させることの可能な
構造物の振動抑制装置を実現することができる。
等の外力により構造物に振動が励起された場合、第1の
振動系が構造物の固有振動周期と同一の振動周期で、か
つ、構造物に対してl/4周期の位相遅れをもった状態
で振動し、これにより構造物の振動が抑制され、さらに
、第2の振動系が第1の振動系と同一の振動周期で、か
つ、第1の振動系に対して1/4周期の位相遅れをもっ
た状態で振動し、これにより第1の振動系の振動が抑制
される。従って、貯留タンク及びこの貯留タンク内に貯
留され、第1の振動系と同一の振動周期で振動する液体
とからなる簡易な構成の第2の振動系を第1の振動系に
付設することで、この第1の振動系の振動を確実に抑制
することができる。よって、本発明によれば、振動抑制
装置自身の振動を簡易な構成で減衰させることの可能な
構造物の振動抑制装置を実現することができる。
抑制装置が構造物の屋上に設置された状態を示す正面図
、第2図は同装置の平面図、第3図は同正面図、第4図
は本発明の他の実施例を示す正面図、第5図は同平面図
、第6図は構造物及び振動抑制装置の振動モデルを示す
概略図、第7図は従来の振動抑制装置を示す概略図、第
8図は振動抑制装置が備えられていない模擬構造物の振
動状況を示す図、第9図は振動抑制装置が備えられた模
擬構造物の振動状況を示す図である。 S・・・・・構造物、IO・・・・・・振動抑制装置、
2・・・・・・第1の振動系、20・・・・・・第2の
振動系、22・・・・・・貯留タンク、23・・・・・
・液体。
、第2図は同装置の平面図、第3図は同正面図、第4図
は本発明の他の実施例を示す正面図、第5図は同平面図
、第6図は構造物及び振動抑制装置の振動モデルを示す
概略図、第7図は従来の振動抑制装置を示す概略図、第
8図は振動抑制装置が備えられていない模擬構造物の振
動状況を示す図、第9図は振動抑制装置が備えられた模
擬構造物の振動状況を示す図である。 S・・・・・構造物、IO・・・・・・振動抑制装置、
2・・・・・・第1の振動系、20・・・・・・第2の
振動系、22・・・・・・貯留タンク、23・・・・・
・液体。
Claims (1)
- 構造物の所定の位置に設置されて地震や風等の外力によ
り前記構造物に励起される振動を抑制する構造物の振動
抑制装置であって、第1の振動系及びこの第1の振動系
の上に設置された第2の振動系を備え、前記第1の振動
系は、前記構造物の固有振動周期と同一の振動周期で、
かつ、この構造物の固有振動と所要の位相差を伴って振
動するように構成され、前記第2の振動系は、前記第1
の振動系の上に載置されたタンクと、このタンクの内部
に貯留され、前記第1の振動系と同一の振動周期で、か
つ、この第1の振動系の固有振動と所要の位相差を伴っ
て振動する液体とからなることを特徴とする構造物の振
動抑制装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1336887A JPH0756185B2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-01-23 | 構造物の振動抑制装置 |
GB8709813A GB2194017B (en) | 1986-08-06 | 1987-04-24 | Device for suppressing vibration of structure |
US07/042,365 US4783937A (en) | 1986-08-06 | 1987-04-24 | Device for suppressing vibration of structure |
CN87103224A CN1014440B (zh) | 1986-08-06 | 1987-04-27 | 抑制结构振动的装置 |
FR878705997A FR2606054B1 (fr) | 1986-08-06 | 1987-04-28 | Dispositif destine a eliminer les vibrations dans les structures ou ossatures de batiments |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1336887A JPH0756185B2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-01-23 | 構造物の振動抑制装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63181868A true JPS63181868A (ja) | 1988-07-27 |
JPH0756185B2 JPH0756185B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=11831149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1336887A Expired - Lifetime JPH0756185B2 (ja) | 1986-08-06 | 1987-01-23 | 構造物の振動抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756185B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02221569A (ja) * | 1989-02-20 | 1990-09-04 | Kajima Corp | 方向別同調型振り子式スロッシングダンパー |
JPH02292465A (ja) * | 1989-05-01 | 1990-12-03 | Ohbayashi Corp | 構造物の制振装置 |
JPH03272343A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-12-04 | Fujita Corp | 二重型マスダンパー |
-
1987
- 1987-01-23 JP JP1336887A patent/JPH0756185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02221569A (ja) * | 1989-02-20 | 1990-09-04 | Kajima Corp | 方向別同調型振り子式スロッシングダンパー |
JPH02292465A (ja) * | 1989-05-01 | 1990-12-03 | Ohbayashi Corp | 構造物の制振装置 |
JPH03272343A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-12-04 | Fujita Corp | 二重型マスダンパー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0756185B2 (ja) | 1995-06-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |