JPH04125070U - 回転機構部品の溶接構造 - Google Patents

回転機構部品の溶接構造

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JPH04125070U
JPH04125070U JP2588791U JP2588791U JPH04125070U JP H04125070 U JPH04125070 U JP H04125070U JP 2588791 U JP2588791 U JP 2588791U JP 2588791 U JP2588791 U JP 2588791U JP H04125070 U JPH04125070 U JP H04125070U
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gear
rotating mechanism
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welded
welding
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JP2588791U
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Inventor
秀人 根井
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沖電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 大歯車21に凹部として段付き穴11を設
け、その段部12の周囲に斜面として面取り22を備え
る。面取り22の斜面に小歯車20の端面外周を当接し
て溶接して結合歯車にする。 【効果】 結合歯車を駆動して小歯車と大歯車との間に
「ねじり」が作用したとき、テコの原理より溶接部に作
用する力は小歯車の外周に作用する力と等しくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯車、プーリ等の回転機構部品を結合する電気抵抗溶接構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
一般に、歯車、プーリ等の回転機構部品を直径の大小により第1及び第2の回 転機構部品に分けて結合し、結合回転機構部品とする場合、圧入、カシメ、ねじ 、溶接等による。回転機構部品が小物で溶接により結合する場合は電気抵抗溶接 が便利でよく用いられている。電気抵抗溶接とは溶接体に電流を流し、接触抵抗 熱で半溶融状態になった時に加圧して溶接する方法である。結合回転機構部品と して結合歯車を例にとって図面を参照しながら説明する。
【0003】 図4は結合歯車の斜視図であり、図5は小歯車及び大歯車の正面図と側面図で ある。図5(イ),(ロ)は小歯車の正面図、側面図を示し、図5(ハ),(ニ )は大歯車の正面図、側面図を示している。第2の回転機構部品としての小歯車 2の両側面にはボス部4,5が設けてある。ボス部4はさらに第1の回転機構部 品としての大歯車3の後述する穴とハメアイ関係になる軸部6と当接部7とから なる。ボス部5には結合歯車1となったとき図示せぬシャフトに固着する取付用 穴8が設けてある。又、ボス部4からボス部5にかけて図示せぬシャフトを通す 貫通穴9が設けてある。小歯車2、軸部6、当接部7のそれぞれの外径寸法A, B,Cの関係は A>B>C である。
【0004】 大歯車3には小歯車2の軸部6とハメアイ関係になる軸穴部10を有する段付 き穴11が設けてある。
【0005】 段部12は小歯車2の当接部7を受ける座となる。
【0006】 従って当接部7と段部12とに電流を集中させるために、小歯車2の外径寸法 A、当接部7の外径Bと大歯車3の段付き穴11の内径E,Fとの関係は F>A,B>E である。
【0007】 図6は従来例の溶接説明図である。
【0008】 小歯車2を大歯車3に挿入し、大歯車3の段部12に小歯車の当接部7を当接 させて、電気抵抗溶接機の固定側電極13に乗せる。スイッチ14を“オン”に すると、制御部15が可動側電極16を矢印G方向へ下降し、小歯車2と大歯車 3とを一体にする圧力を発生しながら電流を流す。電流は当接部7と段部12と の溶接部に集中し、溶接部は接触抵抗熱により溶ける。電流が除去されると溶接 部は冷えて図4に示したような小歯車2と大歯車3とからなる結合歯車1が完成 する。
【0009】 ところで結合歯車1は図7(イ)に示すように小歯車2、大歯車3の力の作用 点H,Iから共通の中心軸線に下した垂線と中心軸線との交点J,Kは一致しな い。従って小歯車2又は大歯車3に力が作用すると他方には反作用の力が作用し て「ねじり」が発生する。特に静止状態から回転状態に移る瞬間大きなねじり力 が結合歯車1に作用する。今、駆動側に小歯車2を噛み合せ、負荷側に大歯車3 を噛み合せて、大歯車3が静止状態から回転状態に移る瞬間、小歯車2に作用す る力をLとすると、大歯車3にはテコの原理から L×A/2=M×D/2 M=L×A/D の力が力Lと反対方向に作用する。
【0010】 又、このとき溶接部17に作用する力をNとすると、図7(ロ)に示すように L×A/2=M×B/2 N=L×A/B N/L=A/B A/B>1からN/L>1 N>L 即ち、結合歯車1が回転する毎に力Lの反対方向へ、且つ増大された力Nとし て溶接部17に繰返し作用することになる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
従来の回転機構部品の溶接構造にあっては、テコの原理により増大された力が 溶接部に繰返し作用するので溶接部から破壊してしまう恐れがあるという問題点 があった。
【0012】 本考案は、直径の大小により第1の回転機構部品と第2の回転機構部品とから なる結合回転機構部品の溶接部に作用する力を第2の回転機構部品に作用する力 と等しい力にする回転機構部品の溶接構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の回転機構部品の溶接構造においては、第 1の回転機構部品に凹部を設け、この凹部の底面周囲を斜面となし、第2の回転 機構部品の端面外周を斜面に当接するようにしたものである。
【0014】
【作用】
上記のように構成された第1の回転機構部品と第2の回転機構部品とを溶接す る場合、それぞれを同軸に位置決めして当接させると、第2の回転機構部品の端 面外周が第1の回転機構部品に設けた凹部の斜面に当接する。電流を流しながら 加圧すると、電流は端面外周に集中して斜面側に流れる。このとき当接部は溶け て溶着する。 従って本考案によれば、第2の回転機構部品の溶接位置は第1の回転機構部品 に対して第2の回転機構部品の外周径と同じ位置になり、溶接部には第2の回転 機構部品の外周に作用する力と等しい力が作用する。
【0015】
【実施例】
本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。なお、各図面に共通 な要素には同一符号を付す。
【0016】第1実施例 図1は小歯車及び大歯車の正面図と側面図である。同図(イ),(ロ)は小歯 車の正面図、側面図を示し、同図(ハ),(ニ)は大歯車の正面図、側面図を示 す。小歯車20が従来例の小歯車2と異なるところは結合歯車となったとき、図 示せぬシャフトに固着する取付用穴8を設けたボス部5のみとし、他の側面には ボス部を設けない点である。
【0017】 又、大歯車21が従来例の大歯車3と異なるところは段付き穴11の段部12 の周囲に斜面22を設けた点である。
【0018】 図2は第1実施例の溶接説明図である。小歯車20を大歯車21に挿入し、大 歯車21の段部12に設けた斜面22に小歯車20の端面外周を当接させて、電 気抵抗溶接機の固定例電極23に乗せる。スイッチ14をオンにすると、制御部 15が可動側電極16を矢印G方向へ下降し、小歯車20と大歯車21とを一体 にする圧力を発生しながら電流を流す。電流は小歯車20の端面外周と大歯車2 1の斜面22との溶接部に集中し、溶接部は接触抵抗熱により溶ける。電流が除 去されると、溶接部は冷えて図4に示したような結合歯車1となる。
【0019】 本実施例の結合歯車は溶接部が大歯車21に対して小歯車20の外周と同じ位 置なので、小歯車20の外周に作用する力と等しい力が溶接部に作用する。
【0020】第2実施例 第2実施例が第1実施例と異なるところは溶接の際図3に示したように大小の 歯車を固定側電極に位置決めした点である。即ち、固定側電極23にベークライ ト等の絶縁材による位置決めボス24を設けておく。溶接時に、小歯車20、大 歯車21にそれぞれ設けた貫通穴9,10をボス24に挿入して位置決めし、溶 接する。
【0021】 第2実施例は第1実施例に比べて治具により両歯車を位置決めしてあるので、 小歯車20は大歯車21に対して倒れが発生しない。
【0022】 第1実施例及び第2実施例において、大歯車に小歯車の外周を逃げる段付き穴 を設けたが、小歯車の外周を逃げる必要がない場合は大歯車の端面から斜面を形 成するスリバチ状の凹部にしてもよい。
【0023】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように構成されているので、以下に記載される効果を奏 する。 第2の回転機構部品の端面外周が第1の回転機構部品に直接溶接されるように したことにより、結合回転機構部品を駆動する際、溶接部には第2の回転機構部 品の外周に作用する力とほぼ等しい力が反対方向へ作用する。 従って、結合回転機構部品が駆動する毎に繰返し「ねじり」が作用しても、従 来技術のように第2の回転機構部品の外周に作用する力が増大されて溶接部に作 用することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の歯車の正面図と側面図である。
【図2】第1実施例の溶接説明図である。
【図3】第2実施例の溶接説明図である。
【図4】結合歯車の斜視図である。
【図5】従来例の歯車の正面図と側面図である。
【図6】従来例の溶接説明図である。
【図7】結合歯車に発生する「ねじり」の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 結合歯車 2,20 小歯車 3,21 大歯車 22 面取り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転機構部品と第2の回転機構部
    品とを溶接して結合回転機構部品にする回転機構部品の
    溶接構造において、第1の回転機構部品に凹部を設け、
    この凹部の底面周囲を斜面となし、第2の回転機構部品
    の端面外周を斜面に当接するようにしたことを特徴とす
    る回転機構部品の溶接構造。
JP2588791U 1991-04-17 1991-04-17 回転機構部品の溶接構造 Pending JPH04125070U (ja)

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JP2588791U JPH04125070U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 回転機構部品の溶接構造

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JP2588791U JPH04125070U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 回転機構部品の溶接構造

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JPH04125070U true JPH04125070U (ja) 1992-11-13

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ID=31910525

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JP2588791U Pending JPH04125070U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 回転機構部品の溶接構造

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