JPH04124574U - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH04124574U
JPH04124574U JP3969691U JP3969691U JPH04124574U JP H04124574 U JPH04124574 U JP H04124574U JP 3969691 U JP3969691 U JP 3969691U JP 3969691 U JP3969691 U JP 3969691U JP H04124574 U JPH04124574 U JP H04124574U
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JP
Japan
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valve
piston
seat surface
chamber
cylinder
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JP3969691U
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English (en)
Inventor
武 坂爪
Original Assignee
トキコ株式会社
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 シリンダ3との間に圧力室6を形成し該圧力
室6内の液を加圧流出させるピストン5の連通経路18
に形成されるバルブ室20内に、ピストン5による加圧
時にシート面28に当接するステム23のフランジ部2
6とこのフランジ部26外周に設けられ同加圧時にフラ
ンジ部26より先にシート面28に当接して変形し連通
経路18を塞ぐゴム製のバルブ22とを設け、このバル
ブ22の外周に金属製のキャップ30を加硫接着し該キ
ャップ30を介してバルブ22を付勢手段33により付
勢する。 【効果】 ABS作動時等、圧力室6内が高圧状態でス
テム23がそのフランジ部26をバルブ室20のシート
面28から離間させても、バルブ22をこの隙間に挟む
ことがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のブレーキ装置等に使用されるマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のブレーキ装置等に使用されるマスタシリンダとしては、リザーバ に連通するシリンダと、シリンダ内に嵌入されシリンダとの間に圧力室を形成す るとともにこのシリンダ内を摺動して圧力室内の液をホイールブレーキに向けて 加圧流出させるピストンと、このピストンに設けられリザーバと圧力室とを連通 させる連通経路とを有する構造のものがあげられる。そして、このマスタシリン ダは、図3に示すように、ピストン53の連通経路51に形成されるバルブ室5 2と、ピストン53による加圧時にバルブ室52のシート面54に当接するフラ ンジ部55がバルブ室52内に設けられるステム56と、このステム56のフラ ンジ部55外周に設けられピストン53による加圧時にフランジ部55より先に バルブ室52のシート面54に当接して弾性変形し連通経路51を塞ぐゴム製の バルブ57と、このバルブ57をバルブ室52のシート面54に向けて付勢する スプリング58とを有しており、ブレーキ作動状態等においては、圧力室内の液 を流出させるためにピストンがシリンダ内を摺動し、このときバルブ室52内に 設けられたバルブ57とこの中に設けられたステム56のフランジ部55とがバ ルブ室52のシート面54に当接して連通経路51を塞ぐ構造のものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造のマスタシリンダにおいて、例えば、ブレーキ作動状 態でABS(アンチロック・ブレーキング・システム)が作動する場合にはホイ ールブレーキへのブレーキ液圧を減圧させるためにポンプによりブレーキ液がシ リンダ内に戻されることと加圧との繰り返しのためピストンの往復移動が繰り返 されることになる。ここで、ABSの減圧時においては、ブレーキペダルが踏ま れた状態にあるためマスタシリンダの圧力室内は高圧となっており、ピストンは 加圧されたままの状態で初期の位置に向けて移動することになる。するとステム 56がそのフランジ部55をバルブ室52のシート面54から離間させる方向に 移動することになるが、このとき、上記したように圧力室内が高圧であるためス テム56のフランジ部55とシート面54との隙間を介してリザーバに急激に液 が流れ、この流れる液によってバルブ57が変形しその先端部が上記隙間に入り 込むことになる。そしてこの状態で加圧のためピストンが逆方向に移動すると、 バルブ57の先端部がフランジ部55とシート面54との間に挟まれ、これによ りバルブ57が損傷するという問題が生じた。
【0004】 したがって、本考案の目的は、ABS作動時等圧力室内が高圧状態でステムが そのフランジ部をバルブ室のシート面から離間させる方向に移動する場合におい ても、バルブを損傷させることのないマスタシリンダを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のマスタシリンダは、リザーバに連通する シリンダと、該シリンダ内に嵌入され該シリンダとの間に圧力室を形成するとと もに該シリンダ内を摺動して前記圧力室内の液を加圧流出させるピストンと、該 ピストンに設けられ前記リザーバと前記圧力室とを連通させる連通経路と、該ピ ストンの連通経路に形成されるバルブ室と、前記ピストンによる加圧時に前記バ ルブ室のシート面に対向するフランジ部が前記バルブ室内に設けられるステムと 、該ステムのフランジ部外周に設けられ前記ピストンによる加圧時に前記フラン ジ部より先に前記バルブ室のシート面に当接して弾性変形し前記連通経路を塞ぐ ゴム製のバルブと、該バルブを前記バルブ室のシート面に向けて付勢する付勢手 段とを有するもので、前記バルブの外周に金属製のキャップを加硫接着し、該キ ャップを介して前記付勢手段により前記バルブを付勢することを特徴としている 。
【0006】
【作用】
本考案のマスタシリンダによれば、ABS作動時等圧力室内が高圧である状態 で、ステムがそのフランジ部をバルブ室のシート面から離間させる方向に移動し 、ステムのフランジ部とシート面との隙間を介してリザーバ側に急激に液が流れ ることになっても、ゴム製のバルブの外周に加硫接着された金属製のキャップが バルブのシート面に当接する部分のフランジ部側への変形を規制することになる 。したがって、バルブがステムのフランジ部とシート面との間に挟まれることが ない。 また、ゴム製のバルブは、この金属製のキャップを介して付勢手段に設けられ ることになるため、かじり等を生じることがなく、これによるゴミの発生および バルブの劣化もない。
【0007】
【実施例】
本考案の一実施例によるマスタシリンダについて図1および図2を参照して以 下に説明する。なお、本実施例においては、2つの液圧作動系統を有するいわゆ るタンデム型のマスタシリンダを例にとり説明するが、本願に係わる部分はセカ ンダリピストン(図1における左のピストン)側に設けられているため、この部 分を中心に説明する。
【0008】 図中符号1は本実施例のマスタシリンダ、符号2はブレーキ液が必要に応じて 貯められるリザーバ、符号3はリザーバ2にポート4を介して連通するシリンダ 、符号5はシリンダ3内に嵌入され該シリンダ3との間に圧力室6を形成すると ともにブレーキ作動時等にシリンダ3内を図1における左方向に向けて摺動し前 記圧力室6内の液を加圧して図示せぬホイールブレーキに向け流出させるピスト ンをそれぞれ示している。なお、ピストン5は、該ピストン5とこれに対向する シリンダ3の端面部7との間に設けられたピストンスプリング8によってブレー キ作動等がない場合に初期位置に常に位置するように図1における右方向に付勢 されており、ピストン5の圧力室6側には、このピストンスプリング8を当接さ せるためのフランジ9を有するとともにピストン5の圧力室6側を覆うリテーナ 10が設けられている。
【0009】 また、ピストン5にはシリンダ3内に嵌合するための2箇所のランド部11が 設けられ、これらランド部11間には該ランド部11の径より小径の円筒部12 が設けられている。ここで、シリンダ3の内壁面13とピストン5の両ランド部 11および円筒部12とで囲まれる環状空間部14は、ピストン5に紙面と直交 する方向に貫通して設けられる断面長穴形状の内部空間部15と連通しており、 該内部空間部15は、これと隣接してピストン5と同軸に設けられた連通穴16 と上記リテーナ10の先端面に形成された貫通穴17とによって圧力室6に連通 するようになっている。そして、これに加えてピストン5が初期位置から最大摺 動位置に至るまで常にシリンダ3のポート4がピストン5の環状空間部14に連 通するようになっており、これによりリザーバ2が圧力室6と連通することにな る。ここで、上記環状空間部14、内部空間部15、連通穴16および貫通穴1 7が連通経路18を構成するものである。そして、この連通経路18の連通穴1 6の圧力室6側の端部には、該連通穴16より大径かつリテーナ10の貫通穴1 7より大径のバルブ室20が形成されている。一方、ピストン5の上記各ランド 部11の外側には、環状空間部14が各ランド部11を介して外部と連通するの を防ぐシール部材19がそれぞれ嵌着されている。
【0010】 そして、上記した内部空間部15内には、ピストン5が非作動位置にあるとき に後述のバルブを開弁させるストッパピン21がシリンダ3に支持されて設けら れており、よって内部空間部15の延在長さは、ピストン5がブレーキ作動等に より圧力室6側に最大摺動しようとする場合においてもこのストッパピン21に よってその摺動が妨げられないように該ストッパピン21から逃げるよう適宜決 定されるものである。
【0011】 また、図2に示すように、上記バルブ室20内にはゴム製のバルブ22が設け られており、該ゴム製のバルブ22の内部には金属製のステム23が設けられて いる。このステム23は、上記連通穴16との間に隙間を設けつつ延在する軸部 25と、バルブ室20内に位置し該連通穴16より大径のフランジ部26とを有 しており、端面27と後述のシート面28とが外周側に向うに従って離間するよ うに、例えば、該フランジ部26の軸部25側の端面27は軸部25方向に向け て縮径するテーパ形状をなしている。そして、バルブ22には、ステム23のフ ランジ部26より先にバルブ室20のシート面(バルブ室20の連通穴16との 境界部分の端面)28に当接するためにフランジ部26よりシート面28側に突 出し断面がほぼ半円形状をなす環状の当接部29が設けられており、該当接部2 9を除く外周に金属製のキャップ30が加硫接着されている。また、該キャップ 30の外周面に設けられた段部31と図1に示す上記リテーナ10のバルブ室2 0内側の側面32との間には、バルブ22をシート面28に当接させるべく付勢 するバルブスプリング(付勢手段)33が設けられている。なお、バルブ22と ステム23も加硫接着により接着することが可能である。
【0012】 ここで、これらバルブ機構の加圧時の動作について説明する。ブレーキ作動時 等にピストン5が図示せぬホイールブレーキに液圧を伝達するため圧力室6内の 液を加圧するべく摺動すると、バルブスプリング33により付勢されたバルブ2 2がバルブ室20のシート面28方向に移動してステム23がストッパピン21 から離間し、当接部29にシート面28を当接させてバルブ室20と連通穴16 との連通すなわち圧力室6とリザーバ2との連通を遮断する。そして、さらにピ ストン5が摺動して圧力室6内の液圧が高まると、バルブ22はセルフシール効 果により当接部29がさらに変形してシート面28に密着しステム23のフラン ジ部26の端面27をシート面28に当接させることになり、これにより高圧シ ールが可能となっている。なお、上記動作にしたがいステム23の軸部25の長 さは、ブレーキ作動等がされずピストン5が初期位置にあるときにストッパピン 21に当接してシート面28からバルブ22およびフランジ部26を所定量離間 させ且つブレーキ作動等によりピストン5が加圧のため所定量摺動したときにス トッパピン21から離間するように適宜決定されるものである。
【0013】 そして、上記のような加圧状態で、例えば、ABSが作動する場合、すなわち 、ブレーキペダル踏下状態ままブレーキ液がシリンダ3内に戻されピストン5が 加圧状態のまま初期位置に移動してステム23がストッパピン21に当接し、そ のフランジ部26およびバルブ22の当接部29をバルブ室20のシート面28 から離間させる方向に移動して、この隙間を介してリザーバ2側に急激にブレー キ液が流れる場合においても、ゴム製のバルブ22の外周に加硫接着された金属 製のキャップ30がバルブ22の当接部29のフランジ部26側への変形を規制 することになる。したがって、ステム23のフランジ部26とバルブ室20のシ ート面28との間への当接部29の挟み込みが困難になる。また、本実施例にお いては、上記のようにステム23のフランジ部26のシート面28側の端面27 がテーパ状をなしているため、フランジ部26のシート面28当接時においても フランジ部26とシート面28とはバルブ22の当接部29方向に向うにしたが って大きくなる隙間を有することになるため、ステム23のフランジ部26とバ ルブ室20のシート面28との間への当接部29の挟み込みの可能性が激減する ことになる。
【0014】 また、上述したように、バルブスプリング33は金属製のキャップ30を介し てバルブ22に設けられることになり、従来発生していたバルブ22とバルブス プリング33とのかじりを生じることがなくなるため、ゴミの発生やバルブ22 の劣化を生じることがなくなる。
【0015】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のマスタシリンダによれば、ABS作動時等圧力 室内が高圧状態でステムがそのフランジ部をバルブ室のシート面から離間させる 方向に移動する場合においても、バルブがステムのフランジ部とシート面との間 に挟まれることがないため、バルブに損傷を生じることがなくなる。また、バル ブのバルブスプリングによるかじりがなくなるためゴミの発生やバルブの劣化を 生じることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるマスタシリンダを示す
正面図であり、主要部を断面としたものである。
【図2】本考案の一実施例によるマスタシリンダのバル
ブ室内を示す断面図であり、バルブがシート面に当接し
ステムのフランジ部がシート面から離間した状態を示す
ものである。
【図3】従来のマスタシリンダのバルブ室内を示す断面
図であり、バルブがシート面に当接しステムのフランジ
部がシート面から離間した状態を示すものである。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 リザーバ 3 シリンダ 5 ピストン 6 圧力室 18 連通経路 20 バルブ室 22 バルブ 23 ステム 26 フランジ部 28 シート面 30 キャップ 33 バルブスプリング(付勢手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リザーバに連通するシリンダと、該シリ
    ンダ内に嵌入され該シリンダとの間に圧力室を形成する
    とともに該シリンダ内を摺動して前記圧力室内の液を加
    圧流出させるピストンと、該ピストンに設けられ前記リ
    ザーバと前記圧力室とを連通させる連通経路と、該ピス
    トンの連通経路に形成されるバルブ室と、前記ピストン
    による加圧時に前記バルブ室のシート面に対向するフラ
    ンジ部が前記バルブ室内に設けられるステムと、該ステ
    ムのフランジ部外周に設けられ前記ピストンによる加圧
    時に前記フランジ部より先に前記バルブ室のシート面に
    当接して弾性変形し前記連通経路を塞ぐゴム製のバルブ
    と、該バルブを前記バルブ室のシート面に向けて付勢す
    る付勢手段とを有するマスタシリンダにおいて、前記バ
    ルブの外周に金属製のキャップを加硫接着し、該キャッ
    プを介して前記付勢手段により前記バルブを付勢するこ
    とを特徴とするマスタシリンダ。
JP3969691U 1991-04-30 1991-04-30 マスタシリンダ Pending JPH04124574U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60112922A (ja) * 1983-11-22 1985-06-19 Hasegawa Komuten Co Ltd シ−トパイルの設置方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60112922A (ja) * 1983-11-22 1985-06-19 Hasegawa Komuten Co Ltd シ−トパイルの設置方法

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