JPH04122658U - 扇形噴霧ノズル - Google Patents

扇形噴霧ノズル

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JPH04122658U
JPH04122658U JP5396891U JP5396891U JPH04122658U JP H04122658 U JPH04122658 U JP H04122658U JP 5396891 U JP5396891 U JP 5396891U JP 5396891 U JP5396891 U JP 5396891U JP H04122658 U JPH04122658 U JP H04122658U
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fan
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秀夫 佐久間
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アロイ工器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作が容易であり、かつ液体の供給圧力が低
い場合であってもテールが発生しないエアレス型の扇形
噴霧ノズルを安価に提供することにある。 【構成】 ノズル主体にくさび状断面の内部溝を後方開
放状態に設けると共に、内部溝の中央付近にはドーム状
凹部を設けるほか、ノズル主体の前面には外部溝を前記
内部溝に平行関係のもとに前記ドーム状凹部にだけ交叉
するように設け、これによりリップ状の噴口を内部溝と
平行関係に開設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塗料等の液体を扇形状に噴霧するためのノズルに関するものであり 、特に高粘度塗料あるいは水性塗料を適用して塗装する場合において、いわゆる テールの発生しない扇形噴霧を得ることができるエアレス噴霧ノズルに関するも ののである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアレス式扇形噴霧ノズルとしては、ノズル主体にドーム状凹面とこれ にスムーズに連接する筒状流路とからなる凹穴を後方開放状態に設けると共に、 ノズル主体の前面にはV字状断面の溝をその溝底が前記ドーム状凹面と筒状流路 との境界付近に達する程度の深さに設け、ドーム状凹面とV字状溝との交叉によ りリップ状の噴口を開設した構造のものが多用されている。
【0003】 しかしながら、このようなノズルを塗装用として高粘度塗料あるいは水性塗料 を噴霧する場合には、扇形噴霧の両端に霧化不良のいわゆるテールが発生する関 係上、均斉な塗装面を得ることができない不利があり、これがため前記テールの 発生を防止するようにしたテールレスノズルが種々開発されており、例えば特公 昭57−50539公報,特公昭60−51857公報,実開昭62−2066 1公報に記載の技術がある。
【0004】 前記両特許公報に記載のノズルは、ドーム状凹面と筒状流路との境界部分に環 状隅角部を形成するほか、V字状溝を筒状流路と僅かに交叉するように形成し、 特にその環状隅角部とV字状溝の深さとの両寸法を厳密に特定しており、また前 記公開実用新案公報に記載のノズルは、台形断面の内部溝の中央にこの内部溝の 底部の幅よりも充分に小径のドーム状の窪みを形成するほか、外部溝を前記内部 溝と直角に食い違う関係のもとにドーム状窪みと交叉させてリップ状の噴口を開 設している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記環状隅角部を設けたテールレスノズルにおいては、その隅角部の寸法とV 字状溝の深さとの両者を厳密に製作する必要があるため、製作が困難であるばか りでなく製作コストが著しく高価となる欠点があり、また前記公開実用新案公報 に記載のノズルにおいては、均斉分布の広角扇形噴霧の形成が主目的であるため 、塗料の供給圧力を実際上100kg/cm以上に選定しなければならない欠 点がある。
【0006】 そこで本考案の目的は、製作が容易であり、かつ液体の供給圧力が低い場合で あってもテールが発生しないノズルを安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、ノズル主体にくさび状断面の内部溝を後方 開放状態に設けるとともに、内部溝の中央付近にはドーム状凹部を設けるほか、 ノズル主体の前面には外部溝を前記内部溝に平行関係のもとに前記ドーム状凹部 にだけ交叉するように設け、これによりリップ状の噴口を内部溝と平行関係に開 設したものである。
【0008】
【作用】
リップ状噴口における両側部即ち弧状口縁の中央付近においては、内部溝の斜 面と外部溝の斜面とによるベンチュリー効果の影響を受けるほか、噴口における 両端部即ち弧状口縁の端部付近においては、特に内部溝の斜面による増速作用と 内部溝の底面によるオリフイス作用とが相俟つてテールの生成要素の払拭に絶好 な霧化効果を発揮し、従つてテールの発生が防止された状態のもとに扇形噴霧が 形成される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例について詳細に説明する。 先ず図1ないし図4に示す第1の実施例について述べると、超硬合金あるいは セラミック等の超硬質材製のノズル主体1に、断面が台形のくさび状の内部溝2 を切り通すことなくノズル主体1の周側が残るように後方開放状態に設けると共 に、内部溝2における底部の中央付近にはほぼドーム状凹部3をその両側部にお いて前記内部溝2におけるくさび状の両斜面に各別にスムーズに連続するように 形成し、かつノズル主体1の先端にはV字状断面の外部溝4を前記内部溝2に対 して平行関係のもとに、前記ドーム状凹部3にだけ深く交叉するように設けてこ の交叉によりリップ状の噴口5を開設する。
【0010】 なお、前記内部溝2の底部と外部溝4の底部との中間の肉厚については、リッ プ状の噴口5の両端部にオリフイスが形成されように、なるべく薄いのが望まし いが、損壊および摩耗を考慮して適度の厚みが必要である。
【0011】 噴口5の両端部にオリフイスを形成し、しかもくさび状断面の内部溝2と外部 溝4とが平行であると、リップ状噴口5の両端部に近い上流の流動状況は、内部 溝2の斜面により増速されつつ噴口5と内部溝2との共通軸線にほぼ平行に直進 する直進流と、内部溝2の両端寄りにおいてその溝底部に向い増速して衝突しつ つ溝底部に沿いドーム方向へ偏向する偏向流とが、ほぼ直角関係に衝突した状態 のもとに噴口5の両端部から噴出することになる関係上、その偏向流はその偏向 以前の衝突に伴い攪乱状態にあるのに加えて直進流と高速のもとに更に衝突する のであるから、一層攪乱され、その直後に噴出される結果、霧化効果が著しく良 好であり、テールの発生は確実に防止される。
【0012】 上記構成のノズルを使用して、焼付メラミン樹脂系塗料を30数kg/cm のもとに、あるいはラテックス塗料を数10kg/cmのもとに供給しつつ噴 射した結果、テールを発生させることなく扇形噴霧を得ことができた。
【0013】 内部溝2の断面形状については、図5(第2の実施例)のようにV字状でもよ く、また図6(第3の実施例)のように底部の幅をドーム状凹部3の直径よりも 大きく形成し、あるいは図7(第4の実施例)のように底部の幅をドーム状凹部 3の直径よりも小さく形成してもよく、更に図示しないが丸み付きのV字状であ ってもよいのであり、効果は前記第1の実施例におけるとほぼ同様である。
【0014】 また、内部溝2をくさび状に形成した理由は、、供給液体の流速を増加させる ほか、噴口5に至る直前まで供給圧力をなるベく低下させないようにするためで あるから、くさび状の角度については、過小であると増速作用が乏しく、また過 大であると斜面による抵抗により流速が減殺される関係上、40°ないし80° が適当であり、なお実用範囲は20゜ないし100゜である。
【0015】 外部溝4の断面形状については、V字状に限ることなく、U字状あるいはコ字 状あるいは台形状であつてもよく、被噴射液体の性状並びに希望する噴霧の分布 により適宜選択すればよい。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)ノズル主体に比較的広角なくさび状断面の内部溝を後方開放状態に設けた から、これにより上流から供給される液体の流速を増加させるほか、噴口に至る 直前まで供給圧力がほとんど低下せず、従ってテールの発生を抑制する効果があ る。 (b)内部溝の中央付近にドーム状凹部を設けるほか、外部溝を前記内部溝に平 行関係のまま両溝の底部が互いに接近する状態のもとにドーム状凹部に交叉する ように設けてリップ状の噴口を内部溝と平行関係に開設したから、リップ状噴口 の両端部付近においては、特に内部溝の斜面による増速作用と内部溝の底面によ るオリフイス作用とが相俟つてテールの生成要素の払拭に絶好な霧化効果を発揮 し、従って高粘度液体の低圧噴霧に当たっても、テールの発生を確実に防止する ことができるのであるばかりでなく、扇形噴霧の角度を広角のもとに噴出するこ とができる。 (c)構造が簡単で製作が容易であるから、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における扇形噴霧ノズル
の斜面図である。
【図2】本考案の第1の実施例における扇形噴霧ノズル
の縦断側面図である。
【図3】本考案の第1の実施例における扇形噴霧ノズル
の正面図である。
【図4】図2中の線IV一IVにおける横断平面図であ
る。
【図5】本考案の第2の実施例における扇形噴霧ノズル
の横断平面図である。
【図6】本考案の第3の実施例における扇形噴霧ノズル
の横断平面図である。
【図7】本考案の第4の実施例における扇形噴霧ノズル
の横断平面図である。
【符号の説明】
1 ノズル主体 2 内部溝 3 ドーム状凹部 4 外部溝 5 噴口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル主体にくさび状断面の内部溝を後方
    開放状態に設けると共に、内部溝の中央付近にはドーム
    状凹部を設けるほか、ノズル主体の前面には外部溝を前
    記内部溝に平行関係のまま両溝の底部が接近する状態の
    もとに前記ドーム状凹部にだけ交叉するように設けてリ
    ップ状の噴口を内部溝と平行関係に開設したことを特徴
    とする扇形噴霧ノズル。
  2. 【請求項2】内部溝のくさび状断面の角度を30°ない
    し90°に選定した請求項1の扇形噴霧ノズル。
JP1991053968U 1991-04-15 1991-04-15 扇形噴霧ノズル Expired - Fee Related JPH084119Y2 (ja)

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JPH084119Y2 (ja) 1996-02-07

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