JPH04122283U - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH04122283U
JPH04122283U JP3468091U JP3468091U JPH04122283U JP H04122283 U JPH04122283 U JP H04122283U JP 3468091 U JP3468091 U JP 3468091U JP 3468091 U JP3468091 U JP 3468091U JP H04122283 U JPH04122283 U JP H04122283U
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JP
Japan
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cross member
radiator
lower cross
front lower
body structure
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Pending
Application number
JP3468091U
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English (en)
Inventor
謙一 小野田
良一 久永
Original Assignee
スズキ株式会社
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Publication of JPH04122283U publication Critical patent/JPH04122283U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、エンジンルーム内に設けら
れるラジエータに冷却風を効率よく導入することが可能
な自動車の前部車体構造を提供することにある。 【構成】 本考案に係る自動車の前部車体構造では、エ
ンジンルーム1内に設けられるラジエータ7の前方に、
車巾方向へ沿って延びるフロントロアクロスメンバ9を
配設しており、このフロントロアクロスメンバ9の中央
部付近に位置する下面の一部を前記ラジエータ7の横巾
相当部分にわたって削り取ると共に、前記フロントロア
クロスメンバ9の下面を車体後方へ向って斜め上方に傾
斜する傾斜面9aに形成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の前部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フロントサスペンションの形式がダブルウィッシュボーンタイプの 自動車においては、ロアアームとアッパアームの2本のアームが使用されるため 、現在主流のストラットタイプのサスペンションに比べると、図5に示す如くサ イドフレーム51の配設位置が高くなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述したサイドフレーム51は、エンジンルーム52内で左右両側にそれぞれ 配設され、前端部がフロントロアクロスメンバ53に連結されるので、サイドフ レーム51の配設位置が高いと、これに伴ってフロントロアクロスメンバ53の 位置も高くなることになる。このため、当該フロントロアクロスメンバ53がラ ジエータ54の前面を覆うことになり、フロントバンパ55のエア導入口56か ら進入した冷却風が、フロントロアクロスメンバ53の存在によって矢印に示す 如くラジエータ54の上部前面側に導かれず、下部前面側のみに送られ、ラジエ ータ54への冷却風の導入が効率よく行われていなかった。
【0004】 本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、エンジ ンルーム内に設けられるラジエータに冷却風を効率よく導入することが可能な自 動車の前部車体構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本考案においては、エンジンル ーム内に設けられるラジエータの前方に、車巾方向へ沿って延びるフロントロア クロスメンバを配設した自動車の前部車体構造において、前記フロントロアクロ スメンバの中央部付近に位置する下面の一部を前記ラジエータの横巾相当部分に わたって削り取ると共に、前記フロントロアクロスメンバの下面を車体後方へ向 って斜め上方に傾斜する傾斜面に形成している。
【0006】
【作 用】
本考案に係る自動車の前部車体構造では、フロントロアクロスメンバの下面が 後上りの傾斜面となっているため、フロントバンパのエア導入口から進入した冷 却風はフロントロアクロスメンバの下面に沿ってラジエータの上部前面側にも廻 り込み、当該冷却風がラジエータの全面に行き渡るようになる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0008】 図1〜図3は本考案に係る自動車の前部車体構造の一実施例を示している。図 において、1はダブルウィッシュボーンタイプの自動車の前部車体2に設けられ るエンジンルーム、3は前部車体2の前面側に取付けられるフロントバンパであ り、このフロントバンパ3の中央部付近にはエア導入口4が形成されている。
【0009】 上記エンジンルーム1の上部には、これを開閉するフロントフード5が後部側 を中心にして回動自在に取付けられ、またフロントアッパクロスメンバ6が車巾 方向に沿って配設されている。一方、エンジンルーム1の内部には、ラジエータ 7およびエンジン8が車体前後に配設されていると共に、該ラジエータ7の前方 位置にはフロントロアクロスメンバ9が車巾方向に沿って配設されている。また 、エンジンルーム1の左右両側には、車体前後方向に沿って延びる左右一対のサ イドフレーム10が間隔を置いて配設されており、これらサイドフレーム10の 前端部はフロントロアクロスメンバ9の左右両側部に連結されている。なお、図 2において11は、フロントバンパ3のエア導入口4とラジエータ7との間に配 設されるエアダクトである。
【0010】 さらに、上記ラジエータ7の斜め前方上部にはインタークーラ12が設けられ ている。このインタークーラ12は、インタークーラ本体12aとインタークー ラパイプ12bとから成り、エンジンルーム1の車巾方向のほぼ中央に配置され ている。このため、インタークーラ12は、インタークーラ本体12aの下端に 設けた下部取付部材13をフロントロアクロスメンバ9にボルト14およびナッ ト15などで締付け固定すると共に、インタークーラパイプ12bに設けた上部 取付部材16をフロントアッパクロスメンバ6にボルト14およびナット15な どで締付固定することにより取付けられている。
【0011】 上記フロントロアクロスメンバ9は、フロントメンバ17とリヤメンバ18の 上下端部を互いに接合することによって閉断面構造に形成されており、その下部 はフロントバンパ3の車体後方であって該フロントバンパ3のエア導入口4の上 縁部付近に配置されている。しかして、フロントロアクロスメンバ9の中央部付 近に位置する下面の一部は、図3の鎖線で示す如く、ラジエータ7の横巾に相当 する部分にわたって削り取られている。また、フロントロアクロスメンバ9の下 面は、車体後方へ向って斜め上方に傾斜する傾斜面9aに形成されている。
【0012】 このため、フロントメンバ17の下部には、これを車体前方側に向って斜め下 方へ折り曲げてなる接合フランジ部17aが設けられている。そして、リヤメン バ18は断面略V字状に形成され、車体前方側へ倒した状態で配置されるように なっており、上部にはこれを上方へ直角に折り曲げてなる接合フランジ部18a が設けられている。なお、フロントロアクロスメンバ9の左右両側に位置するサ イドフレーム10との接続部は、断面形状が中央部付近から徐々に変化せしめら れ、図3の鎖線で示す如く元の形状に戻されており、これによって両メンバ9, 10の接続強度が低下しないように構成されている。
【0013】 本実施例の前部車体構造においては、フロントバンパ3のエア導入口4から冷 却風が進入すると、この冷却風は、図2の矢印で示す如く、エアダクト11を通 ってラジエータ7の下部前面側にそのまま送られて導入される。また、冷却風の 一部は、フロントロアクロスメンバ9の傾斜面9aに沿って車体上方へ流れ、ラ ジエータ7の上部前面側に廻り込んで導入される。
【0014】 本実施例の前部車体構造によれば、ダブルウィッシュボーンタイプの自動車に おいてラジエータ7の前方位置に配設されるフロントロアクロスメンバ9の位置 が高くなっていても、フロントバンパ3のエア導入口4から進入した冷却風は、 フロントロアクロスメンバ9によりラジエータ7の上部前面側への導入を妨げら れることなく当該ラジエータ7の全面に行き渡るため、ラジエータ7への冷却風 の導入効率を高めることができる。
【0015】 以上、本考案の一実施例につき述べたが、本考案は既述の実施例に限定される ものではなく、本考案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能であ る。
【0016】 例えば、既述の実施例においては、フロントロアクロスメンバ9の下面を傾斜 面9aに形成するため、断面略V字状のリヤメンバ18を車体前方側へ倒して用 い、該リヤメンバ18の上下端部とフロントメンバ17の上下端部とを互いに接 合したが、図4に示す如く板状のアッパメンバ27と断面略コ字状のロアメンバ 28を用い、該ロアメンバ28の下面を後上りに傾斜させると共に、前後端部を 外方へ直角に折り曲げて接合フランジ部28aを設け、これら接合フランジ部2 8aをアッパメンバ27に接合させることによって、下面が傾斜面9aのフロン トロアクロスメンバ9を形成することも可能である。
【0017】
【考案の効果】
上述の如く、本考案に係る自動車の前部車体構造は、フロントロアクロスメン バの中央部付近に位置する下面の一部をラジエータの横巾相当部分にわたって削 り取ると共に、前記フロントロアクロスメンバの下面を車体後方へ向って斜め上 方に傾斜する傾斜面に形成したので、たとえラジエータの前方位置に配設される フロントロアクロスメンバの位置が高くなっても、フロントバンパのエア導入口 から進入した冷却風をラジエータの全面に確実に導入することが可能となり、効 率より利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る前部車体構造を適用し
た自動車の前部車体を示す斜視図である。
【図2】フロントフードを閉じた状態を示す図1におけ
るA−A線断面図である。
【図3】図2において矢視Bから見たフロントロアクロ
スメンバおよびラジエータを示す正面図である。
【図4】上記フロントロアクロスメンバの変形例を示す
断面図である。
【図5】従来の前部車体構造を適用した自動車の前部車
体を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 2 前部車体 3 フロントバンパ 4 エア導入口 7 ラジエータ 9 フロントロアクロスメンバ 9a 傾斜面 11 エアダクト 17 フロントメンバ 18 リヤメンバ 27 アッパメンバ 28 ロアメンバ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム内に設けられるラジエー
    タの前方に、車巾方向へ沿って延びるフロントロアクロ
    スメンバを配設した自動車の前部車体構造において、前
    記フロントロアクロスメンバの中央部付近に位置する下
    面の一部を前記ラジエータの横巾相当部分にわたって削
    り取ると共に、前記フロントロアクロスメンバの下面を
    車体後方へ向って斜め上方に傾斜する傾斜面に形成した
    ことを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP3468091U 1991-04-17 1991-04-17 自動車の前部車体構造 Pending JPH04122283U (ja)

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JP3468091U JPH04122283U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 自動車の前部車体構造

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JPH04122283U true JPH04122283U (ja) 1992-11-02

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JP (1) JPH04122283U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235718A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011235718A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造

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