JPH04121054U - 磁気デイスク用スピンドル装置 - Google Patents

磁気デイスク用スピンドル装置

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JPH04121054U
JPH04121054U JP2158691U JP2158691U JPH04121054U JP H04121054 U JPH04121054 U JP H04121054U JP 2158691 U JP2158691 U JP 2158691U JP 2158691 U JP2158691 U JP 2158691U JP H04121054 U JPH04121054 U JP H04121054U
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JP
Japan
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seal
rolling
rolling bearings
spindle device
magnetic disk
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Pending
Application number
JP2158691U
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English (en)
Inventor
輝一 辛島
真路 阿部
武夫 菊池
Original Assignee
光洋精工株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク用スピンドル装置の摩擦トルク
を低減して消費電力を削減する。しかも、摩擦や凝着に
よる発熱を低減してハブ106の熱変形を防止し、読み
書きのエラーが起こらないようにする。 【構成】 二つのころがり軸受104,105の外側に
ある二つのシール部111,112のうち固定用フラン
ジ102側のシール部をラビリンスシール112とする
一方、他方のシール部を磁性流体シール111とし、か
つ、二つのころがり軸受104,105の転動体104
s,105sをセラミック製にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、磁気ディスク用スピンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気ディスク用スピンドル装置としては、図2に示すようなものがある 。この磁気ディスク用スピンドル装置は、上下に延びる固定軸1と、上記固定軸 1の上下に離間して取り付けられた二つのころがり軸受4,5と、上記固定軸1 に回転自在に支持された略円筒状のハブ6とを備えている。上記固定軸1の中央 にはステータ3が取り付けられている。固定軸1の下端1a側は固定用フランジ 2を介してベース10aに固定される一方、上端1b側は固定部1cによってベー ス10bに固定されている。上記ころがり軸受4,5はいずれも金属からなり、そ れぞれ外輪4a,5aと、上記固定軸1に嵌合した内輪4b,5bと、球状の転動体4 c,5cとで構成されている。下側のころがり軸受5の外輪5aの厚みtoは、剛性を 高めて振動を防止できるように内輪5bの厚みtiよりも厚く設定されている。上 記ハブ6は、ロータ7とともに一体に回転される内側部材6bと外側部材6aとか らなっている。内側部材6bは上記ころがり軸受4,5の外輪4a,5aに嵌着され ており、外側部材6aには径方向外側に読み書きを行うべき磁気ディスクが取り 付けられる。また、固定軸1とハブ6(正確には内側部材6b)の上端,下端との間 には、それぞれ磁性流体シール11,12が設けられている。これにより、固定 軸1とハブ6との間の上下の隙間からころがり軸受4,5の潤滑剤やアウトガス が外部へ飛散,漏洩するのを防止するとともに、ハブ6の外部から上記ころがり 軸受4,5の内部に異物が侵入するのを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、磁気ディスク用スピンドル装置は、読み書きを行うべき磁気ディス クの記憶容量の増大に伴って、少ないトルクで高速に回転しなければならない。 しかしながら、上記従来の磁気ディスク用スピンドル装置は、ころがり軸受4, 5の潤滑剤や磁性流体シール11,12の粘性抵抗が大きいため、摩擦トルクが 大きいという問題がある。これにより、消費電力が大きくなる。また、上記ころ がり軸受4,5は金属からなるため、潤滑剤が少ないと、内外輪4b,5b,4a,5a と転動体4c,5cとが微少に凝着して、発熱する。このため、極端な場合には、 摩擦や凝着による発熱でもってハブ6が変形して、読み書きのエラーが生ずると いう問題がある。
【0004】 そこで、この考案の目的は、摩擦トルクを低減して消費電力を削減できる上、 摩擦や凝着による発熱を低減してハブの熱変形を防止できる磁気ディスク用スピ ンドル装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案の磁気ディスク用スピンドル装置は、一方 の端部が固定用フランジに取り付けられた固定軸と、上記固定軸に軸方向に離間 して取り付けられた二つのころがり軸受と、上記二つのころがり軸受を介して上 記固定軸に回転自在に支持され、径方向外側に磁気ディスクが取り付けられる略 円筒状のハブと、上記二つのころがり軸受の軸方向外側にそれぞれ軸受内部を外 部に対して密封するシール部を備えた磁気ディスク用スピンドル装置において、 上記固定用フランジ側のころがり軸受の軸方向外側のシール部はラビリンスシー ルからなる一方、上記固定用フランジ側と反対側にあるころがり軸受の軸方向外 側のシール部は磁性流体シールからなり、かつ、上記二つのころがり軸受の転動 体がセラミックからなることを特徴としている。
【0006】
【作用】
ころがり軸受の転動体がセラミックからなるので、ころがり軸受に封入すべき 潤滑剤が削減される。したがって、潤滑剤の粘性抵抗が減少する。しかも、二つ のシール部のうちの一方(固定用フランジ側)をラビリンスシール、他方は磁性流 体シールとしているので、磁性流体の粘性抵抗が減少する。したがって、全体と して摩擦トルクが減少して、消費電力が削減される。なお、固定用フランジ側の シール部をラビリンスシールとすることにより、ころがり軸受からのアウトガス がこのラビリンスシールを通して外部へ若干漏洩する。けれども、この固定用フ ランジ側のシール部は磁気ディスクから遠い位置にあるので問題にはならない。
【0007】 また、上に述べた摩擦トルクの減少に伴って、摩擦による発熱が減少する。し かも、ころがり軸受の転動体がセラミックからなるので、内外輪が金属,セラミ ックのいずれからなる場合であっても上記内外輪と転動体との凝着は起こらず、 したがって、凝着による発熱が生じない。したがって、全体として発熱が低減し て、ハブの熱変形が防止され、読み書きのエラーが生じなくなる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明する。
【0009】 図1に示すように、この磁気ディスク用スピンドル装置は、上下に延びる固定 軸101と、上記固定軸101の上下に離間して取り付けられた二つのころがり 軸受104,105と、上記固定軸101に回転自在に支持された略円筒状のハ ブ106を備えている。また、上部のころがり軸受104の上側と下部のころが り軸受105の下側に、シール部として、それぞれ上記固定軸101とハブ10 6との隙間を塞ぐ磁性流体シール111,ラビリンスシール112を備えている 。上記固定軸101の中央にはステータ103が取り付けられている。固定軸1 01の下端101a側は固定用フランジ102を介してベース110aに固定され る一方、上端101b側は固定部101cによってベース110bに固定されてい る。上記ころがり軸受104,105は、それぞれ金属からなる外輪104a,1 05aと、上記固定軸101に嵌合した金属からなる内輪104b,105bと、球 状のセラミックからなる転動体104s,105sとで構成されている。下側のこ ろがり軸受105の外輪105aの厚みtoは、剛性を高めて振動を防止できるよ うに内輪105bの厚みtiよりも厚く設定されている。上記ハブ106は、上記 ステータ103が発生する回転磁界によってロータ107とともに一体に回転さ れる内側部材106bと外側部材106aとからなっている。内側部材106bは 上記ころがり軸受104,105の外輪104a,105aに嵌着されており、外側 部材106aには径方向外側に読み書きを行うべき磁気ディスクが取り付けられ る。上記磁性流体シール111は、環状の磁石111mと、この磁石111mの上 下を挟む環状のポール111a,111bと、上記固定軸101に嵌合し、この二 つのポール111a,111bの内周端部に対向する環状支持部111cを有してい る。上記ポール111a,111bと環状支持部111cとの隙間に磁性流体が保持 される。上記ラビリンスシール112は、先端を細く尖らせたフィンを有する接 触部112cと、上記固定軸101に嵌合した環状支持部112aと、上記接触部 112cと環状支持部112aとをつなぐ環状連結部112bとからなっている。 上記接触部112cは、ころがり軸受105の外輪105aの軸方向外側の面に接 触している。
【0010】 上記構成により、従来の磁気ディスク用スピンドル装置と同様に、上記磁性流 体シール111とラビリンスシール112とにより、固定軸101とハブ106 との間の上下の隙間から外部へころがり軸受104,105の潤滑剤やアウトガ スが飛散,漏洩するのを防止することができる。また、ハブ6の外部から上記こ ろがり軸受104,105内部に異物が侵入するのを防止することができる。
【0011】 ここで、上記ころがり軸受104,105の転動体104s,105sをセラミッ ク製としたので、ころがり軸受104,105に封入すべき潤滑剤を削減するこ とができる。したがって、潤滑剤の粘性抵抗を減少させることができる。しかも 、二つのシール部のうちの一方(固定用フランジ102側)をラビリンスシール1 12とし、他方は磁性流体シールとしているので、磁性流体の粘性抵抗を減少さ せることができる。したがって、全体として摩擦トルクを減少でき、消費電力を 削減することができる。なお、固定用フランジ102側のシール部をラビリンス シール112とすることにより、ころがり軸受105からのアウトガスがこのラ ビリンスシールを112を通して外部へ若干漏洩する。しかし、この固定用フラ ンジ102側のシール部は上記磁気ディスクから遠い位置にあるので問題にはな らない。
【0012】 また、上に述べた摩擦トルクの減少に伴って、摩擦による発熱が減少する。し かも、ころがり軸受104,105の転動体104s,105sがセラミックからな るので、内外輪104b,105b,104a,105aが金属,セラミックのいずれか らなる場合であっても上記内外輪と転動体との凝着は起こらず、したがって、凝 着による発熱を無くすことができる。したがって、全体として発熱を低減でき、 ハブ106の熱変形を防止できる。これにより、読み書きのエラーを防止するこ とができる。
【0013】
【考案の効果】
以上より明らかなように、この考案の磁気ディスク用スピンドル装置は、二つ のころがり軸受の外側にある二つのシール部のうち固定用フランジ側のシール部 をラビリンスシールとする一方、他方のシール部を磁性流体シールとし、かつ、 二つのころがり軸受の転動体をセラミック製にしているので、ころがり軸受の潤 滑剤および磁性流体による摩擦トルクを低減でき、消費電力を削減することがで きる。しかも、摩擦やころがり軸受の内外輪と転動体との凝着による発熱を低減 して、上記ハブの熱変形を防止することができる。したがって、読み書きのエラ ーを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例の磁気ディスク用スピン
ドル装置を示す断面図である。
【図2】 従来の磁気ディスク用スピンドル装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
101 固定軸 102 固定用フランジ 103 ステータ 104,105 ころがり軸受 104a,105a 外輪 104b,105b 内輪 104s,105s 転動体 106 ハブ 107 ロータ 111 磁性流体シール 111a,111b ポール 111c 環状支持部 111m 磁石 112 ラビリンスシール 112a 環状支持部 112b 環状連結部 112c 接触部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部が固定用フランジに取り付け
    られた固定軸と、上記固定軸に軸方向に離間して取り付
    けられた二つのころがり軸受と、上記二つのころがり軸
    受を介して上記固定軸に回転自在に支持され、径方向外
    側に磁気ディスクが取り付けられる略円筒状のハブと、
    上記二つのころがり軸受の軸方向外側にそれぞれ軸受内
    部を外部に対して密封するシール部を備えた磁気ディス
    ク用スピンドル装置において、上記固定用フランジ側の
    ころがり軸受の軸方向外側のシール部はラビリンスシー
    ルからなる一方、上記固定用フランジ側と反対側にある
    ころがり軸受の軸方向外側のシール部は磁性流体シール
    からなり、かつ、上記二つのころがり軸受の転動体がセ
    ラミックからなることを特徴とする磁気ディスク用スピ
    ンドル装置。
JP2158691U 1991-04-04 1991-04-04 磁気デイスク用スピンドル装置 Pending JPH04121054U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726962U (ja) * 1993-10-12 1995-05-19 株式会社三協精機製作所 磁気ディスク駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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