JPH04120528U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアフィルタの交換頻度を少なくするととも
に室内空気の汚れ等の環境に応じて適切に除塵する。 【構成】 巻芯３に巻回された長尺のエアフィルタ２を
巻き取る巻取ロール４の回転速度を可変とし、室内空気
の汚れの如何を問わずエアフィルタ２で室内空気中の塵
埃を効果的に捕捉する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は天井埋込形等の空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の天井埋込形空気調和機の１例が図４に示されている。 天井10内に埋設されたケース本体16の内部には熱交換器13、ドレンパン17、フ ァンモータ18、ファン14、導風板23、エアフィルタ15等が内蔵され、このケース 本体16の下部に天井パネル19が装着されている。天井パネル19には吸込口11及び 吹出口12が形成されている。

【０００３】 この空気調和機の運転時、図示しない室外ユニットからの冷媒が熱交換器13を 循環し、ファンモータ18によってファン14が駆動される。すると、室20内の室内 空気が実線矢印で示すように吸込口11から吸込グリル22を経てエアフィルタ15を 流過し、この過程で室内空気中に含まれる塵埃が捕捉される。次いで、この空気 は導風板23に案内されてファン14に吸入されて付勢される。そして、熱交換器13 を流過する過程で冷却又は加熱されることにより調和空気となって吹出口12から 吹出ルーバ21によって風向を規制されて室20内に吹き出される。

【０００４】 空気調和機の運転時間が長くなり、エアフィルタ15が捕捉した塵埃によって目 詰まりすると、室内空気の流過抵抗が増大して空気調和機の能力が低下する。 そこで、エアフィルタ15の目詰まりを検知した場合又は空気調和機の運転時間 が予め設定した時間に到達した場合には、天井パネル19を外した後、エアフィル タ15を取り出してこれを清掃していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の空気調和機においては、エアフィルタ15の清掃の都度、天井パネル 19及びエアフィルタ15を取り外し、かつ、取り付けねばならないため多大の時間 及び手間を要する。しかも、この作業は高所作業になるため作業が困難であるの みならず空気調和機の下に商品陳列台等がある場合にはこれを撤去しなければな らないという問題があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために提案されたものであって、その要旨とする ところは、吸込口を通る室内空気を濾過するためのエアフィルタを備えた空気調 和機において、巻芯に巻回された長尺のエアフィルタと、このエアフィルタを巻 き取る巻取ロールと、この巻取ロールを駆動するモータと、このモータの回転速 度を任意に変更する操作手段とを設けたことを特徴とする空気調和機にある。

【０００７】

【作用】

本考案においては、上記構成を具えているため、長尺のエアフィルタは巻取ロ ールに巻き取られることによって巻芯から順次繰り出されて吸込口を通る室内空 気を濾過する。エアフィルタの巻き取り速度は操作手段を操作することによって 変更される。

【０００８】

【実施例】

本考案の１実施例が図１ないし図３に示されている。 図１に示すように、ケース本体16内には吸込口11の背後に位置するようにカセ ット式のフイルタユニット１が着脱自在に取り付けられている。このフイルタユ ニット１は図２に示すように、使い捨ての長尺のエアフィルタ２と、このエアフ ィルタ２が予め巻回された巻芯３と、エアフィルタ２を巻き取る巻取ロール４と 、この巻取ロール４を回転駆動するモータ５と、カセットケース６とからなる。

【０００９】 カセットケース６の中央には開口部6aが形成され、その片側に巻芯３を被覆す るカバー部3bが、他側に巻取ロール４を被覆するカバー部6cが形成されている。 巻芯３はカバー部6b内に収容され、巻取ロール４はカバー部6c内に収容されて それぞれ互いに間隔を隔てて平行に伸び、かつ、回転自在に軸支されている。 モータ５はカセットケース６に固定され、その回転軸は巻取ロール４の一端に 連動連結されている。そして、フイルタユニット１をケース本体16内に組み込む と、カセットケース６の開口部6aは吸込グリル22の背後にこれと若干の間隙を隔 てて平行し、巻芯３は吸込口11の片側に、巻取ロール４は他側に位置する。

【００１０】 図３にはモータ５の電気的制御回路が示されている。 モータ５と直列に速度切換スイッチ７が接続され、このスイッチ７を接点ａに 投入すると、モータ５は高速で回転し、接点ｂに投入すればモータ５は低速で回 転する。 他の構成、作用は図４に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ 符号を付してその説明を省略する。

【００１１】 しかして、空気調和機が客の出入が激しいコンビニエンスストア等の塵埃が多 い室に据え付けられる場合には、速度切換スイッチ７は接点ｂに投入され、モー タ５は高速で回転するのでエアフィルタ２は高速で巻き取られる。 空気調和機がほこりの少ない事務所、店舗等に据え付けられる場合には、速度 切換スイッチ６は接点ｂに投入され、エアフィルタ２は低速で巻き取られる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案においては、長尺のエアフィルタが巻芯から順次繰り出されて室内空気 を濾過するので、エアフィルタの清掃又は交換の頻度を大巾に低減できる。また 、長尺のエアフィルタの巻取速度を室内空気の汚れ等に応じて任意に変更できる ので、汚れの少ない場合にはエアフィルタの清掃又は交換の頻度を更に少なくで き、汚れが多い場合にはこれを確実に除去できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す略示的縦断面図であ
る。

【図２】上記実施例におけるフイルタユニットの斜視図
である。

【図３】上記実施例における電気的制御回路図である。

【図４】従来の天井埋込形空気調和機の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

11 吸込口 ２ エアフィルタ ３ 巻芯 ４ 巻取ロール ５ モータ ７ 速度切換スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込口を通る室内空気を濾過するための
   エアフィルタを備えた空気調和機において、巻芯に巻回
   された長尺のエアフィルタと、このエアフィルタを巻き
   取る巻取ロールと、この巻取ロールを駆動するモータ
   と、このモータの回転速度を任意に変更する操作手段と
   を設けたことを特徴とする空気調和機。