JP2004278845A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱交換器15を覆うL字形状で配設されたフィルター装置1は、下部にエアフィルター6を巻取る回転自在な巻取軸11と巻取駆動モータ12を、上部にエアフィルター6を引張り支持する回転自在な支持軸13と戻しバネ14を配設し、巻取軸11に巻回される帯状のエアフィルター6と、エアフィルター6を巻取軸11から支持軸13へ導くフィルター枠2と、吸い込みダクト3とで構成されており、これを空気調和機に備えることでエアフィルターの清掃作業を自動にすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動清掃が可能なフィルター装置を備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図8に示すように、ファンによって吸込んだ空気を熱交換器で冷却もしくは加熱した後、室内へ送風する空気調和機には、吸込む空気中に漂う塵埃が空気調和機の本体内部へ侵入することを防ぐため、空気調和機の吸込口裏面にエアフィルターが設けられており、このエアフィルターは、付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されているものがあった。
また、エアフィルターの清掃が容易な空気調和機として、は、モータで繰出し/巻取られる帯状のフィルターと、除塵部材と、ダストボックスとを有するフィルター装置を吸入パネルの吸気口の裏面に設置したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−99479号公報(第3〜4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、公知技術のエアフィルターは空気調和機の使用頻度に応じて空気調和機より取り外し、水洗いもしくは掃除機などで付着した塵埃を掃除するという定期的なメンテナンスを要する。また、定期的なメンテナンスが成されなかった場合、エアフィルターに塵埃が堆積し吸込み空気の通気抵抗が増大するため空気調和機の性能が低下、消費電力が増大するという課題があった。
【0005】
また、上下双方に繰出し/巻取り用の駆動モータと除塵部材によって巻取られる帯状のフィルターに付着した塵埃がダストボックスに回収されるため、ボックス内の保有量を超えるまでには、これを除去するという定期的なメンテナンスを要するという課題を有していた。
【0006】
そこで、本願発明は、定期的なメンテナンスを要せず、容易にエアフィルターの清掃を行うものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するため、本発明の空気調和機は、一方にエアフィルターを巻取る巻取軸と巻取駆動モータを、他方にエアフィルターの支持軸と戻しバネを配設し、前記巻取軸に巻回される帯状のエアフィルターと、前記エアフィルターを前記巻取軸から前記支持軸へ導く枠と、移動可能な吸入ノズルを設け、この吸入ノズルに吸い込みダクトを設け、さらに前記吸い込みダクトに連結する吸引排気装置とで構成されるフィルター装置を備えたことにより、エアフィルターの清掃作業を容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
(実施の形態1)
図1は本発明のフィルター装置の斜視図、図2は吸入ノズルの詳細図、図3は本発明の空気調和機の正面図、図4、図5、は図3の矢印部の左断面図、右断面図である。
【0010】
空気調和機の本体16の内部には熱交換器15が配設されるとともに、空気の流路である風流路17が形成されている。この風流路17内にはファン18が配設され、本体16の前面から上面に渡り形成される複数の吸込口(図示せず)から吸込み、吹出口19から吹出す空気の流れを発生させている。本体16の前面から上面に渡り形成される複数の吸込口に相対し、熱交換器15を覆うL字形状で配設されたフィルター装置1は、下部にエアフィルター6を巻取る回転自在な巻取軸11と巻取駆動モータ12を、上部にエアフィルター6を引張り支持する回転自在な支持軸13と戻しバネ14を配設し、巻取軸11に巻回される帯状のエアフィルター6と、エアフィルター6を巻取軸11から支持軸13へ導くフィルター枠2と、吸い込みダクト3とで構成されている。
【0011】
このように構成されたフィルター装置1の動作について説明する。フィルター装置1の初期状態(動作停止時)は、エアフィルター6が戻しバネ14の弾性力でフィルター枠2に沿って引張り上げられて支持されているため、熱交換器15の前面部から上部に掛けて覆った位置で停止している。従って、ファン18により、本体16の前面から上面に渡り形成された複数の吸気口より吸い込まれた空気はエアフィルター6で塵埃が取り除かれ、熱交換器15を通り吹出口19から吹出される。エアフィルター6が汚れた場合、本体もしくはリモコンのスイッチを操作することによりフィルター装置1は作動する。まず、スライド駆動モータ10が作動してスライドワイヤー9介し、A方向に稼動可能な吸入ノズル5が、エアフィルター6の長手方向の全域を移動して、エアフィルター6に付着している塵埃を吸入ノズル5の吸い込み口5aから吸引する。次に、巻取駆動モータ12が回転してエアフィルター6は、フィルター枠2に沿って、吸入ノズル5の吸込口5aの長さ分だけ移動して巻取軸11に巻き取られて静止する。そして、上記の2種類の動作を繰り返すことにより、エアフィルター6に付着している塵埃のすべてを吸入ノズル5の吸い込み口5aから吸引させる。
【0012】
フィルター装置1の作動中は、吸引排気装置7が運転しており、吸い込みダクト3に設置された吸入ノズル5に設けた吸入口5aから空気を吸い込み、エアフィルター6の表面についた埃を吸い取り、排気ダクト8から室外へ吐き出されるものである。
【0013】
また、エアフィルター6に付着している塵埃をすべて吸引した後、巻取駆動モータ12 を逆回転させると、エアフィルター6はフィルター枠2に沿って戻しバネ14の弾性力を付与した支持軸13に引張り戻されて、初期の位置まで戻って止る。
【0014】
また、フィルター装置1を空気調和機の運転停止後に自動的に作動させる制御手段を設けてもよい。
【0015】
(実施の形態2)
図6は本発明のフィルター装置の斜視図、図7は空気調和機の室内機の右断面図である。
【0016】
空気調和機の本体16の内部には熱交換器15が配設されるとともに、空気の流路である風流路17が形成されている。この風流路17内にはファン18が配設され、本体16の前面から上面に渡り形成される複数の吸込口(図示せず)から吸込み、吹出口19から吹出す空気の流れを発生させている。本体16の前面から上面に渡り形成される複数の吸込口に相対し、熱交換器15を覆うL字形状で配設されたフィルター装置1は、下部にエアフィルター6を巻取る回転自在な巻取軸11と巻取駆動モータ12を、上部にエアフィルター6を引張り支持する回転自在な支持軸13と戻しバネ14を配設し、巻取軸11に巻回される帯状のエアフィルター6と、エアフィルター6を巻取軸11から支持軸13へ導くフィルタ枠2と、巻取軸11の近傍にエアフィルター6に接して配設した除去部材20と、除去部材20の下部に配設した着脱自在なダストボックス21と、ダストボックス21の内部に溜まったダストを収集するために、左右方向に可動する収集部材22と吸入口5aで構成されている。
【0017】
このように構成されたフィルター装置1の動作について説明する。フィルター装置1の初期状態(動作停止時)は、エアフィルター6が戻しバネ14の弾性力でフィルタ枠2に沿って引張り上げられて支持されているため、熱交換器15の前面部から上部に掛けて覆った位置で停止している。従って、ファン18により、本体16の前面から上面に渡り形成された複数の吸気口より吸い込まれた空気はエアフィルター6で塵埃が取り除かれ、熱交換器15を通り吹出口19から吹出される。エアフィルター6が汚れた場合、本体もしくはリモコンのスイッチを操作することによりフィルター装置1は作動し、巻取駆動モータ12が回転してエアフィルター6は、フィルタ枠2に沿って移動しながら巻取軸11に巻き取られる。この時、エアフィルター6に付着した塵埃は、巻取軸11の近傍にエアフィルター6に接して配設した除去部材20により取り除かれ、除去部材20の下部に配設したダストボックス21に集塵される。さらに、集塵されたダストは収集部材22によって吸入口5a付近まで運ばれる。吸引排気装置7が運転して吸入口5aから、その付近に集積しているダストを吸い込み、排気ダクト8から室外へ吐き出されるものである。そして、エアフィルター6が巻取軸11に全て巻き取られたとき巻取駆動モータ12を逆回転させると、エアフィルター6はフィルタ枠2に沿って戻しバネ14の弾性力を付与した支持軸13に引張り戻されて、初期の位置まで戻って止る。
【0018】
尚、各実施の形態において、吸引排気装置で屋外へ塵埃を排出するものとして使用したが、室内の換気をするために吸引排気装置を使用する事も可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明の空気調和機においては、簡素な構成のエアフィルター装置を設けたことにより、空気調和機本体の大幅なサイズアップとコストアップを図ることなく、エアフィルターの清掃作業を自動的に行うことができるとともに、空気調和機の性能低下防止にも役立ち、消費電力削減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるフィルター装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の吸入ノズルを示す図
【図3】本発明の実施の形態1における空気調和機の正面図
【図4】図3のI−I断面における断面図
【図5】図3のII−II断面における断面図
【図6】本発明の実施の形態2におけるフィルター装置の斜視図
【図7】本発明の実施の形態2における空気調和機の断面図
【図8】従来の空気調和機の断面図
【符号の説明】
1 フィルター装置
2 フィルター枠
5 吸込ノズル
6 エアフィルター
7 吸引排気装置
8 排気ダクト
9 スライドワイヤー
10 スライド駆動モータ
11 巻取軸
12 巻取駆動モータ
13 支持軸
14 戻しバネ
15 熱交換器
16 本体
17 風流路
18 ファン
19 吹出口
20 除去部材
21 ダストボックス
22 収集部材
Claims (2)
- 少なくとも熱交換器とファンを有し、一方にエアフィルターを巻取る巻取軸と巻取駆動モータを、他方にエアフィルターの支持軸と戻しバネを配設し、前記巻取軸に巻回される帯状のエアフィルターと、前記エアフィルターを前記巻取軸から前記支持軸へ導く枠と、移動可能な吸入ノズルを設け、この吸入ノズルに吸い込みダクトを設け、さらに前記吸い込みダクトに連結する吸引排気装置とで構成されるフィルター装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
- 少なくとも熱交換器とファンを有し、一方にエアフィルターを巻取る巻取軸と巻取駆動モータを、他方にエアフィルターの支持軸と戻しバネを配設し、前記巻取軸に巻回される帯状のエアフィルターと、前記エアフィルターを前記巻取軸から前記支持軸へ導く枠と、前記巻取軸の近傍に設けた前記エアフィルターから塵埃を除去する除去部材と、着脱自在なダストボックスと、吸入ノズルと、この吸入ノズルに吸い込みダクトを設け、さらに前記吸い込みダクトに連結する吸引排気装置とで構成されるフィルター装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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