JPH04120400U - 静電偏向器 - Google Patents
静電偏向器Info
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- JPH04120400U JPH04120400U JP3283191U JP3283191U JPH04120400U JP H04120400 U JPH04120400 U JP H04120400U JP 3283191 U JP3283191 U JP 3283191U JP 3283191 U JP3283191 U JP 3283191U JP H04120400 U JPH04120400 U JP H04120400U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平行平板型の静電偏向器にも適用可能である
と共に、比較的容易に高精度に製造可能とする。 【構成】 電極31と絶縁体33を一体的に形成すると
共に所定形状に形成し、これを筒状のホルダ30の内面
30aに形成した凸形または凹形の取付位置基準32に
嵌め合わせて取付けて静電偏向器を構成する。
と共に、比較的容易に高精度に製造可能とする。 【構成】 電極31と絶縁体33を一体的に形成すると
共に所定形状に形成し、これを筒状のホルダ30の内面
30aに形成した凸形または凹形の取付位置基準32に
嵌め合わせて取付けて静電偏向器を構成する。
Description
【0001】
本考案は、電子ビーム描画装置等の荷電ビーム装置における静電偏向器に係り
、特に偏向精度の向上に関する。
【0002】
従来の最も一般的な静電偏向器は、図3に示すように、筒状のホルダ10に穴
11を設け、この穴11に筒状の絶縁体12を嵌入してナット13により締付け
固定し、電極14に突設した軸15を絶縁体12の穴16に嵌入してナット17
により締付け固定することにより、電極14をホルダ10に取付けていた。
【0003】
また、多極型の静電偏向器においては、図4ないし図5に示すように、ホルダ
20が筒状で上下両端に荷電ビーム通過孔21,22を有する壁23,24に設
けた小孔25に棒状の電極26を嵌入固定したものがある。
【0004】
上記電極14,26は、対をなして対向する電極間の間隔、その平行度、また
、多極型の場合には周方向の間隔すなわち交叉角度が静電偏向器の精度に関係し
ており、例えば電極の間隔および平行度はミクロンオーダの寸法精度を必要とす
る。ところで、図3に示す従来例は、ホルダ10の穴11と絶縁体12の穴16
との2つの穴が介在しているため、それらのわずかなすき間が加算されて誤差と
なり、しかもナット13,17で締付ける際にも穴11,16での回転によるね
じれ誤差を生じ、電極14をミクロンオーダの寸法精度で取付けることは不可能
である。また、図4ないし図5に示す従来例は、円形断面の電極26を用い得る
のみで、図3に示すような、平行平板型の静電偏向器に適用することはできない
。
【0005】
本考案は、平行平板型の静電偏向器にも適用可能であると共に、比較的容易に
高精度で電極をホルダに取付けることのできる静電偏向器を提供することを目的
としている。
【0006】
上記目的を達成するための本考案は、電極と、この電極を支持するホルダと、
電極とホルダとの間に介在された絶縁体とからなり、電極が荷電ビームの光軸を
挟んで対向するように配置してなる静電偏向器において、電極と絶縁体とを一体
的に接合すると共に所定形状に形成し、この電極および絶縁体を筒状のホルダの
内面に形成されている凸形または凹形の取付位置基準に嵌め合わせて取付けたも
のである。なお、上記取付位置基準は電鋳法によって形成することが好ましい。
【0007】
電極と絶縁体を接合によって一体的に形成し、これを所定形状に加工すれば、
両者は1つの部品として高い寸法精度のものが比較的容易に得られる。また、筒
状ホルダの内面に形成される凸形または凹形の取付位置基準を例えば電鋳法等に
より正確に形成しておけば、ホルダに対する電極および絶縁体の取付けは取付位
置基準への嵌め合わせによって正確に行われるため、各電極間の相対的位置精度
を高くすることができる。
【0008】
以下本考案の実施例について図1ないし図2を参照して説明する。30は銅の
ような熱伝導性に富む材料によって形成されたホルダで、筒状をしており、内面
30aに電極31用の取付位置基準としての溝32が極数に応じて8つ等配に形
成されている。これらの溝32は電極31の取付精度に応じてミクロンオーダの
寸法精度に加工される。
【0009】
なお、筒状ホルダ30の内面30aへの溝32の加工精度を高くすることは比
較的困難であるため、ホルダ30の内面30aおよび溝32に対応する円柱およ
び突条からなる心材を高精度に製作し、この心材を用いてホルダ30を電鋳法に
よって製造すれば、溝32を極めて高精度に形成することができる。
【0010】
電極31は元端側にアルミナセラミックス等の絶縁体33がチタン系活性金属
などによる熱接合等によって一体的に接合され、さらに絶縁体33の後部には好
ましくはホルダ30と同一の材料からなる電極台34が同じく熱接合等によって
一体的に接合されている。以下、一体的に形成された電極31,絶縁体33およ
び電極台34を電極体35という。
【0011】
電極体35は、少なくとも溝32に嵌め合わされる部分を高精度に形成され、
この部分を基準として電極31の先端が高精度に形成されている。
【0012】
電極体35は、その電極台34が溝32に着脱可能に嵌入され、図2に示すよ
うに、ネジ36によってホルダ30に取付けられる。なお、図2において、37
は電極31への給電用の電線である。
【0014】
上記電極体35は、一体的に形成されているため、溝32に嵌入される部分の
寸法精度はもとより、該嵌入される部分に対する電極31の先端の寸法精度もミ
クロンオーダで製作することは比較的容易である。他方の溝32も高精度の機械
加工または電鋳法等により高精度に形成できる。さらに、電極体35は溝32に
嵌め合わせることにより、ホルダ30に対し所定の位置に正確に取付けられる。
このため、各電極31の先端は互いにより正確に所定の位置関係に置かれる。
【0015】
また、電極体35の製作には若干工数を要するが、組立て部品点数は少なく、
組立、分解、清掃が容易で、再組立時の誤差の発生も極めてわずかである。
【0016】
前述した実施例は、絶縁体33の元部にホルダ30と同一材料の電極台34を
一体的に接合してホルダ30の溝32に嵌め合わせる例を示したが、これに限ら
ず本考案は絶縁体33を図示のものより厚くし、これを溝32に直接嵌め合わせ
てもよく、さらに電極台34または厚くした上記絶縁体33を溝32に分離でき
ないように接合し、ホルダ30を半割としてホルダ30自身を分離可能に組付け
るようにしてもよく、さらに溝32のように電極体35の元端の全面を嵌め合わ
せるものに限らず、該元端に形成した凸形または凹形の被取付位置基準に対応し
た凸形または凹形の取付位置基準としてもよい等、種々変形可能である。
【0017】
以上述べたように本考案によれば、平行平板型の電極であっても、これを比較
的容易に高精度でホルダに取付けることができ、静電偏向器の精度を高めること
ができる。また、組立、分解も容易であり、再組立による誤差の発生もほとんど
なく、構成が簡単であるため、特に多極型の静電偏向器をコンパクトに形成でき
る等の効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線による縦断面図である。
【図3】従来例の横断面図である。
【図4】他の従来例の平面図である。
【図5】図4のB−B線による縦断面図である。
10,20,30 ホルダ
14,26,31 電極
12,33 絶縁体
32 溝(取付位置基準)
34 電極台
Claims (2)
- 【請求項1】 電極と、同電極を支持するホルダと、前
記電極とホルダとの間に介在された絶縁体とからなり、
前記電極が荷電ビームの光軸を挟んで対向するように配
置してなる静電偏向器において、前記電極と絶縁体とを
一体的に接合すると共に所定形状に形成し、該電極およ
び絶縁体を筒状のホルダの内面に形成されている凸形ま
たは凹形の取付位置基準に嵌め合わせて取付けたことを
特徴とする静電偏向器。 - 【請求項2】 前記凸形または凹形の取付位置基準が電
鋳法によって形成されていることを特徴とする請求項1
の静電偏向器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3283191U JPH04120400U (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 静電偏向器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3283191U JPH04120400U (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 静電偏向器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04120400U true JPH04120400U (ja) | 1992-10-28 |
Family
ID=31915701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3283191U Pending JPH04120400U (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 静電偏向器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04120400U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833300A (ja) * | 1971-09-03 | 1973-05-08 | ||
JPS60115199A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | 株式会社日立製作所 | 四重極粒子加速器 |
-
1991
- 1991-04-11 JP JP3283191U patent/JPH04120400U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833300A (ja) * | 1971-09-03 | 1973-05-08 | ||
JPS60115199A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | 株式会社日立製作所 | 四重極粒子加速器 |
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