JPH04120029U - 紙容器 - Google Patents

紙容器

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JPH04120029U
JPH04120029U JP3286491U JP3286491U JPH04120029U JP H04120029 U JPH04120029 U JP H04120029U JP 3286491 U JP3286491 U JP 3286491U JP 3286491 U JP3286491 U JP 3286491U JP H04120029 U JPH04120029 U JP H04120029U
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JP
Japan
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layer
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paper container
paper
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Application number
JP3286491U
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English (en)
Inventor
良介 古屋
正久 山口
Original Assignee
大日本印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高度の耐熱性を有し、しかも、利用後の紙
容器を資源のリサイクルのために流通させることのでき
る紙容器にする。 【構成】 熱可塑性合成樹脂層による表面外側層3
と、ヒートシール特性を有する裏面外側層7と、表面外
側層3と裏面外側層7との間にある中間層とを具備し、
中間層に、紙層2と無機酸化物の蒸着層6を具備する複
合プラスチックフィルム4とが積層されている紙容器用
積層シート1により、該積層シート1の裏面外側層7が
容器内周面層となるようにして製函されている紙容器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として液状の飲料等を封入するための紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の液状の飲食品を封入するための紙容器は、容器内の内填物の保存性能を 高めるためにアルミニウム箔等の金属箔がバリヤー層として積層されている積層 シートによって製函されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述のアルミニウム箔等の金属箔がバリヤー層として積層されている紙容器用 積層シートを製函することによって得られる紙容器は、該積層シート中に利用さ れているアルミニウム箔等の金属箔のために、利用後の紙容器を資源のリサイク ルのためのルートに載せることができなく、そのまま廃棄処理に付されている。 このため、紙容器用積層シート中に利用されているアルミニウム箔等の金属箔を ガスバリヤー性に優れた性質を有する樹脂フィルムで置き換えるような工夫がな されているが、かかる紙容器用積層シートはその耐熱性が十分ではなく、紙容器 の製函工程での内填物の充填,封緘工程中にピンホールが発生するという問題が ある。
【0004】 すなわち、紙容器用積層シートによる紙容器の成形工程においては、内填物の 充填,封緘工程が、400℃以上の熱風の吹き付けが行なえるような充填機を利 用して実施されており、かかる工程を前記ガスバリヤー性の樹脂フィルムをバリ ヤー層とする紙容器用積層シートによる紙容器に適用すると、熱風での加熱によ ってピンホールが発生し、これが内填物の保持性能を損なわせる要因になってい る。
【0005】 なお、アルミニウム箔等の金属箔がバリヤー層として積層されている紙容器用 積層シートを利用する場合には、紙容器の封緘工程でアルミニウム箔に発生する ピンホールを防止するために、通常は、アルミニウム箔に対して延伸ポリエステ ルフィルムや延伸ナイロンフィルム等を積層させている。
【0006】 これに対して本考案は、従来のアルミニウム箔等の金属箔がバリヤー層として 積層されている紙容器用積層シートによる紙容器の封緘工程で実施されている4 00℃以上の熱風の吹き付けを受けても、ピンホールが発生するようなことのな い耐熱性を具備し、しかも、内填物の消費後の紙容器を資源のリサイクルのため のルートに載せることのできる紙容器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の紙容器は、熱可塑性合成樹脂層からなる表面外側層と、ヒートシール 特性を有する熱可塑性合成樹脂層からなる裏面外側層と、表面外側層と裏面外側 層との間に介装されている中間層とを具備し、前記中間層に、紙容器用積層シー トの主体をなす厚紙と、無機酸化物の蒸着層を有するプラスチックフィルムによ る複合プラスチックフィルムとが積層されている積層シートによって製函されて いるものである。
【0008】 前記構成による本考案の紙容器において、熱可塑性合成樹脂層からなる表面外 側層は紙容器の外側をなすもので、紙容器に光沢と外部からの湿気に対する耐水 性とを兼備させ得るポリオレフィン系樹脂、例えば、低密度ポリエチレン,中密 度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレ ン−アクリル酸共重合体,エチレン−アクリル酸メチル共重合体,エチレン−α ・オレフィン共重合体,さらにはポリプロピレン等によって形成されるのが好ま しく、熱接着特性の点からは、特に低密度ポリエチレン樹脂によって形成される のが好適である。
【0009】 また、前記中間層には、厚紙と、無機酸化物の蒸着層を具備する複合プラスチ ックフィルムとが必須の積層部材として積層されており、さらに必要に応じて、 例えば、エチレン−PVA共重合体樹脂フィルム,2軸延伸ポリエチレンテレフ タレート樹脂フィルム,塩化ビニリデンコート樹脂フィルム等が積層される。
【0010】 中間層に使用される無機酸化物の蒸着層を具備する複合プラスチックフィルム には、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂,ナイロン樹脂,ポリオレフィ ン系樹脂等による基材フィルムに対して、酸化錫,酸化亜鉛,酸化珪素,酸化イ ンジュウム,酸化チタン,酸化アルミニウム等による薄膜を、例えば、真空蒸着 ,スパッタリング,化学蒸着等の手段で形成した複合フィルムが利用される。な お、ガスバリヤー性において優れた作用が奏されることから、酸化珪素による蒸 着層を具備する複合プラスチックフィルムが最も好ましい。
【0011】 前記複合プラスチックフィルムにおける無機酸化物の蒸着層の厚さが0.02 μ未満になると、本考案の目的としている耐熱性を具備させ得なくなる、すなわ ち、400℃以上の熱風を利用する内填物の充填,封緘工程を、ピンホールを生 成させることなく行ない得るような耐熱性を具備させ得なくなるため、複合プラ スチックフィルムにおける無機酸化物の蒸着層は、厚さ0.02μ以上に形成さ れる。
【0012】 ヒートシール特性を有する熱可塑性合成樹脂層からなる裏面外側層は、本考案 の紙容器の内周面層をなすもので、内填物と接触して内填物を変性せることのな いような安定性のある熱可塑性合成樹脂によって形成される。なお、この裏面外 側層が、例えば、ガラス転移温度が40℃以上の低結晶性の飽和ポリエステル樹 脂によって形成されている場合には、紙容器内の内填物が具備する着香成分の保 持性能が良好になる。
【0013】
【実施例】
本考案の紙容器の具体的な構成を製造実施例に基づいて説明する。
【0014】 実施例1 [図1]において、中間層をなす坪量270 g/m2 の板紙2の片側に、厚さ2 0μのポリエチレン樹脂層からなる表面外側層3を押出しコート法によって形成 した後、板紙のもう一方の面に対して複合プラスチックフィルム4、すなわち、 厚さ7μの2軸延伸ポリエステルフィルム5と該2軸延伸ポリエステルフィルム 5の表面に形成されている厚さ0.05μの酸化珪素の真空蒸着層6とによる複 合プラスチックフィルム4を、ドライラミネート法によって積層し、さらに、複 合プラスチックフィルム4面に対して厚さ90μのポリエチレン樹脂層からなる 裏面外側層7を押出しコートすることにより、符号1で示される紙容器用積層シ ートを得た。
【0015】 さらに、前記各紙容器用積層シートを380mm×360mmの紙容器用のブラン ク板に打ち抜き成形した後、得られたブランク板の側辺部同士を重畳して熱溶着 することにより、紙容器用積層シートの裏面外側層7が内周面層とされている角 筒体を成形し、さらに、400℃以上の熱風によって底部を封緘することにより 、底部が封緘されている角筒体を得た。
【0016】 続いて、前記底部が封緘されている角筒体に対して、1800ccの日本酒を 充填する工程と、400℃以上の熱風による封緘工程とを施し、容器頭部が屋根 型をなすゲーベルトップ型の紙容器、すなわち、横幅8.5cm,奥行8.5cm, 高さ30.0cmのゲーベルトップ型の紙容器を得た。
【0017】 比較例1 実施例1で利用した紙容器用積層シート1の積層構成中の複合プラスチックフ ィルム4の代わりに、アルミニウム蒸着されている2軸延伸ポリエステルフィル ムを利用し、その他の積層部分については実施例1で利用した紙容器用積層シー ト1の対応する構成と同一の構成からなる紙容器用積層シートによる比較のため の紙容器を得た。
【0018】 前記実施例及び比較例による各紙容器について、ピンホールの発生状況を観察 したところ、比較例の紙容器には、日本酒の充填,封緘工程で発生したピンホー ルに原因する液洩れが見られたが、、実施例品の紙容器には異常は無かった。
【0019】
【作用,効果】
本考案の紙容器は、熱可塑性合成樹脂層からなる表面外側層と、ヒートシール 特性を有する熱可塑性合成樹脂層からなる裏面外側層と、表面外側層と裏面外側 層との間に介装されている中間層とを具備し、前記中間層に、厚紙と、無機酸化 物の蒸着層を具備する複合プラスチックフィルムとが積層されている積層シート により、該積層シートにおける裏面外側層が容器内周面層となるようにして製函 されているものである。
【0020】 前記構成による本考案の紙容器は、その積層構成中にアルミニウム箔等の金属 箔が積層されていないので、リサイクルのルートに載せられ得るものである。
【0021】 また、本考案の紙容器に使用される紙容器用の積層シートには、高度の耐熱性 が具備されていることから、内填物の充填,封緘工程が400℃以上の熱風によ って行なわれる従来の充填機によっても、熱風での加熱に伴うピンホールが生ず るようなことがなく、実用性において優れた作用が奏される。
【0022】 また、従来のアルミニウム箔等の金属箔が積層されている紙容器用積層シート による紙容器の場合には、内填物の充填,封緘工程で金属箔にピンホールが発生 することのないように、該金属箔に対して2軸延伸ポリエステルフィルム等が積 層されているが、本考案の紙容器においては、ガスバリヤー層として利用されて いる無機酸化物の蒸着層を有する複合プラスチックフィルムに対して、2軸延伸 ポリエステルフィルム等を格別に積層する必要性がなく、積層構成部材の省略に よる経済的なメリットをも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の紙容器に利用される紙容器用積層シー
トの1実施例品を示す模型断面図である。
【符号の説明】
1 紙容器用積層シート 2 板紙 3 ポリエチレン樹脂層からなる表面外側層 4 複合プラスチックフィルム 6 無機酸化物の蒸着層 7 ポリエチレン樹脂層からなる裏面外側層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂層からなる表面外側
    層と、ヒートシール特性を有する熱可塑性合成樹脂層か
    らなる裏面外側層と、表面外側層と裏面外側層との間に
    介装されている中間層とを具備し、かつ、前記中間層
    に、厚紙と、無機酸化物の蒸着層を具備する複合プラス
    チックフィルムとが積層されている紙容器用積層シート
    により、該紙容器用積層シートにおける裏面外側層が容
    器内周面層となるようにして、熱風の吹き付けによる熱
    接着手段で製函されていることを特徴とする紙容器。
JP3286491U 1991-04-11 1991-04-11 紙容器 Pending JPH04120029U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02233244A (ja) * 1989-01-11 1990-09-14 Tetra Pak Holdings & Finance Sa 積層材およびその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02233244A (ja) * 1989-01-11 1990-09-14 Tetra Pak Holdings & Finance Sa 積層材およびその製造方法

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