JPH0411891Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、作業車の車体に取付けられるアウト
リガー装置に関するものである。

従来の技術 車体に取着されるブラケツトに接地脚をリンク
機構で上下揺動自在に取付けると共に、このリン
ク機構に操作レバーを連結して、操作レバーを手
動で操作することで接地脚を接地状態と収納状態
とに上下に揺動できるようにしたアウトリガー装
置が知られている。

考案が解決しようとする問題点 車体に装着したタイヤのタワミが大きかつた
り、地面が沈下した場合などには接地脚に大きな
力が作用し、操作レバーの操作力が非常に大きく
なるから、手動によつて操作レバーを操作できな
くなつてアウトリガー装置を収納できないことが
ある。

問題点を解決するための手段及び作用 接地脚を備えたアームに枢着したリンクを、第
２シヤフトに固着した第１レバーの円弧溝にピン
で連結し、そのアームに設けたロツドと当接する
円弧面を有する第２レバーを第２シヤフトに固着
し、アームが下方に揺動した時に第２レバーの円
弧面にロツドが接し、かつ第１レバーが操作レバ
ーとともに円弧溝とピンの隙間分だけ回転すると
第２レバーの円弧面がロツドと離脱するようにし
て、接地脚に作用する力をロツドで第２レバーの
円弧面との当接部で支持できるようにしたもので
ある。

実施例 作業車の車体１の端部には左右一対の第１ブラ
ケツト２，２が固着され、この第１ブラケツト
２，２間には第１シヤフト３が横架してあると共
に、第１シヤフト３に嵌合した筒体３ａに左右一
対のアーム４，４が上下回動自在に支承され、各
アーム４の先端には接地脚５が揺動自在に取着し
てあると共に、車体１の端部には第２ブラケツト
６が固着され、この第２ブラケツト６には第２シ
ヤフト７が横架支承してあると共に、この第２シ
ヤフト７の両端には第１、第２レバー８，９が固
着され、第１レバー８には操作レバー１０が固着
してあると共に、円弧溝１１が形成され、この円
弧溝１１にはリンク１２の一端がピン１３が枢着
されていると共に、リンク１２の他端は前記筒体
３ａに突設したレバー１４にピン１５で枢着して
あり、前記第２レバー９はアーム４と対向し、か
つ円弧面９ａを有し、この円弧面９ａには筒体３
ａに固着したナツト部材１６のネジ孔１７に螺合
したロツド１８の先端が当接し、他端には操作ロ
ツド挿入用の孔１９が形成してある。

しかして、操作レバー１０により第２シヤフト
７を回転すると第１、第２レバー８，９が同時に
回転し、ピン１３と円弧溝１１とでリンク１２が
上下に回動されるから、アーム４が第１シヤフト
３の回りに筒体３ａとともに上下に揺動して下方
の接地状態と上方の収納状態とに亘つて移動す
る。

そして、接地状態となると第１図に示すよう
に、第２レバー９の円弧面９ａがロツド１８の先
端と対向し、接地脚５に作用する力はアーム４、
ロツド１８を介して第２レバー９の円弧面９ａに
当接して支持される。

この状態で操作レバー１０を第１図上方に操作
すると第２レバー９の円弧面９ａは第２シヤフト
７の中心を支点とする円弧であるから、第２レバ
ー９はロツド１８に対して第１レバー８の円弧溝
１１とピン１３との隙間分だけ回動し、第１図一
点鎖線の中間位置となる。

これにより、第２レバー９の円弧面９ａとロツ
ド１８とが離脱し、前述の力が作用しなくなるか
ら、操作レバー１０を軽い力で第１図２点鎖線の
収納位置まで回動操作して接地脚５を収納状態に
移動できる。

また、接地脚５に作用する力が大きくてロツド
１８と第２レバー９の円弧面９ａとの圧着力が大
き過ぎて操作レバ１０を操作できない場合にはロ
ツド１８を弛めて第２レバー９の円弧面９ａより
離れる方向に移動し、その圧着力（押付力）を低
減するか、ゼロとすれば良い。

考案の効果 操作レバー１０とともに回転する第２レバー９
の円弧面９ａとアーム４に設けたロツド１８との
当接部で接地脚５に作用する力を支持しているか
ら、操作レバー１０は第２レバー９の円弧面９ａ
とロツド１８の当接部の揺動抵抗に抗する小さな
操作力で操作でき、タイヤが大きくたわんだり、
地面が沈下したりして大きな力が接地脚５に作用
しても軽い操作力で操作レバー１０を操作して簡
単に接地状態より収納状態に回動できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は第２図
の−線に沿う断面正面図、第２図は側面図、
第３図は操作レバー取付部の斜視図である。 １は車体、４はアーム、５は接地脚、９は第２
レバー、９ａは円弧面、１０は操作レバー、１８
はロツド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体１の端部に接地脚５を備えたアーム４を第
   １シヤフト３で上下揺動自在に支承し、前記車体
   １の端部に第２シヤフト７を回転自在に横架支承
   し、この第２シヤフト７に円弧溝１１を有する第
   １レバー８と円弧面９ａを有する第２レバー９を
   固着し、この第１レバー８の円弧溝１１に挿入し
   たピン１３でリンク１２の一端を第１レバー８に
   連結し、このリンク１２の他端を前記アーム４
   に、前記第１レバー８の上下揺動によりアーム４
   が上下揺動するように連結し、前記アーム４に設
   けたナツト部材１６のネジ孔１７にロツド１８を
   螺合し、前記第１レバー８に操作レバー１０を取
   付け、 前記アーム４が下方に揺動した時に第２レバー
   ９の円弧面９ａと前記ロツド１８の先端が接し、
   かつ第１レバー８がリンク１２に対して円弧溝１
   １とピン１３の隙間分だけアーム４を上方に揺動
   する方向に回動すると第２レバー９の円弧面９ａ
   がロツド１８の先端より離脱する構成としたこと
   を特徴とするアウトリガー装置。