JPH04118337A - 起動装置 - Google Patents

起動装置

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JPH04118337A
JPH04118337A JP2236637A JP23663790A JPH04118337A JP H04118337 A JPH04118337 A JP H04118337A JP 2236637 A JP2236637 A JP 2236637A JP 23663790 A JP23663790 A JP 23663790A JP H04118337 A JPH04118337 A JP H04118337A
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JP
Japan
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detonator
passenger
moves
ignition pin
actuator
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Application number
JP2236637A
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English (en)
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Hisahiro Ando
安藤 久弘
Keiichi Tamura
田村 惠一
Tamotsu Horiba
堀場 保
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両急減速時に複数のアクチュエータを作動
させる起動装置に関する。
〔従来の技術〕
車両急減速時に作動するアクチュエータには種々あるが
、その中でも例えば運転席及び助手席の双方に電気着火
式のエアバッグ装置を配設する場合を例にとって説明す
る。
この種のエアバッグ装置では、車両の両前軸付近に車両
急減速状態を感知するセンサがそれぞれ配設されている
。これらのセンサは、ワイヤハーネスを介して運転席の
ステアリングホイールに配設された電気着火式のエアバ
ッグ装置本体及びセンタコンソール付近に配設された制
御装置さらには助手席用のエアバッグ装置本体等に連結
されている。
車両急減速時になると、両前軸付近に配設されたセンサ
の何れかがこの急減速状態を感知し、ワイヤーハーネス
を介して運転席及び助手席のエアバッグ装置本体が各々
作動する。これにより、運転席及び助手席に着座してい
る乗員が膨張する各々の袋体によって保護される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種のエアバッグ装置では、車両の両
前軸付近のセンサと各エアバッグ装置本体等とを連結す
るワイヤーハーネスに要求される信頼性が高く、すなわ
ち車両急減速状態をセンサで感知してこのセンサからの
電気信号を確実にエアバッグ装置本体ヘワイヤーハーネ
ス内の配線群を介して送らなければならないので、配線
群を強固に保護したワイヤーハーネスを使用しなければ
ならずエアバッグ装置全体のコストアップに繋がってい
た。
また、この種のエアバッグ装置では、上述したワイヤー
ハーネスの他に両前軸付近のセンサ等が必要になり部品
点数が増加すると共に構造が複雑化し、この点でもエア
バッグ装置全体のコストアップに繋がっていた。
本発明は上記事実を考慮し、構造を簡易化することがで
き、かつ車両急減速時に確実に複数のアクチュエータを
作動させることができる起動装置を得ることが目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
請求項(1)に記載された本発明は、車両急減速時に雷
管を発火させることによりアクチュエータを作動させる
起動装置本体を備えた起動装置であって、前記起動装置
本体は車両急減速時に慣性移動する慣性体と、この慣性
体が慣性移動することにより付勢力で移動して所定値以
上の運動エネルギーを備える当接部と、この当接部の移
動軌跡と干渉する位置に設けられていると共に前記当接
部が所定値以上の運動エネルギーを備えた状態で当接し
た際の衝撃力を感知する感知手段と、この感知手段が前
記衝撃力を感知した場合には前記雷管を発火させて前記
アクチュエータを作動状態にする制御手段と、を有する
ことを特徴としている。
請求項(2)に記載された本発明は、車両急減速時に作
動する複数のアクチュエータを単一の起動装置本体で作
動させる起動装置であって、前記起動装置本体は車両急
減速時に慣性移動する慣性体と、この慣性体が慣性移動
することにより付勢力で雷管方向へ移動して雷管と衝突
し一のアクチュエータを作動させる着火部材と、この着
火部材の移動によって移動して所定値以上の運動エネル
ギーを備える当接部と、この当接部の移動軌跡と干渉す
る位置に設けられていると共に前記当接部が前記所定値
以上の運動エネルギーを備えた状態で当接した際の衝撃
力を感知する感知手段と、この感知手段が前記衝撃力を
感知した場合には前記性のアクチュエータを作動状態に
する制御手段と、を有することを特徴としている。
〔作用〕
請求項(1)に記載された本発明によれば、通常の車両
走行時では、慣性体に加わる加速度が小さいので、慣性
体は移動しないか又は慣性移動量が微量である。このた
め、当接部が付勢力で移動することはない。従って、感
知手段が衝撃力を感知することはなく、アクチュエータ
は作動しない。
この状態から車両急減速時になると、慣性体に加わる加
速度が大きくなるので、慣性体は大きく慣性移動する。
慣性体が慣性移動することにより、当接部が付勢力で移
動して所定値以上の運動エネルギーを備える。このため
、当接部が所定値以上の運動エネルギーを備えた状態で
感知手段に当接する。この当接部が当接した際の衝撃力
は、感知手段によって感知される。従って、制御手段に
よって、雷管が発火されてアクチュエータが作動状態に
なる。
請求項(2)に記載された本発明によれば、通常の車両
走行時では、慣性体に加わる加速度が小さいので、慣性
体は移動しないか又は慣性移動量が微量である。このた
め、着火部材が付勢力で雷管方向へ移動することはない
。このため、一のアクチュエータが作動することはない
。また、この状態では、着火部材が雷管方向へ移動して
いないので、当接部も移動していない。従って、感知手
段によって衝撃力が感知されることはない。この結果、
他のアクチュエータは作動しない。
この状態から車両急減速時になると、慣性体に加わる加
速度が大きくなるので、慣性体は大きく慣性移動する。
このため、着火部材が付勢力で雷管方向へ移動して雷管
に衝突する。従って、雷管が発火して、一のアクチュエ
ータが作動する。また、着火部材が雷管方向へ移動する
ことにより、当接部が移動して所定値以上の運動エネル
ギーを備える。そして、当接部は所定値以上の運動エネ
ルギーを備えた状態で感知手段に当接し、当接した際の
衝撃力は感知手段によって感知される。この結果、制御
手段によって他のアクチュエータが作動状態とされる。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明に係る起動装置は、構造を簡
易化することができ、かつ車両急減速時に確実に複数の
アクチュエータを作動させることができるという優れた
効果を有する。
〔実施例〕
第2図には本実施例に係る運転席側のエアバッグ装置A
及び助手席側のエアバッグ装置Bの概略断面図が示され
ている。
運転席側のエアバッグ装置Aでは、ステアリングシャフ
ト10の先端にステアリングホイール12のハブ14が
固着されており、このハブ14に対して平行に略箱体形
状のベースプレート16が略箱体形状の支持ブラケット
18を介して支持されている。ベースプレート16には
、パッド20、袋体22、インフレーク24が取付けら
れている。
パッド20は、ベースプレート16の乗員側(第1図の
矢印C方向と反対方向側)に配置されている。このパッ
ド20には、その周囲に図示しない枠状の芯金が埋設さ
れ、この芯金を介してリベ、7 )等でベースプレート
16の周縁部に固定されている。また、パッド200ベ
ースプレート16との対向部には薄肉部26が形成され
、パッド20はこの薄肉部2Gで破断され易いようにな
っている。
袋体22はベースプレート16の乗員側に折り畳まれた
状態に配置され、かつベースプレート16とパッド20
との間に格納されている。袋体22の開口側の縁は、ベ
ースプレート16の略中央部にリングプレート28を介
して取付けられている。リングプレート28は図示しな
いボルトでベースプレート16に締めつけられ、袋体2
2の開口側の縁をベースプレート16に押しつけている
インフレータ24は円柱形状とされ、ベースプレート1
6の略中央部に形成された円孔に貫通された状態に配置
されている。インフレーク24には、その軸方向中間部
にインフレーク24の半径方向へ延出するフランジ30
が形成されている。
フランジ30は図示しないボルトでベースプレート16
の反乗員側に固定されている。また、インフレーク24
の周面乗員側には、所定の間隔で複数個のガス孔(図示
省略)が形成されている。また、このインフレーク24
の軸芯部には後述する起動部32が内蔵されており、起
動部32の外周部には図示しない伝爆剤が配設されると
共にガス発生物質34が封入されている。以下この起動
部32について第1図及び第3図を用いて詳述する。
第1図に示される如く、この起動部32は略円柱形状の
アッパケース36とロアケース38とを備えており、こ
れらのアッパケース36とロアケース38とが嵌合され
た状態で、カバー4D内に収容されて端部がかしめ固定
されている。
アッパケース36内にはその軸方向に沿ってシリンダ4
2が配設されており、このシリンダ42内には慣性体と
してのボール44が収容されている。このボール44は
車両急減速時になると第1図の矢印C方向へ慣性移動す
る。なお、ボール44をはじめとして後述する起動部3
2内の各部品は各二個ずつ起動部32の軸芯を中心とし
て対称の位置に配設されているが、以下片方の部品のみ
について説明する。
ボール44の反乗員側の端部には、アッパケース36と
ロアケース38との当接面内に配置されたドライブシャ
フト46のンヤフト46Aの軸方向の一方の端部が当接
している。このドライブシャフト4Gには、シャツ)4
6Aの軸方向中間部付近にシャツ)46Aと直交して係
止部46Bが形成されており、さらに係止部46Bには
一対の支軸46Cが突出して、アッパケース36とロア
ケース38との当接面内位置に軸支されている。
アッパケース36内には、バイアススプリング48に押
圧付勢されたバイアスピン50が配設されており、この
バイアスピン50の先端はドライブシャフト46のンヤ
フ)46Aの他方の端部に当接している。
ロアケース38内には、ドライブシャフト46のシャツ
)46Aを中心としてボール44と反対側にコイルスプ
リング52が配設されている。コイルスプリング52は
、コイル部52A及びコイル部52Aの乗員側端部から
半径方向へ突出するフック部(図示省略)とから成る。
フック部は第1図には図示されないが、そのコイル部5
2A側が起動部32の軸芯部に挿入された解除ピン(図
示省略)に係止され、さらにその先端部が他方のボール
(第1図において起動部32の軸芯を中心としてボール
44と反対側の位置にある)の反乗員側端部に位置して
いる。エアバッグ装置Aがステアリングホイール12に
組付けられる以前の状態では、このコイルスプリング5
2によって他方のボールの慣性移動方向への移動及びド
ライブシャフト4Gの回転が阻止されるが、組付後の状
態では、解除ピンが支持ブラケット18の突出部18A
によって押圧されてコイルスプリング52の付勢力に抗
して乗員側へ移動することにより、フック部が前記位置
から退避され起動部32を作動可能な状態にする。
また、起動部32内には、着火部材としての着火ピン5
4 (第3図にも示される)が配設されている。この着
火ピン54は軸部54Aを有し、その軸方向中間部には
っは部54Bが形成されている。さらに、つば部54B
の乗員側の面には円板状の係止板54Cが一体形成され
ており、この係止板54Cとつば部54Bとで形成され
る段部54Dには前記ドライブシャフト46の係止部4
6Bが係止されている。なお、段部54Dが当接部であ
る。軸部54Aはその乗員側の部分が雷管62と連通さ
れた連通路118内に挿入されており、また反乗員側の
部分がロアケース38内に形成された円筒形状のスプリ
ング支持部56に挿入されている。スプリング支持部5
6の外周部には、圧縮コイルばね58が巻装されている
。圧縮コイルばね58の乗員側端部は着火ピン54のつ
ば部54Bの反乗員側の面に当接係止され、また圧縮コ
イルばね58の反乗員側端部はロアケース38の底部3
8Aに当接係止されている。このため、圧縮コイルばね
58は着火ピン54を雷管方向(第1図の矢印り方向)
へ押圧付勢している。
また、着火ピン54の移動軌跡上には、雷管62が配設
されている。
さて、着火ピン54の移動軌跡上には、感知手段として
の圧電素子100が配置されている。この圧電素子10
0では、軸芯部に円孔102が設けられてリング形状と
されている。また、この圧電素子100は、ピエゾ効果
を有する材料(圧電性材料)で形成されており、圧電性
材料を構成する結晶の電荷が対称中心を有していないた
めに加圧すると電気分極に変化が生じ高い圧電性を示す
すなわち、この圧電素子100は、機械的信号を電気的
信号に変換するものである。なお、この場合におけるピ
エゾ効果は正効果の方であり、圧電素子100が圧電性
を示す値は、予め所定の値に設定されている。
圧電素子100の乗員側の面は、アッパケース36のシ
リンダ42とバイアスピン50との間に形成された支持
部IC14に固着されている。また、圧電素子100の
内径は、着火ピン54の係止部54Cの直径よりも僅か
に大きく設定されている。
圧電素子100の外径は、着火ピン54のつば部の直径
よりも大きく設定されている。このため、圧電素子10
0の反乗員側の面100Aは、着火ピン54の段部54
Dと対向している。
また、圧電素子100の反乗員側の面100Aと着火ピ
ン54の段部54Dとの距離は、着火ピン54の軸部5
4Aの先端が雷管62に衝突するまでの到達距離よりも
若干大きく設定されている。
従って、車両急減速時に着火ピン54が雷管62方向へ
移動して雷管62に衝突した状態(第3図(B)に示さ
れる状態)では、着火ピン54の段部54Dが圧電素子
100の反乗員側の面100Aに衝突している。また、
段部54Dが圧電素子100の反乗員側の面100Aに
衝突した際に着火ピン54が有していた運動エネルギー
は、着火ピン54の軸部54Aの先端が雷管62に衝突
した際に着火ピン54が有していた運動エネルギーとほ
ぼ同一であり、この運動エネルギーを有した状態で段部
54Dが圧電素子100に衝突すると、上述した圧電素
子100が圧電性を示す所定の値を十分に越える。
上述した圧電素子100には、その半径方向の互いに対
向する位置に第1端子106と第2端子108とが配設
されている。第1端子106には配線110の一端が接
続されており、配線110はボール44の移動軌跡と干
渉しないようにシリンダ42を迂回して起動部32の反
乗員側へ小孔114を介して案内されている。また、第
2端子108には配線112の一端が接続されており、
配線112はバイアスピン50の移動軌跡と干渉しない
ようにバイアスピン50を迂回して起動部32の反乗員
側へ小孔116を介して案内されている。
第2図に示されるように、第1端子106(ニア)配線
110及び第2端子108の配線112は、ワイヤーハ
ーネス120とされ、ハブ14の反乗員側に屈曲垂下さ
れている。ワイヤーハーネス120の端部にはコネクタ
122が設けられている。
このコネクタ122は、次に説明するロールコネクタ1
24のコネクタ130に接続されている。
ロールコネクタ124は中空円筒形状とされ、その軸芯
部には同軸上に中空円筒形状のボス126が形成されて
いる。ロールコネクタ124はその外周面が車体70に
固着され、またボス126内にはステアリングシャフト
10が回転自在に挿入されている。ロールコネクタ12
4の乗員側の端面には、リング状の溝128が形成され
ている。
溝128内には上述したコネクタ130が配置され、コ
ネクタ122へ接続されている。このロールコネクタ1
24内には、コネクタ130と接続されたワイヤーハー
ネス132が収容されている。
ワイヤーハーネス132は、ボス126に複数回ゆとり
をもって巻付けられており、その端部にはコネクタ13
4が設けられている。このロールコネクタ124によっ
て圧電素子100から制御装置76に至るまでの4本(
配線1101配線112の各々二組分の配線数)の配線
110.112の接続状態が確実に維持される。すなわ
ち、ステアリングホイール12の回転量に応じてワイヤ
ーハーネス132がその巻径を変化させるので、ステア
リングホイール12が最大回転した場合にもワイヤーハ
ーネス132の巻径が縮径又は拡大されるのみで断線さ
れることはない。
前記コネクタ134は更にコネクタ136へ接続され、
コネクタ136からは前記4本の配線110.112が
分岐されている。第1端子106の配線110の他端は
車体電源82のマイナス端子に直結されている。車体電
源82のプラス端子は、助手席側の電気着火式のエアバ
ッグ装置B内に配設された電気雷管78を発火させるた
めの制御装置76へ配線178を介して接続されている
また、第2端子108の配線112の他端は、制御装置
76へ接続されている。なお、配線177は制御装置7
6のマイナス側電源ラインである。
制御装置76は、助手席側のシートスイッチ86へ配線
88を介して接続されている。このシートスイッチ86
は図示しないセンサの接点を示しており、このセンサは
助手席に乗員が着座しているか否かを感知している。セ
ンサによって助手席に乗員が着座していることが感知さ
れると、シトスイッチ86はONされるようになってい
る。
助手席側のエアバッグ装置Bはシートスイッチ86がO
Nされて、かつ圧電素子100に電圧が生じた場合のみ
、フィラメントへ電流が流れるようにされており、フィ
ラメントへ電流が流れるとジュール熱が発生して電気雷
管78が発火しガス発生剤90が反応してバッグ92を
膨張させる構成である。
次に、本実施例の作用を説明する。
通常の車両走行状態では、ボール44は移動することは
なく又は慣性移動量が微量であるため、バイアススプリ
ング48の付勢力によりドライブシャフト46の係止部
46Bが着火ピン54の段部54Dから外れることはな
い。この結果、運転席側のエアバック装置Aは作動しな
い。
また、この状態では、着火ピン54は第3図(A)に示
される状態にあり、着火ピン54の段部54Dと圧電素
子100の反乗員側の面100Aとは互いに非当接状態
にある。このため、圧電素子100に電圧は生じないの
で、配線110.112に電流が流れることはない。こ
の結果、助手席側のエアバック装置Bも作動しない。こ
のようにして、通常の車両走行状態が維持される。
この状態から車両急減速時になると、ボール44が第1
図の矢印C方向へ大きく慣性移動する。
このた約、ドライブシャフト46が支軸46Cを中心と
して第1図の矢印E方向へ回転して係止部46Bが着火
ピン54の段部54Dから外れる。
これにより、着火ピン54は圧縮コイルばね58の付勢
力により第1図の矢EOD方向へ移動し、雷管62に衝
突する。このため、雷管62が発火して図示しない伝爆
剤を介してガス発生物質34が反応し、大量のガスが発
生する。従って、袋体22が膨張し、パッド20を薄肉
部26で破断させる。破断後の膨張した袋体22は、ス
テアリングホイール12と乗員との間に介在される。こ
の結果、運転席側の乗員は車両急減速時の衝撃から確実
に保護される。
一方、着火ピン54が雷管62に衝突した状態では、第
3図(B)に示されるように着火ピン54の段部54D
が圧電素子100の反乗員側の面100Aに衝突する。
このため、圧電素子100は電圧を生じる。従って、配
線110.112に電流が流れる。
ここで、助手席に乗員が着座していない場合、即ち助手
席側のシートスイッチ86がONされていない場合には
、制御装置76の判断回路が働き、圧電素子100の第
1端子106の配線110及び第2端子108の配線1
12に電流が流れていると否とに拘わらず、このエアバ
ッグ装置Bは作動しない。しかし、助手席に乗員が着座
している場合、即ちシートスイッチ86がONされてい
る場合には、制御装置76の判断回路が助手席に乗員が
着座していると判断するので、しかも配線110及び配
線112に電流が流れているので、制御装置76からフ
ィラメントに電流が流れジュール熱が発生し、電気雷管
78が発火してガス発生剤90が大量のガスを発生する
。この結果、助手席側のエアバッグ装置Bが作動し、バ
ッグ92が膨張することによって助手席に着座する乗員
は保護される。
このように本実施例では、運転席側に機械着火式のエア
バッグ装置Aを配設すると共に助手席側に電気着火式の
エアバッグ装置Bを配設し、また起動部32内に圧電素
子100を配設し、車両急減速時になると着火ピン54
の軸部54Aの先端が雷管62に衝突すると共に着火ピ
ン54の段部54Dが圧電素子100の反乗員側の面1
00Aに衝突して電圧を生じるように構成しているので
、単一の起動部32によって運転席側のエアバッグ装置
A及び助手席側のエアバッグ装置Bを車両急減速時に同
時に作動させることができる。
また、従来のように電気着火式のエアバッグ装置を運転
席側及び助手席側の双方に配設した場合に比し、車両の
両前軸付近にそれぞれ配設したセンサやワイヤーハーネ
ス等が不要になるので、部品点数を削減することができ
、大幅なコストダウンを図ることができる。さらに、セ
ンサやワイヤーハーネス等を配設するスペース等を車体
に確保する必要が無くなるので、設計上有利になるとい
うメリットがある。
また、本実施例では、制御装置76により、助手席に乗
員が着座していない場合には、助手席側のエアバッグ装
置Bが作動しないようにしているので、助手席側のエア
バッグ装置Bが不必要に作動するのを防止することがで
き、安全性の向上に資することができる。
さらに、本実施例では、着火ピン54の軸部54Aの先
端が雷管62に衝突した直後に、着火ピン54の段部5
4Dが圧電素子100の反乗員側の面100Aに衝突す
るように構成しているので、着火ピン54が雷管62に
衝突するまでの運動エネルギーをロスさせずに、確実に
助手席側のエアバッグ装置Bを作動させることができる
また、圧電素子100はアッパケース36の支持部10
4の反乗員側に配設され、かつ円孔102の径が連通路
118の径よりも大径とされているので、着火ピン54
の軸部54Aが起動部32の乗員側に配設された雷管6
2に衝突した場合に、雷管62が発火した際の吹き返し
の影響を圧電素子100が受けることもない。
なお、本実施例では、一のアクチュエータとして運転席
側のエアバッグ装置Aを、他のアクチュエータとして助
手席側のエアハング装置Bを例にとって説明したが、こ
れに限らず、一のアクチュエータとして運転席側のウェ
ビング巻取装置に配設され車両急減速時にウェビングを
巻取軸へ強制的に巻取るプIJ D−ダの巻取軸駆動部
材を、他のアクチュエータとして助手席側のウェビング
巻取装置に配設される同様構造のブリローダの巻取軸駆
動部材を適用する等、複数のアクチュエータを単一の起
動装置によって作動させるものであればすべて適用可能
である。
また、本実施例では、他のアクチュエータとして助手席
側のエアバッグ装置Bを適用しているが、これに限らず
他のアクチュエータとして助手席側のエアバッグ装置B
と前述したブリローダとの双方を適用してもよく、さら
に後部座席にエアバック装置Bを別途設けて助手席側の
エアバッグ装置Bのみならず後部座席のエアバッグ装置
Bをも作動させるようにしてもよい。
また、本実施例では、助手席側のシートスイッチ86を
用い、助手席に乗員が着座していない場合は、助手席側
のエアバッグ装置Bが不作動となるようにしたが、簡略
構成として助手席側のシートスイッチ86を省略するこ
とも可能である。この場合、運転席側のエアバッグ装置
Aの作動時には、無条件に助手席側のエアバッグ装置B
も作動する。
さらに、本実施例では、アクチュエータが複数ある場合
について説明したが、単一のアクチュエータを作動させ
るために本発明に係る起動装置を適用してもよい。例え
ば、運転席側のエアバッグ装置Aのみを作動させるので
あれば、起動部32内の着火ピン54の代わりに圧縮コ
イルばね58に押圧付勢された当接棒等を配設し、車両
急減速時になるとこの当接棒が圧電素子100に衝突し
、これによって制御装置76が雷管62を発火させるよ
うに構成すればよい。
また、本実施例では、制御装置76は圧電素子100、
助手席側のエアバッグ装置B及びシートスイッチ86に
接続されているのみであるが、さらに電気着火式のエア
バッグ装置Bが何らかの原因で故障した場合にこれを記
憶する故障メモリ等に接続する構成にしてもよい。
さらに、本実施例では、着火ピン54の段部54Dが圧
電素子100の反乗員側の面100Aに衝突するように
構成しているが、これに限らず第4図(A)、第4図(
B)に示されるように、着火ピン154は一体形成され
た軸部154Aとつば部154Bとで構成し、この軸部
154Aに段部154Dを備えた当接板154Eを挿入
するように構成してもよい。すなわち、この変形例によ
れば、当接板154Eは略円板形状とされており、その
軸芯部には挿入孔が形成されている。この挿入孔内に着
火ピン154の軸部154Aが反乗員側から挿入されて
、当接板154Eはっは部154Bの乗員側に位置され
ている。このため、通常の車両走行状態では、当接板1
54Eの段部154Dにドライブンヤフト46の係止部
46Bが係止されているので、係止部46Bがストッパ
として機能し当接板154Eは第4図(A)の矢印G方
向へ相対移動することはないが、車両急減速時になると
係止部46Bが段部154Dから外れるので、当接板1
54Eは第4図(A)の矢印G方向へ相対移動すること
ができる。なお、当接板154Eは金属製とされ所定の
慣性質量を有している。
この変形例によれば、第4図(A)に示されるように車
両急減速時になって着火ピン154の軸部154Aの先
端が雷管62に衝突した時点の状態では、当接板154
Eは第4図(A)の矢印G方向へ相対移動していない。
しかし、衝突直後に当接板154Eの慣性移動により、
当接板154Eの段部154Dが圧電素子100の反乗
員側の面100Aに衝突する。これにより、他のアクチ
ュエータBが作動する。
また、本実施例では、着火ピン54の段部54Dが当接
部として機能し圧電素子100に衝突するように構成さ
れているが、これに限らず例えば、段部54Dの移動軌
跡と干渉する位置にピンで軸支されたパウルを配設し、
このパウルに係合しかつ圧縮コイルばね58の付勢力よ
りも強い付勢力を有する付勢手段に押圧付勢されたレバ
ーを配設し、車両急減速時になると着火ピン54の移動
によりパウルとレバーとの係合状態が解除されて付勢手
段の付勢力によりレバーが圧電素子100を叩くように
構成してもよく、車両急減速時に着火ピン54の移動に
より当接部が移動してこの当接部によって圧電素子10
0に電圧を生じさせることができる構成であればすべて
適用することができる。なお、上述したパウル、レバー
及び付勢手段を用いた構成によれば、部品点数が増加す
るが、付勢力の大きな付勢手段を用いることにより圧電
素子100に衝撃を加える際の衝撃力を増加させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の圧電素子を備えた起動部を軸方向に
沿って切断した状態を示す断面図、第2図は本発明に係
る起動装置が適用された運転席側及び助手席側のエアバ
ッグ装置の概略構成図、第3図は第1図の圧電素子の作
動をボール、着火ピン及び圧縮コイルばねの関係で説明
する説明図、第4図は第1図の着火ピンの変形例を示す
説明図である。 A・・・エアバッグ装置(一のアクチュエータ)、B・
・・エアバッグ装置(他のアクチュエータ)、32・・
・起動部(起動装置本体)、 44・・・ボール(慣性体)、 54・・・着火ピン(着火部材)、 54A・・・段部(当接部)、 58・・・圧縮コイルばね、 62・・・雷管、 76・・・制御装置(制御手段、起動装置本体)、10
0・・・圧電素子(感知手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両急減速時に雷管を発火させることによりアク
    チュエータを作動させる起動装置本体を備えた起動装置
    であって、前記起動装置本体は車両急減速時に慣性移動
    する慣性体と、この慣性体が慣性移動することにより付
    勢力で移動して所定値以上の運動エネルギーを備える当
    接部と、この当接部の移動軌跡と干渉する位置に設けら
    れていると共に前記当接部が前記所定値以上の運動エネ
    ルギーを備えた状態で当接した際の衝撃力を感知する感
    知手段と、この感知手段が前記衝撃力を感知した場合に
    は前記雷管を発火させて前記アクチュエータを作動状態
    にする制御手段と、を有することを特徴とする起動装置
  2. (2)車両急減速時に作動する複数のアクチュエータを
    単一の起動装置本体で作動させる起動装置であって、前
    記起動装置本体は車両急減速時に慣性移動する慣性体と
    、この慣性体が慣性移動することにより付勢力で雷管方
    向へ移動して雷管と衝突し一のアクチュエータを作動さ
    せる着火部材と、この着火部材の移動によって移動して
    所定値以上の運動エネルギーを備える当接部と、この当
    接部の移動軌跡と干渉する位置に設けられていると共に
    前記当接部が前記所定値以上の運動エネルギーを備えた
    状態で当接した際の衝撃力を感知する感知手段と、この
    感知手段が前記衝撃力を感知した場合には前記他のアク
    チュエータを作動状態にする制御手段と、を有すること
    を特徴とする起動装置。
JP2236637A 1990-04-17 1990-09-06 起動装置 Pending JPH04118337A (ja)

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JP2236637A JPH04118337A (ja) 1990-09-06 1990-09-06 起動装置
US07/684,177 US5217252A (en) 1990-04-17 1991-04-12 Actuator for use in emergency situation of vehicle

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637018U (ja) * 1992-10-27 1994-05-17 株式会社東海理化電機製作所 エアバッグ用起動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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