JPH0492739A - 起動装置 - Google Patents

起動装置

Info

Publication number
JPH0492739A
JPH0492739A JP2209025A JP20902590A JPH0492739A JP H0492739 A JPH0492739 A JP H0492739A JP 2209025 A JP2209025 A JP 2209025A JP 20902590 A JP20902590 A JP 20902590A JP H0492739 A JPH0492739 A JP H0492739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
permanent magnet
actuator
detonator
rotation angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2209025A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0825429B2 (ja
Inventor
Hisahiro Ando
安藤 久弘
Keiichi Tamura
恵一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2209025A priority Critical patent/JPH0825429B2/ja
Priority to US07/684,177 priority patent/US5217252A/en
Publication of JPH0492739A publication Critical patent/JPH0492739A/ja
Publication of JPH0825429B2 publication Critical patent/JPH0825429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両急減速時に複数のアクチュエータを作動
させる起動装置に関する。
〔従来の技術〕
車両急減速時に作動するアクチュエータには種々あるが
、その中でも例えば運転席及び助手席の双方に電気着火
式のエアバッグ装置を配設する場合を例にとって説明す
る。
この種のエアバッグ装置では、車両の両前軸付近に車両
急減速状態を感知するセンサがそれぞれ配設されている
。これらのセンサは、ワイヤハーネスを介して運転席の
ステアリングホイールに配設された電気着火式のエアバ
ッグ装置本体及びセンタコンソール付近に配設された制
御装置さらには助手席用のエアバッグ装置本体等に連結
されている。
車両急減速時になると、両前軸付近に配設されたセンサ
の何れかがこの急減速状態を感知し、ワイヤーハーネス
を介して運転席及び助手席のエアバッグ装置本体が各々
作動する。これにより、運転席及び助手席に着座してい
る乗員が膨張する各々の袋体によって保護される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種のエアバッグ装置では、車両の両
前軸付近のセンサと各エアバッグ装置本体等とを連結す
るワイヤーハーネスに要求される信頼性が高く、すなわ
ち車両急減速状態をセンサで感知してこのセンサからの
電気信号を確実にエアバッグ装置本体ヘワイヤーハーネ
ス内の配線群を介して送らなければならないので、配線
群を強固に保護したワイヤーハーネスを使用しなければ
ならずエアバッグ装置全体のコストアップに繋がってい
た。
また、この種のエアバッグ装置では、上述したワイヤー
ハーネスの他に両前軸付近のセンサ等が必要になり部品
点数が増加すると共に構造が複雑化し、この点でもエア
バング装置全体のコストアップに繋がっていた。
本発明は上記事実を考慮し、構造を簡易化することがで
き、かつ車両急減速時に確実に複数のアクチュエータを
作動させることができる起動装置を得ることが目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、車両急減速時に作動する複数のアクチュエー
タを単一の起動装置本体で作動させる起動装置であって
、前記起動装置本体は車両急減速時に慣性移動する慣性
体と、支軸回りに回転可能に設けられ前記慣性体の移動
によって回転するトリガ部と、このトリガ部に係止され
前記トリガ部の回転によって前記トリガ部との係止が解
除され付勢力で雷管方向へ移動して雷管と衝突し一方の
アクチュエータを作動させる着火部材と、前記支軸付近
に前記トリガ部と一体的に設けられる磁石と、この磁石
の回転角度を感知する感知手段と、この感知手段が感知
した回転角度が所定角度未満の状態では他方のアクチュ
エータを非作動状態とし前記感知した回転角度が所定角
度以上の状態では前記他方のアクチュエータを作動させ
る制御手段と、を有することを特徴としている。
〔作用〕
上記構成によれば、通常の車両走行時では、慣性体に加
わる加速度が小さいので、慣性体は移動しないか又は慣
性移動量が微量である。このため、トリガ部が支軸回り
に回転することはないか又は回転したとしても所定角度
未満である。従って、着火部材はトリガ部に係止された
状態を維持する。
この結果、一方のアクチュエータは作動しない。
また、この状態では、慣性体が慣性移動しないか又は慣
性移動量が小さいので、支軸付近にトリガ部と一体的に
設けられる磁石の回転角度が0度か又は所定角度未満と
なる。このため、感知手段が感知する磁石の回転角度は
、0度か又は所定角度未満となる。従って、他方のアク
チュエータは、制御手段によって非作動状態とされる。
この状態から車両急減速時になると、慣性体に加わる加
速度が大きくなるので、慣性体は大きく慣性移動する。
このため、トリガ部が支軸回りに所定角度以上回転する
。従って、着火部材がトリガ部から外れて、着火部材は
付勢力で雷管方向へ移動し雷管に衝突する。この結果、
一方のアクチュエータが作動する。
また、トリガ部の回転角度が所定角度以上であるので、
磁石の回転角度も所定角度以上となる。
このため、感知手段が感知する磁石の回転角度も所定角
度以上となる。従って、他方のアクチュエータは制御手
段によって作動される。
〔発明の効果〕
以上説胡した如く、本発明に係る起動装置は、構造を簡
易化することができ、かつ車両急減速時に確実に複数の
アクチュエータを作動させることができるという優れた
効果を有する。
〔実施例〕 第3図には本実施例に係る運転席側のエアバッグ装置A
及び助手席側のエアバッグ装置Bの概略断面図が示され
ている。
運転席側のエアバッグ装置Aでは、ステアリングシャフ
ト10の先端にステアリングホイール12のハブ14が
固着されており、このハブ14に対して平行に略箱体形
状のベースプレート16が略箱体形状の支持ブラケット
18を介して支持されている。ベースプレート16には
、パッド20゜袋体22、インフレーク24が取付けら
れている。
パッド20は、ベースプレート16の乗員側(第2図の
矢印C方向と反対方向側)に配置されている。このパッ
ド20には、その周囲に図示しない枠状の芯金が埋設さ
れ、この芯金を介してリベット等でベースプレート16
の周縁部に固定されている。また、パッド20のベース
プレート16との対向部には薄肉部26が形成され、パ
ッド20はこの薄肉部26で破断され易いようになって
いる。
袋体22はベースプレート16の乗員側に折り畳まれた
状態に配置され、かつベースプレート16とパッド20
との間に格納されている。袋体22の開口側の縁は、ベ
ースプレート16の略中央部にリングプレート28を介
して取付けられている。リングプレート28は図示しな
いボルトでベースプレート16に締めつけられ、袋体2
2の開口側の縁をベースプレート16に押しつけている
インフレーク24は円柱形状とされ、ベースプレート1
6の略中央部に形成されだ円孔に貫通された状態に配置
されている。インフレーク24には、その軸方向中間部
にインフレーク24の半径方向へ延出するフランジ30
が形成されている。
フランジ30は図示しないボルトでベースプレート16
の反乗員側に固定されている。また、インフレーク24
の周面乗員側には、所定の間隔で複数個のガス孔(図示
省略)が形成されている。このインフレータ24の軸芯
部には後述する起動装置本体32が内蔵されており、起
動装置本体32の外周部には図示しない伝爆剤が配設さ
れると共にガス発生物質34が封入されている。以下こ
の起動装置本体32について第1図、第2図及び第4図
〜第6図を用いて詳述する。
第2図に示される如く、この起動装置本体32は略円柱
形状のアッパケース36とロアケース38とを備えてお
り、これらのアッパケース36とロアケース38とが嵌
合された状態で、カバー40内に収容されて端部がかし
め固定されている。
アッパケース36内にはその軸方向に沿ってシリンダ4
2が配設されており、このシリンダ42内には慣性体と
してのボール44が収容されている(第1図にも示され
る)。このボール44は車両急減速時になると第2図の
矢印C方向へ慣性移動する。なお、第1図に示される如
く、ボール44をはじめとして後述する起動装置本体3
2内の各部品は各二個ずつ起動装置本体32の軸芯を中
心として対称の位置に配設されているが、以下片方の部
品のみについて説明する。
ボール44の反乗員側の端部には、アッパケース36と
ロアケース38との当接面内に配置されたドライブシャ
フト46のシャフト46Aの軸方向の一方の端部が当接
している。トリガ部としてのこのドライブシャフト46
には、シャフト46Aの軸方向中間部付近にシャツ)4
6Aと直交して略直方体形状の係止部46Bが形成され
ている。
係止部46Bの長手方向両端部には、互いに同軸的に一
対の支軸46Cが係止部46Bの長手方向へ突出してい
る。これらの支軸46Cはアッパケース36の端面に形
成された図示しない直方体形状の切欠きに収容された状
態でロアケース38の端面に閉止されている。このため
、ドライブシャフト46は支軸46Cを中心として回転
可能とされている。
アッパケース36内には、バイアススプリング48に押
圧付勢されたバイアスピン50が配設されており、この
バイアスピン50の先端はドライブシャフト46のシャ
ツ)46Aの他方の端部に当接している。
ロアケース38内には、ドライブシャフト46のシャツ
l−46Aを中心としてボール44と反対側にコイルス
プリング52が配設されている。コイルスプリング52
は、コイル部52.A及びコイル部52Aの乗員側端部
から半径方向へ突出するフック部52Bとから成る。フ
ック部52Bはそのコイル部52A側が、起動装置本体
32の軸芯部に挿入されたロックスプリング100に押
圧付勢された解除ピン102に係止され、さらにその先
端部が他方のボール44の反乗員側端部に位置している
。エアバッグ装置Aがステアリングホイール12に組付
けられる以前の状態では、このコイルスプリング52に
よって他方のボール44の慣性移動方向への移動及びド
ライブシャフト46の回転が阻止されるが、組付後の状
態では、解除ピン102が支持ブラケット18の突出部
18Aによってロックスプリング100及びコイルスプ
リング52の付勢力に抗して乗員側へ移動することによ
り、フック部52Bが前記位置から構成される装置本体
32を作動可能な状態にする。
また、起動装置本体32内には、着火部材としての着火
ピン54(第4図にも示される)が配設されている。こ
の着火ピン54は軸部54Aを有し、その軸方向中間部
にはっは部54Bが形成されている。つば部54Bの乗
員側の面には円板状の係止板54Cが一体形成されてお
り、乗員側の係止板54Cとつば部54Bとで形成され
る段部には前記ドライブシャフト46の係止部46Bが
係止されている。
軸部54Aはロアケース38内に形成されたスプリング
支持部56に挿入された圧縮コイルはね58に遊嵌され
ている。この圧縮コイルばね58の一端はっは部54B
の反乗員側の面に当接係止されており、他端はスプリン
グ支持部56の底面に当接係止されている。このため、
圧縮コイルはね58は着火ピン54を第2図の矢印り方
向へ押圧付勢している。この着火ピン54の移動軌跡上
には、雷管62が配設されている。
さて、第1図及び第4図に示される如く、前述したドラ
イブシャフト46の係止部46Bには、その長手方向の
一方の端部に永久磁石106が一体的に固着されている
。永久磁石106の断面形状は、係止部46Bの断面形
状と同一とされている。また、永久磁石106には支軸
46Cと同軸上に円孔が形成されており、この円孔へ支
軸46Cが貫通されている。なお、永久磁石は係止部4
6Bの長手方向の一方の端部に固着することができれば
よく、支軸46Cと干渉しないようにしてもよい。
また、起動装置本体32内には、永久磁石106と対向
する位置に感知手段としての3端子型の磁気抵抗素子1
07が配設されている。この磁気抵抗素子107は、第
5図に示されるように互いに直交する方向に設けられた
パターン108A、パターン108Bを有し、第6図に
示されるようにパターン108の中点電圧V、を測定す
ることにより、磁界の方向の変化を検出している。なお
、この中点電圧V、は、次式により算出される。
Vb =VO/2 一Δρ・CO52θ・Vo /2・2ρ。
但し、Vo :初期電圧 Δρ:磁気抵抗効果による比抵抗変化 θ:ハターン108Aの綴織エレメントの内、1つのエ
レメントの長手方向 と磁界の方向とのなす角度 ρ。:無磁界又はθ=45°での比抵抗すなわち、永久
磁石106によって生じる磁界の方向が、パターン10
8Bに対して直交する場合には中点電圧V、が最小にな
り、磁界の方向がパターン108Bに対して平行である
場合には中点電圧V、が最大になる。なお、ドライブシ
ャフト46が組付けられた状態くドライブシャフト46
の非回転状態)では、永久磁石106による磁界の方向
がパターン108Aに対して平行、パターン108Bに
対して直交するように磁気抵抗素子107が位置決めさ
れている。また、磁気抵抗素子107には、一定の電圧
V。がかけられ、少なくともイグニッションスイッチが
ONの状態では常に電流が流れている。
この磁界の方向、即ち永久磁石106の回転角度と中点
電圧V、との関係を第4図に基づいて更に詳述するに際
し、第4図(A)に実線で示される支軸46Cの軸線に
対して直交しかつ起動装置本体32の軸方向と平行なX
−X線を回転角度の基準線とし、永久磁石106の長手
方向でかつ支軸46Cと直交するY−Y線を回転角度を
示す為の方向線とする。
ボール44が全く慣性移動していない状態(第4図(A
)に実線で示される状態)ではx−X線とY−Y線とが
重なり、即ち永久磁石106の回転角度は0度である。
この状態では、永久磁石106の磁界の方向はパターン
108Bに対して直交しており、パターン108の中点
電圧Vbは最小である。
ボール44が僅かに慣性移動した状態(第4図(A)に
想像線で示される状態)ではX−X線とY−Y線とのな
す回転角度型が微小角である。この状態では、永久磁石
106の磁界の方向はパターン108Bに対して略直交
しており、パターン108に生じる中点電圧Vbはほぼ
最小である。
この状態よりも更にボール44が慣性移動して係止部4
6Bがつば部54Bから外れた直後の状態(第4図(B
)に示される状態)では、x−X線とY−Y線とのなす
回転角度δが大きくなり、この回転角度δが所定角度で
ある。この状態では、永久磁石106の磁界の方向がパ
ターン108Bに対して所定角度であり、パターン10
8Bに生じる中点電圧V、は大きくなる。
二の状態よりも更にボール44が慣性移動して係止部4
6Bがつば部54Bから完全に外れた状態(第4図(C
)に示される状態)では、x−X線とY−Y線とのなす
回転角度φが回転角度δよりも更に大きくなる。この状
態では、永久磁石106の磁界の方向はパターン108
Bに対して所定角度よりも更に大きくなり、パターン1
08に生じる中点電圧V、も更に大きくなる。
上述した磁気抵抗素子107には、3本の配線110.
112.114が接続されている。
第3図に示される如く、磁気抵抗素子107のこれらの
配線110.112.114はワイヤーハーネス120
とされ、ハブ14の反乗員側に屈曲垂下されている。ワ
イヤーハーネス120の端部にはコネクタ122が設け
られている。このコネクタ122は、次に説明するロー
ルコネクタ124のコネクタ130に接続されている。
ロールコネクタ124は中空円筒形状とされ、その軸芯
部には同軸上に中空円筒形状のボス12Gが形成されて
いる。ロールコネクタ124はその外周面が車体70に
固着され、またボス126内にはステアリングシャフト
10が回転自在に挿入されている。ロールコネクタ12
4の乗員側の端面には、リング状の溝128が形成され
ている。
溝128内には上述したコネクタ130が配置され、コ
ネクタ122へ接続されている。このロールコ2、フタ
124内には、コネクタ130と接続されたワイヤーハ
ーネス132が収容されている。
ワイヤーハーネス132は、ボス126に複数回ゆとり
をもって巻き付けられており、その端部にはコネクタ1
34が設けられている。このロールコネクタ124によ
って磁気抵抗素子107から制御装置76に至るまでの
3本の配線110.112.114の接続状態が確実に
維持される。すなわち、ステアリングホイール12の回
転量に応じてワイヤーハーネス132がその巻径を変化
させるので、ステアリングホイール12が最大回転した
場合にもワイヤーハーネス132の巻径が縮径又は拡大
されるのみで断線されることはない。
前記コネクタ134は更にコネクタ136へ接続され、
コネクタ136からは前記3本の配線110.112.
114が分岐されている。
配線112.114は起動装置本体の一部でもある制御
装置76−2接続されている。また、配線110は車体
電源82を介して配線112へ接続されると共に途中で
分岐されて制御装置76へも接続されている。
制御装置76は、助手席側の電気着火式のエアバッグ装
置B内に配設された図示しないフィラメントを介して電
気雷管78へ接続されている。制御装置76は、助手席
側のンートスイッチ86へ配線88を介して接続されて
いる。このンートスイッチ86は図示しないセンサと接
続されており、このセンサは助手席に乗員が着座してい
るか否かを感知している。センサによって助手席に乗員
が着座していることが感知されると、シートスイッチ8
6がONされるようになっている。
また、制御装置76は予め所定の電圧値を記憶しており
、この所定の電圧値と配線114の電圧値v5とを比較
し、この電圧値V、が所定の電圧値以上の場合(制御装
置76が初期電圧V。を−定とする定電圧発生装置を内
蔵しているとき)あるいはV b / V oが一定値
以上となった場合(制御装置76がV。を一定とする定
電圧発生装置を内蔵していないとき)でかつシートスイ
ッチ86がONされている場合のみ、助手席側のエアバ
ッグ装置Bのフィラメントへ電流が流れるようにされて
おり、フィラメントへ電流が流れるとジュール熱が発生
して電気雷管78が発火しガス発生剤90が反応してバ
ッグ92を膨張させる構成である。
次に、本実施例の作用を説明する。
通常の車両走行状態では、ボール44は移動することは
なく又は慣性移動量が微量であるため、バイアススプリ
ング48の付勢力によりドライブシャフト46の係止部
46Bが着火ピン54のつば部54Bから外れることは
ない。従って、着火ピン54は雷管62方向へ移動しな
いので、起動装置本体32は作動しない。この結果、運
転席側のエアバッグ装置Aは作動しない。
また、ドライブンヤフト46の係止部46Bが着火ピン
54のつば部54Bから外れないので、係止部46B及
び永久磁石106の支軸46C回りの回転角度は、0度
(第4図(A)に実線で示される状態)か又は微小角型
(第4図(A)に想像線で示される状態)である。従っ
て、永久磁石106による磁界の方向は、パターン10
8Aに対して0度か又は微小角ψとなる。この結果、パ
ターン108 (第6図に示される回路では抵抗RB)
間に生じる中点電圧V、は最小又はほぼ最小となる。こ
のため、シートスイッチ86のON、OFFの如何に拘
わらず、助手席側のエアバッグ装置Bは運転席側のエア
バッグ装置Aと同様に作動しない。従って、通常の車両
走行状態が維持される。
この状態から車両急減速時になると、ボール44が第2
図の矢印C方向へ大きく慣性移動する。
このため、ドライブンヤフト46の係止部46B及び永
久磁石106が支軸46Cを中心として第2図の矢印三
方向へ回転する。そして、これらの回転角度が所定角度
δになった状態(第4図(B)に示される状態)で、係
止部46Bが着火ピン54のつば部54Bから外れる。
これにより、着火ピン54は圧縮コイルばね58の付勢
力により第2図の矢印り方向へ移動し、雷管62に衝突
する。
これにより、雷管62が発火して図示しない伝爆剤を介
してガス発生物質34が反応し、大量のガスが発生する
。従って、袋体22が膨張し、パッド20を薄肉部26
で破断させる。破断後の膨張した袋体22は、ステアリ
ングホイール12と乗員との間に介在される。この結果
、運転席側の乗員は車両急減速時の衝撃から確実に保護
される。
一方、永久磁石1060回転角度がδになると、永久磁
石106による磁界の方向がパターン106Aに対して
同様にδになる。このため、パターン108間に生じる
中点電圧Vb は大きくなる。
従って、配線114の電圧が大きくなる。なお、この状
態から第4図(C)に示される如く、更にボール44が
慣性移動して永久磁石106のパターン108Aに対す
る回転角度がφになると、パターン108間に生じる中
点電圧vbが第4図(B)に示される状態でパターン1
08間に生じる中点電圧V、よりも更に大きくなり、配
線114の電圧は更に大きくなる。この電圧値は制御装
置76で予約記憶された所定の電圧値よりも大きい(制
御装置76がV。を一定とする定電圧発生装置を内蔵し
ているとき)か、あるいはVb/V。
が予め制御装置76に記憶された所定の値よりも大きく
なる(制御装置76がV。を一定とする定電圧発生装置
を内蔵していないとき)。
ここで、助手席に乗員が着座していない場合、即ち助手
席側のシートスイッチ86がONされていない場合には
、このシートスイッチ86のON信号は制御装置76へ
は送られないので、このエアバッグ装置Bは作動しない
。しかし、助手席に乗員が着座している場合、即ちシー
トスイッチ86がONされている場合にはこの電気信号
は制御装置76へ送られ、フィラメントに電流が流れジ
ュール熱が発生し、電気雷管78が発火してガス発生剤
90が大量のガスを発生する。この結果、助手席側のエ
アバッグ装置Bが作動し、バッグ92が膨張することに
よって助手席に着座する乗員は保護される。
このように本実施例では、運転席側に機械着火式のエア
バッグ装置Aを配設すると共に助手席側に電気着火式の
エアバッグ装置Bを配設し、また起動装置本体32内に
ドライブシャフト46の係止部46Bの回転に伴って回
転する永久磁石106及び永久磁石106による磁界の
方向を感知する磁気抵抗素子107を配設しているので
、単一の起動装置本体32によって運転席側のエアバッ
グ装置A及び助手席側のエアバッグ装置Bを車両急減速
時に同時に作動させることができる。
また、従来のように電気着火式のエアバッグ装置を運転
席側及び助手席側の双方に配設した場合に比し、車両の
両前軸付近にそれぞれ配設したセンサやワイヤーハーネ
ス等が不要になるので、部品点数を削減することができ
、大幅なコストダウンを図ることができる。さらに、セ
ンサやワイヤーハーネス等を配設するスペース等を車体
に確保する必要が無くなるので、設計上有利になるとい
うメリットがある。
また、本実施例では、シートスイッチ86並びに制御装
置76により、助手席に乗員が着座していない場合には
、助手席側のエアバッグ装置Bが作動しないようにして
いるので、助手席側のエアバッグ装置Bが不必要に作動
するのを防止することができ、安全性の向上に資するこ
とができる。
さらに、本実施例では、ドライブシャフト46の係止部
46Bの支軸46C付近に永久磁石106を配設する構
造であるため、起動装置本体32内の駆動系部品(着火
ピン54、バイアスピン50、ボール44)に駆動力を
付与する力(圧縮コイルばね58、バイアススプリング
48)関係に影響を与えることなく確実に維持すること
ができる。
また、本実施例では、上述したようにドライブンヤフト
46の支軸46C付近に永久磁石106を配設している
ので、例えばドライブシャフト46のンヤフ)46Aの
先端付近に永久磁石106を配設する場合に比し、ドラ
イブンヤフト46の回転角度を確実に磁気抵抗素子10
7で感知することができる。すなわち、シャフト46A
の先端付近に永久磁石106を配設する場合には、ドラ
イブシャフト46の回転軌跡が略直線形状となってしま
い殆ど永久磁石106による磁界の方向が変化しないの
に対し、本実施例の如く、支軸46C付近に永久磁石1
06を配設することにより、ドライブシャフト46の回
転軌跡を磁気抵抗素子107で感知するのに充分な円弧
形状とすることができる。
さらに、本実施例では永久磁石106を係止部46Bの
支軸46Cに一体的に配設しているので、例えば着火ピ
ン54が移動して雷管62の衝突以前に若しくは衝突と
同時に接点と衝突し導通させる構造の場合に比し、衝突
時に着火ピン54の運動エネルギーをロスして雷管62
に衝突する際のエネルギーが減少することはない。また
、雷管62が発火した際の吹き返しの影響を受けること
もない。
また、本実施例では、係止部46Cがつば部54Bから
外れた直後の回転角度δを所定の角度として制御装置7
6に記憶させており、係止部46B及び永久磁石106
の回転角度が回転角度δよりも大きい場合には制御装置
76からフィラメントへ電流が流れ続けるので(但し、
シートスイッチ86がONされている場合に限る)、確
実に車両急減速状態を感知することができ、車両急減速
時であるのにも拘わらず助手席側のエアバッグ装置Bが
作動していないという事態が発生することを皆無にする
ことができる。
なお、本実施例では、一方のアクチュエータとして運転
席側のエアバッグ装置Aを、他方のアクチュエータとし
て助手席側のエアバッグ装置Bを例にとって説明したが
、これに限らず、一方のアクチュエータとして運転席側
のウェビング巻取装置に配設され車両急減速時にウェビ
ングを巻取軸へ強制的に巻取るプIJ ローダの巻取軸
駆動部材を、他方のアクチュエータとして助手席側のウ
ェビング巻取装置に配設される同様構造のブリローダの
巻取軸駆動部材を適用する等、複数のアクチュエータを
単一の起動装置によって作動させるものであればすべて
適用可能である。
また、本実施例では、磁石として永久磁石106を用い
ているが、これに限らず電磁石等を用いてもよく、ドラ
イブシャフト46の支M46C付近に配設することがで
き、係止部46Bに追従して回転することができる構造
のものであれば、すべて適用することが可能である。
さらに、本実施例では、制御装置76は磁気抵抗素子1
06、助手席側のエアバッグ装置B及びシートスイッチ
86に接続されているのみであるが、さらに電気着火式
のエアバッグ装置Bが何らかの原因で故障した場合にこ
れを記憶する故障メモリ等に接続する構成にしてもよい
また、本実施例では、起動装置本体32の組付状態で永
久磁石106の磁界の方向がパターン108Aに対して
は平行、パターン108Bに対しては直交するように磁
気抵抗素子107が位置決めされているが、この関係を
逆にして磁気抵抗素子107の位置を決めてもよい。
さらに、本実施例では、パターン108間の中点電圧V
bの変化によってドライブシャフト46の回転角度を検
出しているが、パターン108A間の中点電圧Vaの変
化によって回転角度を検出してもよい。
また、本実施例では、シートスイッチ86を用いたが、
シートスイッチ86は助手席の着座を検知する着座セン
サであれば良く、例えば赤外線検知方式、超音波検知方
式等によってもよい。さらに、システムを簡素化させた
ものとして、シートスイッチ86を省略したシステム構
成にしてもよい。
また、本実施例では、3端子型の磁気抵抗素子107を
用いた場合について述べたが、第7図、第8図に示され
る如く、公知の回路を用いたシステムを適用してもよい
すなわち、第7図に示される回路140ては、車体電源
82が2端子型磁気抵抗素子142に接続されており、
a、b間の抵抗値を測定することにより、磁界の方向を
検出している。
また、第8図に示される回路144では、車体電源82
がブリッジ146に接続されており、抵抗148.15
0.152.154の内の少なくとも何れかが2端子型
磁気抵抗素子とされている。
この回路144では、c、d間の電圧差を測定すること
により、磁界の方向を検出している。この回路により磁
界の方向を検出する際に2以上の磁気抵抗素子を用いる
場合、抵抗148と抵抗152及び抵抗150と抵抗1
54の各抵抗対はそれぞれ同一方向感磁エレメントを有
する磁気抵抗素子とする必要がある。実際には、4つの
抵抗148.150.152.154共磁気抵抗素子と
することで最もcSd間の電圧差としての出力を大きく
取り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係る起動装置本体に各部品を示す斜
視図、第2図は第1図の■−■線断面図、第3図は本発
明に係る起動装置が適用された運転席側及び助手席側の
エアバッグ装置の概略構成図、第4図は第1図のドライ
ブシャフト、永久磁石と磁気抵抗素子との関係を説明す
る説明図、第5図は第1図の磁気抵抗素子の配線及びパ
ターンを示す背面図、第6図は第1図の磁気抵抗素子を
含む回路図、第7図及び第8図は第6図の回路の変形例
を示す回路図である。 A・・・エアバッグ装置(一方のアクチュエータ)、B
・・・エアバング装置(他方のアクチュエータ)、32
・・・起動装置本体、 44・・・ボール(慣性体)、 46・・・ドライブシャフト (トリガ部)、54・・
・着火ピン(着火部材)、 58・・・圧縮コイルばね、 62・・・雷管、 76・・・制御装置(制御手段、起動装置本体)106
・・・永久磁石(磁石)、 107・・・磁気抵抗素子(感知手段)、140.14
4・・・回路(感知手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両急減速時に作動する複数のアクチュエータを
    単一の起動装置本体で作動させる起動装置であって、前
    記起動装置本体は車両急減速時に慣性移動する慣性体と
    、支軸回りに回転可能に設けられ前記慣性体の移動によ
    って回転するトリガ部と、このトリガ部に係止され前記
    トリガ部の回転によって前記トリガ部との係止が解除さ
    れ付勢力で雷管方向へ移動して雷管と衝突し一方のアク
    チュエータを作動させる着火部材と、前記支軸付近に前
    記トリガ部と一体的に設けられる磁石と、この磁石の回
    転角度を感知する感知手段と、この感知手段が感知した
    回転角度が所定角度未満の状態では他方のアクチュエー
    タを非作動状態とし前記感知した回転角度が所定角度以
    上の状態では前記他方のアクチュエータを作動させる制
    御手段と、を有することを特徴とする起動装置。
JP2209025A 1990-04-17 1990-08-07 起動装置 Expired - Lifetime JPH0825429B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2209025A JPH0825429B2 (ja) 1990-08-07 1990-08-07 起動装置
US07/684,177 US5217252A (en) 1990-04-17 1991-04-12 Actuator for use in emergency situation of vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2209025A JPH0825429B2 (ja) 1990-08-07 1990-08-07 起動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0492739A true JPH0492739A (ja) 1992-03-25
JPH0825429B2 JPH0825429B2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=16566023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2209025A Expired - Lifetime JPH0825429B2 (ja) 1990-04-17 1990-08-07 起動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0825429B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010044956A (ko) * 1999-11-01 2001-06-05 이영상 차량용 에어백 작동장치
JP2010006356A (ja) * 2008-05-28 2010-01-14 Autoliv Development Ab エアバッグカバーおよびエアバッグ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010044956A (ko) * 1999-11-01 2001-06-05 이영상 차량용 에어백 작동장치
JP2010006356A (ja) * 2008-05-28 2010-01-14 Autoliv Development Ab エアバッグカバーおよびエアバッグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0825429B2 (ja) 1996-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1238065A (en) Non crush zone-all mechanical damped sensor
EP0719681B1 (en) Air bag disabler control circuit
JPS60248457A (ja) 機械センサ
WO2002040317A2 (en) Method and apparatus for deploymen of an air bag
KR100524259B1 (ko) 어린이 시트를 포함하는 차량용 승객 보호 시스템
EP0764095A1 (en) Arrangement for disconnecting a vehicle airbag
JPH0492739A (ja) 起動装置
US5217252A (en) Actuator for use in emergency situation of vehicle
JPH04118337A (ja) 起動装置
JPH0495549A (ja) 起動装置
JPH04108049A (ja) 起動装置
JPH0478747A (ja) 起動装置
JPH07277139A (ja) 車両用安全装置
JPH0471947A (ja) 起動装置
JPH04113957A (ja) 起動装置
JPH04342638A (ja) エアバッグ装置
JPH04129860A (ja) 起動装置
JP3203768B2 (ja) エアバッグ制御装置
JPH0478748A (ja) 起動装置
JP2501410B2 (ja) エアバツグ装置
JPH0466349A (ja) 起動装置
JPH0492740A (ja) 起動装置
JPH04108464U (ja) 起動装置
KR100198391B1 (ko) 자동차 에어백용 충격스위치
JPH0512311U (ja) エアバツグ起動装置