JPH04342638A

JPH04342638A - エアバッグ装置

Info

Publication number: JPH04342638A
Application number: JP3113436A
Authority: JP
Inventors: Yoji Tazaki; 陽治田崎; Toshinori Kon; 今　敏則
Original assignee: Nippon Oil and Fats Co Ltd
Current assignee: NOF Corp
Priority date: 1991-05-17
Filing date: 1991-05-17
Publication date: 1992-11-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ装置に関し
、特に自動車に装備される乗員保護用のエアバッグ装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、衝突時の乗員保護のため、エアバ
ッグ装置が車両に装備されるようになってきている。こ
のエアバック装置としては、次のようなものが知られて
いる（特開昭６０−２４８４５４号、特開昭６０−２４
８４５７号公報）。即ち、図３に示すように、ステアリ
ングホイールに装着されるエアバッグ装置３０は、ガス
発生剤３１と機械式衝撃センサ３２と図示しない着火ピ
ンと雷管３３とが一体となったガス発生器３４と、同ガ
ス発生器３４の外側に位置し、端部がガス発生器３４に
固定された図示しないエアバッグとからなっている。前
記ガス発生器３４は、ステアリングホイールの図示しな
いボスプレートに固定されているベースプレートに取付
けられている。

【０００３】また、前記機械式衝撃センサ３２は、次の
ように構成されている。即ち、図４に示すように、中間
部で回動可能に支持された支持ピン３５の一端部上には
球状の重り３６が図中上下方向に移動可能に支持されて
いる。支持ピン３５の他端部は球状部３７となり、バネ
３８によって同図下方へ付勢されている。支持ピン３５
の回動中心位置には、Ｄ軸３９が支持ピン３５と一体回
動できるようになっている。

【０００４】図５に示すように、着火ピン４０がバネ４
１によって同図下方へ付勢され、ほぼ半円状に切欠かれ
た前記Ｄ軸３９の端部が係合することによって位置決め
支持されている。この着火ピン４０の下方位置には前記
雷管３３が配設されている。そして、重り３６が衝撃を
受けて支持ピン３５の球状部３７を押圧しているバネ３
８の付勢力に抗して図中下方へ移動すると、支持ピン３
５が時計方向へ回動する。すると、Ｄ軸３９が同じく時
計方向へ回動し、Ｄ軸３９と着火ピン４０との係合が解
除されると着火ピン４０が下降して雷管３３に衝突し、
雷管３３が爆発する。その結果、ガス発生剤３１が燃焼
してガスを発生し、エアバッグが膨張する。

【０００５】このエアバッグ装置３０は、ガス発生剤３
１と機械式衝撃センサ３２と着火ピン４０と雷管３３と
が一体となったガス発生器３４を使用するため、ガス発
生器３４自体は小型軽量であるという利点がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガス発
生器３４として機械式センサ３２と一体になった構造を
有する特殊なガス発生器３４を使用するため、従来の電
気着火式のガス発生器は使用できないという問題点があ
った。また、万一機械式衝撃センサ３２及びガス発生器
３４への着火機構等が故障した場合、故障状況を検出し
、その結果を乗員に知らせる装置がなく、従って故障対
策が万全ではないという問題点もあった。

【０００７】しかも、機械式衝撃センサ３２がガス発生
器３４と一体となっているため、ステアリングホイール
のボスプレートまで伝達された衝突加速度をベースプレ
ートを介してガス発生器３４まで正確に伝達する必要が
ある。そのため、ガス発生器３４を取付けるベースプレ
ート及びボスプレートの取付強度を高める必要があった
。そこで、これらの材質として、軽量で強度の高い特殊
な材料を使用しなければならないという問題点があった
。

【０００８】本発明はこれらの問題点を解消するために
なされたものであって、その目的は、従来の電気着火式
ガス発生器が使用でき、また故障検出手段を含む電子回
路によるコントロールユニットを組み込むことができ、
しかもベースプレート及びボスプレートの材質として軽
量で高強度の特殊な材料を必要としない、信頼性が高く
、製造コストの低減を図ることができるエアバッグ装置
を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、点火装置を備えたガス発生器と、同ガ
ス発生器の外側に位置しその端部がガス発生器に固定さ
れたエアバッグと、前記ガス発生器と別体でその近傍位
置に配置され、かつガス発生器と電気的に接続され、加
速度検出手段と衝突判断手段とガス発生器への電気的点
火信号の送出手段と電源手段と故障検出手段とを備えた
コントロールユニットと、同コントロールユニットを支
持固定するボスプレートとからなり、ステアリングホイ
ールに装着可能なエアバッグ装置をその要旨としている
。

【００１０】

【作用】車両が衝突して衝撃を受けると、その衝撃がス
テアリングホイールのステアリングシャフトに伝わり、
さらにステアリングシャフトに取付けられたボスプレー
トに伝わる。次に、ボスプレートに固定されたコントロ
ールユニット内の加速度検出手段がボスプレートに伝達
された衝撃を検出し、衝突判断手段で乗員が障害を受け
ると判断した場合には、ガス発生器への電気的点火信号
の送出手段から点火信号がガス発生器に流れ、ガス発生
器が作動してガス発生器からガスが放出され、そのガス
がエアバッグ内に噴出されてエアバッグが開き、乗員が
保護される。

【００１１】また、コントロールユニットの故障検出手
段は、加速度検出手段、衝突判断手段、点火信号送出手
段、電源手段及びガス発生器内の点火装置、さらにこの
点火装置に電流を送る配線の状況を検知しており、従っ
て万一それらが故障した場合、乗員に知らせることがで
きる。その結果、乗員は故障したエアバッグ装置に対し
、修理等の適切な対応をとることができる。

【００１２】

【実施例】以下に本発明のエアバッグ装置を具体化した
一実施例を図１及び図２に基づいて説明する。図１に示
すように、図示しないステアリングシャフトに取付けら
れたボスプレート１上には、支持板２が取着され、同支
持板２上には、コントロールユニット１１を構成する加
速度検出手段としての加速度センサ３が取付けられてい
る。この加速度センサ３は車両の加速度を歪線又は圧電
効果により電気信号に変換させるもので電子式の回路を
有している。

【００１３】同加速度センサ３の上方には、前記ボスプ
レート１にネジ４によって締付け固定されたコントロー
ルユニット１１の回路基板５が、前記支持板２に支持さ
れた状態で配設されている。図２は、このコントロール
ユニット１１のブロック回路図を示す。同コントロール
ユニット１１は、前記加速度センサ３、衝突判断回路２
１、故障検出手段としての故障検出回路２３、ガス発生
器への電気的点火信号の送出手段としての点火回路２２
、電源手段としての電源回路２４からなる電子回路で構
成されている。上記衝突判断回路２１は、加速度センサ
３から信号が入力され、加速度センサ３が一定以上の加
速度を感知し、それに基づいて乗員が障害を受けると判
断したとき点火回路２２にオン信号を出力するようにな
っている。点火回路２２では、この信号に基づき後述す
るガス発生器６に点火信号を出力して、ガス発生器６内
の図示しないスクイブを作動させる。

【００１４】また、故障検出回路２３は、スクイブ、加
速度センサ３、その他コントロールユニット１１内の各
回路の状態を検知しており、いずれかに故障があれば警
告装置２５に警告信号を出力するとともに、コントロー
ルユニット１１内の各装置に信号を出力し、各装置の作
動を停止させる。図１に示すように、前記コントロール
ユニット１１の上方位置には、ベースプレート７がネジ
８によってボスプレート１に固定されている。このベー
スプレート７には、ガス発生器６がネジ９によって締付
け固定されている。同ガス発生器６内には、図示しない
点火装置としてのスクイブ、着火剤及びペレット状のア
ジ化ナトリウム等のガス発生剤が組み込まれている。

【００１５】同ガス発生器６の外周部には上記ガスを噴
出するガス噴出口１０が多数透設されている。そして、
スクイブが作動して発火すると着火剤が燃焼してガス発
生剤から窒素ガス等のガスがガス噴出口１０から噴出さ
れるようになっている。前記コントロールユニット１１
は、このガス発生器６の近傍位置にあり、ガス発生器６
と電気的に接続されている。

【００１６】同ガス発生器６の外周部及び上方位置には
、ナイロン等で形成されたエアバッグ１２が、その端部
をガス発生器６の外側に固着されるとともに、上記ガス
噴出口１０を包み込むようにして、折り畳まれている。このエアバッグ１２は、前記ベースプレート７に支持さ
れたパッドカバー１３内に収納されている。上記のよう
に構成されたエアバッグ装置について作用及び効果を説
明する。

【００１７】車両が衝突すると、その衝撃がステアリン
グシャフトからボスプレート１に伝わり、その衝撃が同
ボスプレート１に取着された支持板２を介して加速度セ
ンサ３に伝達され、加速度センサ３がそれを感知する。同加速度センサ３からの信号が電気的に接続されたコン
トロールユニット１１の衝突判断回路２１に伝えられる
。この衝突判断回路２１で乗員が障害を受けると判断さ
れた場合には、点火回路２２からガス発生器６内のスク
イブに点火信号が出力され、スクイブが点火する。

【００１８】そして、このスクイブの点火により、ガス
発生器６内のガス発生剤が着火し、ガス発生器６のガス
噴出口１０からガス、例えば窒素ガスが放出され、エア
バッグ１２が展開する。その結果、乗員が衝突による傷
害から保護される。また、故障検出回路２３は、前記ス
クイブ、加速度センサ３、及びコントロールユニット１
１内の各装置を常に検知しており、いずれかの装置が故
障した時には警告装置２５にオン信号を出力し、警告装
置２５は警告を発する。

【００１９】上記のように、本実施例のエアバッグ装置
は、従来のように機械式センサを組み込んだ特殊なガス
発生器を使用する必要がなく、電気的信号により着火す
るガス発生器６を使用でき、小型、軽量化を確保できる
とともに、製造コストの低減を図ることができる。また
、コントロールユニット１１が故障検出回路２３を有し
、この故障検出回路２３がスクイブ、加速度センサ３、
及びコントロールユニット１１内の各回路を検知し、故
障時には警告装置２５にオン信号を出力し、この警告装
置２５が警告を発し乗員に知らせる。従って、故障対策
が十分に図られている。

【００２０】さらに、従来のエアバッグ装置は機械式衝
撃センサがガス発生器と一体となっているため、ボスプ
レートまで伝達された衝突加速度をガス発生器まで正確
に伝達する必要があるのに比べ、本実施例のエアバッグ
装置ではコントロールユニット１１がボスプレート１に
取付けられているため、衝突加速度がボスプレート１か
らコントロールユニット１１内の加速度センサ３に直接
的に伝達されるので、加速度の検出精度における信頼性
が高まる。

【００２１】また、従来のベースプレートやボスプレー
トは、重量の増加を抑えて取付強度を高めるために特殊
な材料を使用する必要があったのに比べ、コントロール
ユニット１１をボスプレート１に取付ける構造のため、
特殊な材料を選定する必要がなく、製造コストの低減を
図ることができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明のエアバッグ装置は、従来の電気
着火式ガス発生器を使用でき、また故障検出手段を含む
電子回路によるコントロールユニットを組み込むことが
でき、しかもベースプレート及びボスプレートの材質と
して軽量で高強度の特殊な材料を必要としない、信頼性
が高く、製造コストの低減を図ることができるという優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す図であって、ステアリン
グホイールのボスプレートに装着されたエアバッグ装置
を示す概略断面図である。

【図２】コントロールユニットの回路を示す説明図であ
る。

【図３】従来例を示す図であって、エアバッグ装置を示
す概略断面図である。

【図４】機械式衝撃センサの要部断面を示す説明図であ
る。

【図５】機械式衝撃センサの要部断面を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１…ボスプレート、３…加速度検出手段としての加速度
センサ、６…ガス発生器、１１…コントロールユニット
、１２…エアバッグ、２１…衝突判断手段としての衝突
判断回路、２２…点火信号の送出手段としての点火回路
、２３…故障検出手段としての故障検出回路、２４…電
源手段としての電源回路。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　点火装置を備えたガス発生器（６）と
、同ガス発生器（６）の外側に位置しその端部がガス発
生器（６）に固定されたエアバッグ（１２）と、前記ガ
ス発生器（６）と別体でその近傍位置に配置され、かつ
ガス発生器（６）と電気的に接続され、加速度検出手段
（３）と衝突判断手段（２１）とガス発生器（６）への
電気的点火信号の送出手段（２２）と電源手段（２４）
と故障検出手段（２３）とを備えたコントロールユニッ
ト（１１）と、同コントロールユニット（１１）を支持
固定するボスプレート（１）とからなり、ステアリング
ホイールに装着可能なエアバッグ装置。